2020年5月16日土曜日

Tinderの利用頻度が増加 Match Group Inc.(MTCH) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


Match Group, Inc.は2015年InterActiveCorpからスピンオフした企業で様々な出会い系サービスを提供しています。 同社190ヵ国以上42言語でサービスを提供しており、Tinder、Match、PlentyOfFish、Meetic、OkCupid、OurTime、Pairsなど需要や国に応じてさまざなサービスを提供しています。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は5月5日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   464.625M   0.42
2020 1Q実 
   544.642M
   0.55
2020 1Q予
   545.03M
   0.35
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想をやや下回りましたが、EPSは予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+17%、EPSは+31%でした。
COVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大とそれに伴うロックダウンでTinderの利用頻度
が増加したことや、1対1のライブビデオを開始を第2四半期後半に提供すること、5億ドルのシニア債を発行することを決算説明化で報告しています。


自社ブランドの平均加入者数は前年同期比+15%でした。
COVID-19(新型コロナウイルス)の影響でTinder以外のブランドで加入者や収益に影響がありました。
とくにOkCupidやHingeのようなロンドンやニューヨークなどロックダウンが行われた都市で利用者数が集中するなど影響が発生しました。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


同社はCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響で業績の予想の提供を取りやめました。
しかし今後劇的な変化がない限り、第2四半期の売上高は1桁台前半の伸びを予想しています。
調整後のEBITDAは横ばいで、第2四半期にIACからのスピンオフ費用100万ドルを計上すると予想しています。
また為替からの逆風を予想しています。

株価と指標


2020年5月15日時点で78.17ドルです。


予想PER(コ):38.76倍
実績PER:39.88倍
PBR:74.29倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Matchの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


やや問題もありましたが良い決算だったと思います。
ただ第2四半期は都市のロックダウンで業績に影響すると予想しています。
今後ライブビデオサービスの開始などで同社のサービスがアフターコロナの環境に対応できるのかが一つの焦点かなと個人的に思っています。

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