会社概要
HUYAは2018年5月にニューヨーク証券取引所に上場した中国最大のゲームライブストリーミングプラットフォームです。
日本では同様のサービスとしてはAmazonが買収したTwitchが有名です。
同社はライブ配信大手YYからスピンオフした企業です。
近年e-sportsやゲーム配信の人気の煽りを受けゲームを配信ないし視聴するという文化が根付きつつあります、特に中国はライブストリーミング市場が急成長しておりHUYAはその恩恵を受ける立場になります。 同社の利益は有料会員ならびにゲーム内のアイテム販売、チケット、広告収入などがあります。
決算内容
2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は5月20日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 1Q実 | 243.01M | 0.09 |
2020 1Q実 | 340.63M
| 0.16 |
2020 1Q予 | 337.2M
| 0.13 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+47.8%で、EPSも大幅に増加しました。
また前年同期比でNon-GAAPの純利益が1億3,130万人民元から2億6,340万人民元と倍増しました。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響でインターネットカフェの閉鎖やeスポーツトーナメントの中止や延期などの影響も発生しましたがモバイルユーザーの成長の相殺しました。
ライブストリーミング収入は1Q前年同期比の1,552.5百万人民元から2,274.5百万人民元 +47.8%
広告及びその他収入が1Q前年同期比の79.0百万人民から137.5百万人民 +74.0%になりました。
モバイルアプリのHuya Liveの月平均アクティブユーザーの指標であるAverage mobile MAUは1Q前年同期比の5,390万から7,470万で +38.6%増加しました
HUYAプラットフォーム全体の月平均アクティブユーザーの指標であるAverage MAUは1Q前年同期比の1億2,380万から1億5,130万 +22.2%に増加しました。
何らかの有料アイテムを1回以上購入または利用した有料ユーザー総数は1Q前年同期比の540万人から610万人+13%に達しました。
セグメント情報
同社は単一セグメントのため、記載はありません。
見通し
2020年度第2四半期
売上高 2,600~2,630百万人民元 +29.3~30.8%
この見通しはCOVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大およびに国慶節期間中よる潜在的な影響を考慮したものです。
株価と指標
2020年5月22日時点で15.54ドルです。
予想PER(コ):25.51倍
実績PER:67.31倍
PBR:3.44倍
予想配当利回り(コ):N/A%
HUYAの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
同社にとってはTencentが筆頭株主になって初の決算でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響を一部で受けているものの、反面モバイルユーザーの伸びは加速しました。
ただアメリカ議会上院がアメリカの取引所に上場している外国企業の経営への監視強化の法案を可決したこともあり同社の株式も大きく下落しています。
今後の同社の株価動向は業績だけじゃなく政治リスクも考慮する必要がありそうです。
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