会社概要
アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD) 以下AMDはx86CPUおよび独立、個別のグラフィックユニット(GPU)、それらを統合したAccelerated Processing Unit(APU)を提供する会社です。
一時期、自社製品の競争力低下やPC市場の縮小に悩ませられていましたが、ゲーム機向けにカスタム半導体を提供したり、コンシューマー向けCPUのRyzenおよびサーバー向けCPUのEPYC投入以降急速に競争力を回復しており、またGPU部門は機械学習やゲームなどの市場拡大の恩恵を受けています。
同社は身近なところではパソコン向けのCPU・GPUやPS4およびXBOX向けのプロセッサーを提供しています。
セグメント情報
同社のセグメントは
(Computing and Graphics)コンピューティングとグラフィック部門
コンシューマー向けのデスクトップPCやノートPCで使われるCPUやGPU、両者をワンチップ化したAPUを製造・販売しています。
またデータセンター向けGPUも同セグメントに含まれます。
(Enterprise, Embedded and Semi-Custom)エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門
コンソールゲーム機向けのカスタマイズした半導体を提供しています、有名なところでSonyのPS4やMicrosoftのXbox oneに同社のカスタム半導体は採用されています
またサーバー向けのEPYCやカスタムSoc、同分野の知的財産の提供も同セグメントになります。
業績推移
業績は低迷していた時期もありましたが、17年にRyzenCPUなどの新製品を投入以降、主にコンシューマーPCやサーバー向け半導体のシェア増加の恩恵もあり業績は回復傾向です。
また仮想通貨ブームとそれに伴うマイニング需要でAMDのGPUは18年に特需が発生しました。
配当はありません。
決算情報
2019年度第4四半期
2019年度第3四半期
2019年度第2四半期
2019年度第1四半期
株価と指標
2019年12時24日時点で46.54ドルです。
予想PER(コ):42.31倍
PBR:23.83倍
予想配当利回り(コ):N/A
AMDの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
(会) 会社予想
投資判断
AMDは過去業績的に苦しい時期もありましたが、近年は業績は回復傾向です。
ただ2019年度は昨年仮想通貨によるマイニング需要による特需の反動や家庭用ゲーム機が新ハードへの移行前ということもありサイクル末期であること、米中貿易戦争の影響もあり2018年度より業績は悪化すると思われます。
それでも同社は現在製品の競争力回復や競合他社で業界最大手のIntel Corporation(INTC)が半導体プロセスの更新に躓いており、それに伴って製品の競争力低下や供給の制約が発生してる為、同社はライバルからシェアを奪うことを期待されています。
特に収益力の高いサーバー向けCPUのEPYCのモメントに投資家は注目しておりこの分野ではintelのXeonが圧倒的シェアを誇っていますが、今後EPYCが現在のシェアを3~4%ほど引き上げて10%ほどになるのではと見方があります。
ただ株価は昨年の同時期と比べると倍になっており予想PERも高めで期待先行の印象を受けます。
0 件のコメント:
コメントを投稿