企業概要
Zscaler(ズィー・スケーラー)はクラウドセキュリティを提供する企業でサービスアプリケーションソフトウェアやインターネットの宛先などの外部管理アプリケーションに接続するZscaler Internet Accessソリューションや内部で管理されているアプリケーション(データセンター内でホストされているもの)とプライベートクラウドまたはパブリッククラウドのいずれかにアクセスできるように設計されたZscaler Private Accessソリューションを提供しています。
従来、企業のセキュリティといえば各拠点ごとにファイヤーウォールやVPNの機器を設置、設定したり各PCにセキュリティソフトをインストールするなどでしたが、近年ではスマートフォンやクラウド、Iotといったモバイルデバイスやサービスが導入されており従来のセキュリティ対策のやり方では対応が困難になっています。
それらの問題に対して同社のZscalerクラウドを経由して機器ごとをアクセスすることによって簡単にセキュアな環境を構築できます。
また多くのサービスに提携・対応しています。
Zscalerのサービスを利用することでユーザーは環境の違いを気にせずセキュアな環境でツールを利用できます。
またZscaler Internet Access(ZIA)やZscaler Private Access(zpa)の他に2020年度中にゼロトラストネットワークアクセスをクライアントに提供して、アプリやサービスへのアクセスを制御できるZscaler B2B(Z2B2)や遅延または輻輳などの障害を監視や原因の特定ができるZscaler Digital Experience monitoring(ZDX)のサービスを提供する予定です。
Zscalerのビジネスモデルはこれらのサービスをクラウド上で提供するサブスクリプション・モデルです。
よくSaaS(Software as a Service)と言われるモデルですね。
同社はアメリカやヨーロッパを中心に185ヵ国、3000以上のユーザーにサービスを提供しています。
セグメント情報
同社は単一セグメントのため記載はありません。
業績推移
毎年50%以上の売上高成長を記録しています。
EPSは2018年には上場コストの影響を受けています、また配当はありません。
Calculated billings(計算上請求額)はQ4'19、Q1'20は成長率は30%台になっておりやや低下が気になります。
Free Cashflowは増加しています。
決算情報
2020年度第2四半期
2020年度第1四半期
2019年度第4四半期
2019年度第3四半期
株価と指標
2019年12月09時点で47.30ドルです。
予想PER(コ):N/A倍
PBR:19.17倍
予想配当利回り(コ):N/A
Zscalerの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想
投資判断とリスク
近年ビジネスの現場でAWSやAzureなどのクラウドサービスの導入やOfiice365、Iotの導入が進んでおり、それらのセキュリティ構築は重要な課題になっています。
Zscalerのクラウドサービスはそれら低コストで解決できるとしておりビジネスとしては面白いかなと思います。
ただし直近で株価は保守的な見通しを決算で示し続けていることもあり下落基調が続いています、また直近の2020年度Q1決算ではコスト増加や、Calculated billings(計算上請求額)の鈍化、保守的な見通しも気になるところです。
ただ今後マーケティング拡大や新サービスの投入で巻き返しがあるか注目したいところです。
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