2019年10月27日日曜日

配当停止、ガイダンス下方修正で株価暴落 Nokia Corporation (NOK) 2019年度3Q決算を振り返る

会社概要


ノキアはフィンランドにあるネットワークインフラの構築及び開発ベンダーで世界中の通信キャリアと固定・無線インフラを構築・保守しています。
またそれらに付帯する機器やソフトウェア、技術開発、ライセンス提供を行っています。
ノキアは過去に携帯電話で世界シェア1位でしたがスマートフォンへの移行に失敗するなどして2013年携帯電話事業をMicrosoftに売却しています、その後NokiaはHMD Globalにライセンス提供をしておりHMD GlobalがNokiaブランドのスマートフォンの製品を提供しています。
2015年にはフランスの同業他社Alcatel-Lucentを買収、併合しています。
同社は5G関連として投資家に注目されており、またHuaweiやZTE一連の騒動の恩恵を得られやすいと期待されています。
NOKIAは米国の企業ではないですがADRという形でニューヨーク証券取引所で売買できます。

決算内容


2019年度の第3四半期決算(2019年7月~2019年9月)は10月24日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 3Q実   6.222B    0.07
2019 3Q実 
  6.198B
    0.05
2019 3Q予
  6.32B
    0.06
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想


売上高、EPS共に予想を下回りました。
ただそれよりもガイダンスの下方修正と第3四半期および第4四半期の6ヶ月間の配当停止と大きなネガティブサプライズがありました。
初期の5G機器のコスト高さや価格圧力、中国の事業でのトラブルや取引の減少を要因として挙げています。
また一部の地域で規制されているもののHUWAIや同業のEricssonとの競争が激しくなっているとの指摘もあります。

セグメント情報


売上高
(3Q前年同期比) 

Networks 4265百万ユーロから4434百万ユーロ +4%

ネットワーク部門の売上高は+4%でしたが為替の影響を除くと+1%です。
5Gネットワークなどの投資の恩恵の他、Nokiaソフトウェアとエンタープライズ顧客で高い実績を上げました。
ただ5G製品の初期コストの高さが粗利益を減少させています。


Nokia Software 623百万ユーロから677百万ユーロ +9%

ノキアのソフトウエア部門の売上高は+9%でした。
為替影響を除くと+5%でした。
プロジェクトが順調に推移し完了したことや、コア・ネットワークとアプリケーションの両方の成長からの恩恵を受けました。


Nokia Technologies 351百万ドルから358百万ユーロ +2%

ノキアのテクノロジー部門の売上高は+2%(為替の影響除くにおいても+2%)でした。
主に一時的なライセンス収入の増加によるものです。
ただし営業利益は主にライセンス関連訴訟費用の減少と特許ポートフォリオ費用の減少によって低下しています。


Group Common and Other 236百万ユーロから236百万ユーロ flat

売上高は、アルカテル・サブマリンネットワークスが増加したものの、無線周波システムが減少したため横ばいでした。
ただし粗利益は前年同期の大規模な顧客展開の反動や無線周波数システムおよびアルカテル海底ネットワークの粗利益の減少で低下しています。

見通し


2019年度通年及び2020年度通年のガイダンスの下方修正を発表しています。

2019年度通年

Non-IFRS 希釈化EPS EUR 0.21 +-3% 従来予想(0.25EURから0.29EUR)

  • 2019年Q4 0.135

Non-IFRS 営業利益率 8.5% +-1% 従来予想(9~12%)
経常キャッシュフロー ややネガティブ 従来予想(ややポジティブ)

2020年度通年

Non-IFRS 希釈化EPS EUR 0.25 +-5% 従来予想(0.37EURから0.42EUR)
Non-IFRS 営業利益率 9.5% +-1.5% 従来予想(12~16%)
経常キャッシュフロー ポジティブ 従来予想(はっきりとポジティブ)

Long term(今後3~5年)

Non-IFRS 営業利益率 12~14%
株主への年次配当  キャッシュポジションと予想キャシュフローを考慮した非IFRSの約40%から70%の利益ベースの成長配当


株価と指標


2019年10月25日の時点で3.78ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
PBR:1.35倍
予想配当利回り(コ):N/A%
NOKIAの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


悪い決算でした。
特に5Gからの投資の恩恵を受けることを期待されていたので今回の決算は明らかにネガティブです。
同社には投資していましたが残念な結果になりました、配当もしばらくはでないので少なくない損失ですがポジションを縮小しようと考えています。




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