2020年5月31日日曜日

リモートワーク需要から恩恵 Zscaler Inc.(ZS) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


Zscalerはクラウドセキュリティを提供する企業でサービスアプリケーションソフトウェアやインターネットの宛先などの外部管理アプリケーションに接続するZscaler Internet Accessソリューションや内部で管理されているアプリケーション(データセンター内でホストされているもの)とプライベートクラウドまたはパブリッククラウドのいずれかにアクセスできるように設計されたZscaler Private Accessソリューションを提供しています。

決算内容


2020年度の第3四半期決算(2020年2月~2020年4月)は5月28日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実   79.128M   0.05
2020 3Q実 
   110.524M
   0.07
2020 3Q予
   106.3M
   0.02
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+40%でした。
Calculated billings(計算上請求額)は前年同期比+55%で131.3百万ドルでした
Deferred revenue(繰延収益)は前年同期比+42%の300.8百万ドルでした。
上記の指標全てが前四半期より成長が加速しました。
同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で企業がリモートワークに移行したことで社外から社内にセキュアにアクセスできるZscaler Private Accessの利用が急増しました。
また同日Zscalerはパブリッククラウドとデータセンターのアプリケーション間通信を保護するサービスを提供しているEdgewise Networksの買収を発表しています。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


2020年度第4四半期

売上高 117百万ドルから119百万ドル
Non-GAAPの営業利益は2百万ドルから4百万ドル
Non-GAAP EPS 0.02ドル~0.04ドル

2020年度通期

売上高 422百万ドルから424百万ドル (従来予想414百万ドルから417百万ドル)
計算済請求額 529百万ドルから531百万ドル (従来予想512百万ドルから531百万ドル)
Non-GAAP 営業利益 24百万ドルから26百万ドル (従来予想16百万ドルから18百万ドル)
Non-GAAP EPS 0.20~0.21ドル (従来予想0.14~0.16ドル)

株価と指標


2020年5月28日時点で98.09ドルです。


予想PER(コ):333.33倍
実績PER:N/A倍
PBR:30.72倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Zscalerの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
今四半期は予想を上回る数字だったほか、通期見通しの小さくない上方修正もあり決算後、株価は急騰しています。
同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大による企業のリモートワーク拡大の恩恵を受けています。
今後もリモートワークを継続する企業も多いかなと個人的に予想しており、同社はアフターコロナの世界で恩恵を受けそうかなと思っています。

1Q決算は好調だったものの Anaplan, Inc. (PLAN) 2021年度1Q決算を振り返る

会社概要


同社はSaaS型のFP&Aプラットフォーム「Anaplan」を提供する企業で、同社のプラットフォームは財務、販売、サプライチェーン、マーケティングなど各部門での計画や実績の管理を容易にし部門間で連携を高めながら計画立案・実績管理を迅速に行えるとしています。
同社のプラットフォームは中期計画、年次計画の計画業務、営業計画、供給計画、販売予測、インセンティブ報酬などを始め、あらゆる部門でのビジネス計画をサポートします。
多くのビジネス計画のサポートするため同社はAnaplan App Hubから事前に構築された独自のアプリケーションを提供するほか、ユーザー自身がコーディングの知識がなくても簡単にアプリを構築できるサービスを提供しています。
また同社のアプリケーションはクラウド上から提供されます。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年2月~2020年4月)は5月26日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2020 1Q実   75.83M   -0.16
2021 1Q実 
   103.84M
   -0.10
2021 1Q予
   101.08M
   -0.14
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+37%でした。
サブスクリプション収益は前年同期比で+44%でした。
残存履行義務(Remaining Performance Obligation)は前年同期比で前年同期比で+37%でした。
billings(請求額)は前年同期比+10%でした。
年間収益が250,000ドルを超える顧客は367で前年同期比で+32%でした。
2020年Q4の取引の一部が今四半期にずれ込んだ恩恵を受けました。
billingsはCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で顧客が取引を先延ばしにした影響を受けています。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため記載はありません。

見通し


2021年度第2四半期

売上高は103百万ドル~104百万ドル
Non-GAAP営業利益率 -15.0~-16.0%
billings(請求額) 98百万ドル~100百万ドル

また2021年度通期見通しはCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響による不確実性を理由に非開示としています。

株価と指標


2020年5月29日時点で45.92ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PBR:22.14倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Anaplanの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


予想を上回る決算でしたが、主にbillings(請求額)の成長低下を懸念して決算後株価は大きく下落する局面がありました。
通常はSaaS企業の売上高は前の四半期の契約から得られているため同指標の低下は今後の成長性の低下を意味しています。
ただ主に理由が契約タイミングの遅れによるものなので今後COVID-19(新型コロナウィルス)の影響が一時的なものかどうか見定める必要があるかなと思います。



2020年5月28日木曜日

General Electric Company (GE)は照明事業をSavant Systemsに売却

General Electricによると

2020年5月27日にGeneral Electric Companyは同社の照明事業をホームオートメーション製品を製造しているSavant Systemsに売却したと発表しています。
Savant Systemsは家庭用の照明、セキュリティ、気候管理、スマートスピーカーを販売・製造している会社で今回の買収によりSavant Systemsは同社はGEブランドの照明製品が販売出来るようになります。
この買収による取引条件は非公開ですがThe Wall Street Journalによると取引価格は約2億5000万ドルと報じています。

General Electricは2018年に商業用照明部門をAmerican Industrial Partnersに売却しており、今回同社はほぼ130年の歴史を持つ祖業の完全な売却を意味し、この取引は金額以上の意味を持っています。

他にもGeneral ElectricはBoeingの737 MAXの生産再開米空軍のB-52爆撃機のエンジン換装プログラムの入札といったNEWSもあり一時5ドル台の歴史的安値を付けたGeneral Electricの株式もやや反発しています。




2020年5月27日水曜日

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響を受けるも Aptiv PLC (APTV)2020年度1Qを振り返る

会社概要


Aptiv PLCは元々GMの自動車部品の開発メーカーで1999年に分社化されています。

元々はDelphi Corporationという社名でしたがガソリンエンンジン等のパワートレインとアフターマーケット事業をDelphi Technologiesとして2017年に分社化しておりその後、現在の社名に変更しています。

Aptiv PLCは自動車の電装化部品の設計・開発・製造や自動車の制御やインフォーメーション、安全装置や運転支援システムの提供など自動車を支えるソフトウェアやハードウェアの両方を開発・提供しています。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は5月5日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   3.575B   1.05
2020 1Q実 
   3.226B
   0.68
2020 1Q予
   3.01B
   0.35
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は-10%、EPSは-35%とそれぞれ大きく減少しました。
COVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大で世界的な工場停止や生産縮小などで自動車生産が減少したことや、消費者需要の減少、サプライチェーンの混乱の影響は受けました。
ただ同四半期に現代自動車グループとの自動運転のジョイントベンチャーから1株当たり5.63ドルの利益が発生し、これを含んだEPSは6.14ドルでした。


セグメント情報


1Q前年同期比

Signal and Power Solutions

売上高 2,562百万ドルから2,330百万ドル -7%

調整後営業利益 414百万ドルから364百万ドル -12%

顧客の工場停止などで世界的な自動車生産台数の減少及び為替からの逆風の影響がありましたが高電圧電化製品の成長やFalmat、Gabocomを買収が一部相殺しました。

Advanced Safety and User Experience

売上高 1,023百万ドルから902百万ドル -9%

調整後営業利益 145百万ドルから84百万ドル -42%

同セグメントも世界的な自動車生産の減少と営業利益の面では成長関連投資の継続の影響を受けています。


見通し


同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大と、顧客の工場の再稼働の見通しが不透明なことを理由に第2四半期および2020年通年の見通しを提供していません。

株価と指標


2020年5月26日時点で75.68ドルです。


予想PER(コ):72.46倍
実績PER:7.93倍
PBR:3.69倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Aptivの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想


総評と感想


COVID-19(新型コロナウィルス)の影響はありましたが、市場予想は上振れしており株価はかなり回復しています。
第2四半期もあまり良くない決算にはなると思いますが、同社自動車部品サプライヤーとしては比較的影響が少ないかなとも思っています。


2020年5月24日日曜日

利益倍増 HUYA Inc. (HUYA) の2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


HUYAは2018年5月にニューヨーク証券取引所に上場した中国最大のゲームライブストリーミングプラットフォームです。
日本では同様のサービスとしてはAmazonが買収したTwitchが有名です。
同社はライブ配信大手YYからスピンオフした企業です。
近年e-sportsやゲーム配信の人気の煽りを受けゲームを配信ないし視聴するという文化が根付きつつあります、特に中国はライブストリーミング市場が急成長しておりHUYAはその恩恵を受ける立場になります。 同社の利益は有料会員ならびにゲーム内のアイテム販売、チケット、広告収入などがあります。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は5月20日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   243.01M   0.09
2020 1Q実 
   340.63M
   0.16
2020 1Q予
   337.2M
   0.13
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+47.8%で、EPSも大幅に増加しました。
また前年同期比でNon-GAAPの純利益が1億3,130万人民元から2億6,340万人民元と倍増しました。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響でインターネットカフェの閉鎖やeスポーツトーナメントの中止や延期などの影響も発生しましたがモバイルユーザーの成長の相殺しました。

ライブストリーミング収入は1Q前年同期比の1,552.5百万人民元から2,274.5百万人民元 +47.8%
広告及びその他収入が1Q前年同期比の79.0百万人民から137.5百万人民 +74.0%になりました。

モバイルアプリのHuya Liveの月平均アクティブユーザーの指標であるAverage mobile MAUは1Q前年同期比の5,390万から7,470万で +38.6%増加しました

HUYAプラットフォーム全体の月平均アクティブユーザーの指標であるAverage MAUは1Q前年同期比の1億2,380万から1億5,130万 +22.2%に増加しました。

何らかの有料アイテムを1回以上購入または利用した有料ユーザー総数は1Q前年同期比の540万人から610万人+13%に達しました。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


2020年度第2四半期

売上高 2,600~2,630百万人民元 +29.3~30.8%

この見通しはCOVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大およびに国慶節期間中よる潜在的な影響を考慮したものです。

株価と指標


2020年5月22日時点で15.54ドルです。


予想PER(コ):25.51倍
実績PER:67.31倍
PBR:3.44倍
予想配当利回り(コ):N/A%
HUYAの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
同社にとってはTencentが筆頭株主になって初の決算でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響を一部で受けているものの、反面モバイルユーザーの伸びは加速しました。
ただアメリカ議会上院がアメリカの取引所に上場している外国企業の経営への監視強化の法案を可決したこともあり同社の株式も大きく下落しています。
今後の同社の株価動向は業績だけじゃなく政治リスクも考慮する必要がありそうです。

Datacenterセグメントの売上高が10億ドル超える NVIDIA Corporation(NVDA) 2021年度1Q決算を振り返る

会社概要


Nvidiaは大手半導体メーカーで世界的なGPU(Graphics Processing Unit)のメーカーです。
同社の製品及びブランドは

PCゲーム・メインストリーム向けグラフィックボードのGeForceシリーズ
動画編集、デザイナー、ビジネスユーザー向けのQuadroシリーズ
ディープラーニングやGPGPU向けのTeslaシリーズ
自動車、モバイルゲーム、タブレット、ドローン、ロボット等、組み込み向けのTegraシリーズなどがあります。

今Nvidiaが注目されている理由は、従来画面の出力や3D演算など画像の演算に主に使用されていたGPUが、人工知能やそれを支える機械学習の技術であるディープラーニングなどの興隆とそれらの演算処理として並列演算に優れているGPUが使われるようになったためです。
特にNvidiaはGPUでプログラミングを可能にするコンピューティングプラットフォーム、CUDAを開発・提供しておりCUDAは使いやすさやライブラリの点で競合を大きくリードしており、発展途上の同分野ではプログラムの書き換えや最新技術の対応が容易という面でNvidiaのGPUが有利であり、そのためNvidiaのGPUが好んで使われています。
また自動運転にも積極的に取り組んでおり、トヨタ、メルセデスベンツ、アウディ、テスラ、ボルボ、フォルクスワーゲンといった自動車業界と有力パートナーと手を組んでいます。 同分野ではIntel傘下のモービルアイが業界をリードしていましたがNvidiaが持つ高い処理能力持つ半導体と画像処理技術によって完全な自動運転ではNvidiaがリードしてるという意見もあります。

決算内容


2021年度の第1四半期決算(2020年1月27日~2020年4月26日)は5月21日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2020 1Q実   2.22B   0.88
2021 1Q実 
   3.08B
   1.8
2021 1Q予
   2.98B
   1.68
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+39%でEPSは倍増しています。
Nvidiaは、2020年4月27日にMellanox Technologies Ltd.の買収完了を報告しています。
またNvidiaは前四半期と同じ普通株式1株当たり0.16ドルの配当を2020年6月5日の営業終了時の普通株式に記録されている株主に対して、2020年6月5日に現金配当を行うこと発表した他、現在の市場の不確実性のため停止している自社株買いを状況に応じて再開するタイミングを模索しているとしています。


セグメント情報


売上高 1Q前年同期比

Gaming  1,055百万ドルから1,339百万ドル +27%

中国でCOVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大もあり影響があったもののGeForceプラットフォーム上でゲームをプレイしている時間は増加しました。
100以上のNVIDIA GeForceを搭載したノートパソコンがOEMパートナー各社から発表されたことやNintendo Switchの販売増もあり同社の当社のコンソール事業の売上を押し上げことを報告しています。


Professional Visualization 266百万ドルから307百万ドル +15%

ラップトップワークステーションでTuring GPUの採用が続いています。


Datacenter 634百万ドルから1,141百万ドル +80%

新しいNVIDIA Ampereアーキテクチャ搭載した製品のA100が収益に貢献しました。


Automotive 166百万ドルから155百万ドル -7%

自動車業界がCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響を受けておりその影響が同セグメントに反映しています。


OEM&Other 99百万ドルから138百万ドル +39%


見通し


2021年度第2四半期見通し

売上高 36.5億ドル +-2%
  •     買収したMellanoxから1/4の売上高貢献
  •     Automotiveは前年同期から約-40%の減少
GAAP及びnon-GAAPのgross marginsがそれぞれ58.6%と66.0% +-50basis points
GAAP及びnon-GAAPの営業費用は、それぞれ15億2,000万ドルおよび10億4,000万ドルと予想しています。
GAAP及びnon-GAAPのその他収益及び費用はそれぞれ5,000万ドルおよび4,500万ドルの純損失。
税率 GAAP及びnon-GAAP共に役9%
資本支出 約2億2500万ドルから2億5000万ドル

GamingはCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響でiCafesや小売店の時短営業や閉鎖などの継続的な影響を予想していますが、ECへの移行で大幅に相殺されると予想しています。


株価と指標


2020年5月22日時点で361.05ドルです。


予想PER(コ):46.73倍
実績PER:46.73倍
PBR:17.69倍
予想配当利回り(コ):0.18%
Nvidiaの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
特にDatacenterセグメントの成長は目を見張るものがありますね。
株価は直近高値を更新するなど上昇していますが今後買収した複数の企業からの貢献も期待できそうですし期待できそうかなと個人的に思っています。


2020年5月21日木曜日

利益率が改善 Tesla, Inc. (TSLA) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


Tesla, Inc.(旧名:Tesla Motors, Inc.)は電気自動車のModel XやS、普及価格帯のModel3を設計・開発・製造・販売しています。 また電気自動車のバッテリーや技術を利用した電力備蓄やソーラー発電システムの開発・設計・製造・販売及び賃貸をしています。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月29日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   4.541B   -2.90
2020 1Q実 
   5.985B
   1.24
2020 1Q予
   5.9B
   -0.36
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+38%、EPSは黒字化はしました。
しかしCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響もあり生産・配送業務が停止し在庫が増加するなど一時的な影響もありフリー・キャッシュ・フローは今四半期はマイナスでした。


セグメント情報


1Q前年同期比 

Automotive Revenue(自動車売上高)  3,724百万ドルから5,132百万ドル +38%
Automotive Gross Profit(自動車売上総利益) 751百万ドルから1,311百万ドル +75% 
Automotive Gross Margin – GAAP(自動車調整後売上総利益) 20.2%から25.5%

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響もあり配送が88,496台と前四半期の11万台から低下しましたが、中国やヨーロッパでの現地生産を開始したことやコスト削減の効果もありGross Marginは上昇しました。
またAutoPilotのアップデートやモデルYの生産拡大を決算説明会で報告しています。

Energy generation and storage revenue(発電・貯蔵売上高)

316百万ドルから282百万ドル -11%

COVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大と都市のシャットダウンやソーラールーフの立ち上げからネガティブな影響が発生しました。

Services and other 

493百万ドルから560百万ドル +14%


見通し


Volume
  • 生産が中断されているものの年間50万台を超える生産能力
  • 工場の操業再開時期は不透明
Cash Flow
  • 短期的なキャッシュフロー目標は保留されているものの十分な流動性
  • 製品のロードマップ及び長期的な生産能力拡大への大幅な投資の継続
  • Shanghai及びBerlinのModelYの生産ラインは最も短期的には重要なプロジェクト
Profit 
  • 短期的な利益目標は保留
  • キャパシティの拡大と生産の現地化計画の進行により業界トップクラスの営業利益率と収益性の達成を目標
Product
  • FremontのModelYとShanghai のModel 3は第2四半期まで徐々に生産が進むと予想しています。
  • Gigafactory BerlinとGigafactory ShanghaiでModel Yの生産能力の増強を継続しており、2021年の両拠点からの納入の開始
  • Tesla Semiの納入を2021年に開始

株価と指標


2020年5月21日時点で815.56ドルです。


予想PER(コ):238.1倍
実績PER:N/A倍
PBR:16.33倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Teslaの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


決算良かったです。
COVID-19(新型コロナウィルス)で工場が停止するなど懸念もありましたが、3四半期連続の黒字でした。
同社の株式バリュエーションはともかく安定して利益が出せるようになっているのはポジティブだと思います。

2020年5月18日月曜日

中国市場で不調 Nokia Corporation (NOK) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


Nokiaはフィンランドにあるネットワークインフラの構築及び開発ベンダーで世界中の通信キャリアと固定・無線インフラを構築・保守しています。
またそれらに付帯する機器やソフトウェア、技術開発、ライセンス提供を行っています。
Nokiaは過去に携帯電話で世界シェア1位でしたがスマートフォンへの移行に失敗するなどして2013年携帯電話事業をMicrosoftに売却しています、その後NokiaはHMD Globalにライセンス提供をしておりHMD GlobalがNokiaブランドのスマートフォンの製品を提供しています。
2015年にはフランスの同業他社Alcatel-Lucentを買収、併合しています。
同社は5G関連として投資家に注目されており、またHuaweiやZTE一連の騒動の恩恵を得られやすいと期待されています。
NOKIAは米国の企業ではないですがADRという形でニューヨーク証券取引所で売買できます。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月30日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   5.736B   -0.02
2020 1Q実 
   5.419B
    0.01
2020 1Q予
   5.75B
    0.01
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を下回りました、EPSは予想と一致しました。
COVID-19(新型コロナウィルス)で中国市場を中心に影響がありましたが、5G関連の製品やコスト削減が進んだこともあり僅かに利益を計上しました。
また5G関連の商用契約が70件に達したことや中国の事業者のローカル案件を収益性やキャッシュなどを理由に回避したこと、今年の第4四半期に4Gと5Gで約27%の市場シェアを予想していることなどを決算説明会で報告しています。


セグメント情報


売上高 1Q前年同期比

Networks 3944百万ユーロから3755百万ユーロ -5%

ネットワーク事業の売上高は-5%(為替の影響込みで-6%)でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で今四半期に約1億5,000万ユーロのマイナス影響が業績にありました。
光ネットワークとIPルーティング、モバイルアクセス、固定アクセス全て前年同期比を下回る売上高でした。


Nokia Software 543百万ユーロから613百万ユーロ +13%

Nokia Software の売上高は前年同期比で+12%でした(為替の影響込み+13%)でした。
6つの地域のうち4つの地域で売上高が増加するなど好調なパフォーマンスを記録しました。
またGross Marginも改善しています。


Nokia Technologies 370百万ドルから347百万ユーロ -6%

ノキアテクノロジーズの売上高は-7%(為替の影響込み-6%)でした。
一時的な売上高の減少、ブランドライセンスの売上高の減少の影響がありました。


Group Common and Other 220百万ユーロから205百万ユーロ -7%

Group Common and Otherの売上高は-8%(為替の影響込み-7%)でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で今四半期に約5,000万ユーロの影響を予測しています。
またGross MarginはAlcatel Submarine Networksの利益率の悪化やノキアのベンチャーファンドの投資も影響してマイナスになっています。


見通し


2020年度通年 

Non-IFRS 希釈化EPS EUR 0.23 +-5%(従来予想 EUR 0.23) 
Non-IFRS 営業利益率 9.5% +-1.5%(従来予想 9.0%)  
Recurring free cash flow ポジティブ 

Long term(今後3~5年)  

Non-IFRS 営業利益率 12~14% 株主への年次配当  
キャッシュポジションと予想キャシュフローを考慮した非IFRSの約40%から70%の利益ベースの成長配当

やや下方修正しています、またCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響が第2四半期に集中すると予想しています
また2019年と同様に営業利益とフローキャッシュフローの大半を第4四半期に計上できると予想しています。
 

株価と指標


2020年5月15日時点で3.45ドルです。


予想PER(コ):13.72倍
実績PER:50.46倍
PBR:1.11倍
予想配当利回り(コ):6.55%
Nokiaの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


強弱まちまちな決算でした。
同社は5G製品のコストの高さや業界の競争激化な影響を懸念されていました。
今四半期決算では小幅ですが黒字でしたのである程度収益性は改善していると思いましたが、引き続き厳しい競争環境は続いておりNokiaも主に中国市場で苦しんでいる印象です。
第2四半期にCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響を大きく受けそうなことや、現在停止している配当が今後どうなるかなとも思いますし個人的には現段階ではなんとも言えないですね。

2020年5月17日日曜日

Microsoft Corporation (MSFT)はMetaswitch Networksを買収

Microsoftblogによると

2020年5月14日にMicrosoftは通信事業者に仮想化ネットワークソフトウェア上で音声、データ、通信ソリューションを提供するMetaswitch Networks社の買収を発表しました。
Microsftは今回の買収でモバイル通信のコアネットワークの仮想化進んでいくなかでクラウドベースのソフトウェアソリューションの代替手段を提供し高いコスト効率と低い設備投資を実現できるとしています。
この買収による取引条件は非公開です。

またMicrosoftは今年の3月に通信事業者向けに仮想化ネットワークソリューションを提供するAffirmed Networks社の買収を発表しており、もしかしたら今後も関連企業の買収が進むのではないかと個人的には思っています。
またMicrosoftは近年クラウドサービスのAzureを企業買収によって強化する戦略を実行しています。

2020年5月16日土曜日

Tinderの利用頻度が増加 Match Group Inc.(MTCH) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


Match Group, Inc.は2015年InterActiveCorpからスピンオフした企業で様々な出会い系サービスを提供しています。 同社190ヵ国以上42言語でサービスを提供しており、Tinder、Match、PlentyOfFish、Meetic、OkCupid、OurTime、Pairsなど需要や国に応じてさまざなサービスを提供しています。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は5月5日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   464.625M   0.42
2020 1Q実 
   544.642M
   0.55
2020 1Q予
   545.03M
   0.35
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想をやや下回りましたが、EPSは予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+17%、EPSは+31%でした。
COVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大とそれに伴うロックダウンでTinderの利用頻度
が増加したことや、1対1のライブビデオを開始を第2四半期後半に提供すること、5億ドルのシニア債を発行することを決算説明化で報告しています。


自社ブランドの平均加入者数は前年同期比+15%でした。
COVID-19(新型コロナウイルス)の影響でTinder以外のブランドで加入者や収益に影響がありました。
とくにOkCupidやHingeのようなロンドンやニューヨークなどロックダウンが行われた都市で利用者数が集中するなど影響が発生しました。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


同社はCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響で業績の予想の提供を取りやめました。
しかし今後劇的な変化がない限り、第2四半期の売上高は1桁台前半の伸びを予想しています。
調整後のEBITDAは横ばいで、第2四半期にIACからのスピンオフ費用100万ドルを計上すると予想しています。
また為替からの逆風を予想しています。

株価と指標


2020年5月15日時点で78.17ドルです。


予想PER(コ):38.76倍
実績PER:39.88倍
PBR:74.29倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Matchの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


やや問題もありましたが良い決算だったと思います。
ただ第2四半期は都市のロックダウンで業績に影響すると予想しています。
今後ライブビデオサービスの開始などで同社のサービスがアフターコロナの環境に対応できるのかが一つの焦点かなと個人的に思っています。

2020年5月14日木曜日

原油価格の低迷で赤字決算 Exxon Mobil Corporation (XOM) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


ExxonMobilは、世界中で石油の探査、製造、精製を行う石油/ガスの総合企業です。
またそれ以外にも石油製品の製造と販売、石油化学製品の製造・販売なども行っています。
元々は1911年に分割され34の会社に分けられた独占企業のStandard Oilの一部がその後、合併を繰り返して現在のExxonMobilになっています。
ExxonMobilの主なブランドはExxon、Mobil、Esso、ExxonMobil Chemicalがあります。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は5月1日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   63.625B   0.55
2020 1Q実 
   56.16B
   0.53
2020 1Q予
   51.85B
   0.05
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を上回りましたが、EPSは今回Non-GAAP EPSは0.53ドルでしたがGAAP EPSは原油価格の低迷もあって-0.14ドルとマイナスになりました。
純利益は-6億1000万ドルと同社にとっては-32年ぶりの四半期赤字だそうです。
主に商品市況の低迷の影響や株式市場の下落で評価損や減損が発生した影響を受けました。
また前年同期比で売上高は-12%と大きく落ち込みました。


セグメント情報


利益 1Q前年同期比


Upstream

2876百万ドルから536百万ドル -81%

主に原油価格のCOVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミックやそれに伴う需要への影響や供給過剰もあり大幅に利益が落ち込みました。
また天然ガス価格もCOVID-19(新型コロナウイルス)や温暖な気候だったこともあり価格が低迷しています。

生産 Koebd(石油と天然ガスの合計)

3,981から4,046 +65

今四半期ではパーミアン盆地での生産が増加しました、また定期メンテナンスの減少も貢献しました。

Downstream

-256百万ドルから-611百万ドル 

航空機のジェットエンジン向けの燃料やガソリンの需要低迷の影響を受けてマージンが悪化したため業績は大きく悪化しています。
また製油所の精製処理能力はほぼ横ばいでした。

Chemical 


518百万ドルから144百万ドル -72%

原油価格が低調なこともあり、マージンは改善しましたが、評価損や減損が大きく響きました。

見通し


Upstream

原油は日量40万バレルの生産を予想しています。
天然ガスの生産量は季節的な需要の影響を受けて減少し、石油換算で日量10万バレル程度の影響を見込んでいます。

Downstream

原油価格の低迷が精製マージンを圧迫し、第2四半期では石油精製能力の約 25%の停止を見込んでいます。

Chemical 

衛生関係の商品やパッケージングから需要を見込んでいますが、自動車と耐久財の需要は引き続き厳しいものになると見込んでいます。


株価と指標


2020年5月13日時点で41.93ドルです。


予想PER(コ):121.95倍
実績PER:17.30倍
PBR:1.07倍
予想配当利回り(コ):8.30%
Exxon Mobilの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


一応予想は上回りましたが原油価格の低迷で赤字を計上するなど厳しい決算でした。
第2四半期も原油価格の低調さは続いており今後も保有している同社株の減配におびえることになりそうです。

2020年5月12日火曜日

Zoom Video Communications, Inc. (ZM)はセキュリティスタートアップKeybaseを買収

Zoomによると

2020年5月7日にZoom Video Communicationsは公開鍵暗号基盤などの暗号化技術を提供する新興企業のKeybaseを買収したことを発表しました。
この買収による条件は非公開です。
Zoomは現在テレワークなどの需要からユーザー数が急拡大していますが反面、セキュリティやプライバシー保護、会議の暗号鍵が中国のサーバーに経由するなどの問題を指摘されています。
現在同社は対策として90日間のセキュリティ計画を発表しており、セキュリティやプライバシー機能を強化したZoom 5.0をリリースするなど懸念の払しょくに努めています。
同社はこの買収で更に会議の通信の機密性を確保できるエンドツーエンド暗号化会議モードを有料ユーザーに提供すると発表しています。
ZoomBlogによると詳細は5月22日に発表するとしています。

今回の買収は同社設立以来初めての企業買収になるとのことです、今回の買収による業績への影響は軽微だと思いますが、Zoomは現在セキュリティ上の懸念で使用を禁止する動きも発生しており現在の取り組みがユーザーの信頼回復に繋がればと思います。

2020年5月10日日曜日

損失が改善 Lyft, Inc.(Lyft) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


Lyftはアメリカとカナダにライドシェアリングサービスを提供する会社でアメリカではUberに次ぐ2番手のライドシェアサービスの会社です。 同社のサービスはスマートフォンのアプリケーション通じ目的地が同じ等の移動のニーズがあるドライバーとユーザーをマッチングさせ目的地についた時点でユーザーがドライバーを評価、料金の支払いをスマートフォンのアプリケーション上で行うサービスです。 Lyftは2019年3月29日にNasdaq市場に上場しました。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は5月6日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   776M   -9.02
2020 1Q実 
  955.7M
   -0.32
2020 1Q予
  897.86M
   -0.64
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+23%で前期の+52%から大きく減速しましたが予想は大きく上回りました。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で4月のライドシェアは前年同期比で約-75%減でした。
また固定費や設備投資の削減もあり損失の面では改善しました。




アクティブライダーは前年同期比で20.5万人から21.2万人 +3%
アクティブライダー1人あたりの収入は37.86ドルから45.06ドル +19%

COVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大とそれに伴う外出規制や自粛要請もあり、アクティブライダーの増加は大幅に鈍化しました。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


同社は4月21日にこれまで提供していた2020年通年度の売上高および調整後EBITDAガイダンスを撤回しました。
同社はライドシェア・プラットフォームの乗車数が4月の水準(前年同期比 -75%)でその後も推移した場合、第2四半期の調整後 EBITDA 損失を3.6億ドル以下に抑えれると予想しています。

株価と指標


2020年5月8日時点で32.73ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PBR:3.74倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Lyftの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


決算良かったです。
ただし次の決算は厳しいのは確実であり、COVID-19(新型コロナウィルス)の感染抑制と経済活動の再開が早期に行われないと厳しいと思います、同社の見通しとしても個人的には何とも言えないかなと思います。

2020年5月8日金曜日

Intel Corporation(INTC)はMaaSソリューション企業のMoovitを買収

Intelによると

2020年5月4日にIntelはイスラエルのMaasスタートアップのMoovitを買収しました。
この買収は約9億ドルですが同社はIntel Capitalを通じて以前から投資しており、その持ち分を引いた買収額は8億4000万ドルです。
Moovitは公共交通機関、自転車やスクーターのサービス、ライド・ハイリング、カーシェアリングなどの中で最適な組み合わせと支払いを一つのアプリにまとめれて最適な旅行計画を提供するアプリケーションを提供する他、交通データの提供なども行っています。
IntelはMoovitの買収でIntel傘下のMobileyeのRobotaxiなどの完全なモビリティプロバイダーになるという計画の達成に近づくとのことです。

航空機事業に影響 General Electric Company (GE) 2020年度1Qを振り返る


会社概要


ゼネラル・エレクトリックはアメリカは代表するコングロマリット企業ですが近年は業績不振のため会社再建中です、 GEは発電機や航空機エンジン、タービン、ヘルスケア、照明などなど書ききれないくらいの多数の工業製品やそれに付帯するサービスなどを提供する企業ですが直近では事業の選択と集中を進めています。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月29日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   27.286B   0.14
2020 1Q実 
   20.524B
   0.05
2020 1Q予
   20.21B
   0.08
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を上回りましたが、EPSは予想を下回りました。
前年同期比で売上高が大幅に減少しているのは事業売却や縮小の影響が大きいですが、COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で航空部門を中心に業績への影響があったことも要因でした。
同社は航空事業の労働者の10%の削減、電力部門の700人の雇用の削減、設備投資の25%の削減、BioPharmaの取引完了と200億ドルの現金収入を報告しています。



セグメント情報


1Q前年同期比

POWER(電力)  

    受注 
        3,662百万ドルから4,111百万ドル +12%  
    売上高 
        4,617百万ドルから4,025百万ドル -13%  
    利益 
        110百万ドルから-129百万ドル


ガスタービンが受注を牽引しました。
売上高は前年同期比で減少した他、利益面ではメンテナンスなどのServices事業の減少によりマイナスになりました。

Renewable Energy(再生可能エネルギー)

 受注
  3,068百万ドルから3,511百万ドル -13%
 売上高
  2,538百万ドルから3,194百万ドル +26%
   利益
  -187百万ドルから-302百万ドル 

陸上風力発電事業では、新ユニットタービンの納入が売上高に貢献しました。
しかしCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響もあり受注、Service共に減少しました。

Aviation(航空)

 受注
  8,707百万ドルから7,448百万ドル -14%
 売上高
  7,954百万ドルから6,892百万ドル -13%
   利益
  1,660百万ドルから1,005百万ドル -39%

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響もありLEAPとCFM両方のエンジンの納入台数が減少しました。

Healthcare(ヘルスケア)

 受注
      4,931百万ドルから5,292百万ドル +7%
 売上高
  4,683百万ドルから4,727百万ドル +1%
 利益
  781百万ドルから896百万ドル +15%

COVID-19(新型コロナウィルス)の診断・治療に使用される製品の需要が増加した恩恵を受けましたがその他の製品の減少で一部相殺しました。


GE Captial(金融)

   Capital continuing operations(継続資本)
    -30百万ドル
 discontinued operation(廃止事業)
   -164百万ドル
   GE Capital Earnings (利益)
         -194百万ドル

GEキャピタルの航空機リース部門や保険事業の減損の影響を受けました。


見通し


同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で通年の業績予想は取り下げましたが、決算説明会では第2四半期をより困難なものになると予想しています。

株価と指標


2020年5月7日時点で6.11ドルです。


予想PER(コ):17.45倍
実績PER:10.02倍
PBR:1.51倍
予想配当利回り(コ):0.65%
GEの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


COVID-19(新型コロナウィルス)やそれに伴う各国の外出規制、自粛やBoeingの737MAXの問題が長引いていることもあり同社にとっては厳しい決算になりました。
株価的にも2020年に一時13ドルつけた株価も半値以下になっており厳しい状況が続いています。
今後もAviation(航空機事業)の悪化が見込まれるため同社の見通しに関しては個人的にもネガティブに思っています。

2020年5月6日水曜日

iPhoneの売上高は減少も Apple Inc.(AAPL) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


アップルはiPhoneでお馴染みのIT機器メーカーでスマートフォンやパソコン、タブレット、スマートデバイス、メディア機器を設計・開発・販売しています。 またそれらに付帯するApple storeやiTunes、Apple payなどのITサービスの提供しています。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月30日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実   58.015B   2.46
2020 2Q実 
   58.313B
   2.55
2020 2Q予
   54.54B
   2.26
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+1%、EPSは+4%それぞれ上昇しました。
またAppleは前四半期+6%の普通株式1株当たり0.82ドルの配当を2020年5月11日の営業終了時の普通株式に記録されている株主に対して、2020年5月14日に現金配当を行うこと発表した他、500億ドルの新規の自社株買いを承認しました。


セグメント情報


売上高 2Q前年同期比

製品別カテゴリー 

iPhone 31,051百万ドルから28,962百万ドル -7% 
Mac 5,513百万ドルから5,351百万ドル -3% 
iPad 4,872百万ドルから4,368百万ドル -10% 
Wearables,Home and Accessories 5,129百万ドルから6,284百万ドル +23% 
Service 11,450百万ドルから13,348百万ドル +17%

iPhoneはCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で2月中に一時的に供給に問題がありましたが、同社は一時的なものだったと述べています。
需要側では今四半期の最初の5週間は非常に好調でしたが、その後5週間は中国を始め各国でCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響を受けました。
MacやiPadの両製品は今四半期末に製品の刷新を行いました。
Wearables,Home and Accessoriesは引き続き好調でした5つの国、地域セグメントで成長しました。
Serviceでは App Store, Apple Music, Video, cloud services, App storeの検索ビジネスが好調だったほかApple TV Plus、Apple Arcade、Apple News Plus、Apple Cardといった新サービスも貢献しています。

国、地域別セグメント

アメリカ 25,596百万ドルから25,473百万ドル flat
ヨーロッパ 13,054百万ドルから14,294百万ドル  +9%
中華圏 10,218百万ドルから9,455百万ドル -7%
日本 5,532百万ドルから5,206百万ドル -6%
その他のアジア太平洋地域  3,615百万ドルから3,885百万ドル +7%

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響もありました。


見通し


同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で業績見通しを未定としました。

株価と指標


2020年5月5日時点で297.56ドルです。


予想PER(コ):24.27倍
実績PER:22.60倍
PBR:16.13倍
予想配当利回り(コ):1.13%
Appleの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


決算良かったです。
同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響もあったものの前年同期比では売上高、EPS共に成長しました。
まだ次の四半期も影響が続くと思いますが、iPhone SE、iPad ProsのモデルチェンジとiPad Pro Magic Keyboardの新製品を発売しておりこれらの貢献がどれだけ影響を緩和できるかでしょうか。

2020年5月5日火曜日

NVIDIA Corporation(NVDA)はCumulus Networks社を買収

NVIDIAによると

2020年5月4日にNvidiaはネットワーク用機器向けのOSであるCumulus Linuxを提供するCumulus Networksの買収を発表しています。
同社はこの買収でHPCとネットワークハードウェア及びソフトウェアを連携できるとしています。
この買収による取引条件は非公開です。
Cumulus Networksはデータセンターに採用されるOpen Networking製品向けのネットワークOSや管理ソフト、ハードウェアオプションを提供する会社で2020年4月27にNvidiaが買収の完了を報告したMellanoxともパートナシップを提携しています。
今回の買収が完了すればNVIDIAのデータセンターセグメントは同社にとってますます重要なものになりそうです。

2020年5月4日月曜日

Azureが好調 Microsoft Corporation(MSFT) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


Microsoftはパーソナルコンピューター向けのオペレーティングシステム「Windows」を開発・提供する会社でまた普段仕事などでMicrosoftOfficeを使用されているかたも多いんではないでしょうか?
特にWindowsとOfficeのイメージが強い同社ですか近年はクラウドサービスのAzureや家庭用ゲーム機のXboxや人気ゲームのHALOシリーズ、タブレット・一体型PCのSurfaceシリーズ、検索サービスのBingなどハード、ソフト問わず幅広い製品やITサービス・ソフトウェアを提供しています。
また企業買収も積極的に行っており、近年で有名な企業だけでもスマートフォンや携帯電話を製造していたNokiaのモバイル部門やコミュニケーションツールのSkype、サンドボックスゲームのMinecraftを開発・提供していたMojang、ソフトウェア開発プラットフォームのGitHubを買収しています。

決算内容


2020年度の第3四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月29日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実   30.571B   1.14
2020 3Q実 
  35.021B
   1.4
2020 3Q予
  33.66B
   1.26
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+15%、EPSも増加しました。
一部Bing検索やLinkedInの広告を始め一部COVID-19(新型コロナウィルス)の影響もありましたが、Cloud事業の「Azure」を始め大半が堅調に推移しました。


セグメント情報


売上高 3Q前年同期比


Productivity and Business Processes

101億ドルから117億ドル +15%

Office Commercial products及びCloud servicesの売上高は前年同期比で+13%でした。
Office365 Commercialの売上高が前年同期比で+25%で貢献しました。
Dynamics製品は+17%、クラウドのCRMパッケージのDynamics 365が+47%で成長を牽引しました。
LinkedInは前年同期比で+21%でした。
またコラボレーションツールのMicrosoftTeamsのDaily Active Users数が7,500万人を超えるなど好調を報告しています。


Intelligent Cloud

94億ドルから123億ドル +27%

CloudServiceのAzureの売上高は前年同期比で+59%でした。
CloudServiceの売上高は前年同期比で+30%でした。
Enterprise Servicesは前年同期比で+6%でした。


More Personal Computing

106億ドルから110億ドル +3%

Windows OEMは前年同期比でflatでした。
Windows Commercial productsおよびCloudServiceの売上高は前年同期比で+17%でした。
Surfaceの売上高は前年同期比で+1%でした。
トラフィック獲得コストを除く検索広告収入は+1%でした。
Gamingの前年同期比で-1%でした。
Xboxコンテンツおよびサービスの売上高は前年同期比で+2%でした。
検索からの広告収益が予想を下回りましたが、Gameの収益が予想を上回り相殺しました。


見通し


Microsoftは2020年第4四半期の売上高を358.5億ドル~380.8億ドルになると予想しています。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響もありかなり広いレンジの予想となっています、ただ下限値でも前年同期比で一桁後半の売上高成長を予想しています。


株価と指標


2020年5月1日時点で174.57ドルです。


予想PER(コ):28.74倍
実績PER:29.87倍
PBR:11.87倍
予想配当利回り(コ):1.14%
Microsoftの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


決算良かったです。
同社は現在の難しい状況下で一部広告事業やWindowsOSの販売に影響が出た部分もありましたが、CloudサービスやGameビジネスなど需要が増加しており全体としての影響は軽微でした。
同社は安心して決算が見られる数少ない企業の一つだと個人的には思います。
また同社はRPAソフトウェアを提供する新興企業のSoftomotiveの買収交渉中とBloombergが報じています。

Blog休止と今後のお知らせ

何故か分からないですが、現在Blogger上のサイドバーが下に表示されており設定を一部変更してみましたが直らないのと、同サイト自体がスマホ用のレイアウトに対応していないことが前々から気になっておりこれを機にサイト移転を計画しています。 多少お時間頂くと思いますが、移転の際には改め...