会社概要
Microsoftはパーソナルコンピューター向けのオペレーティングシステム「Windows」を開発・提供する会社でまた普段仕事などでMicrosoftOfficeを使用されているかたも多いんではないでしょうか?
特にWindowsとOfficeのイメージが強い同社ですか近年はクラウドサービスのAzureや家庭用ゲーム機のXboxや人気ゲームのHALOシリーズ、タブレット・一体型PCのSurfaceシリーズ、検索サービスのBingなどハード、ソフト問わず幅広い製品やITサービス・ソフトウェアを提供しています。
また企業買収も積極的に行っており、近年で有名な企業だけでもスマートフォンや携帯電話を製造していたNokiaのモバイル部門やコミュニケーションツールのSkype、サンドボックスゲームのMinecraftを開発・提供していたMojang、ソフトウェア開発プラットフォームのGitHubを買収しています。
決算内容
2020年度の第3四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月29日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 3Q実 | 30.571B | 1.14 |
2020 3Q実 |
35.021B
| 1.4 |
2020 3Q予 |
33.66B
| 1.26 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+15%、EPSも増加しました。
一部Bing検索やLinkedInの広告を始め一部COVID-19(新型コロナウィルス)の影響もありましたが、Cloud事業の「Azure」を始め大半が堅調に推移しました。
セグメント情報
売上高 3Q前年同期比
Productivity and Business Processes
101億ドルから117億ドル +15%
Office Commercial products及びCloud servicesの売上高は前年同期比で+13%でした。
Office365 Commercialの売上高が前年同期比で+25%で貢献しました。
Dynamics製品は+17%、クラウドのCRMパッケージのDynamics 365が+47%で成長を牽引しました。
LinkedInは前年同期比で+21%でした。
またコラボレーションツールのMicrosoftTeamsのDaily Active Users数が7,500万人を超えるなど好調を報告しています。
Intelligent Cloud
94億ドルから123億ドル +27%
CloudServiceのAzureの売上高は前年同期比で+59%でした。
CloudServiceの売上高は前年同期比で+30%でした。
Enterprise Servicesは前年同期比で+6%でした。
More Personal Computing
106億ドルから110億ドル +3%
Windows OEMは前年同期比でflatでした。
Windows Commercial productsおよびCloudServiceの売上高は前年同期比で+17%でした。
Surfaceの売上高は前年同期比で+1%でした。
トラフィック獲得コストを除く検索広告収入は+1%でした。
Gamingの前年同期比で-1%でした。
Xboxコンテンツおよびサービスの売上高は前年同期比で+2%でした。
検索からの広告収益が予想を下回りましたが、Gameの収益が予想を上回り相殺しました。
見通し
Microsoftは2020年第4四半期の売上高を358.5億ドル~380.8億ドルになると予想しています。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響もありかなり広いレンジの予想となっています、ただ下限値でも前年同期比で一桁後半の売上高成長を予想しています。
株価と指標
2020年5月1日時点で174.57ドルです。
予想PER(コ):28.74倍
実績PER:29.87倍
PBR:11.87倍
予想配当利回り(コ):1.14%
Microsoftの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
決算良かったです。
同社は現在の難しい状況下で一部広告事業やWindowsOSの販売に影響が出た部分もありましたが、CloudサービスやGameビジネスなど需要が増加しており全体としての影響は軽微でした。
同社は安心して決算が見られる数少ない企業の一つだと個人的には思います。
また同社はRPAソフトウェアを提供する新興企業のSoftomotiveの買収交渉中とBloombergが報じています。
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