会社概要
ゼネラル・エレクトリックはアメリカは代表するコングロマリット企業ですが近年は業績不振のため会社再建中です、 GEは発電機や航空機エンジン、タービン、ヘルスケア、照明などなど書ききれないくらいの多数の工業製品やそれに付帯するサービスなどを提供する企業ですが直近では事業の選択と集中を進めています。
決算内容
2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月29日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 1Q実 | 27.286B | 0.14 |
2020 1Q実 | 20.524B
| 0.05 |
2020 1Q予 | 20.21B
| 0.08 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想を上回りましたが、EPSは予想を下回りました。
前年同期比で売上高が大幅に減少しているのは事業売却や縮小の影響が大きいですが、COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で航空部門を中心に業績への影響があったことも要因でした。
同社は航空事業の労働者の10%の削減、電力部門の700人の雇用の削減、設備投資の25%の削減、BioPharmaの取引完了と200億ドルの現金収入を報告しています。
同社は航空事業の労働者の10%の削減、電力部門の700人の雇用の削減、設備投資の25%の削減、BioPharmaの取引完了と200億ドルの現金収入を報告しています。
POWER(電力)
受注
3,662百万ドルから4,111百万ドル +12%
売上高
4,617百万ドルから4,025百万ドル -13%
利益
110百万ドルから-129百万ドル
ガスタービンが受注を牽引しました。
売上高は前年同期比で減少した他、利益面ではメンテナンスなどのServices事業の減少によりマイナスになりました。
Renewable Energy(再生可能エネルギー)
受注
3,068百万ドルから3,511百万ドル -13%
売上高
2,538百万ドルから3,194百万ドル +26%
利益
-187百万ドルから-302百万ドル
陸上風力発電事業では、新ユニットタービンの納入が売上高に貢献しました。
しかしCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響もあり受注、Service共に減少しました。
Aviation(航空)
受注
8,707百万ドルから7,448百万ドル -14%
売上高
7,954百万ドルから6,892百万ドル -13%
利益
1,660百万ドルから1,005百万ドル -39%
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響もありLEAPとCFM両方のエンジンの納入台数が減少しました。
Healthcare(ヘルスケア)
受注
4,931百万ドルから5,292百万ドル +7%
売上高
4,683百万ドルから4,727百万ドル +1%
利益
781百万ドルから896百万ドル +15%
COVID-19(新型コロナウィルス)の診断・治療に使用される製品の需要が増加した恩恵を受けましたがその他の製品の減少で一部相殺しました。
GE Captial(金融)
Capital continuing operations(継続資本)
-30百万ドル
discontinued operation(廃止事業)
-164百万ドル
GE Capital Earnings (利益)
-194百万ドル
GEキャピタルの航空機リース部門や保険事業の減損の影響を受けました。
見通し
同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で通年の業績予想は取り下げましたが、決算説明会では第2四半期をより困難なものになると予想しています。
株価と指標
2020年5月7日時点で6.11ドルです。
予想PER(コ):17.45倍
実績PER:10.02倍
PBR:1.51倍
予想配当利回り(コ):0.65%
GEの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
COVID-19(新型コロナウィルス)やそれに伴う各国の外出規制、自粛やBoeingの737MAXの問題が長引いていることもあり同社にとっては厳しい決算になりました。
株価的にも2020年に一時13ドルつけた株価も半値以下になっており厳しい状況が続いています。
今後もAviation(航空機事業)の悪化が見込まれるため同社の見通しに関しては個人的にもネガティブに思っています。
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