2020年5月2日土曜日

COVID-19(新型コロナウィルス)が広告事業に影響 Alphabet Inc. (GOOG) 2020年1Q決算を振り返る

会社概要


アルファベット(GOOG)は持株会社でGoogleの親会社です。 Googleは検索サービスGoogleやAndroid Os、Youtube、クラウドサービスなど様々なITサービスを提供しています。 AlphabetはGoogle以外にもスマートホーム(Nest)、バイオテクノロジー(Verily)、ブロードバンド(Google Fiber)、自動運転(Waymo)など様々な新興企業を保有しています。 また収益の95%以上はGoogleからによるものです。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月28日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   36.339B   11.9
2020 1Q実 
  41.159B
   9.87
2020 1Q予
  40.33B
   10.38
(ドル)
1M=100万ドル 1B=10億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を上回りましたが、EPSは予想を下回りました。
売上高は前年同期比で+13%でEPSは低下しました。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響でGoogle Cloudが好調だった反面、広告事業は3月に大幅に鈍化するなど影響を受けました。


セグメント情報


売上高 1Q前年同期比

Google Search & Other(Google検索&その他)

22,547百万ドルから24,502百万ドル +9%

YouTube Ads(Youtube広告)

3,025百万ドルから4,038百万ドル +33%

Google Properties(Googleプロパティ) 上記二つを足したもの

25,572百万ドルから28,540百万ドル +12%

Google Cloud

1,825百万ドルから2,777百万ドル  +52%

Google Other(Googleその他)

3,620百万ドルから4,435百万ドル +23%

Google revenues(Google売上高)上記の合計

36,023百万ドルから40,975百万ドル +14%

Other Bets revenues (その他売上高)

170百万ドルから135百万ドル -26%

hedging gains(ヘッジ利益)

137百万ドルから49百万ドル -64%

営業利益 1Q前年同期比

Google operating income(Google営業利益)

9,188百万ドルから9,270百万ドル +1%

Other Bets operating loss(その他営業利益[損失])


-868百万ドルから-1,121百万ドル

TAC(トラフィック獲得コスト)

6,860百万ドルから7,452百万ドル +9%

1月と2月は広告事業は好調でしたが3月に各国政府が外出規制を要請したこともあり広告収益が急激に減少しました。
Google CloudはGoogle Cloud PlatformとG Suiteの成長が貢献しました。
またYouTube PremiumなどYoutubeの月額サービスやPlay Storeの成長の恩恵を受けました。


見通し


同社は具体的な業績の見通しを提供していませんが第2四半期の広告事業は厳しいになるものになると予想しています。

株価と指標


2020年5月1日時点で1,320.61ドルです。


予想PER(コ):27.23倍
実績PER:31.65倍
PBR:4.52倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Alphabetの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


同社は広告事業がCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックに伴う各国政府の外出規制・自粛を要請したこともあり観光業界やイベント中止に伴う広告支出の削減の影響を予想されていましたが今四半期では前年同期比では成長しました。
ただ第2四半期でも現在の状況が続くと予想され次の決算がどうなるかなとは個人的には思っています。

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