2019年12月8日日曜日

高成長だが Zoom Video Communications, Inc. (ZM) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


Zoom Video Communicationsは会議室システム間でビデオ会議、音声、ウェビナー、チャットを提供しています。 同社のサービスはWeb会議システムのMeetingsやライブ配信やバーチャルイベントを行えるVideo Webinar、テレビ会議システムのZoom Room、チャットシステムのBusiness IM、電話サービスのZoom Phoneを提供しています。 同社のほぼ全てのサービスはサブスクリプション・モデルで提供されSaaS企業と言えます

決算内容


2020年度の第3四半期決算(2019年8月~2019年10月)は12月5日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2019 3Q実   90.121M   
2020 3Q実 
  154.76M
   -0.03
2020 3Q予
  166.593M
   -0.09

(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高成長は前年同期比で+85%でした。
主に新規顧客の獲得と、既存顧客内でのサービスの利用及び範囲の拡大の恩恵を受けました。
また今四半期のZOOM採用の一例としてNBA(ナショナルオーストラリア銀行)の紹介がありました。

指標面では
従業員10人以上の顧客数は約74,100人で、前年同期から約+67%した。
年間売上高が10万ドルを超えた顧客は546社で、前年同期比で約+97%でした。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため記載はありません。

見通し


2020年度第4四半期
  • 売上高 175~176million
  • 営業利益(Non-GAAP) 17~18million
  • 加重平均株式数 296million
  • Non-GAAP EPS 0.07

2020年度通期
  • 売上高 609~610million
  • 営業利益(Non-GAAP) 67~68million
  • 加重平均株式数 293million
  • Non-GAAP EPS 0.27


株価と指標


2019年12月6日の時点で62.74ドルです。


予想PER(コ):348.56倍
PBR:23.07倍
予想配当利回り(コ):N/A
ZOOMの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想
(会) 会社予想

総評と感想


予想を上回る決算でしたが決算後は株価は売られています。
特に売上高の予想数字は上回りましたが、2020年度Q2は前年同期比で+96%の売上高成長でしたので今四半期の+85%はやや減速感があるとは言えますし、2020年度Q4の予想では+69~70の前年同期比の売上高成長を予測しているので保守的な見通しである可能性を考慮しても成長自体は減速しているかなと思います。
ただ今四半期はGAAPベースでのEPSも0.01ドルと黒字化している他、高成長ではあるので更に下落するようなら投資妙味もあるかなと個人的には考えています。


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