2020年5月6日水曜日

iPhoneの売上高は減少も Apple Inc.(AAPL) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


アップルはiPhoneでお馴染みのIT機器メーカーでスマートフォンやパソコン、タブレット、スマートデバイス、メディア機器を設計・開発・販売しています。 またそれらに付帯するApple storeやiTunes、Apple payなどのITサービスの提供しています。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月30日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実   58.015B   2.46
2020 2Q実 
   58.313B
   2.55
2020 2Q予
   54.54B
   2.26
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+1%、EPSは+4%それぞれ上昇しました。
またAppleは前四半期+6%の普通株式1株当たり0.82ドルの配当を2020年5月11日の営業終了時の普通株式に記録されている株主に対して、2020年5月14日に現金配当を行うこと発表した他、500億ドルの新規の自社株買いを承認しました。


セグメント情報


売上高 2Q前年同期比

製品別カテゴリー 

iPhone 31,051百万ドルから28,962百万ドル -7% 
Mac 5,513百万ドルから5,351百万ドル -3% 
iPad 4,872百万ドルから4,368百万ドル -10% 
Wearables,Home and Accessories 5,129百万ドルから6,284百万ドル +23% 
Service 11,450百万ドルから13,348百万ドル +17%

iPhoneはCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で2月中に一時的に供給に問題がありましたが、同社は一時的なものだったと述べています。
需要側では今四半期の最初の5週間は非常に好調でしたが、その後5週間は中国を始め各国でCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響を受けました。
MacやiPadの両製品は今四半期末に製品の刷新を行いました。
Wearables,Home and Accessoriesは引き続き好調でした5つの国、地域セグメントで成長しました。
Serviceでは App Store, Apple Music, Video, cloud services, App storeの検索ビジネスが好調だったほかApple TV Plus、Apple Arcade、Apple News Plus、Apple Cardといった新サービスも貢献しています。

国、地域別セグメント

アメリカ 25,596百万ドルから25,473百万ドル flat
ヨーロッパ 13,054百万ドルから14,294百万ドル  +9%
中華圏 10,218百万ドルから9,455百万ドル -7%
日本 5,532百万ドルから5,206百万ドル -6%
その他のアジア太平洋地域  3,615百万ドルから3,885百万ドル +7%

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響もありました。


見通し


同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で業績見通しを未定としました。

株価と指標


2020年5月5日時点で297.56ドルです。


予想PER(コ):24.27倍
実績PER:22.60倍
PBR:16.13倍
予想配当利回り(コ):1.13%
Appleの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


決算良かったです。
同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響もあったものの前年同期比では売上高、EPS共に成長しました。
まだ次の四半期も影響が続くと思いますが、iPhone SE、iPad ProsのモデルチェンジとiPad Pro Magic Keyboardの新製品を発売しておりこれらの貢献がどれだけ影響を緩和できるかでしょうか。

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