ズオラは世界中で16拠点900社以上の顧客を持ち、サブスクリプション型ビジネスの決済や管理、売上計上、分析等といった機能をクラウド型のソフトウェアを通じて提供するSaaS企業です。
同社の「ズオラ・セントラル」は見積、請求、回収、分析、収益認識までの販売管理プロセスをシングル・プラットフォームで提供します。
決算内容
2020年度の第1四半期決算(2019年2月~2019年4月)は5/30日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 1Q実 | 51.744M | -0.32 |
2020 1Q実 |
64.109M
| -0.11 |
2020 1Q予 |
64.15B
| -0.13 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想を下回りましたが、EPSは予想を上回りました。
売上高は前年比+22%増、サブスクリプション収益は前年同期比で32%増加しました。
年間契約額(ACV)が100,000ドル以上の顧客は、546人の顧客、前年同期比で22%増加しました。
2019年2月1日から会計基準を変更しており総収益にわずかに影響がありました。
Topicとしてはチリの自動車販売会社や風力及び太陽エネルギーの会社等、テクノロジー以外の業界で顧客を獲得したほか、航空農業用画像処理スペシャリストTerravion、スポーツストリーミングサービスKayo Sports、職場技術会社Ricohなど、さまざまな業界にわたる新規顧客を発表しました。
セグメント情報
同社は単一セグメントのため、記載はありません。
見通し
2020年度Q2見通し
売上高 66.0~68.0百万ドル
サブスクリプション収入 48.5~50百万ドル
営業損失(Non-GAAP) 14~15百万ドル
EPS -0.13~-0.15ドル
2020年度通期見通し
売上高 268~278.0百万ドル
サブスクリプション収入 200~206.0百万ドル
営業損失(Non-GAAP) 45~49百万ドル
EPS -0.40~-0.44ドル
2Qで売上高成長が20%を下回る予想のほか、通期の売上高とサブスクリプション収入を下方修正しています。
特に前回の2020年度通期売上高の289~293.5百万ドルの予想からは小さくない下方修正です。
要因としては人員拡大によるセールスマンの質の低下や、収益管理ソフトのREVPROと請求業務ソフトBILLINGの統合に時間が掛かっていることを逆風の要因としていました。
営業面では販売組織の再編を行うほか、ソフトウェアの統合は第3四半期末までには解決を見込んでいます。
株価と指標
2019年5月31日時点で13.99ドルです。
予想PER(コ):N/A倍
PBR:8.74倍
予想配当利回り(会):N/A%
Zouraの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想
総評と感想
特に通期予想の下方修正が嫌気され株価大きく売られています。
同社はサブスクリプションモデルへの移行はまだ初期段階としていますが、短期的にはソフトウェアや営業面での課題の影響を受けています。
個人的にもSaas系銘柄の中では明らかに成長性が低く、利益も出てないことから株価が大きく下落しててもあまり投資妙味は少ないかなと思います。
少なくともソフトウェア統合の問題の解消を予定している2020年の3Qの決算までは同社へはあまり期待できないかなと思います。
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