2020年4月30日木曜日

Exxon Mobil Corporation (XOM)は前期と同じ四半期配当を発表

Exxon Mobilによると
https://corporate.exxonmobil.com/News/Newsroom/News-releases/2020/0429_Exxon-Mobil-Corporation-declares-second-quarter-dividend

2020年4月29日にExxon Mobilは第2四半期の配当を発表しました。
配当は2020年5月13日の営業終了時の普通株式に記録されている株主に対して前期と同じ0.87セントの現金配当を2020年6月10日に行うことを宣言しました。

過去に配当金を維持する見通しとの発表はありましたが、正式に配当金の維持を発表されたので、一安心ではあります。
が2020年4月30日にオイルメジャーのRoyal Dutch Shellは66%の配当金を削減するなど石油各社は厳しい状況は続いています。

ちなみにExxon Mobilの2020年度第1四半期決算は2020年5月1日を予定しています。

見通しを維持 Keurig Dr Pepper Inc. (KDP) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


Keurig Dr Pepper Inc.は2018年にKeurig Green MountainとDr Pepper Snapple Groupの合併により設立されたコーヒーおよび飲料メーカーで、炭酸入りソフトドリンク、コーヒー、果汁飲料など飲料やコーヒー豆、コーヒーメーカーなどを製造・販売しています。
同社はアメリカで125を超える自社ブランド、ライセンスブランド、パートナーブランドのポートフォリオを持っています。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月27日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   2.504B   0.25
2020 1Q実 
  2.613B
   0.29
2020 1Q予
  2.55B
   0.27
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+4.4%でEPSも上昇しました。
また15億ドルのシニア債の発行や信用枠の拡大など流動性拡大の措置を発表しています。

セグメント情報


1Q前年同期比

Coffee Systems 

売上高 968百万ドルから973百万ドル +0.5%

調整後営業利益 335百万ドルから347百万ドル +3.6%

売上高はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で、ホスピタリティ事業やオフィス閉鎖の影響で商業用のコーヒーメーカーが不調でしたが、家庭内でのコーヒーの消費量の増加で家庭用ポッドが好調でした。

Packaged Beverages

売上高 1,112百万ドルから1,220百万ドル +9.1%

調整後営業利益 160百万ドルから203百万ドル +27%

販売数の増加や価格設定の恩恵を受けました。
COVID-19(新型コロナウィルス)で消費者需要が増加したことでプレミアムウォーター、炭酸飲料、ジュースなど幅広いパッケージ製品が好調でした。

Beverage Concentrates

売上高 304百万ドルから306百万ドル +0.7%

調整後営業利益 210百万ドルから197百万ドル -2%

販売量は減少しましたが価格設定の恩恵もあり相殺しています。
営業利益面ではマーケティング投資の増加の伸びに対して売上高の伸びが低調だったことを反映しています。

Latin America Beverages

売上高 116百万ドルから117百万ドル +0.9%

調整後営業利益 12百万ドルから27百万ドル +125%

為替や販売数量の減少からの悪影響がありましたが、価格設定の恩恵受けています。

見通し


2020年度通期
  • 売上高 +3~+4%(為替の影響除く)
  • 調整後EPS 1.38ドル~1.40ドル +13%~+15%
  • 経営レバレッジ 3.5~3.8倍
同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で不確実性が高まると予想していますが、通期ガイダンスは維持しています。

株価と指標


2020年4月29日時点で59.47ドルです。


予想PER(コ):32.66倍
実績PER:19.65倍
PBR:1.68倍
予想配当利回り(コ):2.21%
Keurig Dr Pepperの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響からの不確実性増加から多くの企業で通期見通しを取り下げていますが、同社は通期見通しを維持したことやパッケージ飲料の好調さなどポジティブな内容が印象的でした。
個人的には投資妙味もありそうかなと思います。

2020年4月28日火曜日

需要が大幅増 Intel Corporation(INTC) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


インテルはパソコン・サーバー向けに半導体を提供するメーカーです。
他にも、自動車向け衝突防止補助システムのモービルアイの買収を始め、自動運転や5Gなどの様々な分野を強化、参入しています。 特にサーバや家庭用パソコン向けのCPUが主力です。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月23日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   16.061B   0.89
2020 1Q実 
  19.828B
   1.45
2020 1Q予
  18.7B
   1.28
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+23%、EPSは大幅に増加しました。
第1四半期に42億ドルの株式を買戻し、14億ドルの配当を支払いました。
ただ現在の経済環境もあり、同社は自社株買いの一時停止しました。
また配当政策と昨年10月に発表した200億ドルの自社株買いプログラムは維持するとしています。



セグメント情報


売上高 1Q前年同期比

Client Computing(CGC) 8.6Billionから9.8Billion +14%

在宅勤務および在宅学習の増加からノートPCとモデムの売上高が増加しました。
また同社はノートPCの需要が第2四半期まで続くと予想しています。


Data Center Group (DCG) 4.98Billionから7.0Billion +43%

在宅勤務への対応で企業がITインフラを強化したことやクラウド企業からの需要が増加した恩恵を受けました。
売上高は前年同期比でEnterprise & Gov(企業及び官公庁向け)は+34%、Comms SP(通信サービスプロパイダー)は+33%、Cloud SP(クラウド企業)は+53%でした。


Internet of Things Group (IOTG) 910millionから883 million -3%

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で売上高は前年同期比で-3%でした。

Mobileye 209millionから254million +22%

ADAS(先進運転システム)の採用拡大の恩恵を受けました。

Non-Volatile Memory Solutions Group (NSG) 915millionから1.3billion +46%

過去最高の売上高を記録しました、NANDとOptane™の継続的な成長の恩恵を受けました。

Programmable Solutions Group (PSG) 486millionから519million +7%

クラウドおよびエンタープライズ分野が好調だったものの組み込み機器および通信分野の減収で一部相殺しました。


見通し


2020年度第2四半期の見通し
  • 売上高 185億ドル 前年同期比+12%
  • Operating Margin ~ 30% 前年同期比-1PPT
  • EPS 1.10 前年同期比+4%
COVID-19(新型コロナウィルス)からもたらされる不確実性もあり通期見通しの公表は控えました。
第2四半期はPCを中心とした需要は横ばいでデータ中心とした需要は売上高前年同期比で+25%を見込んでいます。
ただ営業利益率は次期10nmプロセスのクライアント製品(コードネーム:Tiger Lake)を始めとしたCPU・5GSoCの立ち上げに伴う費用増や前四半期比での売上高の減少の影響を受けるとしています。


株価と指標


2020年4月27日時点で59.47ドルです。


予想PER(コ):11.51倍
実績PER:12.77倍
PBR:3.32倍
予想配当利回り(コ):2.24%

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


決算良かったです。
リモートワークでのノートPCの需要それに伴うクラウド企業のITインフラへの投資の加速など特需と言っていいような状況でした。
第2四半期はやや新製品の立ち上げに伴う影響は予想されるもののノートPCやITインフラへの投資からの恩恵はもう少し続きそうかなと個人的に思っています。

2020年4月25日土曜日

加入者数が減少 Verizon Communications Inc.(VZ) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


Verizonは持ち株会社でアメリカの最大手通信プロパイダーです。 同社は子会社を通じて、無線、有線の通信サービスやコンテンツサービスを提供しています。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月24日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   32.128B   1.20
2020 1Q実 
  31.61B
   1.26
2020 1Q予
  32.44B
   1.23
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を下回りましたが、EPSは予想を上回りました。
売上高は前年同期比で-1.6%、EPSは前年同期比を上回りました。
売上高の減少は主にCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックとそれに伴い70%の店舗を閉鎖した影響もありスマートフォンの販売などの機器収入が落ち込んだことが影響しました。
またFCCの支払いの延期や延滞料金の放棄などのCOVID-19(新型コロナウィルス)に対応したプログラム「Keep Americans Connected」の対応で貸倒引当金を2億2800万ドルを計上したことや、Web会議のBlueJeansを買収したことを報告しています。


セグメント情報


売上高 1Q前年同期比

Consumer 

221億ドルから218億ドル -1.7%

ワイヤレスサービスの小売Postpaid(後払い)の純増数(純減)は-52万5000件でした。
Postpaid(後払い)スマートフォンの純増数(純減)は-16万7000件でした。
光ファイバーネットワークサービスのFiosInternetの純増数は+3万5000件でした。
有料ビデオ・オンデマンドサービスのFiosVideoは純増数(純減)は-8万4000件でした。


Business

77億ドルから77億ドル -0.5%

ワイヤレスサービスのRetail Postpaid(小売り後払い)の純増数は47万5000件でした。
Postpaid(後払い)スマートフォンの純増数は23万9000件でした。


Total Wireless (Consumer+Business)

227億ドルから226億ドル -0.5%

Retail Postpaid(小売り後払い)の純増数(純減)は-5万件でした。
Retail postpaid churn(小売り解約率)は1.08%でした。


Verizon Media Group

18億ドルから17億ドル -4%

主にCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で広告が減少した影響を受けました。


見通し


2020年度通期
  • 調整後Non-GAAP EPS-2%〜+2%(従来予想+2%~+4%)
  • 設備投資額は175~185億ドル(従来予想170億ドル~180億ドル)
  • 23%~25%の実効税率(Non-GAAP)

また通期の売上高予想をCOVID-19(新型コロナウィルス)の不確実性から撤回しました。

株価と指標


2020年4月24日時点で57.93ドルです。


予想PER(コ):12.57倍
実績PER:11.99倍
PBR:3.94倍
予想配当利回り(コ):4.27%
Verizonの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想


総評と感想


機器販売や加入者数の減少、メディア事業の広告収入の減少などのCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響がみられる決算でした。
ただ同社のネットワークはゲームで200%、コラボレーションツールで10倍、ビデオ会議で40%以上のトラフィックが増加しているとしており、人々のネットワークへの依存は進んでいることから同社の本質的なビジネスへの影響は少ないかなと思います。


2020年4月24日金曜日

予想を上回る決算だったが The Coca-Cola Company (KO) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


The Coca-Cola Companyはコカ・コーラを始めとする飲料メーカーで200カ国以上の国で500以上のブランドを冠した3,800種類以上の炭酸・非炭酸清涼飲料を製造販売しています。 同社のブランドはコカ・コーラ以外にもダイエットコークやAdeS(いろはす)、Fanta、Sprite、ジョージアコーヒー、ミニッツメイドジュースなどを始め消費者に炭酸飲料やスポーツドリンク、果汁ジュース、水、お茶、コーヒー、乳製品など飲料を提供しています。 近年では健康志向の高まりやコーヒーショップの世界的な流行によりやや同社の炭酸飲料離れの傾向もありましたが、健康志向の製品の投入やイギリスの大手コーヒーチェーンのコスタ・コーヒーの買収を行うなど時代の変化に合わせた経営を行っています。 また投資家からはバフェット銘柄としても知られバフェット氏率いるバークシャーハサウェイが同社の筆頭株主であることは有名です。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月21日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   8.024B   0.48
2020 1Q実 
  8.601B
   0.51
2020 1Q予
  8.28B
   0.44
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
事業の買収や為替の影響を除いた通年の本源的売上高(Non-GAAP)は横ばいでした。
中国を除くCoca-Colaの事業は数量ベースで+3%でした。


セグメント情報


(1Q前年同期比)

Europe, Middle East & Africa(欧州・中東・アフリカ)の売上高成長は横ばいでした。
市場別では、ナイジェリア、中東、北アフリカが好調でしたが、西ヨーロッパと南アフリカでの減少によって相殺されました。

Latin America(ラテンアメリカ)では+4%の売上高成長でした、メキシコでの取り組みのポジティブな影響がありました。

North America(北米)では+4%の売上高成長でした、価格設定やジュース、乳製品、植物性飲料などの製品群の成長の恩恵を受けました。

Asia Pacific(アジア太平洋)での売上高は-4%でした、中国でのCOVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大の影響を始め主要な市場が不振でした。

Global Venturesの売上高は-2%でした、COVID-19(新型コロナウィルス)の流行でCosta Coffeeの店舗を中国と英国で閉鎖した影響を受けました。

Bottling Investmentsの売上高は-8%でしたアフリカやインド事業の不調を反映しています。


見通し


2020年度通期

COVID-19(新型コロナウィルス)の世界的なパンデミックの影響による不確実性から合理的な通期業績は見積もれないとしています。
また売上高、営業利益共に1桁台後半の為替の逆風を予想しています。

2020年度第2四半期

売上高(Non-GAAP) 4~5%の為替の逆風
営業利益(Non-GAAP) 5~6%の為替の逆風

同社は決算説明会で4月の初めに世界での販売数量が25%減少し、第2四半期が最も深刻な影響を受けると予想しています。


株価と指標


2020年4月23日時点で45.07ドルです。


予想PER(コ):22.22倍
実績PER:21.92倍
PBR:10.26倍
予想配当利回り(コ):3.59%
The Coca-Colaの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


決算は良かったですが、COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で第2四半期は良くない決算になりそうですね。
現在同社株に投資しており、今回の決算でポジションの変更はしないと思いますが同社株については個人的には何とも言えないかなと思います。

2020年4月19日日曜日

Verizon Communications Inc. (VZ)はビデオ会議のBlueJeansを買収

Verizonによると
https://www.verizon.com/about/news/verizon-business-enters-agreement-acquire-bluejeans

2020年4月16日にVerizonはB2BのWeb会議およびイベントプラットフォームであるBlueJeans Networkを買収することを発表しました。
BlueJeans Networkは主にB2B向けのWeb会議向けのプラットフォームを提供する会社で主要な顧客にはfacebook、Redhat、Linked inなどがいます。
この買収による取引条件は非公開ですがThe Wall Street Journalによると5億ドル未満と報道されています。
この取引は慣習的な取引条件が適用され、第2四半期中に完了する予定です。
買収後同プラットフォームはVerizonのサービスに統合され遠隔医療やオンライン学習、フィールドサービス業務などエンゲージメントソリューションを提供する予定です。

買収は昨年から進められていたとも報じられていますが、いいタイミングでの買収の発表になったかな個人的には思います。
BlueJeansのサービスがZoomやMicrosoftTeamsに取って代わるものになるとは思いませんが、現在Verizonが提供するオンライン学習事業の拡張や5Gサービスとのコラボによって同社の収益拡大に寄与することを期待したいところです。


Apple Inc.(AAPL)は新しいiPhone SEを発表

Appleによると
https://www.apple.com/jp/newsroom/2020/04/iphone-se-a-powerful-new-smartphone-in-a-popular-design/

Appleは4月15日同社の廉価版のiPhoneである、iPhone SEの新しいモデルを発表しました。


見た目は2017年に発売されたiPhone 8とほぼ同等ですが、最新のA13 Bionicプロセッサーや強化されたカメラ、Wi-Fi 6、ワイヤレス充電、eSIMとデュアルSIMに対応して399ドル(44,800円)からとiPhone8よりも50ドルほど安くなっています。

Appleは直近ではiPhoneの高性能化に伴って、端末価格も上昇する傾向にありましたが、近年中国メーカーを中心とする低価格なAndroidスマートフォンとの競争や同社のServiceセグメントの強化の方針もあり今回の廉価版iPhoneの導入に繋がったのかと個人的には思っています。
新しいiPhone SEの販売は4月24日からを予定しており次のAppleの2020年度2Q決算には反映されないですが、同3Q以降の決算への寄与を期待したいところですね。


2020年4月17日金曜日

出荷遅延の影響 ASML Holding(ASML) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


ASMLHoldingは半導体製造装置メーカーで露光装置と呼ばれる半導体に回路を露光する装置を開発、販売、製造するメーカーです。 同社はDUVリソグラフィー、EUVリソグラフィー、ホリスティックリソグラフィーソリューションを含む3つのカテゴリーの製品を販売しています。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月15日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   2.496B   0.94
2020 1Q実 
  2.692B
   1.03
2020 1Q予
  2.7B
   1.33
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を下回りましたが前年同期比では売上高・EPS共に増加しています。
またASMLはCOVID-19(新型コロナウィルス)から生じる不確実性のため、2020年第2四半期には自社株買いを実施しないことを決定したと発表していますが、2.40ユーロ(期末配当は1.35ユーロ)の年間配当と2020年から2022年の3年間で最大60億ユーロの株式購入プログラムは維持するとしています。


COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で中国・武漢をはじめとする顧客へのDPVシステムの出荷遅れやEUVシステムの製造サイクルタイムの長期化、工場への納入・更新に遅延が発生しました。
End UserではLogicの割合が前期から低下しているものの、73%と引き続き同ビジネスの強さを反映しています。
また同四半期に4台のEUVシステムを出荷しましたが、今四半期への反映は2台になっています。
これはEUVシステムの製造への懸念から、一部の顧客に工場への受入試験を飛ばしてEUVシステムを納入した為です。
また昨今の状況にも関わらず同社は好調な受注が続いているとしています。


セグメント情報


セグメント情報はありません

見通し


同社は2020年度第2四半期のガイダンスをCOVID-19(新型コロナウィルス)からの不確実性を理由に公表を見送りました。
ただCOVID-19(新型コロナウィルス)からの新たな影響がなければ第2四半期は売上高が第1四半期から50%以上増加し、売上総利益率が大幅に改善されると述べています。

株価と指標


2020年4月17日時点で28.39ドルです。


予想PER(コ):38.31倍
実績PER:42.07倍
PBR:8.75倍
予想配当利回り(コ):1.06%
ASML Holdingの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


今四半期はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響がありましたが、受注状況は好調で顧客の需要も衰えてないことから今のところは同社のビジネスに問題はなさそうですが、株価的にかなり値を戻しており指標的にも割安感はないかなと個人的に思います。

2020年4月15日水曜日

Zscaler Inc.(ZS)はセキュリティやコンプライス保証を提供するCloudneetiを買収

Zscalerによると
https://www.zscaler.jp/press/zscaler-announces-intent-to-acquire-cloudneeti

2020年4月9日にZscalerはクラウドセキュリティ状態管理(Cloud Security Posture Management: CSPM)の会社であるCloudneeti社を買収する意向を発表しました。
この買収により、ZscalerはZscaler Cloud Security Platformで業界をリードするデータ保護を顧客に提供するとしています。
ZscalerはすでにCASBを使用してSaaSアプリケーションのデータ保護を提供しています。Cloudneetiはそのデータ保護をパブリッククラウドワークロードに拡張し、お客様に以下を提供することでZscalerの包括的なデータ保護製品をさらに改善できるとしています
この取引は慣習的な取引条件が完了することを前提として第3四半期の完了を予定しています。

Zscalerは過去にもTrustPath社やAppsulate社などセキュリティ関連の新興企業を買収してサービスを強化しており、今回の買収も理にかなった買収だと個人的には思っています。

2020年4月12日日曜日

McDonald's Corporation (MCD)はCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響・業績見通しの撤回を報告

McDonald'sによると
https://news.mcdonalds.com/news-releases/news-release-details/mcdonalds-provides-update-covid-19-impact-business-and-reports/

2020年4月8日にMcDonald'sはCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響を受けた各種指標や見通しを公表しています。
その中で2020年1~2月の既存店売上高は前年同期比で+7.2%だったものの3月はCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックの影響で店舗の封鎖や時間短縮、営業形態の変更もあり-22.2%と大きく落ち込みました。
合計した2020年1~3月期の既存店売上高は-3.3%でした。

またCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で通期業績見通しの撤回した他、株式買戻しプログラム停止、10億ドルの設備投資の削減、フランチャイズ店舗の支援、資金調達をなどを報告しています。

McDonald'sは現在米国市場のほぼ全ての店舗でドライブスルー、デリバリー、テイクアウトのみの営業になっており一部店舗は閉鎖、国際市場ではフランス、イタリア、スペイン、イギリスの店舗の閉鎖、オーストラリア、カナダ、ドイツ、ロシアなどでは店舗の限定営業を強いられており今回の状況は長引けば業績の影響も大きくなりそうです。


2020年4月11日土曜日

General Electric Company (GE)はCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響で通期業績予想を撤回

General Electricによると
https://www.genewsroom.com/press-releases/ge-provides-updates-guidance-and-first-quarter

2020年4月9日にGeneral ElectricはCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で従来予想していた業績を見通しを撤回しました。
  • 通期業績見通しの撤回
  • 2020年度第1四半期の調整後EPS予想の0.10ドルを大幅に下回る見通し
  • 約-20億ドルの産業用フリーキャッシュフローの見通し
特にGEの航空事業、再生可能エネルギー事業、GE Capitalの業績悪化や特別損失を見込んでいます。
ただGEの会長兼CEOのLawrence Culp CEOはDanaherに売却したGEのBioPharma部門の約200億ドルの利益でバランスシートの強化やリスク軽減し不確実な時期を乗り越えて、将来に向けてレバレッジを低下していくことにコミットすると述べています。
GEは2020年度第1四半期決算説明会を予定している2020年4月29日に詳細を共有するとしています。

また現在の厳しい状況を織り込んでGEの株価は過去に電力事業の巨額損失や減配を発表した2018年の安値水準まで株価は低迷しています。


2020年4月9日木曜日

Exxon Mobil Corporation (XOM)は設備投資の削減と配当の維持を発表

Exxon Mobilによると
https://corporate.exxonmobil.com/News/Newsroom/News-releases/2020/0407_ExxonMobil-reduces-2020-capex-by-30-percent-cash-opex-by-15-percent

2020年4月7日にExxon MobilはCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックとそれに伴う商品市況の低下を受けて2020年の設備投資を30%削減、運営費用を15%削減すると発表しました。

内容としては
  • 2020年の設備投資を当初の330億ドルから220億ドルに削減。
  • ガイアナ沖の操業の維持
  • 配当金の維持
投資削減の大部分をパーミアン盆地のシェールオイルの投資削減で達成するとしています、またモザンビークの天然ガス(LNG)プロジェクトの延期を発表しています。
特に配当金の維持は一安心ですが、ただ現在の原油市況では配当金は賄えない状況は変わらないので引き続き状況は注視している必要があると思います。

2020年4月7日火曜日

Tesla, Inc. (TSLA)は2020年度Q1の新車販売台数を発表

2020年4月2日にTeslaは2020年度第1四半期の車両の生産台数及び配送(販売台数)を発表しました。
https://ir.tesla.com/news-releases/news-release-details/tesla-q1-2020-vehicle-production-deliveries

TeslaによればQ1に、102,672台の車両の生産と88,400台の配送(販売台数)を達成したとのことです。

モデル毎の記録
製造配送リース会計の対象
モデルS / X15,39012,20016%
モデル3 / Y87,28276,2005%
合計102,67288,4007                     %

Q4では11万台の販売でしたので、やや販売は落ち込みましたがそれでも新型コロナウイルス(COVID-19)や原油安の逆風もある中でそれなり数字で製造も10万台を超えてるのはポジティブです。
またモデルYは1月に生産を開始し3月に配送を開始したと報告しています。

2020年4月5日日曜日

薬局事業が好調だったものの Walgreens Boots Alliance, Inc. (WBA) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


Walgreens Boots Allianceは米国を中心としたドラッグストアを中心とするヘルスケアサービスを提供している会社で2014年ウォルグリーンがアライアンスブーツを買収し欧州にも事業を拡大しました。
同社は薬局、ドラッグストア、製薬卸売などの事業を米国を中心に世界中で展開しています。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2019年12月~2020年2月)は4月2日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実  34.528B   1.64
2020 2Q実 
  35.82B
   1.52
2020 2Q予
  35.27B
   1.46
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を下回りました。
前年同期比では売上高は+3.7%でしたが、EPSはGAAPで-14.0%、Non-GAAPで-7.3%とそれぞれ減少しました。
コスト改革マネジメントプログラムの一環でWalgreensの116店舗とBootsの40店舗を閉鎖しました。


セグメント情報


2Q前年同期比

Retail Pharmacy USA(小売薬局アメリカ)

売上高 263億ドルから272億ドル +3.8%
調整後営業利益 16.2億ドルから13億ドル -12.9%

薬局事業はブランドのインフレや処方量の増加、および専門薬局の成長で前年同期+5.3%と成長を牽引しました。
小売売上高は前年同期比で-0.3%でした、主に不採算店の閉店や縮小などの店舗最適化プログラムの影響を受けています。
ただヘルスケア製品などが好調で店舗あたりの売上高は伸びました。

Retail Pharmacy International(小売薬局インターナショナル)

売上高 31億ドルから31億ドル -0.8%
営業利益 調整後営業利益 2.56億ドルから1.98億ドル -22.9%

英国のBoots UKの売上が前年同期比で-1.2%だったことや、タイとチリの売上が減少した影響を受けています。
営業利益は主に英国のBoots UKの売上・マージンの低下の影響を受けています。

Pharmaceutical Wholesale(医薬品卸売業)

売上高 57億ドルから61億ドル +5.7%
営業利益 調整後営業利益 2.25億ドルから2.35億ドル +4.6%

為替の影響を除く売上高は、新興市場と英国に牽引されて+8%でした。
営業利益はAmerisourceBergenの収益貢献や英国と新興国市場の貢献もあり前年同期比で+5.2%でした。

見通し


COVID-19(新型コロナウィルス)の影響もあり同社は従来の業績見通しを取り下げました。

株価と指標


2020年4月3日時点で40.72ドルです。


予想PER(コ):9.88倍
実績PER:6.84倍
PBR:1.51倍
予想配当利回り(コ):4.54%
Walgreens Boots Allianceの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


予想を上回る決算でした。
同社によると3月の最初の3週間にヘルスケア・ウェルネス製品の販売が増加したことで小売売上高増加したことが要因の一つとなっているそうですが、しかし3月の最終週は都市のロックダウンの影響もあり交通量の減少とそれに伴って売上も落ち着いており、また美容製品の販売が不調なことから現在の状況の長期化による業績への影響を懸念して決算後株価は下落しています。
個人的にも業績の見通しの取り下げもあり判断材料が少ないことから同社株にはなんとも言えないですね。


2020年4月2日木曜日

やや不安が残る Anaplan, Inc. (PLAN) 2020年度4Q決算を振り返る

会社概要


同社はSaaS型のFP&Aプラットフォーム「Anaplan」を提供する企業で、同社のプラットフォームは財務、販売、サプライチェーン、マーケティングなど各部門での計画や実績の管理を容易にし部門間で連携を高めながら計画立案・実績管理を迅速に行えるとしています。
同社のプラットフォームは中期計画、年次計画の計画業務、営業計画、供給計画、販売予測、インセンティブ報酬などを始め、あらゆる部門でのビジネス計画をサポートします。
多くのビジネス計画のサポートするため同社はAnaplan App Hubから事前に構築された独自のアプリケーションを提供するほか、ユーザー自身がコーディングの知識がなくても簡単にアプリを構築できるサービスを提供しています。
また同社のアプリケーションはクラウド上から提供されます。

決算内容


2020年度の第4四半期決算(2019年11月~2020年1月)は2月27日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2019 4Q実   69.25M   -0.13
2020 4Q実 
  98.242M
   -0.07
2020 4Q予
  97.15M
   -0.10

(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+42%でした、サブスクリプション収益は前年同期比で+50%でした。
Calculated billings(計算済請求額)は前年同期比+25%の1億2600万ドルでした。
年間収益が250,000ドルを超える顧客は353で前年同期比で+42%でした。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため記載はありません。

見通し


2021年度第1四半期のガイダンス

売上高は102百万ドル~103百万ドル
Non-GAAP営業利益率 -17.5~-18.5%

2021年度第通期のガイダンス

売上高は463百万ドル~467百万ドル (従来455百万ドル~460百万ドル)
Non-GAAP営業利益率 -12.5%~-13.5%

株価と指標


2020年4月2日時点で28.39ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PBR:14.19倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Anaplanの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


予想を上回る決算でしたが、Calculated billings(計算済請求額)の伸び鈍化やCGOの辞任などいくつかの悪材料に市況の悪化も受けて株価は低迷しています。
個人的にもちょっと同社に関しては様子見したいかなと思います。

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