2020年2月11日火曜日

Tinderの加入者数がやや鈍化 Match Group Inc.(MTCH) 2019年度4Qを振り返る

会社概要


Match Group, Inc.は2015年InterActiveCorpからスピンオフした企業で様々な出会い系サービスを提供しています。 同社190ヵ国以上42言語でサービスを提供しており、Tinder、Match、PlentyOfFish、Meetic、OkCupid、OurTime、Pairsなど需要や国に応じてさまざなサービスを提供しています。

決算内容


2019年度の第4四半期決算(2019年10月~2019年12月)は2月5日に発表され以下のようになりました。


    売上高     EPS
2018 4Q実   457.344M    0.39
2019 4Q実 
   547.167M
    0.45
2019 4Q予
  552.94M
    0.44
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を下回り、EPSは予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+20%でEPSは+15%でした。
IACとMatch Groupは2020年の第2四半期に完全なスピンオフを予定しています。



自社ブランドの平均加入者数は前年同期比+19%でした。
ただTinderの加入数は前期比で+220Kで、前期の+437Kの比べるとやや成長が鈍化したかなと思います。
季節的に弱い時期である他それに伴うマーケティング費用の削減とAppleのiPhoneでiOS 13の新しいキャンセル操作の変更によりサブスクリプションの終了をするユーザーが増えたとしています。
この問題は2020年度第1四半期にも影響すると予想していますが2020年度第2四半期への影響は否定しています。


プロダクトとしてはHingeの新規ユーザーの大幅な増加、収益化の加速を報告しました。


OkCupidの北米での成長やインドなどを始めとした国際市場での取り組みを報告しています。


ヨーロッパにおけるMeeticのプロダクトとブランドの刷新とサブスクライバーの成長、50歳以上のシングルを対象にしたOurTimeの継続的な成長と日本でのPairsとTinderの成長を報告しています。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


2020年度第1四半期
  •  売上高 545~555百万ドル 為替の影響込み
  •  調整済みEBITDA 170~175百万ドル
売上高は前期比と同程度を見込んでいます。
EBITDAはマーケティング費用や訴訟による法務費用を見込んでいます。

2020年度通年
  • 売上高及び調整済みEBITDAがそれぞれ10半ばから後半の収入増 
Tinderは2019年度と同水準の増収を見込んでいるほか、 Tinder以外のビジネスは、2020年の成長に伴って売上の勢いが増すと予想しています。
またアジアを中心に多くの成長ブランドでマーケティング費用が前年比での増加を見込んでいます。
その他2020年度上半期を中心とした前年同期比での法務・スピンオフ関連コストの増加を見込んでいます。


株価と指標


2020年2月10日の時点で75.81ドルです。


予想PER(コ):30.32倍
PBR:66.56倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Matchの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


やや課題もある決算でした。
引き続き見通しでは10%半ば~後半の高い成長を見込んでいますが、訴訟やスピンオフ、マーケティングなどの費用コストの増加などの不確定要素は気になるところかなと思います。
また2月7日にbloombergによると同社は同業他社のMeet Groupの買収観測を報道しています。

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