2020年8月31日月曜日

Oktaプラットフォームの利用増加 Okta, Inc. (OKTA) 2021年度2Q決算を振り返る

会社概要


Oktaは主に企業などにシングルサインオン (SSO)のシステムを提供する会社です。
シングルサインオン (SSO)は一度のサインインで複数のシステムに同時にサインイン出来るようにするシステムです。
Oktaが提供するOkta Identity Cloudは上記のユーザーIDやパスワード管理を一元化して管理できるようになるシングルサインオンを提供している他、多要素認証やクラウドやオンプレのサーバーへのアクセスに対するセキュリティの強化や開発者がセキュリティを自動化・拡張が出来るAPIなどのシステムを提供しています。

決算内容


2021年度の第2四半期決算(2020年5月~2020年7月)は8月27日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2020 2Q実   140.48M   -0.05
2021 2Q実 
   200.446M
   0.07
2021 2Q予
   186.29M
   -0.02
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比+43%でEPSはNon-GAAPですが黒字化しています。
サブスクリプション収益は前年同期比+44%の1億9,070万ドルでした。
Remaining Performance Obligations (残存履行義務)は前年同期比+56%の14億3千万ドルでした。
Calculated Billings(計算上請求額)は前年同期比+27%の1億9810万ドルでした。


世界的な組織・企業のリモートアクセスによるクラウドアプリケーションの導入と展開からの恩恵を受けました。
2021年度Q1ではCalculated Billings(計算上請求額)の収益成長は前年同期比で+42%でしたが、今四半期では+27%とやや減速しています。
COVID-19(新型コロナウイルス)の影響で緩やかなビジネスの影響が発生したことや、第1四半期に契約が集中しやすいことを理由として挙げています。
また3月から7月の間にOktaプラットフォームを利用したアプリのユニークログイン数は前年同期比で約+70%増加したとのことです。

セグメント情報


同社は単一セグメントのため記載はありません。

見通し


2021年度第3四半期
  • 売上高は 202百万ドル~203百万ドル
  • Non-GAAP営業損失 -3百万ドル~-2百万ドル
  • Non-GAAP EPS -0.02~-0.01
2021年度通期
  • 売上高は 800百万ドル~803百万ドル
  • Non-GAAP営業損失 -13百万ドル~-11百万ドル
  • Non-GAAP EPS -0.03~-0.01


株価と指標


2020年8月28日時点で207.98ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PSR:40.70倍
PBR:65.89倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Oktaの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
ただ株価が年初から上昇しつづけていることやCalculated Billings(計算上請求額)の成長鈍化もあり決算発表後やや株価は下落しています。
ただこのまま株価が下がり続けていくような決算ではなかったと個人的には思っています。

2020年8月29日土曜日

Zuora, Inc. (ZUO)はGoCardlessとのパートナーシップ拡大を発表

Zuoraによると

2020年8月25日にZuoraは、ペイメントサービスを提供するFintechスタートアップ「GoCardless」とのグローバルパートナシップの拡大と新製品への統合を発表しました。

GoCardlessはダイレクトデビットと呼ばれるVISAやMasterCardなどのクレジットカードのネットワークを使わないBtoBの銀行間送金・決済サービスを提供しています。
同社のサービスを利用することで決済手数料の削減や支払いの自動化が可能になるとしています。
今回ZuoraのZuora’s Billing PlatformとGoCardlessのRecurring Payment Solutionを組み合わせることで解約率の低下やの支払いコストの削減が期待できるとしています。

今回の提携がZuoraのサービスの利便性向上と収益増加に結びつくことを期待したいですね。



成長続く Anaplan, Inc. (PLAN) 2021年度2Q決算を振り返る

会社概要


同社はSaaS型のFP&Aプラットフォーム「Anaplan」を提供する企業で、同社のプラットフォームは財務、販売、サプライチェーン、マーケティングなど各部門での計画や実績の管理を容易にし部門間で連携を高めながら計画立案・実績管理を迅速に行えるとしています。 同社のプラットフォームは中期計画、年次計画の計画業務、営業計画、供給計画、販売予測、インセンティブ報酬などを始め、あらゆる部門でのビジネス計画をサポートします。 多くのビジネス計画のサポートするため同社はAnaplan App Hubから事前に構築された独自のアプリケーションを提供するほか、ユーザー自身がコーディングの知識がなくても簡単にアプリを構築できるサービスを提供しています。 また同社のアプリケーションはクラウド上から提供されます。
 

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年5月~2020年7月)は8月27日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2020 2Q実   84.54M   -0.12
2021 2Q実 
  106.511M
   -0.04
2021 2Q予
   103.35M
   -0.12
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+26%でした。
サブスクリプション収益は前年同期比で+32%の9,710万ドルでした。
残存履行義務(Remaining Performance Obligation)は前年同期比で+36%の7億310万ドルでした。
billings(請求額)は前年同期比+22%でした。
年間収益が250,000ドルを超える顧客は391で前年同期比で+31%でした。
毎年同四半期に大規模なセールスキックオフミーティングや年次ユーザーカンファレンスの支出を計上していましたが、COVID-19(新型コロナウイルス)の影響で9月下旬のオンラインイベントに変更を予定している為、営業利益率が改善しました。
ただ今後も持続的成長のために市場投入や製品・組織への投資を進めている為、今四半期の営業利益率の改善は例外的なものとしています。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため記載はありません。

見通し


2021年度第3四半期
  • 売上高は109百万ドル~110百万ドル
  • Non-GAAP営業利益率 -12.5~-13.5%
  • billings(請求額) 133百万ドル~135百万ドル
2021年度通期
  • 売上高は437百万ドル~439百万ドル
  • Non-GAAP営業利益率 -12~-11%

今四半期から2021年度通期見通しの提供を再開しました。

株価と指標


2020年8月28日時点で61.64ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PBR:30.17倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Anaplanの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
前回の2021年度1Q決算ではbillings(請求額)の成長率が前年同期比+10%と今後の成長鈍化を懸念して決算後株価が大きく売られましたが、今四半期では前年同期比+22%と回復しており決算後株価も上昇しています。
今後も同社の安定した成長に期待できそうです。

2020年8月26日水曜日

NYダウ30の構成銘柄がApple Inc.(AAPL)の株式分割に伴って変更

CNBCによると

2020年8月24日にS&P Dow Jones IndicesはApple Inc.(AAPL)の4対1の株式分割を受けて、
構成銘柄の変更を行うと発表しています。
この変更はDow30におけるInformation Technology Sectorの構成比の削減分の相殺と企業の重複排除、新しいタイプの企業を追加することでアメリカ経済をよりよく反映することを目的としてます。

構成銘柄の変更は以下のようになります。

追加銘柄
Salesforce.com(CRM)
Amgen(AMGN)
Honeywell International(HON)

削除銘柄
Exxon Mobil(XOM)
Pfizer(PFE)
Raytheon Technologies(RTX)

また銘柄の組み換えは8月31日に反映します。
特にオイルメジャーのExxon Mobilは100年近く同指数の構成銘柄で、それがCRMソフトウェア最大手のSalesforceにとって代わるのは印象的ですね。

2020年8月23日日曜日

Tencentから合併提案も HUYA Inc. (HUYA) の2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


HUYAは2018年5月にニューヨーク証券取引所に上場した中国最大のゲームライブストリーミングプラットフォームです。
日本では同様のサービスとしてはAmazonが買収したTwitchが有名です。
同社はライブ配信大手YYからスピンオフした企業です。
近年e-sportsやゲーム配信の人気の煽りを受けゲームを配信ないし視聴するという文化が根付きつつあります、特に中国はライブストリーミング市場が急成長しておりHUYAはその恩恵を受ける立場になります。 同社の利益は有料会員ならびにゲーム内のアイテム販売、チケット、広告収入などがあります。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は8月11日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実   292.857M   0.11
2020 2Q実 
  381.77M
   0.21
2020 2Q予
   377.89M
   0.17
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+34%、EPSも大きく成長しました。
4月にTencentが筆頭株主になったことでTencentのゲームや製品の中でHuyaのライブストリーミングが利用可能になりました。

ライブストリーミング収入は2Q前年同期比の1,921.5百万人民元から2,565.1百万人民元 +33.5%
広告及びその他収入が2Q前年同期比の89百万人民から132.2百万人民 +48.6%になりました。

モバイルアプリのHuya Liveの月平均アクティブユーザーの指標であるAverage mobile MAUは2Q前年同期比の5,590万から7,560万 +35.2%

HUYAプラットフォーム全体の月平均アクティブユーザーの指標であるAverage MAUは2Q前年同期比の1億4,390万から1億6,850万 +17.1%

何らかの有料アイテムを1回以上購入または利用した有料ユーザー総数は2Q前年同期比の490万人から620万人+26.5%


セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


今四半期から具体的な収益予測の提供はありません。
これはTencent及びその連結子会社の慣習に沿ったものです。
ただし方向性としては引き続き前年比、前四半期で収益が増加すると予想しています。

株価と指標


2020年8月23日時点で24.69ドルです。


予想PER(コ):30.30倍
実績PER:58.77倍
PBR:4.02倍
予想配当利回り(コ):N/A%
HUYAの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
現在Huyaは同業のDouyuと合併をTencentから提案されており今後の動向が気になるところです。


2020年8月22日土曜日

Datacenter・Gamingが好調 NVIDIA Corporation(NVDA) 2021年度2Q決算を振り返る

会社概要


Nvidiaは大手半導体メーカーで世界的なGPU(Graphics Processing Unit)のメーカーです。
同社の製品及びブランドは

PCゲーム・メインストリーム向けグラフィックボードのGeForceシリーズ
動画編集、デザイナー、ビジネスユーザー向けのQuadroシリーズ
ディープラーニングやGPGPU向けのTeslaシリーズ
自動車、モバイルゲーム、タブレット、ドローン、ロボット等、組み込み向けのTegraシリーズなどがあります。

現在Nvidiaが注目されている理由は、従来画面の出力や3D演算など画像の演算に主に使用されていたGPUが、人工知能やそれを支える機械学習の技術であるディープラーニングなどの興隆とそれらの演算処理として並列演算に優れているGPUが使われるようになったためです。
特にNvidiaはGPUでプログラミングを可能にするコンピューティングプラットフォーム、CUDAを開発・提供しておりCUDAは使いやすさやライブラリの点で競合を大きくリードしており、発展途上の同分野ではプログラムの書き換えや最新技術の対応が容易という面でNvidiaのGPUが有利であり、そのためNvidiaのGPUが好んで使われています。
また自動運転にも積極的に取り組んでおり、トヨタ、メルセデスベンツ、アウディ、テスラ、ボルボ、フォルクスワーゲンといった自動車業界と有力パートナーと手を組んでいます。 同分野ではIntel傘下のモービルアイが業界をリードしていましたがNvidiaが持つ高い処理能力持つ半導体と画像処理技術によって完全な自動運転ではNvidiaがリードしてるという意見もあります。

決算内容


2021年度の第2四半期決算(2020年4月27日~2020年7月26日)は8月19日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2020 2Q実  2.579B   1.24
2021 2Q実 
  3.866B
   2.18
2021 2Q予
   3.65B
   1.97
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+50%、EPS+76%それぞれ増加しました。
Datacenter・Gamingが好調だったほか、買収したMellanox Technologiesが寄与しました。
またNvidiaは前四半期と同じ普通株式1株当たり0.16ドルの配当を2020年9月2日の営業終了時の普通株式に記録されている株主に対して、2020年9月24日の現金配当を予定しています。


セグメント情報


売上高 2Q前年同期比

Gaming 1,313百万ドルから1,654百万ドル +26% 

COVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミックの影響で店舗やiCafesの閉鎖などがあったものの、ゲームプラットフォームであるSteamのアクセス増加やビデオゲームへの消費者の支出増加などゲーム業界全体の追い風の恩恵を受けました。
また9月1日にGeForceの特別イベントを予定している他、GeForce NOWクラウドゲームサービスの開始を報告しています。

Professional Visualization 291百万ドルから203百万ドル -30%

COVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミックの影響で世界中の多くのオフィスが閉鎖されており、モバイルワークステーション及びデスクトップワークステーションの需要低迷の影響を受けました。

Datacenter 655百万ドルから1,752百万ドル +167%

今四半期からMellanox Technologiesの収益が計上されており、会社の収益の約14%、Datacenterの収益の30%強に貢献しています。
Datacenter内でコンピューティングとネットワーキングの両方が、前年比での成長を加速させています。

Automotive 166百万ドルから111百万ドル -47%

COVID-19(新型コロナウイルス)の影響とそれに伴う自動車業界の逆風の影響を受けました。

OEM&Other 111百万ドルから146百万ドル +32%


見通し


2021年度第3四半期見通し
  • 売上高 44億ドル +-2%
  • GAAP及びNon-GAAPのgross marginsがそれぞれ62.5%と65.5% +-50basis points
  • GAAP及びNon-GAAPの営業費用は、それぞれ15億4,000万ドルおよび10億9,000万ドルと予想しています。
  • GAAP及びNon-GAAPのその他収益及び費用はどちらも5,500万ドルと予想しています。
  • 税率 GAAP及びNon-GAAP共に8% +-1%

株価と指標


2020年8月21日時点で507.34ドルです。


予想PER(コ):60.89倍
実績PER:89.11倍
PBR:21.54倍
予想配当利回り(コ):0.13%
Nvidiaの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
今四半期初めて、DatacenterセグメントがGamingセグメントを上回って最大のセグメントになっておりNvidiaはゲーム向けGPUがメインの会社ではなくなりつつありますね。
また今後も強い見通しや9月1日にGeForceの特別イベントで新しいGeForceシリーズの発表が予想されるなど株価的にも期待できそうかなと個人的に思っています。

2020年8月21日金曜日

Intel Corporation(INTC)は100億ドル規模の加速型自社買いを発表

Intelによると

2020年8月19日にIntelは総額100億ドルを買い戻すための加速型自社株買い(ASR)契約を締結すると発表しました。
この自社株買いは2019年10月に発表された200億ドルの自社株買いの一部で現在の買戻しの76億ドルと合計して総額176億ドルを予定しています。
ASR契約の条件に基づいて、intelは最初に約1億6,600万株の買戻しを実施し、最終的な決済は2020年末までに行われる予定です。

現在intelはCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響もあり自社株買いを停止していましたが、同社の7nmプロセスの遅延報告などもあり株価が下落しており、同社は自社株が本質的な評価額を大きく下回って取引されるとしており今回の決定に繋がったようです。

2020年8月18日火曜日

HuyaとDouyuは合併を検討する特別委員会の設立を発表

HUYAによると 

DouYuによると

Tencentが中国のゲームストリーミング大手のHuyaとDouyuに合併を提案している件で、同提案を評価・検討する目的で両社は特別委員会の設立と顧問の任命を発表しています。
現在HUYAはまだいかなる決定していないとし、Douyuは提案を検討・評価すると述べていますが、提案された取引ではDouYuの普通株式はHuyaの新しく発行されたクラスA普通株式に交換されるとしています。
同合併が成立すると3億人超えるユーザーを抱え中国における寡占的なゲームストリミーングがプラットフォームが誕生する予定です。

2020年8月17日月曜日

記録的損失 Exxon Mobil Corporation (XOM) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


ExxonMobilは、世界中で石油の探査、製造、精製を行う石油/ガスの総合企業です。
またそれ以外にも石油製品の製造と販売、石油化学製品の製造・販売なども行っています。
元々は1911年に分割され34の会社に分けられた独占企業のStandard Oilの一部がその後、合併を繰り返して現在のExxonMobilになっています。
ExxonMobilの主なブランドはExxon、Mobil、Esso、ExxonMobil Chemicalがあります。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月31日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実  69.091B   0.73
2020 2Q実 
  32.605B
  -0.70
2020 2Q予
 38.16B
  -0.62
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を下回りました。
前年同期比で売上高は-53%、EPSは2期連続の赤字です。
世界的なCOVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミックとそれに伴うオイルの供給過剰から大きな影響を受けました。


セグメント情報


利益 2Q前年同期比

Upstream

3261百万ドルから-1,651百万ドル

主に市況の悪化で原油と天然ガスの価格が下落した影響を受けています。
また為替の悪影響もありました。

生産 Koebd(石油と天然ガスの合計)

3,909から3,638  -7%

厳しい市況で重油の生産を削減した他。ヨーロッパからの天然ガスの需要減少およびLNG関連の定期メンテナンスが生産量の減少に影響を与えました。

Downstream

451百万ドルから976百万ドル +116%

マージンが悪化しましたが、主に費用の減少もあり利益は倍増しています。

Chemical 

144百万ドルから467百万ドル +224%

自動車セクターの需要減の影響もありましたが原油価格の下落やコスト削減もありマージンが改善しており利益も大きく増えました。

見通し


Upstream

14万バレルの減産を見込んでいます 

Downstream

製油所の原油生産量の増加を見込んでいますが、マージンは依然として低迷すると予想しています。

Chemical 

耐久財及び自動車セクターでの需要改善を見込んでいます。


株価と指標


2020年8月14日時点で43.20ドルです。


予想PER(コ):25.60倍
実績PER:121.95倍
PBR:1.01倍
予想配当利回り(コ):8.09%
Exxon Mobilの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


ある程度予想はされていましたが、原油価格の歴史的安値の影響もありひどい決算でした。
現状まだエクソンモービルは配当維持しており今後も同社はコスト削減を進めていくとしていますが現在原油の商品市況も大きくは改善しておらず業績や配当維持していくにも厳しい状況は続きそうです。

2020年8月15日土曜日

コロナ禍でも成長続く Match Group Inc.(MTCH) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


Match Group, Inc.は2015年InterActiveCorpからスピンオフした企業で様々な出会い系サービスを提供しています。 同社190ヵ国以上42言語でサービスを提供しており、Tinder、Match、PlentyOfFish、Meetic、OkCupid、OurTime、Pairsなど需要や国に応じてさまざなサービスを提供しています。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は8月4日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実   497.973M   0.43
2020 2Q実 
  555.45M
   0.51
2020 2Q予
   536.46M
   0.44
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+12%、EPSは+13%でした。
COVID-19(新型コロナウイルス)の影響もあり成長は鈍化しましたが、2桁の売上高、EPSの増加を報告しています。
またIACからの分離完了を報告しています。


自社ブランドの平均加入者数は前年同期比+11%の1006万人でした。
北米の平均加入者数の増加はTinderとHingeが牽引しました。
インターナショナル平均購読者数は主にTinderが牽引し、PairsとOkCupidも増加しました。
北米でのAPRUは増加しましたがインターナショナルでのARPUは為替の悪影響を受けています。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


2020年度第3四半期
  • 売上高 6億ドル~
  • EBITDA 2億1,500万ドル~2億2,500万ドル
2020年度通期
  • 売上高 23億ドル~
売上高は第3四半期に二桁成長、通期は前年比で+12%の成長を見込んでいます。

株価と指標


2020年8月14日時点で118.80ドルです。


予想PER(コ):53.23倍
実績PER:68.03倍
PBR:10.97倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Matchの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした、COVID-19(新型コロナウイルス)の影響で同社のデートアプリ事業への影響が懸念されましたが大きな影響はありませんでした。
株価上昇でややバリューエーション面は高めになっていますが、少なくともコロナ禍でも同社のビジネスは堅調ですね。

2020年8月14日金曜日

売上高激減 Lyft, Inc.(Lyft) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


Lyftはアメリカとカナダにライドシェアリングサービスを提供する会社でアメリカではUberに次ぐ2番手のライドシェアサービスの会社です。 同社のサービスはスマートフォンのアプリケーション通じ目的地が同じ等の移動のニーズがあるドライバーとユーザーをマッチングさせ目的地についた時点でユーザーがドライバーを評価、料金の支払いをスマートフォンのアプリケーション上で行うサービスです。 Lyftは2019年3月29日にNasdaq市場に上場しました。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は8月12日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実 867.265M  -0.68
2020 2Q実 
 339.345M
  -0.86
2020 2Q予
336.77M
  -0.99
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で-61%でEPS損失も拡大しました。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響でライドシェアの需要が大きく減少しました。


アクティブライダーは前年同期比で21.8万人から8.7万人 -60%
アクティブライダー1人あたりの収入は39.77ドルから39.06ドル -2%



セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


第3四半期の調整後EBITDA 損失を2億2,500万ドル以下に抑えれると予想している他、2021年の第4四半期までに調整後EBITDAの黒字化を達成できると予想しています。 

株価と指標


2020年8月13日時点で28.88ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:0.85倍
PBR:3.59倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Lyftの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


予想は上回りましたが、競合のUberがフードデリバリーサービスを展開しているのに対しLyftはライドシェアサービスが中心ですのでよりCOVID-19(新型コロナウィルス)の悪影響を受けてますね。
同社は7月のライドシェアの乗車は4月より78%多いとしてますが昨今の環境を垣間見るに回復には時間が掛かるかなと個人的には思います。

Apple Inc.(AAPL)はサブスクリプションサービスのバンドル「Apple One」を計画?などのTopic

Blomebergによると
https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-08-13/apple-readies-apple-one-subscription-bundles-to-boost-services

Blomebergは匿名の情報によると、Appleは同社が提供するデジタルサービスをバンドル化したサービスを早ければ10月に提供されると報道しています。
同サービスは基本的なパッケージにはApple MusicとApple TV +、高価なバリエーションにはこれら2つのサービスとApple Arcadeゲームサービス、更にApple News+やiCloudがバンドルされたサービスが提供されるとしています。
また、iPhone、iPad、Apple TVで利用できるオンラインフィットネスクラスのサブスクリプションサービスを提供する予定で高価なApple Oneのバンドルで提供されると報じられています。

また上記に関連するかは不明ですがApple TV +会員にバイアコムCBSが提供する動画サービスCBS All AccessとSHOWTIMEの割引セット料金を提供するともBlomebergが報じています。

Blomebergによると

Appleは非接触型モバイルカード決済サービスのスタートアップである「Mobeewave」を買収したと報じています。
Mobeewaveは近距離無線通信(NFC)を搭載したiPhoneをモバイル決済端末に変えるBtoBサービスを提供する企業です。
報道によればAppleは買収のためにおおよそ1億ドルを費やしたとしています。

Epic Gamesによると

Epic Gamesは同社の人気バトルロワイヤルゲーム「Fortnite」がApple Storeを経由せずEpic Gamesに直接支払いができる「Epic direct payment」がガイドライン違反に違反しているとしてApple Storeから削除された問題でEpic GamesはAppleに法的措置を講じたとしています。
以前からEpicはApple Storeの30%の取り分を問題視しておりそれが今回の双方の対応に繋がっています。


2020年8月13日木曜日

ECが好調 Amazon.com, Inc. (AMZN) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


Amazonは世界最大のショッピングサイト、「Amazon」でお馴染みの企業です。
近年ではクラウドサービス「Amazon Web Services(以下AWS)」が投資家の注目を集めています。
AWSは世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォームで仮想サーバーのEC2やデータベースのRDSのストレージのS3を始め90を超えるサービスを提供しています。
同社は上記以外にもKindle、Fireタブレット、Fire TV、Rings、Echoなどのハードウェアの製造・販売やデジタルコンテンツや無料配送のメンバーシップであるAmazon Prime、広告事業、ライブストリーミング配信プラットフォーム「Twitch」、決済サービス、太陽光プロジェクト、インドでのフードデリバリー、ゲームなど多数の事業を展開するビックテック企業です。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月30日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実   63.404B   5.22
2020 2Q実 
   88.912B
   10.3
2020 2Q予
   81.53B
   1.46
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+40%でEPSも大きく増加しました。
今四半期にCOVID-19(新型コロナウィルス)に関連するコストを40億ドル以上費やしましたがECの需要が急増した恩恵を受けました。

セグメント情報


2Q前年同期比

North America

    売上高
        38,653百万ドルから55,436百万ドル +43%
    営業利益
        1,564百万ドルから2,141百万ドル


International

    売上高
        16,370百万ドルから22,668百万ドル +38%
    営業利益
        -601百万ドルから345百万ドル 


ECでの食料品や消耗品の強い需要があった他、AmazonPrimeの会員増、サードパティの売上増加の恩恵を受けました。

AWS

    売上高
        8,381百万ドルから10,808百万ドル +29%
    営業利益
        2,121百万ドルから3,357百万ドル +58%


引き続き好調でしたが、売上高成長率が初めて30%割っています。

見通し


2020年度第3四半期
  • 売上高 870億ドル~930億ドル +24~+33%(前年同期比)
  • 営業利益 20億ドル~50億ドル  前年同期32億ドル
またCOVID-19(新型コロナウィルス)に関連するコストとして20億ドル以上を見込んでいます。

株価と指標


2020年8月13日時点で3.164.24ドルです。


予想PER(コ):108.70倍
実績PER:120.99倍
PBR:21.39倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Amazomの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)で世界的に難しい状況が続いていますが、同社はその中でも強い決算でした。
ややクラウドの成長率低下が気になりますが、それでもAmazonはコロナ禍でも強いビジネスモデルと言えそうです。

2020年8月12日水曜日

Tesla, Inc. (TSLA)は5対1の株式分割を発表

Teslaによると

Teslaは8月11日に同社の普通株式1株を5株にする株式分割を発表しました。
8月21日に取引終了時に登録されている株主に対して4株の追加株式を配当の形で8月28日に分配されます。
また株式分割調整ベースでの取引は8月31日に開始されるとのことです。
この株式分割で従業員および投資家が株式所有権を利用しやすくなるとしています。

またこの発表受けてTesla株は時間外で約6%程上昇しています。


2020年8月11日火曜日

VWのアルゴAIへの出資から利益 Ford Motor Company (F) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


Fordはアメリカのビッグ3と呼ばれる自動車メーカーの一角で1903年にヘンリーフォード氏によって設立された自動車メーカーです。
2017年の自動車世界シェア6位のビックメーカーです。
また自動車の大量生産をいち早く実現したメーカーとして有名です。
日本でもFord社のFord及びリンカーンブランドの自動車は販売していましたが、2016年に販売不振を理由に日本市場から撤退してしまいました。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月30日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実   35.758B   0.32
2020 2Q実 
   15.95B
   -1.17
2020 2Q予
   16.622B
   -0.35
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で-50%、EPSは赤字転落しました。
ただVWとの提携とそれに伴うVWのArgo AIへの投資で35億ドルの利益を計上しておりそれを含むGAAP EPSは0.28ドルでした。
またFordは第2四半期末までに約400億ドルのキャッシュを保有していると報告しています。


セグメント情報


2Q前年同期比

北米

    売上高 240億ドルから109億ドル -54%
 
    Wholesale Units 693,000台から272,000台 -61%

    EBIT 17億ドルから-10億ドル


南米

    売上高 9億ドルから2億ドル -81%
 
    Wholesale Units 68,000台から14,000台 -81%

    EBIT -2億ドルから-2億ドル


ヨーロッパ

    売上高 73億ドルから36億ドル -51%
 
    Wholesale Units 368,000台から154,000台 -58%

    EBIT 1億ドルから-7億ドル


中国

    売上高 9億ドルから8億ドル -12%
 
    Wholesale Units 126,000台から169,000台 +34%

    EBIT -1億ドルから-1億ドル


International Markets Group(その他市場)

    売上高 26億ドルから10億ドル -60%
 
    Wholesale Units 103,000台から36,000台 -64%

    EBIT -1億ドルから-1億ドル


世界的にCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響を受けて工業閉鎖や販売台数の減少を受けました。

Mobility

VWのアルゴAIの投資から35億ドルの利益を計上しました。
またFordPassやFord Commercial Solutionsへの投資を続けていくとしています。


Ford Credit

EBT(税引前利益)は前年同期比-3億ドルの5億ドルでした。
5月までに米国の顧客の11%がローンの支払いの延長を選択していますが、そのうち90%が支払いを再開しているとのことです。
リースのシェアは業界平均を下回り、オークションの価格は、前年同期比で-3%、前年比で-2%でした、2020年度には、約-5%低下すると予想されます。


見通し


調整後EBIT

    ・Q3 5~15億ドル
    ・Q4 損失
  ・通年 損失 


今後サプライチェーンや生産でCOVID-19(新型コロナウィルス)からの大きな混乱を予想していませんが、F-150のモデルチェンジ及び継続的な自動車の販売台数の減少で通年の調整後EBITは損失を見込んでいます。

株価と指標


2020年8月10日時点で7.09ドルです。


予想PER(コ):6.47倍
実績PER:N/A倍
PBR:0.89倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Fordの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


予想は上回りましたが厳しい決算でした。
厳しい事業環境で通年の調整後EBITも損失を見込んでいますが、VWとの提携やFord Broncoの予約好調など期待できるTopicもありましたので個人的には今後の業績回復に期待したいところです。

2020年8月9日日曜日

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響 General Electric Company (GE) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


ゼネラル・エレクトリックはアメリカは代表するコングロマリット企業ですが近年は業績不振のため会社再建中です、 GEは発電機や航空機エンジン、タービン、ヘルスケア、照明などなど書ききれないくらいの多数の工業製品やそれに付帯するサービスなどを提供する企業ですが直近では事業の選択と集中を進めています。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月29日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実   28.831B   0.17
2020 2Q実 
  17.75B
  -0.15
2020 2Q予
  17.12B
  -0.10
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を上回りましたが、EPSは予想を下回りました。
売上高は前年同期比で-38.4%でEPSは赤字転落しました。
COVID-19(新型コロナウィルス)が幅広い事業にマイナスの影響を与えました。
また今後3年間でBaker Hughesの残りの持ち分の株式を売却する計画を発表しました。


セグメント情報


売上高 2Q前年同期比

POWER(電力)  

    受注 
        4,916百万ドルから2,827百万ドル -42%  
    売上高 
        4,681百万ドルから4,156百万ドル -11%  
    利益 
        117百万ドルから-40百万ドル

世界的な電力需要の減少で受注が大きく減少しました。
ただ6月はガス発電およびガスタービン事業が前年比で改善が見られたとのことです。
また利益の面ではメンテナンスなどのServices事業の受注減少や航空機エンジン転用型ガスタービンなどの事業を手掛けるJoint Ventureの引当金増加の影響が発生しています。

Renewable Energy(再生可能エネルギー)

 受注
  3,676百万ドルから2,987百万ドル -19%
 売上高
  3,627百万ドルから3,505百万ドル -3%
   利益
  -184百万ドルから-195百万ドル 

受注は主に米国のオンショアおよびグリッド向けの減少を受けました。
利益の面ではサプライチェーンの混乱やプロジェクトの遅延の影響を受けています。

Aviation(航空)

 受注
  8,751百万ドルから3,739百万ドル -56%
 売上高
  7,877百万ドルから4,384百万ドル -44%
   利益
  1,385百万ドルから-680百万ドル 

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響を大きく受けてエンジン・サービス事業共に大きく減少しました。
LEAP-1Aおよび-1Bユニットの販売台数は、昨年より259台減の178台、CFM56の販売台数は、昨年より74台減少しました。
軍事関係からの収入はエンジン出荷量の増加や開発契約により増加しました。

Healthcare(ヘルスケア)

 受注
      5,203百万ドルから4,246百万ドル -18%
 売上高
  4,934百万ドルから3,893百万ドル -21%
 利益
  958百万ドルから550百万ドル -43%

COVID-19(新型コロナウィルス)の診断・治療に使用される製品の需要は引き続き増加しましたが、関連性の低い製品減少の影響を受けています。
またサプライチェーンの混乱が利益面に影響を与えました。


GE Captial(金融)

   Capital continuing operations(継続資本)
     -1,476百万ドル
 discontinued operation(廃止事業)
     17百万ドル
   GE Capital Earnings (利益)
         -1,459百万ドル

GEの航空機リース事業のGECASで15億ドルの損失を計上しました。


見通し


引き続き業績予想は提供されていませんが、6月・7月に業績の改善の兆しがあったものの下半期は慎重な見通しを維持しています。

株価と指標


2020年8月7日時点で6.40ドルです。


予想PER(コ):79.37倍
実績PER:16.66倍
PBR:1.65倍
予想配当利回り(コ):0.63%
GEの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想


総評と感想


厳しい決算でした。
同社は事業再編の途中でBoeingやCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響が発生しており踏んだり蹴ったりの印象です。
今後の見通しもなかなか厳しいと個人的に思います。

2020年8月7日金曜日

Googleは「Pixel 4a」を発表などのTopic

Google blogによると

Googleは8月3日に同社の最新スマートフォンである「Pixel 4a」及び「Pixel 4a(5G)」と「Pixel 5」を発表しました。
Pixel4aは優れたカメラ性能や強化されたソフトウェア、競合のiPhone SEより50ドル安い349ドルの低価格を売りにしており8月20日にGoogle Store及び各種販売店や通信会社からの購入が可能になるとしています。


また同社はPixel 4aに5G通信機能を搭載した「Pixel 4a(5G)」と「Pixel 5」を今秋の発売を予定しています。
詳細は今後数ヵ月のどこかで発表されるとしています。


Google blogによると

Googleは同8月3日にHomeSecurityを手掛けるADTとの長期的な戦略的提携を発表しています。
このパートナシップの一環として新しく発行されるADTのクラスB普通株に4億5000万ドルの投資を行います。
Googleはこの提携でNest CamerasやNest Hub MaxなどのNestデバイス、サービス、テクノロジーをADTのセキュリティソリューションとそれの伴う専門技術者やネットワークと雲合わせるとしています。

Google Cloudによると

Google CloudとBest Buyは8月4日に提携拡大とそれに伴う新たな複数年契約を発表しています。
この新しいパートナーシップにより、Best Buyは人工知能、分析、テクノロジー・ソリューションを活用して、顧客にさらに優れたパーソナライズされたショッピング体験を提供することで、テクノロジーを通じて生活を豊かにするという目標を達成することができるとしています。

Google(Alphabet Inc. (GOOG))は直近の決算である2020年2Q決算では広告事業の不振から同社初の減収になりましたが上記のような非広告事業の拡大が今後の決算にも反映されることを期待したいですね。

2020年8月5日水曜日

売上高減少も Nokia Corporation (NOK) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


Nokiaはフィンランドにあるネットワークインフラの構築及び開発ベンダーで世界中の通信キャリアと固定・無線インフラを構築・保守しています。
またそれらに付帯する機器やソフトウェア、技術開発、ライセンス提供を行っています。
Nokiaは過去に携帯電話で世界シェア1位でしたがスマートフォンへの移行に失敗するなどして2013年携帯電話事業をMicrosoftに売却しています、その後NokiaはHMD Globalにライセンス提供をしておりHMD GlobalがNokiaブランドのスマートフォンの製品を提供しています。
2015年にはフランスの同業他社Alcatel-Lucentを買収、併合しています。
同社は5G関連として投資家に注目されており、またHuaweiやZTE一連の騒動の恩恵を得られやすいと期待されています。
NOKIAは米国の企業ではないですがADRという形でニューヨーク証券取引所で売買できます。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月31日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実   6.491B   0.06
2020 2Q実 
   5.608B
   0.07
2020 2Q予
   5.7B
   0.03
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を下回りましたが、EPSは予想を上回りました。
前年同期比で売上高は-11%でしたが、EPSは改善しました。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響や中国での販売の大幅な減少の影響を受けましたが、収益性の低い事業を削減したことで利益率は改善しました。


セグメント情報


売上高 2Q前年同期比

Networks 4393百万ユーロから3955百万ユーロ -10%

モバイルアクセス、光ネットワーク、IPルーティング、固定アクセス全て前年同期比を下回る売上高でした。
今四半期に約1億5,000万ユーロのマイナス影響が業績にありました。
ただ5G製品のマージンの改善もあり売上総利益率は改善しています。


Nokia Software 678百万ユーロから597百万ユーロ -12%

前年に大きなプロジェクトの完了があり特に好調だったこともあり、それと比較すると売上高は減少しています。
また売上高の減少もあり粗利益率も低下しています。


Nokia Technologies 383百万ドルから341百万ユーロ -11%

ブランドライセンスの減少、特許ライセンス契約の期限切れによる影響を受けました。


Group Common and Other 263百万ユーロから210百万ユーロ -20%

リモートラジオヘッドケーブルの売上高減少や北米での売上高減少等の影響を受けました。


見通し


2020年度通年 

Non-IFRS 希釈化EPS EUR 0.25 +-5%(従来予想 EUR 0.23) 
Non-IFRS 営業利益率 9.5% +-1.5%(従来予想 9.0%)  
Recurring free cash flow clearly positive(従来予想 positive) 

Long term(今後3~5年)  

Non-IFRS 営業利益率 12~14% 
株主への年次配当  キャッシュポジションと予想キャシュフローを考慮した非IFRSの約40%から70%の利益ベースの成長配当

株価と指標


2020年8月5日時点で5.10ドルです。


予想PER(コ):64.92倍
実績PER:19.05倍
PBR:1.43倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Nokiaの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想


総評と感想


COVID-19(新型コロナウィルス)の影響や中国市場の問題もあり厳しい決算でした。
しかし通期予想の上方修正や利益率の改善など今後には期待できる内容だったとも思います。


2020年8月3日月曜日

全ての製品セグメントが成長 Apple Inc.(AAPL) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


アップルはiPhoneでお馴染みのIT機器メーカーでスマートフォンやパソコン、タブレット、スマートデバイス、メディア機器を設計・開発・販売しています。 またそれらに付帯するApple storeやiTunes、Apple payなどのITサービスの提供しています。

決算内容


2020年度の第3四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月30日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実   53.809B   2.18
2020 2Q実 
   59.685B
   2.58
2020 2Q予
   52.25B
   2.04
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+11%、EPSは+18%それぞれ上昇しました。
iPhone SEの販売や在宅勤務・外出自粛の増加でMacやiPadの販売が好調でした。
また同社は4対1の株式分割を発表しています、2020年8月24日の取引終了時に記録されている株主に3株の株式を追加するとのことです。


セグメント情報


売上高 3Q前年同期比

製品別カテゴリー 

iPhone 25,986百万ドルから26,418百万ドル -2% 
Mac 5,820百万ドルから7,079百万ドル +22% 
iPad 5,023百万ドルから6,852百万ドル +36% 
Wearables,Home and Accessories 5,525百万ドルから6,450百万ドル +17% 
Service 11,455百万ドルから13,156百万ドル +15%

iPhoneは前年同期比でパフォーマンスの悪化が予想されていましたが、iPhone SEの販売などもあり成長しています。
MacとiPadは供給面での制約がありましたがCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックとロックダウンで在宅勤務や学習などで端末の需要が増加した恩恵を受けました。
Wearables,Home and Accessoriesはやや成長が鈍化したものの引き続き2桁の成長を継続しています。
Serviceでは広告とAppleCareが店舗閉鎖や景気悪化の影響を受けましたが、App Store、Apple Music、ビデオ、クラウドサービスが好調でした。

国、地域別セグメント

アメリカ 25,5056百万ドルから27,018百万ドル +8%
ヨーロッパ 11,925百万ドルから14,173百万ドル  +19%
中華圏 9,157百万ドルから9,329百万ドル +2%
日本 4,082百万ドルから4,966百万ドル +22%
その他のアジア太平洋地域  3,589百万ドルから4,199百万ドル +17%

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響は4月の業績に影響を与えましたが、5月6月には製品需要は改善しました。


見通し


同社は引き続きCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で業績見通しを未定としました。
また今年予定している新型iPhoneは例年の9月下旬から数週間の遅れを予定しているとのことです。

株価と指標


2020年8月3日時点で425.04ドルです。


予想PER(コ):25.45倍
実績PER:30.08倍
PBR:21.26倍
予想配当利回り(コ):0.77%
Appleの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で店舗の閉鎖など悪影響が気になりましたが、むしろMacやiPadの販売が増加するなど業績的には恩恵も受けています。

2020年8月1日土曜日

初の減収 Alphabet Inc. (GOOG) 2020年2Q決算を振り返る

会社概要


アルファベット(GOOG)は持株会社でGoogleの親会社です。 Googleは検索サービスGoogleやAndroid Os、Youtube、クラウドサービスなど様々なITサービスを提供しています。 AlphabetはGoogle以外にもスマートホーム(Nest)、バイオテクノロジー(Verily)、ブロードバンド(Google Fiber)、自動運転(Waymo)など様々な新興企業を保有しています。 また収益の95%以上はGoogleからによるものです。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月30日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実   38.944B   14.21
2020 2Q実 
   38.297B
   10.13
2020 2Q予
   37.36B
   8.34
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比-2%でEPSは大きく減少しました。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で広告事業が大きく減少しました。
また自社株買いを280億ドル拡大に拡大すると発表します。


セグメント情報


売上高 2Q前年同期比

Google Search & Other(Google検索&その他)

23,642百万ドルから21,319百万ドル -10%

YouTube Ads(Youtube広告)

3,603百万ドルから3,812百万ドル +6%

Google Network Members' properties revenues(Googleネットワークメンバーの収入)

5,249百万ドルから4,736百万ドル -10%

Google advertisings(上記のGoogle広告を足したもの)

32,494百万ドルから29,867百万ドル -8%

Google Cloud

2,100百万ドルから3,007百万ドル  +43%

Google Other(Googleその他)

4,080百万ドルから5,124百万ドル +26%

Google revenues(Google売上高)上記の合計

38,674百万ドルから37,998百万ドル +14%

Other Bets revenues (その他売上高)

162百万ドルから148百万ドル -9%

hedging gains(ヘッジ利益)

108百万ドルから151百万ドル +40%

営業利益 2Q前年同期比

Google operating income(Google営業利益)

10,280百万ドルから7,572百万ドル -26%

Other Bets operating loss(その他営業利益[損失])

-989百万ドルから-1,116百万ドル

TAC(トラフィック獲得コスト)

7,238百万ドルから6,694百万ドル

Google CloudやPlay、Youtubeのサブスクリプションサービスは収益は伸びましたが、収益の大半を占める広告事業がCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響を受けました。


見通し


同社は具体的な業績の見通しを提供していませんが、広告事業を徐々に改善しているものの引き続きグローバルなマクロ環境は引き続き不確実としています。

株価と指標


2020年7月31日時点で1482.96ドルです。


予想PER(コ):36.50倍
実績PER:30.92倍
PBR:5.13倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Alphabetの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想


総評と感想


予想を上回る決算でしたが、同社は初の四半期での減収になるなど厳しい決算でした。
ただ6月末にGoogleの検索収益が昨年と同等になるなど改善傾向ではあるとのことです。
現在同社株を保有しており今回厳しい決算でしたが、今後の業績改善や自社株買いの拡大も発表していることから保有は続けようと思っています。

Blog休止と今後のお知らせ

何故か分からないですが、現在Blogger上のサイドバーが下に表示されており設定を一部変更してみましたが直らないのと、同サイト自体がスマホ用のレイアウトに対応していないことが前々から気になっておりこれを機にサイト移転を計画しています。 多少お時間頂くと思いますが、移転の際には改め...