2020年2月7日金曜日

苦戦が続く Exxon Mobil Corporation (XOM) 2019年度4Q決算を振り返る

会社概要


ExxonMobilは、世界中で石油の探査、製造、精製を行う石油/ガスの総合企業です。
またそれ以外にも石油製品の製造と販売、石油化学製品の製造・販売なども行っています。
元々は1911年に分割され34の会社に分けられた独占企業のStandard Oilの一部がその後、合併を繰り返して現在のExxonMobilになっています。
ExxonMobilの主なブランドはExxon、Mobil、Esso、ExxonMobil Chemicalがあります。

決算内容


2019年度の第4四半期決算(2019年10月~2019年12月)は1月31日に発表され以下のようになりました。


    売上高     EPS
2018 4Q実   71.895B    1.41
2019 4Q実 
   67.173B
    0.41
2019 4Q予
  65.18B
    0.43
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を上回りましたが、EPSは予想を下回りました。
今四半期にノルウェーの事業を売却と一時的な税項目からの優遇がありそれを含んだGAAP EPSは1.33ドルでした。
売上高は前年同期比で-7%、EPSはNon-GAAPの数字で-71%と大きく落ち込みました。
DownstreamおよびChemicalセグメントが不調でした。


セグメント情報


利益4Q前年同期比

Upstream


3,313百万ドルから6,137百万ドル +85%

前年同期比で大きく増加しましたがノルウェー事業の売却益+3,679百万ドルからの貢献の除けば前年同期ではマイナス成長です。
ガス価格の低下と投資・メンテナンス費用の増加の影響を受けました。

生産 Koebd(石油と天然ガスの合計)

4,010から4,018 flat

ガイアナから石油の採掘を報告しています。

またノルウェーの事業売却の完了を報告します。

Downstream

2,704百万ドルから898百万ドル -67%

主にマージンの悪化とメンテナンス費用の増加の影響を受けました。

Chemical 

737百万ドルから-355百万ドル

引き続きポリエチレン業界全体の供給の能力増加によるマージンの悪化の影響の他、第4四半期のナフサ供給コストの上昇の影響を受けました。

見通し


具体的な数字での業績の見通しはありません。

株価と指標


2020年2月6日の時点で61,88ドルです。


予想PER(コ):16.55倍
PBR:1.38倍
予想配当利回り(コ):5.73%
Exxon Mobilの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想


総評と感想


2019年度はExxonにとっては厳しい年になりました。
株価も2010年来の安値になっています。
配当利回りは5%を超えていますが、年間1株当たり3.43ドルの配当に対してEPSは3.36ドルと利益が配当を上回る状況です。
現在Exxonはバランスシートより掘削と生産の拡大に力を入れているようにみえるので今後の配当が少々不安です。
現在同社株に投資しており年初から厳しいパフォーマンスですが、もうちょっと様子を見てみたいと考えています。

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