2020年2月13日木曜日

予想を上回る決算だったが Lyft, Inc.(Lyft) 2019年度4Q決算を振り返る

会社概要


Lyftはアメリカとカナダにライドシェアリングサービスを提供する会社でアメリカではUberに次ぐ2番手のライドシェアサービスの会社です。 同社のサービスはスマートフォンのアプリケーション通じ目的地が同じ等の移動のニーズがあるドライバーとユーザーをマッチングさせ目的地についた時点でユーザーがドライバーを評価、料金の支払いをスマートフォンのアプリケーション上で行うサービスです。 Lyftは2019年3月29日にNasdaq市場に上場しました。

決算内容


2019年度の第4四半期決算(2019年10月~2019年12月)は2月11日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 4Q実   669.5M   -10.82
2019 4Q実 
  1.017B
    -0.53
2019 4Q予
  984.17M
   -1.39
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+52%でした。



今四半期の利益の面では前年同期の-248,9百万ドルから-356百万ドルと純損失が拡大しました主に株式報酬と過去の自動車保険請求からの影響を受けました。
上記の影響を除いた調整後EBITDAとは前年同期の-251百万ドルから-130.7百万ドルと改善しました。


アクティブライダーは前年同期比で18.6万人から22.9万人 +23%
アクティブライダー1人あたりの収入は36.02ドルから44.40ドル +23%

それぞれ前年同期比で増加しました.


また決算説明会ではDisneyやHilton、Deltaを始めとしたパートナシップの拡大をアピールしていました。

セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


2020年度第1四半期

売上高 1,055~1,060百万ドル
調整後EBITDA損失 140~145百万ドル

2020通年

売上高 4,575~4,650百万ドル
調整後EBITDA損失 450~490百万ドル

また2020年度第1四半期が損失のピークになると予想しています。


株価と指標


2020年2月12日の時点で48.46ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PBR:5.14倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Lyftの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 

総評と感想


良い決算でした。
ただ株価は決算発表後大きく売られています。
理由としては先立って決算発表があったUberが予測より1年先の2020年第4四半期までにEBITDAの損益分岐点を超えると説明しており、Lyftも同様の動きが期待されて株価が上昇していましたが今回のLyftの決算ではそういった話は無かったので失望売りが出た為といった説明の記事が多くありました。
また個人的にはアクティブライダーの増加率が今季後半に鈍化しているのが気になるところです。
ただそれらを踏まえても決して失望するような決算ではなかったので、もちろん相場環境にもよりますが今後更に極端に株価が下がるようなこともないかなと個人的には思ったりしています。

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