2019年10月30日水曜日

予想通りの決算だった Advanced Micro Devices, Inc.(AMD) 2019年度3Q決算を振り返る

会社概要


アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD) 以下AMDはx86CPUおよび独立、個別のグラフィックユニット(GPU)、それらを統合したAccelerated Processing Unit(APU)を提供する会社です。
近年は自社製品の競争力低下やPC市場の縮小に悩ませられていましたが、新製品のRyzenおよびサーバー向けのEPYC投入以降急速に競争力を回復しています。
同社は身近なところではパソコン向けのCPU及び、GPUやPS4およびXBOX向けのプロセッサーを提供しています。

決算内容


2019年度の第3四半期決算(2019年7月~2019年9月)は10月29日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 3Q実   1.653B    0.13
2019 3Q実 
  1.801B
    0.18
2019 3Q予
  1.81B
    0.18
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共にほぼ予想通りでした。
前年同期比で売上高は+9%、EPSは0.05増加しました。
Ryzen及びEPYCプロセッサが好調でしたが、ゲーム機向けの半導体が減少しています。



セグメント情報


3Q前年同期比

Computing and Graphics(コンピューティングとグラフィック部門)

売上高 1,276百万ドルから938百万ドル +36%
営業利益 179百万ドルから100百万ドル Up79百万ドル

デスクトップおよびノー​​トブックプロセッサで高いRyzenプロセッサーへの需要があり出荷台数およびASPが大幅に上昇しました。
またグラフィックでは新しく発売したRadeon 5000シリーズのGPUの出荷が順次増加したことで収益は前年比で増加しています。
ただデーセンター向けのGPUの収益は前年比で減少しました。
CPU及びGPUで新しい製品を導入したことでこのセグメントは好調でした。

Enterprise, Embedded and Semi-Custom(エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門)

売上高 525百万ドルから715百万ドル -27%
営業利益 61百万ドルから86百万ドル  Down25百万ドル

セミカスタム部門の不調をサーバー用プロセッサーの好調さが一部相殺した形になりました。
特にゲーム機向けの半導体が不振で、2020年にMicrosftとSonyが次世代ゲーム機を予定している為、今後第4四半期の需要は更に低下すると予想しています。
サーバ分野では、第二世代のEPYCプロセッサーに対する需要が好調で、出荷台数と売上が連続して50%以上増加しました。
EPYCプロセッサーは複数のクラウド分野での採用を見込む他、また米国国務省のスーパーコンピューター及び英国の科学コンピューターを始め複数のHPCでの採用を獲得しました。

All Other Category(その他)

営業利益(損失) 前年同期比-36百万ドルから-54百万ドル Down18百万ドル

見通し


2019年Q4

  • 売上高 21億ドル ±50百万ドル
  • Non-GAAP Gross Margin 44%
  • Non-GAAP Operating expenses ~535百万ドル
  • フリーキャッシュフロー ポジティブ

2019年通期

  • 売上高 一桁半ばの売上高増加
  • Non-GAAP Gross Margin 43%(従来42%)
  • Non-GAAP Operating expenses ~31%(従来~30%)
  • フリーキャッシュフロー ポジティブ



株価と指標


 2019年10月29日の時点で33.03ドルです。


予想PER(コ):31.16倍
PBR:18.87倍
予想配当利回り(コ):N/A%
AMDの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


ほぼ予想された通りの決算でした。
悪い決算ではないと思いますが、サプライズ的なものはなかったように思います。
概ねゲーム機向けのビジネス以外は好調に推移しています。
ただ株価的には直近上昇していたこともあり、時間外では決算受けて株価やや下落しています。
ただ同社のビジネスは想定通りに進んでいると個人的には思いました。

Fitbit、Inc.(FIT)はAlphabet Inc. (GOOG)から買収観測

ロイターによると
https://www.reuters.com/article/us-fitbit-m-a-alphabet-exclusive/exclusive-google-owner-alphabet-in-bid-to-buy-fitbit-sources-idUSKBN1X71NY

Googleの所有者であるAlphabet Incは、米国のウェアラブルデバイスメーカーであるFitbit Incを買収することを提案した、と報道されています。
ただし取引が成立するかは不透明で買収条件も明らかにされていません。

Fitbitはウェアラブルデバイスを製造、販売している企業で同社の製品はスマートウォッチやトラッカーなどで主に健康志向のユーザーを対象としています。
ただ近年は財務的には苦戦しており株価も低迷が続いていました。

Alphabetの傘下のGoogleは独自のスマートウォッチは製造していませんがスマートウォッチ向けのWear OSを開発、提供しておりもしこの取引が成立すればGoogle自身がスマートウォッチ市場に参入ないしWear Osを搭載したFitbit製品が登場する可能性があります。

過去にはGoogleはFossilからスマートウォッチ部門の一部知財を買収しており、また今年10月のGoogleの新製品発表会ではワイヤレスイヤホンやスマートスピーカーなどを発表しており、ハードウェア事業の拡大目指している印象を受けました。
なので個人的にはこの買収が成立しようとしまいとGoogle自身がスマートウォッチを自社のラインナップに加えるのは時間の問題かと個人的には思っています。

2019年10月29日火曜日

加入者数が順調推移 Verizon Communications Inc.(VZ) 2019年度3Q決算を振り返る

会社概要


ベライゾンは持ち株会社でアメリカの最大手通信プロパイダーです。 同社は子会社を通じて、無線、有線の通信サービスやコンテンツサービスを提供しています。

決算内容


2019年度の第3四半期決算(2019年7月~2019年9月)は10月25日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 3Q実   32.607B    1.22
2019 3Q実 
  32.894B
    1.25
2019 3Q予
  32.74B
    1.24
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
ワイヤレスサービスが好調でした、また不振が続いていたMedia事業もやや改善の兆しが見え始めたかなと思います。

セグメント情報


売上高
3Q前年同期比

Consumer 

224億ドルから227億ドル +1%

ワイヤレスサービスのPostpaid(後払い)の純増数は19万3000件でした。
Postpaid(後払い)スマートフォンの純増数は23万9000件でした。
光ファイバーネットワークサービスのFiosInternetの純増数は3万0000件でした。
有料ビデオ・オンデマンドサービスのFiosVideoは6万7000件の純減でした。

現在15の都市で5Gサービスを提供している他、8月には新しい無制限の価格プランを開始しました。


Business

79億ドルから79億ドル flat

ワイヤレスサービスのPostpaid(後払い)の純増数は40万8000件でした。
Postpaid(後払い)スマートフォンの純増数は20万5000件でした。


上記を合計したワイヤレスサービスの指標は以下のようになりました。

Postpaid(後払い)のアクティベーションされたデバイスは60万1000件でした。
Postpaid(後払い)スマートフォンの純増数は44万4000件でした。
ワイヤレスサービスのPostpaid(後払い)の純増数は61万5000件でした。


Verizon Mediaは前年同期比-2%でした。

ネイティブ広告とモバイル広告は増加していますがデスクトップ広告の減少によって相殺されています。



従来のWireline(有線部門)とWireless(無線部門)から今回のセグメントの差異は以下のようになります。



見通し


基本的には従来のガイダンスを維持しました。

2019年の通期見通し

  • 売上高一桁前半の成長率(GAAPベース) 
  • 調整後EPS一桁台前半の成長率  従来(前年とほぼ同等のEPS) 
  • 設備投資額は170~180億ドル(2018年の設備投資額は167億ドル)

株価と指標


2019年10月28日の時点で60.18ドルです。


予想PER(コ):12.21倍
PBR:4.22倍
予想配当利回り(コ):4.07%
Verizonの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想



総評と感想


無難な決算でした。
ワイヤレス事業の加入者数は大幅に増加しており、今後の収益の増加に期待したいところです。
今年は株価的には55~60ドルのレンジ相場を呈しており、今回悪い決算ではなかったものの市況の影響もありますが今後65ドルや70ドルに株価が上昇するほどではなかったかなと思っています。
ただ高い配当利回りもありますし今後も同社株を保有しつづける方針に変更はありません。

2019年10月28日月曜日

決算発表前の振り返り Advanced Micro Devices, Inc.(AMD)

AMDは10月29日に2019年第3四半期決算を予定しています。

Advanced Micro Devices, Inc.(AMD)銘柄情報
Advanced Micro Devices, Inc.(AMD)前回決算

決算予想



  売上高     EPS
2018 3Q前実    1.653B    0.13
2019 3Qコ予 
    1.81B 
    0.18
2019 3Q会予  1.80B +-0.05
    
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル

前実   前年実績
コ予 コンセンサス予想
会予 会社予想


注目ポイント


前年同期比で売上高・EPS共に増加が予想されています。
AMDはコンシューマーPC向けCPU及びGPUなどのComputing and GraphicsとサーバーCPUや家庭等ゲーム機向けのSOCを提供するEnterprise, Embedded and Semi-Customとその他の3つの報告セグメントがありますが。
今回特に7月に新しいGPUであるRx5700シリーズや同CPUである第3世代Ryzenを発売していることから特にComputing and Graphicsセグメントへの期待は高いと思われます。
ただEnterprise, Embedded and Semi-Customセグメントは家庭用ゲーム機がサイクル末期で販売台数が落ちていることもあり、その落ち込みをどの程度サーバー向けCPUであるEPYCが盛り返しているかが注目でしょうか。




2019年10月27日日曜日

配当停止、ガイダンス下方修正で株価暴落 Nokia Corporation (NOK) 2019年度3Q決算を振り返る

会社概要


ノキアはフィンランドにあるネットワークインフラの構築及び開発ベンダーで世界中の通信キャリアと固定・無線インフラを構築・保守しています。
またそれらに付帯する機器やソフトウェア、技術開発、ライセンス提供を行っています。
ノキアは過去に携帯電話で世界シェア1位でしたがスマートフォンへの移行に失敗するなどして2013年携帯電話事業をMicrosoftに売却しています、その後NokiaはHMD Globalにライセンス提供をしておりHMD GlobalがNokiaブランドのスマートフォンの製品を提供しています。
2015年にはフランスの同業他社Alcatel-Lucentを買収、併合しています。
同社は5G関連として投資家に注目されており、またHuaweiやZTE一連の騒動の恩恵を得られやすいと期待されています。
NOKIAは米国の企業ではないですがADRという形でニューヨーク証券取引所で売買できます。

決算内容


2019年度の第3四半期決算(2019年7月~2019年9月)は10月24日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 3Q実   6.222B    0.07
2019 3Q実 
  6.198B
    0.05
2019 3Q予
  6.32B
    0.06
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想


売上高、EPS共に予想を下回りました。
ただそれよりもガイダンスの下方修正と第3四半期および第4四半期の6ヶ月間の配当停止と大きなネガティブサプライズがありました。
初期の5G機器のコスト高さや価格圧力、中国の事業でのトラブルや取引の減少を要因として挙げています。
また一部の地域で規制されているもののHUWAIや同業のEricssonとの競争が激しくなっているとの指摘もあります。

セグメント情報


売上高
(3Q前年同期比) 

Networks 4265百万ユーロから4434百万ユーロ +4%

ネットワーク部門の売上高は+4%でしたが為替の影響を除くと+1%です。
5Gネットワークなどの投資の恩恵の他、Nokiaソフトウェアとエンタープライズ顧客で高い実績を上げました。
ただ5G製品の初期コストの高さが粗利益を減少させています。


Nokia Software 623百万ユーロから677百万ユーロ +9%

ノキアのソフトウエア部門の売上高は+9%でした。
為替影響を除くと+5%でした。
プロジェクトが順調に推移し完了したことや、コア・ネットワークとアプリケーションの両方の成長からの恩恵を受けました。


Nokia Technologies 351百万ドルから358百万ユーロ +2%

ノキアのテクノロジー部門の売上高は+2%(為替の影響除くにおいても+2%)でした。
主に一時的なライセンス収入の増加によるものです。
ただし営業利益は主にライセンス関連訴訟費用の減少と特許ポートフォリオ費用の減少によって低下しています。


Group Common and Other 236百万ユーロから236百万ユーロ flat

売上高は、アルカテル・サブマリンネットワークスが増加したものの、無線周波システムが減少したため横ばいでした。
ただし粗利益は前年同期の大規模な顧客展開の反動や無線周波数システムおよびアルカテル海底ネットワークの粗利益の減少で低下しています。

見通し


2019年度通年及び2020年度通年のガイダンスの下方修正を発表しています。

2019年度通年

Non-IFRS 希釈化EPS EUR 0.21 +-3% 従来予想(0.25EURから0.29EUR)

  • 2019年Q4 0.135

Non-IFRS 営業利益率 8.5% +-1% 従来予想(9~12%)
経常キャッシュフロー ややネガティブ 従来予想(ややポジティブ)

2020年度通年

Non-IFRS 希釈化EPS EUR 0.25 +-5% 従来予想(0.37EURから0.42EUR)
Non-IFRS 営業利益率 9.5% +-1.5% 従来予想(12~16%)
経常キャッシュフロー ポジティブ 従来予想(はっきりとポジティブ)

Long term(今後3~5年)

Non-IFRS 営業利益率 12~14%
株主への年次配当  キャッシュポジションと予想キャシュフローを考慮した非IFRSの約40%から70%の利益ベースの成長配当


株価と指標


2019年10月25日の時点で3.78ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
PBR:1.35倍
予想配当利回り(コ):N/A%
NOKIAの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


悪い決算でした。
特に5Gからの投資の恩恵を受けることを期待されていたので今回の決算は明らかにネガティブです。
同社には投資していましたが残念な結果になりました、配当もしばらくはでないので少なくない損失ですがポジションを縮小しようと考えています。




2019年10月26日土曜日

決算発表前の振り返り Alphabet Inc. (GOOG)

Alphabetは10月28日に2019年第3四半期決算を予定しています。

Alphabet Inc. (GOOG)銘柄情報
Alphabet Inc. (GOOG)前回決算

決算予想



  売上高     EPS
2018 3Q前実    33.74B    13.06
2019 3Qコ予 
    40.29B 
    12.42
2019 3Q会予
    
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル

前実   前年実績
コ予 コンセンサス予想
会予 会社予想


注目ポイント


前年同期比で売上高は+16%成長、EPSは減少を予想しています。
AlphabetのEPS実績は予想を大きく上回る傾向にあることやAlphabetの投資先の株式利益の計上や制裁・和解金など予想が難しい部分がありEPS予想はあまりあてにならない傾向があります。
また同社は会社予想を開示していません。
Alphabetは収益をGoogleの広告事業へ依存しており、広告事業の成長が一番のポイントでしょうか、セグメント情報のGoogle advertising revenues(Google広告収入)は前年同期比で2019年Q1で+15、2019年Q2で+16%それぞれ成長しているので今回も最低限その程度は期待したいですね。
またGoogleのクラウドサービスであるGoogle Cloud Platformの成長にも期待したいです。
同社はGoogle Cloud Platformの情報を個別で開示していませんが、クラウド事業はGoogle other revenues(Googleその他収入)のセグメントに含まれており2019年Q2では+40%と高成長を実現しています。
またGoogle other revenuesセグメントでは今回の決算での収益に与える影響は小さいですが、今年10月に新ハードウェアやクラウドゲーミングなどのサービスやデバイスを発表しておりそれらの今後の収益への影響など、言及があるかも気になるところです。


NVIDIAはEGX Edge Supercomputing Platformを発表

Nvidiaは21日にエッジコンピューティング向けのプラットフォームであるNVIDIA EGX Edge Supercomputing Platformを発表しました。
NVIDIA EGX Edge Supercomputing PlatformはNVIDIA CUDA-X™ソフトウェアとNVIDIA認定GPUサーバーおよびデバイスを組み合わせたものです。
https://nvidianews.nvidia.com/news/new-nvidia-egx-edge-supercomputing-platform-accelerates-ai-iot-5g-at-the-edge



エッジコンピューティングはNvidiaによるとドーナッツと共通点があると説明しており、どちらも消費者に近い位置にあるのが重要と述べています。
エッジコンピューティングはネットワーク上で利用者の近くにサーバーを配置し物理的なスループットを改善しデータと処理のボトルネックを減らしアプリケーションの高速化を図る技術です。
Nvidiaは今後同技術の都市開発、AI、エンタープライズ、センサー、サービス分野での取り組みを発表しています。
https://blogs.nvidia.com/blog/2019/10/22/what-is-edge-computing/

NvidiaはESGの初期の展開としてWallmartにおける購買行動を利用した在庫の補充やサムスン電子の半導体設計および製造プロセスにおけるAIを用いた支援等様々なパートナーとの取り組みを公表しています。

同日さらにNVIDIAはNVIDIA GPUで5Gを高速化するソフトウェア「Aerial」を発表しています。
市販のNividiaのGPUを搭載したサーバーを利用することによってRadio Access Networkを仮想化することによって従来よりも構築を簡素化できると述べています。
https://blogs.nvidia.com/blog/2019/10/21/aerial-application-framework-5g-networks/

またEricssonやMicrosoftやRed Hatとのパートナーシップも同日発表しており、今後のNvidiaの発展にますます期待したいです。


2019年10月25日金曜日

Cloudが好調を維持 Microsoft Corporation(MSFT) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


Microsoftはパーソナルコンピューター向けのオペレーティングシステム「Windows」を開発・提供する会社でまた普段仕事などでMicrosoftOfficeを使用されているかたも多いんではないでしょうか?
特にWindowsとOfficeのイメージが強い同社ですか近年はクラウドサービスのAzureや家庭用ゲーム機のXboxや人気ゲームのHALOシリーズ、タブレット・一体型PCのSurfaceシリーズ、検索サービスのBingなどハード、ソフト問わず幅広い製品やITサービス・ソフトウェアを提供しています。
また企業買収も積極的に行っており、近年で有名な企業だけでもスマートフォンや携帯電話を製造していたNokiaのモバイル部門やコミュニケーションツールのSkype、サンドボックスゲームのMinecraftを開発・提供していたMojang、ソフトウェア開発プラットフォームのGitHubを買収しています。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2019年7月~2019年9月)は10月23日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2019 1Q実   29.084B    1.14
2020 1Q実 
  33.055B
    1.38
2020 1Q予
  32.23B
    1.24
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年比で売上高は+14%、EPSは+21%増加しました。
全てのセグメントで好調を維持しています。
マイクロソフトは、2020年度第1四半期に、2019年度第1四半期と比較して28%増の配当と株式買戻しの形で、79億ドルを株主に還元しました。



セグメント情報


売上高
(1Q前年同期比)


Productivity and Business Processes

98億ドルから111億ドル +13%

Office製品はCommercialとConsumerで売上高はそれぞれ+25%と+5%でした。
Dynamics製品は+14%、クラウドのCRMパッケージのDynamics 365が+41%とDynamic製品を牽引しました。
LinkedInの売上高は+25%でした。


Intelligent Cloud

86億ドルから108億ドル +27%

Azureの売上高は+59%でした、前期は+64%でしたのでやや成長鈍化していますが、前期よりは成長鈍化のスピードは遅くなっています。
Office 365 スイート、GitHubの継続的な勢い、SQLおよびWindows Server 2008のサポート終了に伴う駆け込み需要もありました。


More Personal Computing

107億ドルから111億ドル +4%

Windows OEMの売上高は前年同期比は9%増加しました。
Windows ProやWindows Commercial事業は好調でした、non Proはエントリーレベルのカテゴリーからの圧力を理由に-7%と減少しています。
Windowsコマーシャル製品およびクラウドサービスの収益は+26%でした。
Surfaceは-4%でした、主に製品サイクルに起因する問題です。
トラフィック獲得コストを除く検索広告収入は+11%でした。
Gamingは-7%でした。
ゲームハードの売上が減少したことが要因です。
Xboxコンテンツおよびサービスの収益はflatでした。
Minecraft、Gears of War 5、およびGame Passサブスクリプションが寄与しましたが、前年に強力なサードパーティタイトルが多数発売された反動がありました。


見通し


Microsoftは2020年第2四半期の売上高を351.5~359.5億ドルになると予想しています。
同社は、引き続き2桁の売上高成長を見込んでいます。


株価と指標


2019年10月24日の時点で139.94ドルです。


予想PER(コ):23.13倍
PBR:10.07倍
予想配当利回り(コ):1.46%
Microsoftの現在の株価と指標
 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


いい決算でしたMicrosoftは比較的安定した決算を出し続けている印象です。
とくにCloud分野での成長が今回の決算ではポジティブでした。
今後もWindows7やwindows server 2008からの乗り換え需要やAzureの成長に期待したいと思います。
株価的には割安感はないかなと思いますが、投資妙味は個人的にはあるかなと思っています。

2019年10月23日水曜日

決算発表前の振り返りIntel Corporation(INTC)

Intelは10月24日に2019年度の第3四半期決算を予定しています。

Intel Corporation(INTC)銘柄情報
Intel Corporation(INTC)の前回決算

決算予想



  売上高     EPS
2018 3Q前実    19.163B    1.4
2019 3Qコ予 
  18.05B
    1.24
2019 3Q会予
18B
    1.24
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル

前実   前年実績
コ予 コンセンサス予想
会予 会社予想


注目ポイント


前年同期比で売上高、EPS共に減少を見込んでいます。
米中貿易戦争などの影響もあり半導体市況が厳しい状態が続いているのが原因として挙げられます。
特にデータセンター向けのプロセッサーを提供するData Center Group (DCG)の収益が 今期に入って不振が続いているのでそこに注目でしょうか、また前回の2019年度の第2四半期決算ではData Center Group (DCG)セグメントにおける需要の改善、家庭用コンピューター向けにプロセッサーを提供するClient Computing(CGC)での供給安定を理由に通期ガイダンスを上方修正しています。
今回示されるガイダンスでもその通りに進んでいるのか注目ですね。

Lyft Inc. (LYFT )CEOは2021年に黒字化すると予想

Wall Street Journalによると
https://www.wsj.com/articles/lyft-expects-to-be-profitable-a-year-earlier-than-projected-11571765364?mod=searchresults&page=1&pos=1&mod=livecoverage_web

LyftのCEO Logan Green氏はWall Street JournalのWSJTechLiveにて同社の調整後利益が2021年Q4に利益を上げれると述べています。
これはアナリストの予想よりも一年早いとのことです。

この情報を受けて同社の株価は10月22日のNY市場では大きく上昇しましたが仮に黒字化出来てもまだ2年以上先なことや2019年10月30日には2019年度第3四半期決算を予定しており株価は中長期的にはそれ次第かなと思います。


2019年10月22日火曜日

Apple Inc. (AAPL) 目標株価引き上げ相次ぐ

Seekingalphaによると
https://seekingalpha.com/news/3507197-apple-gets-new-street-high-target

Raymond JamesのアナリストのChris Caso氏はApple Inc.(AAPL)の評価を維持し目標株価を250ドルから280ドルに引き上げました。
同社の新しいスマートフォンのiPhone11の安定したChannel checkや来年に予想されている5Gを搭載したiPhoneへの期待を理由として挙げています。

https://seekingalpha.com/news/3506435-barclays-lifts-apple-pt-iphone-11

BarclaysのアナリストのTim Long氏はApple Inc.(AAPL)の評価をEqual-Weightと維持しながら目標株価を207ドルから224ドルに引き上げました。
iPhone 11の需要に楽観的な他、ハードウェアにバンドルしているApple TV +が2020年度中に約75億ドルのサービス収益を追加すると予想しています。

https://seekingalpha.com/news/3505533-credit-suisse-confident-iphone-demand

Credit SuisseのアナリストMatt Cabral氏はApple Inc.(AAPL)のNeutral ratingと209ドルの目標株価を維持していますが、iPhone Pro/Pro Maxの予約待ちの時間の増加を指摘しておりこれらのモデルがiPhoneのASPの上昇がかかると指摘しています。
ただしiPhone 11に関しては慎重な見通しとのことです。

https://seekingalpha.com/news/3504703-apple-gains-price-target-boost-new-product-expectations

Canaccord GenuityのT. Michael Walkley氏はApple Inc.(AAPL)の目標株価を240ドルから260ドルに引き上げました。
米国における強いiPhoneの需要やApple TV+や今年発表された新サービスが2020年までに2016年とくらべてサービスの収益を倍増させると指摘しています。

https://seekingalpha.com/news/3505262-wedbush-boosts-apple-100m-sub-target-tv-plus

WedbushのアナリストのDaniel Ives氏はApple Inc.(AAPL)の目標株価を245ドルから265ドルに引き上げました。
Apple TV+が3~4年で1億人のユーザーを獲得できるとし、今後12から18か月以内に、Netflixのおよそ10%の顧客を奪う見通しを示した他、iPhone11の楽観的な需要を挙げています。

今月だけでも、この他にいくつかのApple社に対するポジティブなアナリストからの見方が出ており、同社の株価は2019年10月21日の時点で240ドルと過去最高値を更新しています。
ただ個人的にはですがやや同社株は過熱しすぎかなと思っています。
Appleは2019年10月30日に2019年度第4四半期決算を予定しており同社へのアナリストの強気な見方が正しいかどうか注目ですね。




2019年10月21日月曜日

決算発表前の振り返りMicrosoft Corporation (MSFT)

Microsoftは10月23日に2020年度の第1四半期決算を予定しています

Microsoft Corporation(MSFT)銘柄情報
Microsoft Corporationの前回決算

決算予想



  売上高     EPS
2019 1Q前実    29.084B    1.13
2020 1Qコ予 
32.23B
    1.24
2020 1Q会予
 31.7~32.4B
    
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル

前実   前年実績
コ予 コンセンサス予想
会予 会社予想



注目ポイント


前年比で売上高、EPS共に10%いかないくらいの成長が期待されています。
やはり一番の注目はクラウドサービスのAzureの成長でしょうか、Microsoftの2019年第4四半期のAzureにおける前年同期比の売上高成長は+64%と高成長を維持しています。
今回の決算でも60%台の成長が維持できるかが一つの焦点でしょうか、逆に成長率が50%台まで落ちたりするとちょっと数字としては期待外れかなと思います。
また2020年1月にWindow7及びWindows Server 2008のサポート終了が控えており、駆け込み需要がMore Personal ComputingとIntelligent Cloudのセグメント双方に寄与することを期待したいところでしょうか。
また据え置きゲーム機のXboxシリーズがモデル末期にあることや、MicrosoftのタブレットPCを中心としたSurfaceシリーズがモデルチェンジ前なのでその影響がややMore Personal Computingのセグメントに影響があるかなと少し思っています。


2019年10月20日日曜日

Non Sugar製品が好調 The Coca-Cola Company (KO) 2019年度3Q決算を振り返る

会社概要


The Coca-Cola Companyはコカ・コーラを始めとする飲料メーカーで200カ国以上の国で500以上のブランドを冠した3,800種類以上の炭酸・非炭酸清涼飲料を製造販売しています。 同社のブランドはコカ・コーラ以外にもダイエットコークやAdeS(いろはす)、Fanta、Sprite、ジョージアコーヒー、ミニッツメイドジュースなどを始め消費者に炭酸飲料やスポーツドリンク、果汁ジュース、水、お茶、コーヒー、乳製品など飲料を提供しています。 近年では健康志向の高まりやコーヒーショップの世界的な流行によりやや同社の炭酸飲料離れの傾向もありましたが、健康志向の製品の投入やイギリスの大手コーヒーチェーンのコスタ・コーヒーの買収を行うなど時代の変化に合わせた経営を行っています。 また投資家からはバフェット銘柄としても知られバフェット氏率いるバークシャーハサウェイが同社の筆頭株主であることは有名です。

決算内容


2019年度の第3四半期決算(2019年7月~2019年9月)は10月18日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 3Q実   8.263B    0.58
2019 3Q実 
  9.507B
    0.56
2019 3Q予
  9.48B
    0.56
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を上回りました。
EPSは予想と一致しました。
前年比でみると売上高は増加しましたがEPSは減少しました、主に為替からの逆風の影響がありました。
全ての地域で本源的な売上高成長を達成したほか、コカ・コーラゼロが年初から+14%の成長を実現した他、コカ・コーラエナジーやコカ・コーラプラスコーヒーなど新しいブランドの寄与もありました。


セグメント情報


(3Q前年同期比)

EMEA(欧州・中東・アフリカ)の為替や買収の影響を除く本源的売上高成長は新興国と同程度の先進国での成長が見られ+7%でしたが、買収や為替の影響込みだとFlatでした。

アジア太平洋地域では本源的売上高成長は4%増加しました。インド、東南アジア、中国の新興市場で流通が拡大し新しい消費者を獲得して恩恵を受けました。
また買収や為替の影響込みだと+1%でした。
また日本でもやるべきことはあるが、Volumeと収益で改善がみられたとのことです。

ラテンアメリカでは+9%の本源的売上高成長でした、買収や為替の影響込みだと-3%でした、このセグメントのマクロ環境の悪化にも関わらずブラジルでの堅調な業績やメキシコ事業の改善が見られました。
しかし、アルゼンチンでは、経済状況の悪化とインフレが消費者支出に悪影響を及ぼしています。

北米では+3%の本源的売上高成長でした、買収や為替の影響込みだと+2%でした。
炭酸飲料のポートフォリオの革新と缶飲料のパフォーマンスの改善が見られました。
特にコカ・コーラゼロなどのNon Sugar製品が好調でした。
ただし飲料水では期待した業績は達成できなかったとのことです。


見通し


2019年の事業の買収や為替の影響を除いた通年の本源的売上高(non-GAAP)は少なくとも+5%を予想しています。
2019年の事業の買収や為替の影響を除いた通年のEPS(non-GAAP)は2018年の2.08ドルから+-1%のガイダンスを維持。
フリーキャッシュフローは65億ドル~の増加を予想。

また2020年度の売上高への約1ポイントから2ポイント、営業利益で2ポイントから3ポイントの為替からの逆風の影響受ける部分的なガイダンスを提供しました。

株価と指標


2019年10月18日時点で54.78ドルです。


予想PER(コ):24.03倍
PBR:12.88倍
予想配当利回り(コ):2.99%
The Coca-Colaの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


決算良かったです、同社は消費者ニーズの変化に合わせて成長を取り戻しつつあると言えます。
ただしドル高の影響は大きく利益の拡大は為替次第な部分もあります。
またバリューエーション面でもやや高めかなと思いますが、約3%の配当もあり個人的には投資妙味はありそうかなと思います。


2019年10月19日土曜日

新興Saas系銘柄の下落が目立つ

全ての銘柄を確認している訳ではないですが。
最近、新興Saas系銘柄が安値をつけているのがやや目につきます。

Zoom Video Communications, Inc. (ZM)


Zscaler, Inc. (ZS)


MongoDB, Inc. (MDB)


Okta, Inc. (OKTA)


Slack Technologies, Inc.


Zuora, Inc.


Anaplan, Inc.


CrowdStrike Holdings, Inc.


世界的に景気が減速気味なことやLyftやUberなどのIPOが直近ではやや不調だったこと、WeWorkの問題などの外部要因や個別の要因としては一部銘柄での成長率の鈍化やIPO後のロックアップ期間の解除などもあり売りが出やすいというところが言われていますね。
どれも綺麗な下落トレンドで投資するにはやや躊躇しますが、PSRが20倍割っている銘柄や利益面でも黒字化できている銘柄もあるので今後どこかで見直さられる展開もあるのではないかと勝手に思っていますが、ただチャート的にはもう少し様子を見たほうがいいとは思います。

2019年10月18日金曜日

ロジックからのユーザーの引き合いが強い ASML Holding(ASML) 2019年度3Qを振り返る

会社概要


ASMLHoldingは半導体製造装置メーカーで露光装置と呼ばれる半導体に回路を露光する装置を開発、販売、製造するメーカーです。
同社はDUVリソグラフィー、EUVリソグラフィー、ホリスティックリソグラフィーソリューションを含む3つのカテゴリーの製品を販売しています。

決算内容


2019年度の第3四半期決算(2019年7月~2019年9月)は10月16日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 3Q実   3.22B    1.86
2019 3Q実 
  3.256B
    1.62
2019 3Q予
  3.34B
    1.62
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想


売上高は予想を下回りました.。
EPSは予想と一致しました。
前年比でみると売上高は増加しましたが利益は減少しました、主に研究開発の増加の影響です。

ASMLは、半年ごとの配当支払いを提供するために資本還元方針を改訂し中間配当を導入します、2019年の普通配当1株当たり1.05ユーロの中間配当を発表しました。
またASMLは、2018年から2019年の期間内に実行される最大25億ユーロの株式を購入する意向を発表しており2019年9月29日までに、ASMLはこのプログラムに基づいて合計14億ユーロで820万株を取得しましていますが今後最大25億ユーロまで株式を買い戻すことは予想していないと述べました。

売上高の増加の要因としてはロジックのエンドユーザーからの旺盛な需要に支えられました。
7つのEUVシステムの出荷が第3四半期であったほか同四半期に23の記録的なEUVの注文を受注しています。
また今四半期ではArF液浸露光システムも21の出荷と全四半期の13から大幅に増加しました。

売上比率では特にロジックからのエンドユーザーからの割合が大きく高まっておりロジック分野の好調さとメモリの低調さを表しています。


セグメント情報


セグメント情報はありません

見通し


2019年Q4の見通し
  • 2019年第4四半期の純売上高約39億ユーロ
    • 予定している8つのEUVシステムの売上高が約9億5000万ユーロ
    • インストールベース管理売上高約8億5000万ユーロ
  • 売上総利益48%~49%
  • 研究開発コスト約5億ユーロ
  • 販売管理コスト約1億3500万ユーロ
  • 2019年の推定年間実効税率約7%


第4四半期に予定されていた4つのEUVシステムは供給の制約が発生し2020年初頭に出荷を予定しています。
今年ののこりについては5Gや人工知能などのエンドマーケットテクノロジーとアプリケーションをサポートする最先端のノードに牽引され、ロジックは引き続き強力になると予想しています。
またメモリのリカバリのタイミングは未定ですと述べています。

株価と指標


予想PER(コ):28.51倍
PBR:8.29倍
予想配当利回り(コ):0.92%
ASML Holdingの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想


総評と感想


売上高が予想を下回るなど必ずしも期待通りの決算ではなかったですが、個人的にはそこまで悪くもないかなと思っています。
特にEUVシステムは一部遅延が発生しているものの概ね順調に推移していますし、Net bookingsも 5,111百万ユーロと記録的な受注でした。
ただ株価バリュエーションは相応に高まっており決算後に株価が下落したのも仕方ないかなと思います。
ただある程度今後も調整が進むようであればどこかで投資も検討しようかなと個人的には思っています。

2019年10月17日木曜日

GoogleをPixel 4など新ハードウェアを多数発表

Googleは2019年10月15日に行われたMade by Google 2019で新しいデバイスやサービスを発表しました。

Stadia

事前に発表されていたCloud Gaming ServiceのStadiaは2019年11月19日に14ヵ国でサービスをローンチすると発表しました。

https://www.blog.google/products/stadia/stadia-arrives-november-19/

Pixel Buds

Google初のワイヤレスイヤホンで快適な装着感を追求した他、音量を環境に合わせて自動調整する機能や骨伝導マイクを搭載しています。
2020年春に発売予定しており価格は179ドルです。

https://www.blog.google/products/pixel/new-pixel-buds/

Pixelbook Go

同社のChrome Osを搭載したノートPCで13.3インチのタッチスクリーン、静かでバックライト付きのキー、強力なプロセッサーを搭載して価格は649ドル~です。

https://www.blog.google/products/pixelbook/pixelbook-go/

Nest Mini

初代Google Home Miniの2倍の低音出力を実現したほか、アップグレードされたAssistantを提供し周囲の環境に合わせて音量を自動調整する機能を搭載します。
価格は49ドルで発売10月22日です。

https://www.blog.google/products/google-nest/nest-mini/

Nest Wifi

Nest Wifiでは、ルーター機能とGoogle Assistant機能を搭載しており従来品のGoogle Wifiより速度は最大で2倍、カバー範囲は最大25%改善されています。
またNest Miniと同等の機能を備えています。
スマートホームの基盤となるシステムを搭載しており今後対応製品の登場を予定しています。
2019年に世界の8市場で発売され、アメリカでは11月4日に発売を予定しており価格はルーターとポイントの2パックセットが269ドルです。

https://www.blog.google/products/google-nest/nest-wifi/

Pixel 4

Googleの最新のAndroidスマートフォンで5.7インチのディスプレイを搭載したPixel 4と6.3インチディスプレイを搭載したPixel 4 XLになります。
Google AssistantとPixel4との統合強化や高速で応答性の高いディスプレイ、新しいデザイン・テクノロジー、最新のバージョンのAndoridを搭載しておりアップデートも予定しています。
価格はPixel4を$799で、Pixel4XLを$899で10月24日に全世界で出荷されます。

https://www.blog.google/products/pixel/pixel-4/

やや競合のIT大手を意識した発表に思いました、特に大きなサプライズはなかったように個人的には思いましたが、今回Googleは多くのハードウェアを発表しました。
目玉はPixel 4だと思いますが、特にスマートスピーカーに力を入れている印象を受けました。
Google(Alphabet)にとってハードウェアの収益に占める割合は小さいですし次の2019年3Qへの影響もほとんどないと思いますが、今後Googleの同分野の成長やStadioなどのサブスクリプションサービスの拡大で広告収入に依存しない成長に期待したいと思っています。

2019年10月15日火曜日

SlackはActiveUserが1200万人を突破したと発表

Slackによると
https://slackhq.com/work-is-fueled-by-true-engagement

10月10日Slackは2019年9月にSlackのDaily Active Users(DAU)が前年比で約37%増加の1200万人になったと発表しました。

また有料ユーザー数は600万人以上と発表しています。

2019年9月Slackでのアクション(メッセージの書き込み、メッセージの読み取り、ファイルのアップロードまたはコメント、検索の実行、アプリとの対話、またはSlackのアクティブな使用を示す同様のアクション。)は平均で50億を超えました。


毎日60万人近くのアクティブな登録開発者に利用され1,800以上のアプリケーションおよび50万個の以上のカスタムアプリのプラットフォームになっています。

Daily Active Usersは無料または有料のサブスクリプションプランで24時間以内にSlackでコンテンツを作成または使用したユーザーを指すとことです。


SlackのActive Usersのチャートからもユーザー数の推移が順調なのは見て取れます。
ただ株価は低迷気味なので好調なユーザーの増加がSlack株の見直しに繋がればとは思いますが。



2019年10月14日月曜日

Googleの親会社 Alphabet Inc. (GOOG)

企業概要


アルファベット(GOOG)は持株会社でGoogleの親会社です。 Googleは検索サービスGoogleやAndroid Os、Youtube、クラウドサービスなど様々なITサービスを提供しています。 AlphabetはGoogle以外にもスマートホーム(Nest)、バイオテクノロジー(Verily)、ブロードバンド(Google Fiber)、自動運転(Waymo)など様々な新興企業を保有しています。 また収益の95%以上はGoogleからによるものです。

セグメント情報


同社のセグメントは主に3つに分けられます。
  • Google advertising revenues(Google広告収入)
  • Google other(Googleその他収入)
  • Other Bets(その他)
Google advertising revenuesがGoogleの広告収入でGoogleの検索エンジンを利用した際に上位に表示されるサイトやYoutubeの広告とかですね、自分のサイトにもGoogleの広告を利用させて頂いてます。

Google otherはGoogle Cloud Platform(Googleが提供するCloudサービス)やGoogleが販売しているスマートスピーカーやスマートフォン、ノートPCなどハードウェア、YoutubeのサブスクリプションサービスなどGoogleが提供している広告収入以外のサービスになります。

Other BetsはAlphabetが投資している新興企業から収益を反映しています。

直近の2019年第2四半期決算によると売上高ベースのセグメントは以下のようになります。


特にGoogleの広告収入の売上高に占める比率が大きいですね、また新興企業に投資しているOther Betsはその性質上、営業赤字が続いています。

業績推移




売上高は今期の予想数字は10%いかない程度ですが過去では大体20%成長しています、会社の規模を考えると驚異的な数字だと思います。
EPSは2017年に新しい米国の税制の費用やEUからの制裁金が発生したためなのでこちらもそういった要素を除けばほぼ右肩上がりと言えます。
配当はありません。

決算情報


2019年度第4四半期
2019年度第3四半期
2019年度第2四半期
2019年度第1四半期
2018年度第4四半期
2018年度第3四半期
2018年度第2四半期
2018年度第1四半期

株価と指標


2019年10月11日の時点で1,215.45ドルです。


予想PER(コ):21.79倍
PBR:4.39倍
予想配当利回り(コ):N/A
Alphabetの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想
(会) 会社予想

投資判断


業績的には素晴らしい企業ですね。
Googleは多くのITサービスを提供しており、Googleのサービスに依存している人も少なくないと思いますしEconomic moat的な企業と言えます。
反面Googleのサービスはほとんど無償で提供されており提供されるサービスに付帯する広告収入からの利益に依存している部分があります。
広告収入が成長していくシナリオなら問題ないですが、直近ではやや広告収入の成長に陰りがみられており、広告収入以外のセグメントの成長が今後必要かなと思われます。
また近年では巨大IT企業のデータの寡占に警戒や規制が各国で議論されており、もし規制や制限が実施されるなら同社は影響を受ける代表的な企業ですね。
しかし上記のリスクは有るもののとって代わられにくい企業ではあると思いますし、バリュエーション面でもそこまで割高感はないので投資妙味はあるかなと個人的には思います。




2019年10月13日日曜日

米中通商協議で部分合意

Reutersによると
https://jp.reuters.com/article/us-china-trade-talks-2nd-day-idJPKBN1WQ2JF

トランプ米大統領は11日、米中が「第1段階」の通商合意に達したと発表しました。
内容としては

  • 中国が米農産物を400億~500億ドル分を購入
  • 一部の知的財産権、為替、金融サービスの問題などについて合意。
  • 米国は中国に10月15日に2,500億ドル相当の商品の関税を30%に引き上げる計画の延期(12月に予定している対中関税は未定)

になります。
まだ正式に文書化して合意しているわけではないのは注意が必要ですが、いつもは合意期待で株価が上昇して特に何もなく結果で下げるを繰り返していますが今回は部分的にせよ合意という結果になりました。
今後今回の署名後、第2段階の交渉を開始するとのことです。
ただ今回は比較的お互い譲歩しやすい内容で合意したので今後の交渉はトントンでは進まないかなとは思いますが。
なんにせよ株価上昇に期待したいところではありますが、今後決算シーズンに入るので株価高い状態だとボラティリティの上昇には注意したいところです。


2019年10月10日木曜日

Facebookは企業向けSNSのWorkplaceにビデオ機能追加

Facebookによると
https://www.facebook.com/workplace/blog/11-new-tools-to-connect-people-at-work/#

Facebookは10月8日に同社が提供する企業向けSNS「Workplace」で同社のスマートデバイスのPortalから通話アプリ「Workplace on Portal」を提供すると発表しました。
同社この機能通じて従業員のエンゲージメントを高め、最前線で働く従業員と組織のつながりを強化できるとアピールしています。
またFacebookはWorkplaceが300百万のユーザーに使われていると述べています。

この発表受けてVideo会議システムを提供するZoom Video Communications, Inc. (ZM)の株価は下落しています。
ただ個人的にはFacebookの今回のサービスがZOOMにとって大きな打撃になるかは懐疑的です。
しかしZOOMはIPOのロックアップ期間が10月15日解除されることやあまり米国の新興市場が盛り上がっていないこともあり、まだ短期的には厳しい状況かなとも思います。
更に下がれば何処かで投資したいなとも思いますが
またFacebookもこれ以外にもVRや暗号通貨のLibleaなど新しい取り組みを始めており同社の企業イメージは必ずしも良くないですがどこかで調べてみようかなと思いました。





Blog休止と今後のお知らせ

何故か分からないですが、現在Blogger上のサイドバーが下に表示されており設定を一部変更してみましたが直らないのと、同サイト自体がスマホ用のレイアウトに対応していないことが前々から気になっておりこれを機にサイト移転を計画しています。 多少お時間頂くと思いますが、移転の際には改め...