2020年2月29日土曜日

モデル3が好調 Tesla, Inc. (TSLA) 2019年度4Q決算を振り返る

会社概要


テスラ(Tesla, Inc.)(旧名:Tesla Motors, Inc.)は電気自動車のModel XやS、普及価格帯のModel3を設計・開発・製造・販売しています。 また電気自動車のバッテリーや技術を利用した電力備蓄やソーラー発電システムの開発・設計・製造・販売及び賃貸をしています。

決算内容


2019年度の第4四半期決算(2019年10月~2019年12月)は1月29日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2019 4Q実   7.226B   1.93
2020 4Q実 
  7.384B
   2.14
2020 4Q予
  7.02B
   1.72

(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
自動車の配送が同四半期に11万2,000台を超えるなど好調な四半期でした。


セグメント情報


4Q前年同期比

Automotive revenue(自動車売上高)  6,323百万ドルから6,368百万ドル +1%
Automotive gross margin – GAAP(調整後売上総利益) 24.3%から22.5%

売上高は微増でGross Marginは前年同期比から悪化しています。
高価格のモデルXやSの販売が減少しましたが、普及価格帯のモデル3の販売が増加しました。

Energy generation and storage revenue(発電・貯蔵売上高) 

372百万ドルから436百万ドル +17%

同四半期にEnergy storageの導入が530MWhと過去最高でした。
太陽光パネルはサブスクリプションモデルを中心に成長しました。

Services and other 531百万ドルから580百万ドル +9%

車両の販売の拡大に伴い同セグメントも恩恵を受けました。


見通し


Volume
  • 2020年度通年で50万台を超える出荷台数を予想
  • ShanghaiとFremontでのモデルYの今年の生産が出荷を上回る可能性を予想
  • 今年のSolarとStorageの導入が50%拡大を予想
Cash Flow
  • 一時的な例外を除く、四半期ごとのフリーキャッシュフローはプラス予想
Profitability
  • GAAP純利益は生産拡大や新製品の立ち上げ等の例外を除いて今後はプラスになると予想しています。
Product
  • FremontでのモデルYの生産を前倒しで開始
  • Shanghaiでのモデル3の増産とモデルYの限定生産
  • テスラセミの限定生産を予定

次の第1四半期ではFremontでのモデルYとShanghaiでのモデル3の立ち上げを進めることによりマージンを圧迫すると予想しています。
またCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響はどの程度になるか予想するのは初期段階としていますが、Shanghaiでのモデル3の生産が1~1.5週間を送れることを予想しています。


株価と指標


2020年2月18日の時点で667.99ドルです。


予想PER(コ):71.43倍
実績PER:N/A倍
PBR:18.92倍
予想配当利回り(コ):N/A%

 (コ) コンセンサス予想 

総評と感想


決算良かったです。
前期に引き続き黒字だったことやモデル3の好調な納車台数の恩恵を受けました。
今後本格的な恩恵は第2四半期になると思いますが3月に納入を予定しているモデルYに期待したいところです、ただ短期的には新モデルの立ち上げやコロナウイルスとそれに伴うサプライチェーンへの影響は気になるところです。
株価は市況の影響もありますが決算後900ドルを超えるまで上昇した後600ドル台まで下落するなどかなり投機的な値動きになってます。

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