2020年2月18日火曜日

Apple Inc.(AAPL)は収益見通しにコロナウイルスの影響を報告

Appleによると
https://www.apple.com/newsroom/2020/02/investor-update-on-quarterly-guidance/

2020年2月17日にAppleはCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響で2020年度第2四半期の収益ガイダンスを達成出来ないと報告しています。
理由としてはiPhoneの製造パートナーは湖北省外にあり、工場は再開しているものの予想を下回る生産水準の為世界中のiPhoneの供給に一時的に影響を及ぼすこと、中国のすべての店舗およびパートナー店の多くは閉鎖されており当社製品の需要に影響をあたえていることの2つを理由としています。

Appleの2020年度第1四半期決算によると2020年度第2四半期決算の売上高見通しは630億ドルから670億ドルと予想しておりAppleは今回の影響を考慮した具体的な数字を報告してはいないですが、630億ドルは下回るという意味だと思います。
今回の報告は短期的にはApple株への圧力になると思います。

2020年2月17日月曜日

課題も多いが Nokia Corporation (NOK) 2019年度4Q決算を振り返る

会社概要


Nokiaはフィンランドにあるネットワークインフラの構築及び開発ベンダーで世界中の通信キャリアと固定・無線インフラを構築・保守しています。
またそれらに付帯する機器やソフトウェア、技術開発、ライセンス提供を行っています。
Nokiaは過去に携帯電話で世界シェア1位でしたがスマートフォンへの移行に失敗するなどして2013年携帯電話事業をMicrosoftに売却しています、その後NokiaはHMD Globalにライセンス提供をしておりHMD GlobalがNokiaブランドのスマートフォンの製品を提供しています。
2015年にはフランスの同業他社Alcatel-Lucentを買収、併合しています。
同社は5G関連として投資家に注目されており、またHuaweiやZTE一連の騒動の恩恵を得られやすいと期待されています。
NOKIAは米国の企業ではないですがADRという形でニューヨーク証券取引所で売買できます。

決算内容


2019年度の第4四半期決算(2019年10月~2019年12月)は2月6日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2018 4Q実   7.889B   0.15
2019 4Q実 
   7.731B
   0.17
2019 4Q予
  7.48B
   0.14
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前回の2019年度3Qは5G機器への投資とキャッシュフローの改善を目的として配当を停止してす。
今回の決算では配当に関してNet Cash Positionが約20億ユーロに改善した後に配当を再開する予定との説明をしています、ただし今後3四半期はこの目標を達成できないと見込んでいますので2020年度も無配の見通しです。


セグメント情報


売上高 4Q前年同期比

Networks 5276百万ユーロから5439百万ユーロ +3%

ネットワーク部門の売上高は前年同期比で+3%でした、為替の影響を除く+1%。
光ネットワークとIPルーティングの貢献、およびわずかなモバイルアクセスからの貢献がありました。
ただし5G製品のコスト高が引き続き影響しており、粗利益率は低下しています。


Nokia Software 938百万ユーロから870百万ユーロ -7%

ノキアのソフトウエア部門の売上高は-7%でした、為替の影響を除く-9%。
昨年が記録的な売上高だったこともあり今四半期では前年同期比で比べると大きく減少しています。
北米やインド、中華圏で前年同期比で売上高が減少しました。


Nokia Technologies 423百万ドルから376百万ユーロ -11%

ノキアのテクノロジー部門の売上高は-11%でした、為替の影響除く-11%。
主に一回限りの一時ライセンスの売上高の減少によるものです。


Group Common and Other 257百万ユーロから231百万ユーロ -10%

Group Common and Otherの売上高は-10%でした、為替の影響除く-11%。
主に無線周波数システムの減少によるものです。


見通し


2020年度通年

Non-IFRS 希釈化EPS EUR 0.25 +-5%
Non-IFRS 営業利益率 9.5% +-1.5%
Recurring free cash flow ポジティブ

Long term(今後3~5年)

Non-IFRS 営業利益率 12~14%
株主への年次配当  キャッシュポジションと予想キャシュフローを考慮した非IFRSの約40%から70%の利益ベースの成長配当


株価と指標


2020年2月14日の時点で4.33ドルです。


予想PER(コ):12.74倍
実績PER:N/A倍
PBR:N/A倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Nokiaの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 

総評と感想


2019年度はHuaweiやEricssonなどとの業界の競争激化や5G製品のコストの問題で厳しい1年でした。
ただ今四半期は売上高、EPS共に予想を上回るなど良い決算でした。
それでも見通しの予想はそのままですし、2020年度も配当には期待できないこともあり投資するならもう1、2四半期様子見したいかなと個人的には思います。

2020年2月15日土曜日

Datacenter向けが好調 NVIDIA Corporation(NVDA) 2020年度4Q決算を振り返る

会社概要


Nvidiaは大手半導体メーカーで世界的なGPU(Graphics Processing Unit)のメーカーです。
同社の製品及びブランドは

PCゲーム・メインストリーム向けグラフィックボードのGeForceシリーズ
動画編集、デザイナー、ビジネスユーザー向けのQuadroシリーズ
ディープラーニングやGPGPU向けのTeslaシリーズ
自動車、モバイルゲーム、タブレット、ドローン、ロボット等、組み込み向けのTegraシリーズなどがあります。

今Nvidiaが注目されている理由は、従来画面の出力や3D演算など画像の演算に主に使用されていたGPUが、人工知能やそれを支える機械学習の技術であるディープラーニングなどの興隆とそれらの演算処理として並列演算に優れているGPUが使われるようになったためです。
特にNvidiaはGPUでプログラミングを可能にするコンピューティングプラットフォーム、CUDAを開発・提供しておりCUDAは使いやすさやライブラリの点で競合を大きくリードしており、発展途上の同分野ではプログラムの書き換えや最新技術の対応が容易という面でNvidiaのGPUが有利であり、そのためNvidiaのGPUが好んで使われています。
また自動運転にも積極的に取り組んでおり、トヨタ、メルセデスベンツ、アウディ、テスラ、ボルボ、フォルクスワーゲンといった自動車業界と有力パートナーと手を組んでいます。 同分野ではIntel傘下のモービルアイが業界をリードしていましたがNvidiaが持つ高い処理能力持つ半導体と画像処理技術によって完全な自動運転ではNvidiaがリードしてるという意見もあります。

決算内容


2020年度の第4四半期決算(2019年11月~2020年1月)は2月13日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 4Q実   2.205B   0.8
2020 4Q実 
   3.105B
   1.89
2020 4Q予
  2.96B
   1.66
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+41%とEPSは+136%でした。
また前回と同じ1株当たり0.16ドルの現金配当を発表しています、権利日が2020年2月28日で配当支払い日が2020年3月20日になります。

4Q


通期


セグメント情報


売上高4Q前年同期比

Gaming 954百万ドルから1,491百万ドル +56%

デスクトップおよびノー​​トブックGPUに対する強い需要からの恩恵を受けました。
Tencentとのクラウドゲームサービスでの提携やGeForce NOWへの取り組み、eスポーツの勢いを報告しています。
またノートブック事業とNintendo Switch事業の成功がGamingのプロファイルを変化させ収益に季節性を増加させているとしています。
主に第2四半期と第3四半期と同事業が構築されるとしています。

Professional Visualization 293百万ドルから331百万ドル +13%

RTX対応アプリケーションのロールアウトが進んでおりTuring GPUへの買い替え進んでいるとのことです。

Datacenter 679百万ドルから968百万ドル +43%

ハイパフォーマンスコンピューティング、データサイエンス、エッジコンピューティングのアプリケーション全体で需要が増加しました。
AIおよび機械学習からの需要でNVIDIA T4及びTesla V100は記録的な出荷台数と売上高を記録したとしています。

Automotive 163百万ドルから163百万ドル Flat

自動運転及びロボット向けのプラットフォーム、DRIVE AGX Orinの発表を報告しました。


見通し


2021年度第1四半期

売上高 30億ドル +-2%
GAAP及びnon-GAAPのgross marginsがそれぞれ65%と65.4% +-50basis points
GAAP及びnon-GAAPの営業費用は、それぞれ約10億5,000万ドルおよび8億3,500万ドルと予想しています。

Mellanox Technologies,Ltdの買収に伴う影響は含まれていない他、コロナウイルスの影響で売上高を1億ドル下方修正しました。

株価と指標


2020年2月14日の時点で289.79ドルです。


予想PER(コ):74.12倍
実績PER:33.46倍
PBR:15.81倍
予想配当利回り(コ):0.25%
Nvidiaの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 


総評と感想


良い決算でした。
特にDatacenterセグメントの復調は印象的ですね。
株価は今年に入って上昇し続けており株価的にはやや割高感もありますが、今後もAI及びデータセンターからの強い需要が続くならまだ投資妙味もあるかなと個人的に思っています。

2020年2月13日木曜日

予想を上回る決算だったが Lyft, Inc.(Lyft) 2019年度4Q決算を振り返る

会社概要


Lyftはアメリカとカナダにライドシェアリングサービスを提供する会社でアメリカではUberに次ぐ2番手のライドシェアサービスの会社です。 同社のサービスはスマートフォンのアプリケーション通じ目的地が同じ等の移動のニーズがあるドライバーとユーザーをマッチングさせ目的地についた時点でユーザーがドライバーを評価、料金の支払いをスマートフォンのアプリケーション上で行うサービスです。 Lyftは2019年3月29日にNasdaq市場に上場しました。

決算内容


2019年度の第4四半期決算(2019年10月~2019年12月)は2月11日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 4Q実   669.5M   -10.82
2019 4Q実 
  1.017B
    -0.53
2019 4Q予
  984.17M
   -1.39
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+52%でした。



今四半期の利益の面では前年同期の-248,9百万ドルから-356百万ドルと純損失が拡大しました主に株式報酬と過去の自動車保険請求からの影響を受けました。
上記の影響を除いた調整後EBITDAとは前年同期の-251百万ドルから-130.7百万ドルと改善しました。


アクティブライダーは前年同期比で18.6万人から22.9万人 +23%
アクティブライダー1人あたりの収入は36.02ドルから44.40ドル +23%

それぞれ前年同期比で増加しました.


また決算説明会ではDisneyやHilton、Deltaを始めとしたパートナシップの拡大をアピールしていました。

セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


2020年度第1四半期

売上高 1,055~1,060百万ドル
調整後EBITDA損失 140~145百万ドル

2020通年

売上高 4,575~4,650百万ドル
調整後EBITDA損失 450~490百万ドル

また2020年度第1四半期が損失のピークになると予想しています。


株価と指標


2020年2月12日の時点で48.46ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PBR:5.14倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Lyftの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 

総評と感想


良い決算でした。
ただ株価は決算発表後大きく売られています。
理由としては先立って決算発表があったUberが予測より1年先の2020年第4四半期までにEBITDAの損益分岐点を超えると説明しており、Lyftも同様の動きが期待されて株価が上昇していましたが今回のLyftの決算ではそういった話は無かったので失望売りが出た為といった説明の記事が多くありました。
また個人的にはアクティブライダーの増加率が今季後半に鈍化しているのが気になるところです。
ただそれらを踏まえても決して失望するような決算ではなかったので、もちろん相場環境にもよりますが今後更に極端に株価が下がるようなこともないかなと個人的には思ったりしています。

SlackとIBMのニュース

2020年2月10日にBusinessinsiderがNEWSで「IBMは、最新のステップで、シリコンバレーで最近の記憶に残る最大の成功事例の1つであるチームコミュニケーションツールSlackを350,000人の従業員全員に採用し、両社の長年にわたる関係を拡大すると発表しました。」 と報じておりこの報道で2月10日にSlack Technologies, Inc. (WORK)の株価は一時15%以上上昇しました。
https://www.businessinsider.com/ibm-slack-partnership-customer-digital-transformation-2020-2

ただしこのNEWSは勘違いで、一時Slack株の売買が停止されSlackがSECに提出した書類よると
「IBMはここ数年、Slackの最大の顧客であり、Slackの利用を拡大してきた。」としており既にIBMはSlackの顧客であったと報告しています。

そういった経緯もあり直近のSlack Technologies, Inc. (WORK)の株価はボラティリティが高い展開が続いています。



2020年2月12日水曜日

T-MobileとSprintの合併をNY連邦地方裁判所が認める

T-mobile USによると
https://investor.t-mobile.com/news-and-events/t-mobile-us-press-releases/press-release-details/2020/T-Mobile-and-Sprint-Win-in-Court-Companies-Moving-to-Finalize-Merger-to-Create-New-Supercharged-Un-carrier/default.aspx

2020年2月11日にT-MobileとSprintの合併に対して、業界の寡占化と消費者の価格上昇につながるとしてアメリカの13州とコロンビア特別区の検事総長が合併を阻止するために訴訟を起こした件で、NY連邦地方裁判所は合併を支持する判決を下したました。

既に米司法省(DOJ)と米連邦通信委員会(FCC)を含む連邦規制当局は今回の合併を承認しており、まだ反対する州が控訴する可能性もありますが合併に向かっては大きく前進したと言えます。

T-mobileとSprintは4月1日に合併取引の成立目指しており、合併後ではアメリカの通信キャリアはVerizon、AT&TとT-mobileとSprintの統合会社の大手3社になりますが、合併に伴ってSprintはDishNetoworkにプリペイド型ワイヤレス事業(Boost MobileとVirgin Mobile)を14億ドルで売却し、また今後数年間T-mobileはDishNetoworkにローミングサービスの提供しDishNetoworkが第4の通信キャリアになる予定です。

この発表を受けて2月11日の米国株式市場ではSprint Corporation (S)は8.52ドル+77.5%、T-Mobile US, Inc. (TMUS)は94.49ドル+11.8%とそれぞれ上昇しています。
競合他社のAT&T Inc. (T)は38.17は-0.44%、Verizon Communications Inc. (VZ)は58.69ドル-2.57%とそれぞれ下落しました。




2020年2月11日火曜日

Tinderの加入者数がやや鈍化 Match Group Inc.(MTCH) 2019年度4Qを振り返る

会社概要


Match Group, Inc.は2015年InterActiveCorpからスピンオフした企業で様々な出会い系サービスを提供しています。 同社190ヵ国以上42言語でサービスを提供しており、Tinder、Match、PlentyOfFish、Meetic、OkCupid、OurTime、Pairsなど需要や国に応じてさまざなサービスを提供しています。

決算内容


2019年度の第4四半期決算(2019年10月~2019年12月)は2月5日に発表され以下のようになりました。


    売上高     EPS
2018 4Q実   457.344M    0.39
2019 4Q実 
   547.167M
    0.45
2019 4Q予
  552.94M
    0.44
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を下回り、EPSは予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+20%でEPSは+15%でした。
IACとMatch Groupは2020年の第2四半期に完全なスピンオフを予定しています。



自社ブランドの平均加入者数は前年同期比+19%でした。
ただTinderの加入数は前期比で+220Kで、前期の+437Kの比べるとやや成長が鈍化したかなと思います。
季節的に弱い時期である他それに伴うマーケティング費用の削減とAppleのiPhoneでiOS 13の新しいキャンセル操作の変更によりサブスクリプションの終了をするユーザーが増えたとしています。
この問題は2020年度第1四半期にも影響すると予想していますが2020年度第2四半期への影響は否定しています。


プロダクトとしてはHingeの新規ユーザーの大幅な増加、収益化の加速を報告しました。


OkCupidの北米での成長やインドなどを始めとした国際市場での取り組みを報告しています。


ヨーロッパにおけるMeeticのプロダクトとブランドの刷新とサブスクライバーの成長、50歳以上のシングルを対象にしたOurTimeの継続的な成長と日本でのPairsとTinderの成長を報告しています。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


2020年度第1四半期
  •  売上高 545~555百万ドル 為替の影響込み
  •  調整済みEBITDA 170~175百万ドル
売上高は前期比と同程度を見込んでいます。
EBITDAはマーケティング費用や訴訟による法務費用を見込んでいます。

2020年度通年
  • 売上高及び調整済みEBITDAがそれぞれ10半ばから後半の収入増 
Tinderは2019年度と同水準の増収を見込んでいるほか、 Tinder以外のビジネスは、2020年の成長に伴って売上の勢いが増すと予想しています。
またアジアを中心に多くの成長ブランドでマーケティング費用が前年比での増加を見込んでいます。
その他2020年度上半期を中心とした前年同期比での法務・スピンオフ関連コストの増加を見込んでいます。


株価と指標


2020年2月10日の時点で75.81ドルです。


予想PER(コ):30.32倍
PBR:66.56倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Matchの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


やや課題もある決算でした。
引き続き見通しでは10%半ば~後半の高い成長を見込んでいますが、訴訟やスピンオフ、マーケティングなどの費用コストの増加などの不確定要素は気になるところかなと思います。
また2月7日にbloombergによると同社は同業他社のMeet Groupの買収観測を報道しています。

Apple Inc.(AAPL)は収益見通しにコロナウイルスの影響を報告

Appleによると https://www.apple.com/newsroom/2020/02/investor-update-on-quarterly-guidance/ 2020年2月17日にAppleはCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響で2020年度第2四...