2020年1月27日月曜日

データーセンター向けが好調 Intel Corporation(INTC) 2019年度4Q決算を振り返る

会社概要


インテルはパソコン・サーバー向けに半導体を提供するメーカーです。
他にも、自動車向け衝突防止補助システムのモービルアイの買収を始め、自動運転や5Gなどの様々な分野を強化、参入しています。 特にサーバや家庭用パソコン向けのCPUが主力です。

決算内容


2019年度の第4四半期決算(2019年10月~2019年12月)は1月23日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2018 4Q実   18.657B   1.28
2019 4Q実 
  20.209B
   1.53
2019 4Q予
  19.22B
   1.25
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
特に2019年度はデーターセンター向け半導体が苦しい時期がありましたが、今四半期ではクラウド事業者向けが好調でした。
同社は第4四半期に、約99億ドルの営業活動による現金を生み出し、14億ドルの配当を支払い、35億ドルを使って6300万株を買い戻したとのことです。
また5%の増配になる1株当たり0.33ドル(年間1.32ドル)の四半期配当を宣言しました。


セグメント情報


売上高 4Q前年同期比

Client Computing(CGC) 9.8Billionから10.0Billion +2%

PCとモデムの販売台数の増加により+2%でした。
PCは市場が堅調でした、またモデムでは高い需要がありました。
5Gスマートフォンモデムの売却と撤退もあり営業利益率は改善しています。
2019年下半期は上半期と比べて供給を増やしたとのことですが、引き続き需要が上回っており供給に制約がある状態が続いているとのことです。


Data Center Group (DCG) 6.1Billionから7.2Billion +19%

Data Center Groupeの売上高は過去最高の72億ドルで、+19%増加しました。
主に強力なクラウド需要と第2世代Xeonスケーラブル製品の継続的な採用の恩恵を受けました。
また5Gへの移行に伴って通信サービスプロバイダーからの需要も旺盛でした。
Enterprise & Gov(企業及び官公庁向け)は-7%、Comms SP(通信サービスプロパイダー)は+14%、Cloud SP(クラウド企業)は+48%でした。


Internet of Things Group (IOTG) 816millionから920Billion +13%

小売および運輸部門の好調でした。
Intel AIを搭載した製品を採用が進んでいるとのことです。

Mobileye 183millionから240million +31%

ADAS(先進運転システム)の採用が増加しました。

Non-Volatile Memory Solutions Group (NSG)  1.1billionから1.2billion +10%

売上高は増加していますが、営業利益はNAND型フラッシュメモリの価格低下もあり9600万ドルの営業損失でした。

Programmable Solutions Group (PSG) 612millionから505million -17%

ワイヤレス部門の好調でしたが、組み込み部門の不調もあり前年同期比で売上高が大きく減少しました。


見通し


2020年度Q1の見通し

  •  売上高 190億ドル 前年同期比+18%
  •  Operating Margin ~ 35% 前年同期比+7PPT
  •    EPS 1.30 前年同期比+46%
クラウドとNAND型フラッシュメモリの成長を予想しています。
またPC市場でも楽観的な見通しを示しています。



2020年度通年の見通し

  •  売上高 735億ドル 前年同期比+2%
  •  Operating Margin ~ 33% 前年同期比 Flat
  •    EPS 5.00 前年同期比+3%

通年の見通しは1Qと比べるとやや保守的な印象です、主にWindows7からのWindows10への買い替え需要が2020年度の下半期に落ち着くことを要因として挙げています。


株価と指標


2020年1月24日の時点で68.47ドルです。


予想PER(コ):14.63倍
PBR:3.82倍
予想配当利回り(コ):1.99%
Intelの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想 


総評と感想


今回決算特に良かったです。
2019年度は米中貿易戦争などでデータセンター向けの半導体が落ち込んだり、PC向けの半導体に供給の制約が発生するなど順風満帆ではなかったですが下半期から業績は回復しました。
株価は決算後上昇していますがまだバリュエーション的には割高感は無いと思います、ただ2020年度通期でみるとそこまで見通しは強くない点は注意が必要でしょうか。


2020年1月25日土曜日

Broadcom Inc. (AVGO)はApple Inc. (AAPL)にワイヤレスコンポーネントを供給する契約を締結

Reutersによると
https://www.reuters.com/article/us-broadcom-apple/broadcom-to-supply-wireless-components-to-apple-idUSKBN1ZM32H

Broadcom Inc(AVGO.O)は木曜日、Apple Inc(AAPL.O)と自社製品に使用されるワイヤレスコンポーネントの供給に関する2つの複数年契約を締​​結したと述べました。
今回の契約で今後3年半で発売予定のApple製品にBroadcomの高性能ワイヤレスコンポーネントとモジュールが使用されます。
この取引でBroadcomは収益として合計150億ドルを生み出す可能性がありますと報じられています。

現在でもApple向けの製品にBroadcomの部品は使われているので今回の契約でどの程度収益や利益の増加に貢献するかは分からないですがこのNEWSを受けてBroadcom Inc(AVGO)の株価は24日のNY市場で上昇しています。


またBroadcomは昨年RFユニットの売却先を探しているというTopicもありました。

2020年1月24日金曜日

EUVシステムの拡大から恩恵を受ける ASML Holding(ASML) 2019年度4Qを振り返る

会社概要


ASMLHoldingは半導体製造装置メーカーで露光装置と呼ばれる半導体に回路を露光する装置を開発、販売、製造するメーカーです。
同社はDUVリソグラフィー、EUVリソグラフィー、ホリスティックリソグラフィーソリューションを含む3つのカテゴリーの製品を販売しています。

決算内容


2019年度の第4四半期決算(2019年10月~2019年12月)は1月22日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2018 4Q実   3.793B   2.13
2019 4Q実 
  4.52B
   3.02
2019 4Q予
  4.19B
   2.67
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

Q4前年同期比で売上高は+28.4%成長でEPSも大きく増加しました。
また2020~2022年にかけて最大60億ユーロの自己株式取得プログラムを発表した他、2019年度の1株当たり14%の増配となる2.40ユーロ(期末配当は1.35ユーロ)の提案をしました。


通期


End UserではLogicの割合の拡大が続いており、Logicビジネスは継続的に強いです。
8台のEUVシステムの出荷が今四半期であったほか9台のEUVの注文を受注しています。
また今四半期ではArF液浸露光システムが31の出荷と大きく増加しました。

引き続きLogicの好調でMemoryが低調な状態は続いていますが、Memory市場の一部のチャネルで需要回復の兆しが見られ、メモリチップ価格の改善などポジディブな兆しも見えるとのことです。


セグメント情報


セグメント情報はありません

見通し


2020年Q1の見通し

  • 2020年第1四半期の純売上高約31~33億ユーロ
    • 予定している8つのEUVシステムの売上高が約9億5000万ユーロ
    • インストールベース管理売上高約8億5000万ユーロ
  • 売上総利益46%~47%
  • 研究開発コスト約5億5千万ユーロ
  • 販売管理コスト約1億4000万ユーロ
  • 2020年の推定年間実効税率約13%


2020年度通期では、主にEUVとInstalled Base businessに牽引されて、売上と収益性が2桁成長すると予想しています。
EUV露光装置は2020年度の出荷台数目標35台の計画を据え置いており、2021年度には45〜50台の生産を可能にするためサイクルタイムの削減に取り組んでいるとしています。

株価と指標



予想PER(コ):25.7倍
PBR:9.61倍
予想配当利回り(コ):0.79%
ASML Holdingの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


半導体市況の回復とそれに伴って設備投資の回復や半導体プロセスの微細化によるEUV露光装置の需要拡大に期待できそうです。
基本的にはいい決算だったと思いますが、2020年度Q1の見通しは良くも悪くも無難ですね、過去1年同社株は上昇しつづけていた為決算後やや出尽くし売りが出ているというところかなと個人的には思っています。

2020年1月23日木曜日

決算発表前の振り返りIntel Corporation(INTC)

Intelは1月23日に2019年度の第4四半期決算を予定しています。

Intel Corporation(INTC)銘柄情報
Intel Corporation(INTC)の前回決算

決算予想



  売上高     EPS
2018 4Q前実    18.657B    1.28
2019 4Qコ予 
  19.22B
    1.25
2019 4Q会予
19.2B
    1.24
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル

前実   前年実績
コ予 コンセンサス予想
会予 会社予想

Intel Corporation(INTC)の最新の決算予想

注目ポイント


特に2019年度上半期はデータセンター向け半導体が不振でData Center Groupのセグメントがマイナス成長でしたが、前回の2019年度Q3では前年同期比で +4%とと成長がやや持ち直しました、今回の決算でも引き続き同セグメントの回復は一つ注目ポイントかなと思います。
また家庭用コンピュータ向けなどのClient Computingセグメントは前回の2019年度Q3に供給の制約を理由に前年同期比で-5%と落ち込みました、引き続き同社の供給への制約は続いており今四半期の決算への影響が予想されますがWindows7のサポート終了に伴うパソコンの買い替え需要の期待もありますしどうなるか気になるところです。
また2020年度通期及び第1四半期のガイダンスには注意が必要と思います。





2020年1月21日火曜日

Alphabet Inc. (GOOG)は1兆ドル企業に

Googleの親会社のAlphabet Inc. (GOOG)は16日に時価総額が1兆ドルを超え、その後も株価は上昇しています。
これはアメリカのIT大手のApple Inc. (AAPL)、Microsoft Corporation (MSFT)、Amazon.com, Inc. (AMZN)に続く4社目です。

新CEOのSundar Pichai氏への期待や、やや他のハイテク大手かと比べると出遅れ感があったことが要因かなと個人的に思っています。

ただ時価総額1兆ドル越えでAlphabetはNEWSになりましたが、AppleやMicrosoftも右肩上がりの株価ですね。
さてどこまでいくんでしょうね?








2020年1月18日土曜日

CES 2020でIntel Corporation(INTC)とAdvanced Micro Devices, Inc.(AMD)は新しいプロセッサーを発表

1月7日~1月10日に米国のラスベガスで開催されたCES2020前のプレビューデーでIntelとAMDは新しいプロセッサーの発表や取り組みを紹介しました。

Intelによると

Intelは、CES 2020で「Tiger Lake」というコードネームのモバイルPC用プロセッサを発表しました。
同プロセッサーはIntelの10nm +プロセスで製造され、新しいIntel Xeグラフィックスアーキテクチャと統合され、2桁のパフォーマンス向上1、大幅なAIパフォーマンスの向上、グラフィックスパフォーマンスの大幅な飛躍、および4倍のスループットを実現し、統合された新しいThunderbolt 4を備えたUSB 3の搭載するとのことです。


また Xeベースの最初のディスクトリGPU「DG1」の開発用ボード「DG1:Software Development Vehicle」の展示も行いました。
同GPUは第1四半期から全世界のISV (Indepndent Software Vender) への出荷を開始する計画です。


またその他にIntelはNUCの「Ghost Canyon」、LenovoのTiger Lake搭載折り畳みPC、ChromebookにおけるGoogleとの協業、Mobileyeの取り組みなどの発表がありました。

AMDは
https://www.amd.com/ja/products/ryzen-processors-laptop

CES 2020で同社の新しいモバイルプロセッサーのAMD Ryzen™ 4000シリーズを発表しました。
同プロセッサーは7nmプロセステクノロジーとSocデザイン、最適化された高性能Radeon™グラフィックスを備えた画期的な「Zen 2」コアアーキテクチャ上に構築されています。AMD Ryzen Mobileプロセッサーの第3世代として、新しい4000シリーズは、超薄型およびゲーム用ラップトップに、前例のないパフォーマンスレベル、大幅な設計強化、信じられないほどの電力効率を提供しますとのことです。
2020年には主要OEMパートナーからAMD Ryzen4000シリーズモバイルプロセッサを幅広く採用されるとしています。


また64コアのHEDTプロセッサーのAMD Ryzen™ Threadripper™3990Xを2020年2月7日から世界中で購入できると発表しました。


またその他には低価格帯のモバイルプロセッサーのAMD Athlon 3000シリーズやデスクトップおよびモバイルGPUのRadeon™RX 5600シリーズを発表しました。

特に両社とも今回ノートPC向けプロセッサーの発表が中心だったかなと思います。
そのなかでも特にAMDのモバイル用Ryzen4000シリーズに対する反響がネット上の反応などを見ると大きかったように思います、ただCESで発表された各社ノートPCはIntelプロセッサーを搭載したモデルがまだまだ多いように思いました。
AMDとIntelの競争激化は近年の半導体業界の話題の一つでしたが、2020年もこの傾向は続きそうですね。

2020年1月15日水曜日

Googleは相次いで企業を買収

GoogleCloud Blogによると
https://cloud.google.com/blog/topics/inside-google-cloud/helping-businesses-create-and-extend-applications-without-coding

2020年1月14日にGoogleは、さまざまな業界の多くの企業で使用されている、コードを使用しない主要なアプリケーション開発プラットフォームであるAppSheetを買収したことを発表します。
買収条件は非公開でGoogle Cloudの副社長のAmit Zavery氏によると

「今日の競争環境におけるより高速なプロセスと自動化の需要により、より多くのビジネスアプリケーションをより高い速度と効率で構築する必要があります。ただし、多くの企業はこれらの課題に対処するためのリソースが不足しています。この買収により、企業は何百万人もの一般人開発者がプロ​​のコーディングスキルを必要とせずにアプリケーションをより簡単に作成および拡張できるようになります」 としています。

買収後はAppSheetはGoogle Cloudに統合されるとのことです。
またこの買収でAppSheetのサービスやOffice 365、Salesforce、Box、Dropbox、他のクラウドの連携やサポートは継続されるとのことです。

Googleによると
https://www.blog.google/outreach-initiatives/small-business/helping-local-businesses-showcase-products-online-pointy

2020年1月14日はアイルランドのダブリンに拠点を置き、数千の地元小売業者が商品在庫をオンライン化するのを支援してきたPointyの買収に合意したことを発表しました。買収は慣例的な買収条件に従い、数週間以内に完了する見込みだ。
この買収の条件は非公開ですが1億6300万ドルとの観測がありました。

Pointyは、商店の小さな箱をバーコードスキャナに差し込むか、PointyアプリをPOSシステムにインストールするだけで、販売した商品をGoogle検索上の自分のビジネスプロファイルの「See what’s in store(○○を見る)」セクションに直接表示するサービスを提供しています。

どちらのサービスもGoogleと関連が深いサービスで買収は理にかなっていると思います、またGoogleの今後の戦略なども加味すると特にCloud関係の新興企業を中心に買収続くのかなと個人的には思っています。





データーセンター向けが好調 Intel Corporation(INTC) 2019年度4Q決算を振り返る

会社概要 インテルはパソコン・サーバー向けに半導体を提供するメーカーです。 他にも、自動車向け衝突防止補助システムのモービルアイの買収を始め、自動運転や5Gなどの様々な分野を強化、参入しています。 特にサーバや家庭用パソコン向けのCPUが主力です。 決算内容 2...