2019年9月18日水曜日

厳しい外部環境だがAptiv PLC (APTV)2019年度2Qを振り返る

会社概要


Aptiv PLCは元々GMの自動車部品の開発メーカーで1999年に分社化されています。

元々はDelphi Corporationという社名でしたがガソリンエンンジン等のパワートレインとアフターマーケット事業をDelphi Technologiesとして2017年に分社化しておりその後、現在の社名に変更しています。

Aptiv PLCは自動車の電装化部品の設計・開発・製造や自動車の制御やインフォーメーション、安全装置や運転支援システムの提供など自動車を支えるソフトウェアやハードウェアの両方を開発・提供しています。

決算内容


2019年度の第2四半期決算(2019年4月~2019年6月)は7月31日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 2Q実   3.684B    1.4
2019 2Q実 
  3.627B
    1.33
2019 2Q予
  3.64B
    1.14
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を下回りましたが、EPSは予想を上回りました。
自動車生産が-5%減少するとなど自動車産業における厳しいマクロ環境の影響を受けました。
売上高は前年同期比で-2%でしたがユーロと人民元安が続いたことで為替や特殊樹脂などのコモディティの値上がり、売却の影響を除くと+4%でした。
また全体的に関税や為替、コモディティでマイナスの影響がありました。
Aptivは第2四半期株式に買戻しと配当を通じて株主に1億7700万ドルを還元しました。





セグメント情報


(2Q前年同期比) 

Signal and Power Solutions


売上高

2650百万ドルから2585百万ドル -2%

調整後営業利益

386百万ドルから337百万ドル -14%

Teslaなどの電気自動車向けに高電圧電化製品の拡大の恩恵を受けましたが、為替やコモディティ、関税の影響を受けました。
ただし市場全体では+7%でした。


Advanced Safety and User Experience

売上高

1044百万ドルから1050百万ドル +8%

調整後営業利益

88百万ドルから68百万ドル -29%

モビリティへの投資が加速したことやローエンドディスプレイオーディオ製品ラインの計画的ロールオフもあり営業減益でしたが新製品が好調なことやActive Safetyの堅調な成長で市場では+8%でした。


自動車の生産台数は中国で第3四半期に-15%、年間で-13%減少を予想しているのを始めグローバルな自動車生産も第3四半期に-2%、通年で-4%と厳しい環境が続くと予想されます。


見通し


2019年Q3及び通年の見通し

2019年第3四半期

  • 収益 3600百万ドルから3700百万ドル
  • EBITDA 600百万ドルから620百万ドル
  • 営業利益 415百万ドルから435百万ドル
  • EPS 1.27から1.33ドル  

2019年通期

  • 収益 14,525百万ドルから14,725百万ドル
  • EBITDA 2,375百万ドルから2,415百万ドル
  • 営業利益 1,650百万ドルから1,690百万ドル
  • EPS 5.05ドルから5.15ドル

通期ではEPSをやや上方修正しました、その他の見通しに変更はありません。
1ドル12ユーロと6.90人民元に加えて、世界の自動車生産が2%減少すると仮定しての数字になります。
マクロ以上の市場成長を見込んでいますが、引き続き為替やコモディティ、関税からの逆風を予想しています。
また買収したKUM社は第2四半期終わりにWinchester Interconnect社は第4四半期での統合完了を予定しています。


株価と指標


2019年9月17日の時点で89.64ドルです。



予想PER(コ):15.56倍
PBR:6.53倍
予想配当利回り(コ):0.98%
(コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


引き続き厳しいマクロ環境からの影響が続いていますが、同社はその中でも上手く立ち回っているようにはみえます。
長期的には安全装置や自動運転、EVなどの拡大の恩恵を受けそうですが短期的には米中の貿易摩擦の動向や世界景気の減速など厳しいマクロ環境からの影響が予想されます。

2019年9月15日日曜日

GoldmanはAppleの動画サービスのバンドルに懸念

Seekingalfaによると
https://seekingalpha.com/news/3499137-goldman-cuts-apple-tv-trial

内容を要約すると

  • Goldman SachsはAppleの格付けをNeutral ratingを維持し目標株価を$187から$165ドルに引き下げ
  • 特定の端末にバンドルされるApple TV +のトライアル期間がASPとESPに「重大な悪影響を与える可能性が高い」と述べています。

とのことです。
Appleが今年の9月10日発表した月4.99ドルの定額制動画ストリーミングサービスのApple TV+が新しいiPhone、iPad、iPod touch、MacまたはApple TVを購入すると1年間無料になるとのことでこれがGoldmanによると1台当たり60ドルの減益要因になるとしています。

ただしAppleはCNBCの報道によると
引用
“not expect the introduction of Apple TV+, including the accounting treatment for the service, to have a material impact on our financial results.”

Appleは同サービスの業績に与える影響はないと反論しています。

個人的にも同サービスからの影響よりも端末の販売や関税の方が影響が大きいかなと思いますがどうでしょうか。
もし影響があっても一過性のものだと思いますしそこまでかなと思います。


2019年9月14日土曜日

予想を上回る決算だったが通期予想は据え置いた Broadcom Inc. (AVGO) 2019年度3Q決算を振り返る

会社概要


ブロードコムの公式によると
ブロードコムの製品ポートフォリオは、有線インフラストラクチャ、無線通信、エンタープライズ・ストレージ、産業用の4つを主要なエンド市場として製品を提供しています。幅広い製品ポートフォリオには、セットトップ/CMTS向け、ケーブル・モデム、PON/DSL、イーサネットNIC、フィルターやアンプ、ASIC、ワイヤレス接続ソリューション、組み込み型プロセッサ、HDD/SSDコントローラ、エンタープライズSAS/SATA/ファイバ・チャネル接続、データ・センター・スイッチやルーター、光学絶縁/モーション・エンコーダ/LED、光ファイバーソリューション向け各種半導体があります。
データセンターをはじめとする通信インフラや産業機器、モバイル機器等々様々な製品やインフラにブロードコムの製品が使われています。
また2018年に企業向けソフトウェアを手掛けるCA Technologiesを買収しておりソフトウェア企業としての側面もあります。

決算内容


2019年度の第3四半期決算(2019年5月5日~2019年8月4日)は9月12日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 2Q実   5.066B    4.88
2019 2Q実 
 5.515B
    5.16
2019 2Q予
 5.55B
    5.14
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想に届きませんでしたが、EPSは予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+9%、EPSは前年同期比で+4%でした。
また第3四半期中に11億ドルの現金配当と約10億ドル株式の買戻しで約20億ドルの株主還元を行ったと発表しました。
上記に加えて1株当たり2.65ドルの四半期ごとの現金配当を承認しました。
半導体事業は今四半期で底を打ったように見えるが引き続き低調とHock Tan CEOを述べています。


セグメント情報


(3Q前年同期比)

Semiconductor solutions

4,568百万ドルから4,353百万ドル -5%

ネットワーキング事業は好調でワイヤレス事業もサイクルの最初の段階ですが、ストレージとブロードバンド事業が低調でした。

Inflastructue softwear

492百万ドルから1,140百万ドル +132%

メインフレームおよび分散ソフトウェアに対する持続的な企業の需要の恩恵を受けていますが、米中貿易摩擦等不透明な状況でSANスイッチングの需要に影響がありました。
また買収したSymantechのEnterprise Enterprise事業との相乗効果やセキュリティ市場での戦略の説明もありました。


見通し


Broadcomの通年の見通しに変更はありませんでしたが主にSymantechの買収もありGAAPとNon-GAAPの数字で大きく違いが出ます。

Non-GAAP見通し

  • 非GAAPベースの通年売上高をほぼ225億ドルと予想しています。
  • 非GAAPベースの営業利益率は52.5%と見込まれています。
  • 2019年度には5億ドルの設備投資を予定しています。

GAAP Non-GAAP差異


また2019年第4四半期は今回と同程度の見通しです。

株価と指標

2019年9月13日時点で290.32ドルです。


予想PER(コ):12.33倍
PBR:5.37倍
予想配当利回り(コ):3.53%
Broadcomの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想

決算自体はそれなりかなと思いましたが株価が直近上昇していることもあり、決算後株価下落しています。
特に半導体市況が思ったほど回復してないことは他の半導体株の動向も気になるところです。
ただ10月に米中貿易協議があり同社も含む半導体株はそれの影響は小さくないので株価の予測は難しいですね。

2019年9月13日金曜日

General Electric Company(GE)はBaker Hughes(BHGE)の株式を売却

Baker HughesによるとGeneral ElectricはBaker HughesのクラスA株を1億1500万株を一株当たり21.50ドルで売出す他、Baker HughesはクラスB普通株式11,865,211株を額面価格で買い取ると発表しました。
https://investors.bhge.com/news-releases/news-release-details/baker-hughes-ge-company-announces-pricing-secondary-offering-0

売却そのものは事前に予定されていましたがこの売却によってGeneral ElectricはBaker Hughesの保有率は過半数を割り、GEがBHGEの取締役会に指名する資格を持つ個人の数が5人から1人に減ります。
またGeneral ElectricはBaker Hughesの連結を解除されました。

売却はフリーキャッシュフローの改善を目指すGEにはプラスですがBHGEを買収してから短期間で売却することになり結果的にはあまりいい買収にはなりませんでした。

またGEは最大25億ドル規模の債務の買い付けも発表しておりキャッシュフロー改善と債務削減の同社の目標を進めています。
https://www.genewsroom.com/press-releases/ge-announces-debt-tender-offers

2019年9月12日木曜日

ガイダンス弱い Zscaler Inc.(ZS) 2019年度4Q決算を振り返る

会社概要


Zscalerはクラウドセキュリティを提供する企業でサービスアプリケーションソフトウェアやインターネットの宛先などの外部管理アプリケーションに接続するZscaler Internet Accessソリューションや内部で管理されているアプリケーション(データセンター内でホストされているもの)とプライベートクラウドまたはパブリッククラウドのいずれかにアクセスできるように設計されたZscaler Private Accessソリューションを提供しています。

決算内容


2019年度の第4四半期決算(2019年5月~2019年7月)は9月10日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 4Q実   56.174M    -0.01
2019 4Q実 
 86.108M
    0.07
2019 4Q予
 82.79M
    0.01
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想


売上高、EPS予想共に予想を上回りました。
calculated billings(計算済請求額)は前年同期比32%の1億2580万ドルでした。
deferred revenue(繰延収益)は前年同期比53%の2億5120万ドルでした。

企業のOffice365などのクラウドサービスの利用やSD-WANへの移行の恩恵を受けました。

セグメント情報


同社は単一セグメントのため記載はありません。

見通し


2020年度第1四半期については

売上高 8900万ドルから9000万ドル
Non-GAAPの営業利益は0から-100万ドル
Non-GAAP EPS 0.00~0.01ドル

2020年度通期

売上高 3億,9500万ドルから4億500万ドル
計算済請求額 4億9,000万ドルから5億ドル
Non-GAAP 営業利益 1,300万ドルから1,800万ドル
Non-GAAP EPS 0.12~0.15ドル

株価と指標


2019年9月11日の時点で49.67ドルです。


予想PER(コ):171.28倍
PBR:20.33倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Zscalerの現在の株価と指標 

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想


総評と感想


決算良かったですが、2020年の見通しが弱気で決算後に株価下落しています。
個人的にも2020年Q1の売上高成長が前年同期で30%を下回っていることや通期で見ても20%半ばの成長を予想しており同社は保守的な予想をする傾向を考慮してもやはり数字がちょっと弱いかなと思います。
株価かなり下落していますが同社は年初から株価倍になっていた時期もあり投資するにしてももう少し下落してからかなと思います。
過去に投資していた銘柄ですが残念な決算でした、9月17日にアナリストデーを予定しているのでそこでなにかポジティブな内容があればいいですが。

2019年9月11日水曜日

Apple、iPhone等の新商品やサービスを発表

Appleは9月10日に新商品やサービスを発表しました。
https://www.apple.com/jp/apple-events/september-2019/

詳細は省きますが、商品ではiPhone11、11Pro、11ProMax、iPad、Applewatch
サービスでは定額ゲームサービスAppleArcadeと動画配信定額サービスのApple TV+を発表しました。
商品ではほぼ事前のリークや予想通りでしたが一部噂があった廉価版iPhoneはありませんでした。
またサービス面ではAppleArcadeやApple TV+は事前にサービス内容の発表はありましたが今回改めてサービス開始日や料金のアナウンスがありました。

iPhoneはカメラ機能は強化されていますがそれ以外はやや保守的かなと思ったほかiPhone11の無印が699ドルからで他の上位モデルも価格自体はほぼ据え置いた印象です。
特にiPhoneは中華圏を中心に売上が減少しており、やや買い易くなったことで売上にも期待したいところです。
また9月20日から発売ということで2019年度第4四半期決算(7~9月)にも一部反映されます。

Apple TV+は月額4.99ドルと低価格で提供されることもあり同業で動画ストリーミングサービスのNetflixやWalt Disneyの株価下落したほか、TVストリーミングプラットフォームのROKUの株価も下落しました。






2019年9月9日月曜日

決算発表前の振り返り Zscaler Inc.(ZS)

Zscalerは9月10日に2019年度の第4四半期決算を予定しています。

Zscaler(ZS)銘柄情報
Zscaler(ZS)の前回決算

決算予想



  売上高     EPS
2018 4Q前実   56.174M    -0.01
2019 4Qコ予 
   82.79M
     0.01
2019 4Q会予
 81~83M
     0.01~0,02ドル
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
前実   前年実績    コ予 コンセンサス予想   会予 会社予想

注目ポイント


Zscalerは直近、業界の競争が激化するとの懸念でOTR GlobalがANALYST RATINGの引き下げを行っており株価もそれ以降冴えない展開が続いています。
なので今回の決算では成長への懸念を払しょくできるかが焦点でしょうか、またNon-GAAPの数字ですがEPSはプラスを予想しているので実現するかも注目です。


厳しい外部環境だがAptiv PLC (APTV)2019年度2Qを振り返る

会社概要 Aptiv PLCは元々GMの自動車部品の開発メーカーで1999年に分社化されています。 元々はDelphi Corporationという社名でしたがガソリンエンンジン等のパワートレインとアフターマーケット事業をDelphi Technologiesとして20...