2019年12月5日木曜日

予想を上回るがガイダンスを懸念 Zscaler Inc.(ZS) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


Zscalerはクラウドセキュリティを提供する企業でサービスアプリケーションソフトウェアやインターネットの宛先などの外部管理アプリケーションに接続するZscaler Internet Accessソリューションや内部で管理されているアプリケーション(データセンター内でホストされているもの)とプライベートクラウドまたはパブリッククラウドのいずれかにアクセスできるように設計されたZscaler Private Accessソリューションを提供しています。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2019年8月~2019年10月)は12月3日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2019 1Q実   63.298M   0.01
2020 1Q実 
  93.59M
   0.03
2020 1Q予
  89.79M
   0.01

(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
ただしGAAP EPSは-0.13ドルと前年同期比の-0.06ドルから増加しています、主に販売及びマーケティング、研究開発費、株式報酬費用の増加が要因です。
売上高は前年比で+48%の9360万ドルでした。
calculated billings(計算済請求額)は前年同期比+37%の8800万ドルでした。
deferred revenue(繰延収益)は前年同期比+49%の2億4590万ドルでした。

ZIATransformation Bundleの採用は引き続き拡大しており、Zscaler Internet Access(ZIA)とZscaler Private Access(ZPA)の両方を利用する顧客が増加しているとのことです。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため記載はありません。

見通し


2020年度第2四半期については

売上高 97百万ドルから100百万ドル
Non-GAAPの営業利益は3百万ドルから4百万ドル
Non-GAAP EPS 0.03ドル

2020年度通期

売上高 405百万ドルから413百万ドル (従来予想395百万ドルから405百万ドル)
計算済請求額 500百万ドルから510百万ドル (従来予想490百万ドルから500百万ドル)
Non-GAAP 営業利益 15百万ドルから18百万ドル (従来予想13百万ドルから18百万ドル)
Non-GAAP EPS 0.13~0.15ドル (従来予想0.12~0.15ドル)

株価と指標


2019年12月5日の時点で49.67ドルです。



予想PER(コ):178.04倍
PBR:20.25倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Zscalerの現在の株価と指標 

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


決算良かったですし2020年度の通年の見通しに上方修正もありました。
通常であれば株価上昇してもおかしくないとは思いますが、決算発表後株価は下落しています。
理由としては2020年Q2の売上高成長の見通しが前年比で+31%~35%と今回の+48%と比べると慎重なこと、通年の売上高も30%半ばを予想しており成長の鈍化や今回の決算では営業費用の増加などコストの増加が目立ったことでしょうか。
ただ同社は見通しは基本的には今までの見通し予想を考えるとかなり保守的な傾向があります、またコストの増加も同社は直近積極的にイベントなどの活動を行っておりそういった要素も考慮する必要があります。
個人的には同社の株式は評価が難しいと考えています。

2019年12月4日水曜日

Alphabet Inc. (GOOG)の共同CEOの2人が辞任

AlphabetのCEOでGoogleの共同創業者のSergey Brin氏とLarry Page氏は両氏はCEOを辞任し後任はGoogleのCEOのSundar Pichai氏が就任を予定しています。
また辞任後は両氏は取締役会に留まり続けるとのことです。
Googleの公式Blogによると
https://www.blog.google/inside-google/alphabet/letter-from-larry-and-sergey/

今後も取締役会メンバー、株主、共同創業者として積極的に関与していきますと述べており経営への関与は続きそうです、また辞任理由としては会社の成熟や管理構造を簡素化挙げており「Alphabetは今やしっかりと設立され、Googleとその他の部門は独立した会社として効果的に運営されているので、われわれの経営構造を簡素化するのは自然なことだ。会社を運営するためのより良い方法があると考えたとき、経営陣の役割に固執したことは一度もありません。AlphabetとGoogleは、もはや2人のCEOと1人の社長を必要としない。」と述べています。

最近はEarnings Call等の公の場ではPichai氏が対応しており、今回CEOが交代してもさほど問題はないかなと思います。
ただAlpahebetはCNBCによると、従業員と会社の関係や政治、広告収益依存からの脱却など新CEOは難しい問題に対処しなければならないとの見方を示しています。


2019年12月2日月曜日

Advanced Micro Devices, Inc.(AMD)のTopics

AMDは2019年11月7日にコンシューマー用デスクトップ向けの16コアのAMD Ryzen™9 3950Xを発表しました。
https://www.amd.com/en/press-releases/2019-11-07-amd-introduces-world-s-most-powerful-16-core-consumer-desktop-processor

同モデルはコンシューマー用最上位に位置するモデルで11月25日に発売されています。
ただ高い評価の反面、世界的に在庫不足みたいです。
https://wccftech.com/amd-ryzen-9-3950x-3900x-cpus-out-of-stock/

更に同日、ハイエンドデスクトッププロセッサーの第三世代Ryzen Threadripperを発表しています。
https://www.amd.com/en/press-releases/2019-11-07-amd-introduces-world-s-fastest-high-end-desktop-processors-3rd-gen-ryzen

発表されたモデルは24コアの3960Xと32コアの3970Xです、こちらも11月25日に発売しており品薄みたいです。

また64コアの3990Xが2020年に発売されるという話もありました。
https://videocardz.com/newz/amd-to-launch-ryzen-threadripper-3990x-with-64-cores-in-2020

11月13日にAMD Radeon™Pro 5000MシリーズモバイルGPUがAppleの新しい16インチMacBook Proに搭載されたと発表しています。
https://www.amd.com/en/press-releases/2019-11-13-amd-radeon-pro-5000m-series-mobile-gpus-bring-high-performance-amd-rdna

元々MacbookはAMDのGPUを搭載していましたので驚きはないですね。

11月17日にAMDはSC19でAMD EPYCプロセッサーのAmazon Web Services(AWS)での拡大やスパコンでの採用拡大などスパコンやクラウドでの勢いや製品のパフォーマンスをアピールしています。
https://www.amd.com/en/press-releases/2019-11-18-amd-delivers-best-class-performance-supercomputers-to-hpc-the-cloud-sc19

これに関してKeyBancのアナリストのWeston Twigg氏はSupercomputing Conference(SC19)でNvidiaとAMDはHPCで強い勢いを見せたと述べています。
また反面、Intelは勢い失っているとのことです。
https://seekingalpha.com/news/3521532-keybanc-praises-nvda-amd-hpc-momentum

11月19日にワークステーション向けのグラフィックスカード、 AMD Radeon™Pro W5700を発表しています。
http://ir.amd.com/news-releases/news-release-details/amd-launches-worlds-first-7nm-professional-pc-workstation

同日から利用可能とのことです。

Northland SecuritiesのアナリストのGus Richard氏はAMDの株式はファンダメンタルズよりも先行していると考えており、AMDをOutperformからMarket Performに格下げし、36ドルの価格目標を維持しました。
https://finance.yahoo.com/news/analyst-warns-amd-shares-melting-162052789.html

同氏はAMDのユニットシェアをデスクトップで約18%、ノートブックで15%、サーバーで5%と見積もっているほかIntelとの競争でAMDの収益が増加するにつれて市場シェアの拡大が鈍化するほか、株は年末まで失速する可能性を指摘しています。

同社は競争力の高い製品を市場に送り出し続けており、そういったことも評価されて直近株価は上昇しています。
ただ2019年Q3決算ではゲーム機向けの半導体が厳しいですし、ノートPCなどに搭載されているのは依然大半がIntel製の半導体ですし、個人的にも株価は行き過ぎな部分があるかなと思っています。



2019年11月29日金曜日

コスト削減で黒字化 Tesla, Inc. (TSLA) 2019年度3Q決算を振り返る

会社概要


テスラ(Tesla, Inc.)(旧名:Tesla Motors, Inc.)は電気自動車のModel XやS、普及価格帯のModel3を設計・開発・製造・販売しています。 また電気自動車のバッテリーや技術を利用した電力備蓄やソーラー発電システムの開発・設計・製造・販売及び賃貸をしています。

決算内容


2019年度の第3四半期決算(2019年7月~2019年9月)は10月23日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2019 3Q実   6.824B   2.9
2020 3Q実 
  6.303B
   1.86
2020 3Q予
  6.34B
  -0.42

(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を下回りましたが、EPSは予想を上回り黒字化しています。
ただ売上高・EPS共に前年同期比では減少しています、主に普及価格帯のモデル3に需要が移行したことが要因です。


セグメント情報


3Q前年同期比

Automotive revenue(自動車売上高)  6,099百万ドルから5,353百万ドル -12%
Automotive gross margin – GAAP(調整後売上総利益) 25.8%から22.8%

前年同期比で見ると売上高、営業利益は悪化していますが、営業利益は2019Q1で12.5%同Q2で14.5%でしたの徐々に改善傾向であるほか利益面でも黒字転換しています。
主に生産や配送コストの削減が功を奏しました。

Energy generation and storage revenue(発電・貯蔵売上高)

399百万ドルから402百万ドル +1%

太陽光発電の導入が進みました。
また Solar, Solar Roof, Powerwallなどの展開を進めていくとのことです。

Services and other 327百万ドルから548百万ドル +67%

車両販売が拡大するにつれ同セグメントに含まれる車両の修理および保守サービスやその他のサービス、中古車や下取り車の販売の増加で売上高は拡大していますがコストも上昇しており利益面での貢献はありません。

またTopicではGigafactory Shanghaiでの試験製造を行ったほか年内にEuropean Gigafactoryの場所を発表する予定です。
モデル Yは2020年夏に生産開始予定しており、直近に発表があったCYBERTRUCKは色んな意味で注目を集めました。


見通し


Vehicle Deliveries
  • 季節による変動は予想されるが順次及び毎年増加を予想。
  • 今年は36万件を超える納入実績を見込んでいます。
Cash Flow
  • 四半期フリー・キャッシュ・フローは一時的な例外が発生する可能性があるものの今後はプラスを予想
Profitability
  • GAAP純利益は一時的な例外が発生する可能性があるものの今後はプラスを予想
Product
  • Gigafactory Shanghaiでのモデル3の試作を実施。生産も前倒しを予定しています。
  • モデルYは2020年夏の発売を予定しており、Tesla Semiの2020年内の限定生産を計画しています。
  • 2021年に生産の開始を予定しているEuropean Gigafactoryの場所をまもなく発表することを望んでいます。


株価と指標


2019年11月27日の時点で331.29ドルです。


予想PER(コ):62.51倍
PBR:9.87倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Teslaの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想
(会) 会社予想 


総評と感想


いい決算でした、特に同社は高価格帯のModel SやModel Xから普及価格帯のModel3に需要が移行するなかで収益性が悪化しておりここ2四半期は赤字が続いていました、今回の決算で黒字化できたことはサプライズでした。
ただ今回の決算を受けて株価は上昇しており時価総額はGMやFordを上回っています、また前年同期比では減収減益ですので今後Model YやCYBERTRUCKなど新モデルや中国の展開で収益の拡大に期待したいところです。

2019年11月27日水曜日

Microsoft TeamsとSlack Technologies, Inc. (WORK)

少しの前のニュースですがMicrosoftはOffice 365 のサービスでチャット、ビデオ会議、ファイルストレージや他のアプリケーションとの連携を可能にするMicrosoft Teamsのアクティブユーザー数が2,000万人を超えたと発表しています。
今年の7月の時点では1300万人でした。

この発表を受けて同社の競合であるSlackを提供するSlack Technologies, Inc. (WORK)の株価は11月19日に大きく下落する局面もありました。
Slackのアクティブユーザーは9月の時点で1200万人でした。


ただしSlack CEOのStewart Butterfield氏はCNBCでMicrosoft TeamsとSlackのアクティブユーザー数の定義の違いを指摘したほか、Skype for BusinessのユーザーがMicrosoft Teamsに引き継がれたと発言しています。
またSlackの方がMicrosoft Teamよりユーザービリティや機能面で優れているという意見もあります。
ただしSlackは直近の2020年Q2決算では冴えないガイダンスを提供したこともあり上場時は40ドルを超える株価を付けた場面もありましたが今は半値近くになっています。
同社はMicrosoft TeamsのほかFacebookが提供するWorkplaceなどとも競合しており同社の事業環境は厳しいとの見方や意見があります。
Slackの株価はそういった意見を払しょくできないとなかなか厳しいかなと個人的にも思っています。


2019年11月26日火曜日

高い成長を維持 Anaplan, Inc. (PLAN) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


同社はSaaS型のFP&Aプラットフォーム「Anaplan」を提供する企業で、同社のプラットフォームは財務、販売、サプライチェーン、マーケティングなど各部門での計画や実績の管理を容易にし部門間で連携を高めながら計画立案・実績管理を迅速に行えるとしています。
同社のプラットフォームは中期計画、年次計画の計画業務、営業計画、供給計画、販売予測、インセンティブ報酬などを始め、あらゆる部門でのビジネス計画をサポートします。
多くのビジネス計画のサポートするため同社はAnaplan App Hubから事前に構築された独自のアプリケーションを提供するほか、ユーザー自身がコーディングの知識がなくても簡単にアプリを構築できるサービスを提供しています。
また同社のアプリケーションはクラウド上から提供されます。

決算内容



2020年度の第3四半期決算(2019年8月~2019年10月)は11月21日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2019 3Q実   62.014M   -0.18
2020 3Q実 
  89.41M
   -0.08
2020 3Q予
  86.35M
   -0.12

(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比+44%で、サブスクリプション収益は前年同期比で+47%でした。
計算済請求額は前年同期比+59%の1億1400万ドルでした。
年間収益が250,000ドルを超える顧客は324で前年同期比で+42%でした。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため記載はありません

見通し


2020年度第4四半期のガイダンス

売上高は9650万ドル~9750万ドル
non-GAAP営業利益率 -14~-15%

2020年度第通期のガイダンス

売上高は346百万ドル~347百万ドル (従来339~343百万ドル)
non-GAAP営業利益率 -17~-18% (従来-19.5~20.5%)

株価と指標


2019年11月25日時点で53.59ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
PBR:24.10倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Anaplanの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想
(会) 会社予想 

総評と感想


いい決算でした。
特に同社は売上高成長率があまり下がっていないのは素晴らしいですね。
また通期ガイダンスも連続で上方修正しておりまだ利益は出ていないですが投資妙味はありそうに思います。

2019年11月24日日曜日

Exxon Mobil Corporation (XOM)は250億ドルの資産売却を目指す?

ロイターによると
引用
米石油大手エクソンモービル(XOM.N)が欧州、アジア、アフリカで最大250億ドル相当の石油・ガス田を売却する計画であることが、3人の銀行筋の話で明らかになった。過去数十年間で最大の資産売却となる見通しで、少数の大型プロジェクトに注力するために資金を確保する狙いがある。
https://jp.reuters.com/article/exclusive-exxon-idJPKBN1XV2O9

と報道されています。
この売却でエクソンモービルはガイアナ、モザンビーク、パプアニューギニア、ブラジル、米国のパーミアン盆地の開発の資金を確保できるとしています。
エクソンの広報はコメントを控えたとのことです。
正式な発表ではないですし期限も不明ですが現在エクソンは2021年までに150億ドルの資産売却を予定しており、報道が事実なら資産の更なる売却を目指していることになります。
エクソンは現在、新規開発への投資を拡大しており売却自体はポジティブな内容だと思います。

予想を上回るがガイダンスを懸念 Zscaler Inc.(ZS) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要 Zscalerはクラウドセキュリティを提供する企業でサービスアプリケーションソフトウェアやインターネットの宛先などの外部管理アプリケーションに接続するZscaler Internet Accessソリューションや内部で管理されているアプリケーション(データセンター...