2020年4月5日日曜日

薬局事業が好調だったものの Walgreens Boots Alliance, Inc. (WBA) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


Walgreens Boots Allianceは米国を中心としたドラッグストアを中心とするヘルスケアサービスを提供している会社で2014年ウォルグリーンがアライアンスブーツを買収し欧州にも事業を拡大しました。
同社は薬局、ドラッグストア、製薬卸売などの事業を米国を中心に世界中で展開しています。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2019年12月~2020年2月)は4月2日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実  34.528B   1.64
2020 2Q実 
  35.82B
   1.52
2020 2Q予
  35.27B
   1.46
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を下回りました。
前年同期比では売上高は+3.7%でしたが、EPSはGAAPで-14.0%、Non-GAAPで-7.3%とそれぞれ減少しました。
コスト改革マネジメントプログラムの一環でWalgreensの116店舗とBootsの40店舗を閉鎖しました。


セグメント情報


2Q前年同期比

Retail Pharmacy USA(小売薬局アメリカ)

売上高 263億ドルから272億ドル +3.8%
調整後営業利益 16.2億ドルから13億ドル -12.9%

薬局事業はブランドのインフレや処方量の増加、および専門薬局の成長で前年同期+5.3%と成長を牽引しました。
小売売上高は前年同期比で-0.3%でした、主に不採算店の閉店や縮小などの店舗最適化プログラムの影響を受けています。
ただヘルスケア製品などが好調で店舗あたりの売上高は伸びました。

Retail Pharmacy International(小売薬局インターナショナル)

売上高 31億ドルから31億ドル -0.8%
営業利益 調整後営業利益 2.56億ドルから1.98億ドル -22.9%

英国のBoots UKの売上が前年同期比で-1.2%だったことや、タイとチリの売上が減少した影響を受けています。
営業利益は主に英国のBoots UKの売上・マージンの低下の影響を受けています。

Pharmaceutical Wholesale(医薬品卸売業)

売上高 57億ドルから61億ドル +5.7%
営業利益 調整後営業利益 2.25億ドルから2.35億ドル +4.6%

為替の影響を除く売上高は、新興市場と英国に牽引されて+8%でした。
営業利益はAmerisourceBergenの収益貢献や英国と新興国市場の貢献もあり前年同期比で+5.2%でした。

見通し


COVID-19(新型コロナウィルス)の影響もあり同社は従来の業績見通しを取り下げました。

株価と指標


2020年4月3日時点で40.72ドルです。


予想PER(コ):9.88倍
実績PER:6.84倍
PBR:1.51倍
予想配当利回り(コ):4.54%
Walgreens Boots Allianceの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


予想を上回る決算でした。
同社によると3月の最初の3週間にヘルスケア・ウェルネス製品の販売が増加したことで小売売上高増加したことが要因の一つとなっているそうですが、しかし3月の最終週は都市のロックダウンの影響もあり交通量の減少とそれに伴って売上も落ち着いており、また美容製品の販売が不調なことから現在の状況の長期化による業績への影響を懸念して決算後株価は下落しています。
個人的にも業績の見通しの取り下げもあり判断材料が少ないことから同社株にはなんとも言えないですね。


2020年4月2日木曜日

やや不安が残る Anaplan, Inc. (PLAN) 2020年度4Q決算を振り返る

会社概要


同社はSaaS型のFP&Aプラットフォーム「Anaplan」を提供する企業で、同社のプラットフォームは財務、販売、サプライチェーン、マーケティングなど各部門での計画や実績の管理を容易にし部門間で連携を高めながら計画立案・実績管理を迅速に行えるとしています。
同社のプラットフォームは中期計画、年次計画の計画業務、営業計画、供給計画、販売予測、インセンティブ報酬などを始め、あらゆる部門でのビジネス計画をサポートします。
多くのビジネス計画のサポートするため同社はAnaplan App Hubから事前に構築された独自のアプリケーションを提供するほか、ユーザー自身がコーディングの知識がなくても簡単にアプリを構築できるサービスを提供しています。
また同社のアプリケーションはクラウド上から提供されます。

決算内容


2020年度の第4四半期決算(2019年11月~2020年1月)は2月27日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2019 4Q実   69.25M   -0.13
2020 4Q実 
  98.242M
   -0.07
2020 4Q予
  97.15M
   -0.10

(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+42%でした、サブスクリプション収益は前年同期比で+50%でした。
Calculated billings(計算済請求額)は前年同期比+25%の1億2600万ドルでした。
年間収益が250,000ドルを超える顧客は353で前年同期比で+42%でした。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため記載はありません。

見通し


2021年度第1四半期のガイダンス

売上高は102百万ドル~103百万ドル
Non-GAAP営業利益率 -17.5~-18.5%

2021年度第通期のガイダンス

売上高は463百万ドル~467百万ドル (従来455百万ドル~460百万ドル)
Non-GAAP営業利益率 -12.5%~-13.5%

株価と指標


2020年4月2日時点で28.39ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PBR:14.19倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Anaplanの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


予想を上回る決算でしたが、Calculated billings(計算済請求額)の伸び鈍化やCGOの辞任などいくつかの悪材料に市況の悪化も受けて株価は低迷しています。
個人的にもちょっと同社に関しては様子見したいかなと思います。

2020年3月31日火曜日

ASML Holding(ASML)はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響でガイダンスを下方修正

ASML Holdingによると
https://www.asml.com/en/news/press-releases/2020/asml-updates-the-market

2020年3月20日にASML HoldingはCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で2020年度第1四半期の業績見通しを更新しました。

2020年度第1四半期 最新予想
  • 売上高は24億~25億ユーロ(従来予想 31~33億ユーロ)
  • 粗利益率は45%~46%(従来予想 粗利益率 46~47%)
と大きく下方修正しています、ただし上記の問題で減少する第1四半期の収益は第2四半期と第3四半期で計上できると予想しています。
またASML Holdingは2020年度第2四半期に自社株買いを実施しないとも報告しています。
業績への影響としては武漢向けのDUV装置の出荷遅れ、最新のEUV装置のNXE:3400の製造遅延と出荷遅れ、一部EUVシステムの工場受け入れテスト(FAT)をぜず前倒し納入した為に収益認識の遅れ(機器の工場設置後になる為)が発生したことを理由としています。


2020年3月29日日曜日

Microsoft Corporation (MSFT)はAffirmed Networksを買収

Microsoft Blogによると
https://blogs.microsoft.com/blog/2020/03/26/microsoft-announces-agreement-to-acquire-affirmed-networks-to-deliver-new-opportunities-for-a-global-5g-ecosystem/

2020年3月26日にMicrosoftは仮想化ネットワークソリューションを通信事業者に提供しているAffirmed Networksの買収を発表しました。
Affirmed Networksは従来通信事業者が専用の機器で管理していたモバイルネットワーク機能をクラウド上で仮想化するサービスを提供しており、AT&T、Vodafone、Telus、Etisalat、Softbank、Turkcellといった主要な通信事業者を含む100以上の顧客と取引しています。
この買収による買収額などの条件は非公開ですが、Bloomebergによると13億5000万ドルとの報道もあり、事実ならばMicrosoftにとっても小さくない買収だと思います。
この買収でMicrosoftは同社のクラウドサービスであるAzureを更に強化する狙いがあるのかなと個人的には思っています。

Slack Technologies, Inc. (WORK)はビジネス指標を共有

Slackによると
https://slackhq.com/march-2020-update

2020年3月26日にSlackのCEOであるStewart Butterfield氏はSlackのCOVID-19(新型コロナウイルス)への対応やSlackのビジネス指標をTweetしました
Stewart Butterfield氏はSlackの在宅勤務の推奨や従業員の感染と対応や株式市場への言及、Slackの需要の高まり等々、今回のCOVID-19(新型コロナウイルス)とSlackの近況について一連Tweetをしています。
とくにこの中でStewart Butterfield氏は同社のSlackの同時接続数が3月10日に1000万人、16日に1050万人、23日に1150万人、26日に1250万人と増加していることや2020年2月1日から2020年3月25日にSlackは9,000の新規の有料顧客が増加したことを報告しています。

またMicrosoft Corporation (MSFT)が提供する競合のMicrosoft Teamsは3月19日にDAUが4,400万人を超えたと報告しており、過去7日間で1,200万人増加したと報告しています

COVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大と都市のロックダウンや外出規制など多くの経済に対する懸念もあり、多くの銘柄で株価は低迷していますがSlackは強いビジネス指標を公開したこともあり株価的には比較的強い展開が続いています。





逆風もあるものの GENERAL MILLS, Inc.(GIS) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


General Millsはアメリカの食品大手でスナックやシリアル、ヨーグルトやアイスクリーム、冷凍食品などの粉物系の包装食品を中心としたメーカーで近年はペットフードのBlue Buffaloを買収しており同分野にも参入を果たしました。 日本ではあまり馴染みのない企業ですがアイスクリームのハーゲンダッツは有名です、また日本でも展開しているコストコに行かれるような方でしたらシリアルのチュリオス等々General Millsの製品を見掛けることもあるかなと思います。

決算内容


2020年度の第3四半期決算(2019年10月~2020年12月)は3月18日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実  4.198B   0.83
2020 3Q実 
  4.18B
   0.77
2020 3Q予
  4.23B
   0.77
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を下回りました。
EPSは予想と一致しました。
前年同期比で売上高はほぼ横ばい、EPSはやや減少しました。



セグメント情報


3Q前年同期比 為替の影響除く

North America Retail(北米小売)

売上高

 2,519百万ドルから2,502百万ドル -1%

営業利益

 582百万ドルから532百万ドル -9%

前年同期比で売上高はほぼ横ばいでした。
SnacksとアメリカでのYogurt事業が好調でしたが、アメリカのMeals & Baking事業は減収でした。


Convenience Stores & Foodservice(コンビニエンスストア&フードサービス)

売上高

 472百万ドルから465百万ドル -2%

営業利益

 582百万ドルから532百万ドル -9%

売上高はFocus 6 platformsの代表的な商品は+2%でCereal, Frozen Baked Goods(冷凍焼き菓子)やYogurtが牽引しましたが、それ以外のFlour and Mix(小麦粉や粉もの)などが減収要因になりました。
また投入コストの上昇が減益要因になっています。


Europe & Australia(ヨーロッパ&オーストラリア)

売上高

 433百万ドルから422百万ドル -1%

営業利益

 24百万ドルから22百万ドル -9%

売上高は前年同期比で-1%でした。
yogurtとice creamが減少しましたが、Snack BarsとMexican Foodの成長が一部相殺しました。
また投入コストの上昇が販売費および一般管理費の減少を相殺して減益要因になりました。


Asia & Latln America(アジア&ラテンアメリカ)

売上高

 428百万ドルから408百万ドル Flat

営業利益

 20百万ドルから8百万ドル -64%

中南米で売上高が増加したもの、COVID-19(新型コロナウィルス)の影響でアジアのHäagen-Dazsの店舗やfoodservice 店舗が一時閉鎖に追いこまれるなどネガティブな要因がありました。
また営業利益は販管費の増加やIce Creamの売上減少の影響を受けました。

Pet Segment(ペットセグメント)

売上高

 347百万ドルから384百万ドル +11%

営業利益

 73百万ドルから94百万ドル +29%

FDM(食品、医薬品、マスマーケット)チャンネルの好調とポジティブな価格設定の恩恵を受けました。
Blue Buffalo社のLife Protection FormulaとWildernessの2つの製品が2桁の成長を達成しました。


Joint Venture(合弁事業)

Cereal Partners Worldwide(CPW)は英国、中東、メキシコ、トルコの成長もあり増収になりました。
Haagen-Dazs Japan(HDJ)は価格構成の改善があったものの、数量が減少した影響を受けています。


見通し


2020年度通期
  • 売上高(為替等の影響を除く) +1~2%
  • 営業利益(為替等の影響を除く) +4~6%(従来予想+2~4%)
  • EPS +6~8%(従来予想+3~5%)
  • フリーキャッシュフローは税引き後純利益の105%
  • Leverage Ratio 3.5x
アメリカのリテール事業が好調なことやペット事業の決算期の問題で1ヵ月分の実績が上積みされることもあり、営業利益やEPSの予想を上方修正しました。
またCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響で市場での食品需要が変わってきており同社は変化に機敏に対応していくとしています、また年末まで強力なサプライチェーンの維持を予想しています。


株価と指標


2020年3月26日の時点で51.82ドルです。


予想PER(コ):14.45倍
実績PER:14.37倍
PBR:4.00倍
予想配当利回り(コ):3.92%
General Millsの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想


総評と感想


決算良かったです。
同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)で中国の店舗閉鎖の影響を受けるなど逆風もありましたが、同影響で都市のロックダウンに伴い食品需要の高まりの影響も受けるなど好悪材料が混在する結果でした。
ただ通期予想の上方修正もあり、今後サプライチェーンの問題はやや心配ですが個人的には投資妙味があるように思います。

2020年3月27日金曜日

アクティブユーザーが増加 HUYA Inc. (HUYA) の2019年度4Q決算を振り返る

会社概要


HUYAは2018年5月にニューヨーク証券取引所に上場した中国最大のゲームライブストリーミングプラットフォームです。
日本では同様のサービスとしてはAmazonが買収したTwitchが有名です。
同社はライブ配信大手YYからスピンオフした企業です。
近年e-sportsやゲーム配信の人気の煽りを受けゲームを配信ないし視聴するという文化が根付きつつあります、特に中国はライブストリーミング市場が急成長しておりHUYAはその恩恵を受ける立場になります。 同社の利益は有料会員ならびにゲーム内のアイテム販売、チケット、広告収入などがあります。

決算内容


2019年度の第4四半期決算(2019年10月~2020年12月)は3月16日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2018 4Q実  218.88M   0.11
2019 4Q実 
  354.4M
   0.15
2019 4Q予
  342.04M
   0.13
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+64.0%で、EPSも増加しました。
冬季休暇やコロナウィルスの感染拡大と外出規制の影響もあり、MAUが大幅に増加しました。

ライブストリーミング収入は4Q前年同期比の1,441.8百万人民元から2,346.1百万人民元+62.7%
広告及びその他収入が4Q前年同期比の63.1百万人民から121.3百万人民 +92.1%になりました。

モバイルアプリのHuya Liveの月平均アクティブユーザーの指標であるAverage mobile MAUは4Q前年同期比の5,070万から6,160万で +21.5%増加しました

HUYAプラットフォーム全体の月平均アクティブユーザーの指標であるAverage MAUは4Q前年同期比の1億1,660万から1億5,020万 +28.8%に増加しました。

何らかの有料アイテムを1回以上購入または利用した有料ユーザー総数は4Q前年同期比の480万人から510万人+5.9%に達しました。

セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


2020年度第1四半期

売上高 2,360~2,400百万人民元 +44.7~47.1%

この見通しはCOVID-19の発生による潜在的な影響を考慮したものです。

株価と指標


2020年3月26日の時点で16.70ドルです。


予想PER(コ):15.31倍
実績PER:31.73倍
PBR:2.61倍
予想配当利回り(コ):N/A%
HUYAの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大とそれに伴う都市封鎖や学校閉鎖によりユーザーが同サービスの利用を拡大するなど、コロナウィルスからの悪影響が少なく、個人的には投資妙味もありそうに思います。


薬局事業が好調だったものの Walgreens Boots Alliance, Inc. (WBA) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要 Walgreens Boots Allianceは米国を中心としたドラッグストアを中心とするヘルスケアサービスを提供している会社で2014年ウォルグリーンがアライアンスブーツを買収し欧州にも事業を拡大しました。 同社は薬局、ドラッグストア、製薬卸売などの事業を米...