2019年2月28日木曜日

5G投資の恩恵を受けるNokia Corporation (NOK)

会社概要


ノキアはフィンランドにあるネットワークインフラの構築及び開発ベンダーで世界中の通信キャリアと固定・無線インフラを構築・保守しています。
またそれらに付帯する機器やソフトウェア、技術開発、ライセンス提供を行っています。
ノキアは過去に携帯電話で世界シェア1位でしたがスマートフォンへの移行に失敗するなどして2013年携帯電話事業をMicrosoftに売却しています、その後NokiaはHMD Globalにライセンス提供をしておりHMD GlobalがNokiaブランドのスマートフォンの製品を提供しています。
2015年にはフランスの同業他社Alcatel-Lucentを買収、併合しています。
同社は5G関連として投資家に注目されており、またHuaweiやZTE一連の騒動の恩恵を得られやすいと期待されています。
NOKIAは米国の企業ではないですがADRという形でニューヨーク証券取引所で売買できます。

セグメント情報


NokiaはNokia's NetworksとNokia Technologiesの二つの事業セグメントとその他の子会社から構成されます。
売上高のほとんどはNokia's NetworksによるものでNokia's Networksは

固定・無線通信事業者向けの音声・データを含むネットワークソリューションとデータ・を提供する
Ultra-Broadband

ネットワーク構築や維持のサービスやソリューションを提供する
Global Services

ネットワーク及びセキュリティ等のアプリケーションやクラウドソリューションを提供する
IP Networks and Applications

の3つの報告セグメントから構成されています。

Nokia TechnologiesはIPやライセンス提供及び技術開発に従事しています。

業績推移







Alcatel-Lucentとの合併によって2016年に売上高が急増していますが、ユーロ高や顧客の投資一巡、事業売却、税制の問題もあって全体的に売上高、利益ともにパッとしてません。
ただし2019、2020年は5Gへの投資など背景に強い需要を予測しています。



株価と指標


2019/2/27の時点で6.12ドルです。



予想PER(コ):13.91倍
PBR:1.96倍
予想配当利回り(コ):3.84%
NOKIAの現在の株価と指標

(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想


投資判断とリスク


5G関連の銘柄でアメリカ及び同盟国のHuaweiやZTE排除の恩恵を受けそうですが、ノキアという会社自体はかなり紆余曲折あったように思います。
投資妙味はありそうですが、まずはしっかり会社予想の数字を出せるかウォッチしたいと思います。

2019年2月19日火曜日

Gamingセグメントが大幅減速 NVIDIA Corporation(NVDA) 2019年度4Q決算を振り返る

会社概要


エヌビディアは大手半導体メーカーで世界的なGPU(Graphics Processing Unit)のメーカーです。

同社の製品及びブランドは

PCゲーム・メインストリーム向けグラフィックボードのGeForceシリーズ
動画編集、デザイナー、ビジネスユーザー向けのQuadroシリーズ
ディープラーニングやGPGPU向けのTeslaシリーズ
自動車、モバイルゲーム、タブレット、ドローン、ロボット等、組み込み向けのTegraシリーズなどがあります。

今エヌビディアが注目されている理由は、従来画面の出力や3D演算など画像の演算に主に使用されていたGPUが、人工知能やそれを支える機械学習の技術であるディープラーニングなどの興隆とそれらの演算処理として並列演算に優れているGPUが使われるようになったためです。

特にNvdiaはGPUでプログラミングを可能にするコンピューティングプラットフォーム、CUDAを開発・提供しておりCUDAは使いやすさやライブラリの点で競合を大きくリードしており、発展途上の同分野ではプログラムの書き換えや最新技術の対応が容易という面でNvdiaのGPUが有利であり、そのためNvdiaのGPUが好んで使われています。

また自動運転にも積極的に取り組んでおり、トヨタ、メルセデスベンツ、アウディ、テスラ、ボルボ、フォルクスワーゲンといった自動車業界と有力パートナーと手を組んでいます。

同分野ではIntel傘下のモービルアイが業界をリードしていましたがエヌビディアが持つ高い処理能力持つ半導体と画像処理技術によって完全な自動運転ではエヌビディアがリードしてるという意見もあります。

決算内容


2019年度の第4四半期決算(2018年11月~2019年1月)は2/14日に発表され以下のようになりました。


  売上高      EPS
2018 4Q実   2.911B     1.72
2019 4Q実
 2.205B
    0.8
2019 4Q予
 2.2B
    0.75
(ドル) M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS予想共に予想を上回りましたがもともと決算予想を下方修正していたので数字自体はかなり悪いです。

2019年度通期


セグメント情報


売上高
(4Q前年同期比)

Gaming 1,739百万ドルから954百万ドル -45%

Professional Visualization 254百万ドルから293百万ドル +15%

Datacenter 606百万ドルから679百万ドル +12%
  
Automotive 132百万ドルから163百万ドル +23%

OEM&IP 180百万ドルから116百万ドル -36%


暗号通貨とそれに伴うマイニング需要の消滅や米中貿易戦争の影響を受けて全体的に減速していますが、特にGaming-45%はショッキングな数字です。
この四半期にTuringアーキテクチャを搭載したGPU、RTXシリーズを導入しましたが売りの一つであったレイトレーシングに対応するゲームが少なかったことや価格設定、在庫の関係で普及価格の下位モデルの発売を遅らせたことでマイニング需要の穴埋めることはできてないです。
またゲームプラットフォーム向けのSOCも減速しています。
同社は第1四半期末までにGPUチャネルの在庫が安定すると予測しています。

Professional Visualizationは比較的堅調でした。

Datacenterは前年同期比ではプラスだったもののここにきて大きく減速しておりAIプロセッサーTeslaV100とDGXシステムへの顧客の需要の減速を反映しています。

Automotiveも比較的堅調でした。

OEMとIPはマイニング需要の消失で前年比で大きくマイナスになりました。

NVIDIAは、2020年度末までに株主に還元する予定の30億ドルのうち、2019年度第4四半期に7億ドルの自社株買いを完了しました。同社は、2020年度末までに残りの23億ドルを回収する予定です。

見通し



  • 収益は22億ドル +-2%
  • GAAP及びnon-GAAPのgross marginsがそれぞれ58.8%と59% +-50basis points
  • GAAP及びnon-GAAPの営業費用は、それぞれ約930百万ドルおよび755百万ドルと予想されています。

2020年の売上高は、横ばいからやや減少を予想。



株価と指標


2019年2月19日時点で157.34ドルです。



予想PER(コ):22.07倍
PBR:10.13倍
予想配当利回り(コ):0.41%
Nvidiaの現在の株価と指標

(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想

総評と感想


自社の弱いガイダンスはかろうじて上回りましたが、NVIDIAには逆風が吹いています、マイニング需要の消失だけでなくデータセンターの減速や純粋なゲーミングの市場そのものも減速しているように思います。
また在庫が前年同期比で約8億ドルから15.8億ドルと倍近く増えているのも懸念材料です。


同社によれば第1四半期末までに在庫が安定するとことですがどうでしょう。
今回決算も悪くガイダンスもあまり良くなかったので個人的には次の2020年のQ1まで様子見したほうがいいかなと思いました。

2019年2月14日木曜日

Tinderが堅調Match Group Inc.(MTCH) 2018年度4Qを振り返る

会社概要


Match Group, Inc.は2015年InterActiveCorpからスピンオフした企業で様々な出会い系サービスを提供しています。
同社190ヵ国以上42言語でサービスを提供しており、Tinder、Match、PlentyOfFish、Meetic、OkCupid、OurTime、Pairsなど需要や国に応じてさまざなサービスを提供しています。

決算内容


2018年10~12月の2018年第4四半期決算(4Q)は2/6日に発表され以下のようになりました。


  売上高      EPS
2017 4Q実   378.907M     0.18
2018 4Q実
  457.344M
    0.39
2018 4Q予
 448.43M
    0.38
(ドル) M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS予想共に予想を上回りました。

通期及び4Q


成長を牽引してきたTinderは売上高前年同期比+57%、ARPUは前年比+12%、平均加入者+40%とと順調に推移しています。
有料サービスのTinderGoldへの加入も好調です。


Tinder以外にも様々なアプリや地域でアプローチしていくとのことです。
特にアジア地域(インドや日本、韓国)などの言及が説明では多かったです。


買収したHingの残りの株式を第4四半期にすべて取得するほか、女性向けの新しいデートアプリをリリース、既存のアプリの各国へのローカライズを進めるとのことです。


セグメント情報


同社は単一セグメントです。

見通し


2019年の通期見通し


  • 10%中盤の成長  
    • 引き続きTinderが牽引
  • 調整後EBITDA740~790百万ドル
    • TinderやHinge他成長ブランドでマーケティング費用の増加、特に1H'19に集中

2019年第1四半期の見通し

  • 売上高  455~465百万ドル 前年比-3%の為替の影響
  • 調整済みEBITDA 150~155百万ドル Tinderの平均加入者数の増加過去の200-250kを超えるレベルで


株価と指標


2019年2月13日時点で57.63ドルです。



予想PER(コ):34.51倍
PBR:127.50倍
予想配当利回り(コ):N/A%
 (コ) コンサンス予想 (会) 会社予想

総評と感想


去年は一時、Facebookのデートサービス開始で売られる局面もありましたが、同社によると影響はほとんどないとのことです。
Tinderを中心に業績好調ですが、2018年は30%の売上高成長に対して2019年は10%半ばの成長を予想しているのがやや気になりますね。
またTinderだけでなくアジア圏へのサービスの言及なども増えておりTinder以外のサービスの推移は今まで以上に注視していく必要があると思いました。

2019年2月11日月曜日

メディア事業の減損もVerizon Communications Inc.(VZ) 2018年4Q決算を振り返る

会社概要


ベライゾンは持ち株会社でアメリカの最大手通信プロパイダーです。
同社は子会社を通じて、無線、有線の通信サービスやコンテンツサービスを提供しています。

決算内容


18年10~12月期の2018年第4四半期決算(4Q)は1/29日に発表されました。


  売上高      EPS
2017 4Q実   33.955B     0.86
2018 4Q実
  34.281B
    1.12
2018 4Q予
 34.39B
    1.09
(ドル) M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を下回りましたが、EPSは予想を上回りました。
ただOath(現在はVerizon Media Groupに名称を変更)の約46億ドルの減損があり、それらの一時要因を含んだEPSは0.47ドルでした。

通期及び4Q



セグメント情報


(売上高)
(4Q前年同期比)

Wireline(有線部門)は会計基準の変更を除いて前年比-3.5%でした。
この部門はVoIP、ケーブルテレビとの競争やNetflixやAmazon PrimeVideoなどの安価のストリーミングサービスとの競争に引き続き晒されています。
Fiosビデオは4万6000件の加入者減でした。
光ファイバーのFiosインターネットは高速通信サービスへの需要や5万4000件の加入者増もあり前年同期比+2.9%増でした。


Wireless(無線部門)は会計基準の変更を除いて前年比+2.1%でした。
携帯事業が65万3000件の純増(ポストペイドを除く)と順調でした。


減損を発表したVerizon Mediaは前年比-5.8%でした。
Verizonの米ヤフーのメディア事業買収は完全に失敗と言わざる得ないです。


見通し


2019年の通期見通し

  • 売上高一桁前半の成長率(GAAPベース)
  • 前年とほぼ同等のEPS
  • 設備投資額は170~180億ドル(2018年の設備投資額は167億ドル)

株価と指標


2019年2月8日時点で53.95ドルです。


予想PER(コ):11.29倍
PBR:4.19倍
予想配当利回り(コ):4.47%
Verizonの現在の株価と指標 
 (コ) コンサンス予想 (会) 会社予想

総評と感想


主力の携帯キャリア事業は堅調ですが、その他は...といった印象です。
とくにMedia事業の不振は通信だけでなくコンテンツの提供拡大を目指すVerizonにとっては痛手でしょう。
今回の決算の印象はあんまりよくないですが、ただ配当利回りが高く安定したバリュー株なので安くなれば投資してみてもいいかなと思いました。

2019年2月7日木曜日

増収増益だがコスト増加で利益率低下もAlphabet Inc. (GOOG) 2018年4Q決算を振り返る

会社概要


アルファベット(GOOG)は持株会社でGoogleの親会社です。 Googleは検索サービスGoogleやAndroid Os、Youtube、クラウドサービスなど様々なITサービスを提供しています。 AlphabetはGoogle以外にもスマートホーム(Nest)、バイオテクノロジー(Verily)、ブロードバンド(Google Fiber)、自動運転(Waymo)など様々な新興企業を保有しています。 また収益の95%以上はGoogleからによるものです。

決算内容


18年10~12月期の2018年第4四半期決算(4Q)は2/4日に発表されました。


  売上高      EPS
2017 4Q実   32.323B     9.7
2018 4Q実
  39.276B
    12.77
2018 4Q予
 38.94B
    10.86
(ドル) M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。

通期及び4Q


セグメント情報


売上高
(4Q前年同期比)

Google properties revenues(Googleの収入)

22,237百万ドルから27,022百万ドル +22%

Google Network Members' properties revenues(Googleネットワークメンバーの収入)

4,990百万ドルから5,613百万ドル +12%

Google advertising revenues(Google広告収入)上記二つを足したもの

27,227百万ドルから32,635百万ドル +20%

Google other revenues(Googleその他収入)

4,965百万ドルから6,487百万ドル +31%

Google segment revenues (Googleセグメントの収入) Google advertising revenues+Google other revenues

32,195百万ドルから39,122百万ドル +22%

Other Bets revenues(その他収入)

131百万ドルから154百万ドル +17%

営業利益
(4Q前年同期比)

Google operating income(Google営業利益)

8,595百万ドルから9,700百万ドル +13%

Other Bets operating loss(その他営業利益[損失])

-748百万ドルから-1,328百万ドル

大体大方の予想を大きく外れない決算でした。
設備投資や研究開発費の増加で利益率を圧迫したほか、ベンチャー投資のムーンショット(Other Bets)部門の営業損失拡大が気になるくらいでしょうか。

またTAC(トラフィック獲得コスト)はモバイル端末の普及とモバイル広告の増加で引き続き単価減とクリック増になっています。


見通し


具体的な業績見通しはありませんでした。

株価と指標


2019年2月6日の時点で1,115.23ドルです。


予想PER(コ):23.65倍
PBR:4.37倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Alphabetの現在の株価と指標 
 (コ) コンサンス予想 (会) 会社予想


総評と感想


やや利益率の低下やムーンショット部門の営業損失拡大を嫌気して株価売られましたが、個人的にはYouTube PremiumやMusicといったサブスクリプションサービスやリアルタイム配信のYoutube Liveなどに結構期待できるんじゃないかと思ったり、クラウド分野でもマイクロソフトやAmazonほどの規模ではないですがGoogleもクラウドサービスを持っているので来季以降もそこまで不安視してないです。
ただ景気サイクル終盤だと思いますし何よりプライバシーの保護の問題などで同社を始め大手IT企業への風当たりが強くなっているのはリスクでしょうか。

2019年2月5日火曜日

Windowsのライセンス販売が不調なものの全体的には好調のMicrosoft Corporation(MSFT) 2019年度2Qを振り返る

会社概要


Microsoftはパーソナルコンピューター向けのオペレーティングシステム「Windows」を開発・提供する会社でまた普段仕事などでMicrosoftOfficeを使用されているかたも多いんではないでしょうか?
特にWindowsとOfficeのイメージが強い同社ですか近年はクラウドサービスのAzureや家庭用ゲーム機のXboxや人気ゲームのHALOシリーズ、タブレット・一体型PCのSurfaceシリーズ、検索サービスのBingなどハード、ソフト問わず幅広い製品やITサービス・ソフトウェアを提供しています。
また企業買収も積極的に行っており、近年で有名な企業だけでもスマートフォンや携帯電話を製造していたNokiaのモバイル部門やコミュニケーションツールのSkype、サンドボックスゲームのMinecraftを開発・提供していたMojang、ソフトウェア開発プラットフォームのGitHubを買収しています。

同社のセグメントは

OfficeやSkype、Outlook、OnDrive等のビジネスやオフィス向けの製品やサービスを提供する
Productivity and Business Processes(生産性とビジネスプロセス)

クラウド プラットフォームのAzureやSQL Server、Windows Server、Visual Studio、System Center等のサーバー向けの製品やサービスを提供するIntelligent Cloud(インテリジェントクラウド)

WindowsOSのライセンスやそれらをSurfaceなどの搭載した製品、XboxやXbox Liveなどのゲーム機やサービス、ゲームソフトウェア、検索サービスのBingなどから構成される More Personal Computing(その他パーソナルコンピューティング)
になります。

決算内容


2018年10~12月の2019年第2四半期決算(2Q)は1/30日に発表され以下のようになりました。


  売上高      EPS
2018 2Q実   28.918B     0.96
2019 2Q実
 32.471B
    1.1
2019 2Q予
  32.49B
    1.09
(ドル) M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

Microsoftは他のハイテク株が減速する中、コンサンスの予想を上回る決算を出し続けてきましたが今回はやや売上高が予想を下回りました。
それでも収益は前年比12%増加しています。

セグメント情報


売上高
(2Q前年同期比)

Productivity and Business Processes

90億ドルから101億ドル +13%

OfficeやLinkdInが好調でした。




Intelligent Cloud

78億ドルから94億ドル +20%

クラウドサービスのAzureは収益が去年より鈍化したといえ+76%と高い成長性を維持しています。



More Personal Computing

122億ドルから130億ドル +7%



Windows OEMの売上高は5%減少しました。
理由としてプロセッサ供給を理由に挙げています。
恐らくIntelの供給面での制約の影響を受けていると思います。
Surfaceは新製品などの投入によってPCの市況が軟調な中でも好調でした。
やや競合に押され落ち込み気味だったXbox Liveのアクティブユーザーもここにきて再び増加傾向にあります。

見通し


Microsoftは第3四半期の売上高を294億ドルから301億ドルにすると予想しています。
大体今回と同じ成長の見通しでしょうか。
またややドル高の影響を受けます。



株価と指標


2019年2月4日の時点で105.74ドルです。


予想PER(コ):21.02倍
PBR:8.82倍
予想配当利回り(コ):1.74%
 (コ) コンサンス予想 (会) 会社

総評と感想


Windowsのライセンス販売やクラウドサービスのAzureやOfficeの減速や落ち込みがありましたが好調なSurfaceやXbox Liveの盛り返しなどもあり全体的には好調と言えるのではないでしょうか。
ただコンサンスの売上高は予想を下回っておりガイダンスも少し弱いかなと思います。

2019年2月3日日曜日

ネガティブサプライズは無かったものの引き続き厳しい状況のGeneral Electric Company (GE) 2018年度4Qを振り返る

会社概要


ゼネラル・エレクトリックはアメリカは代表するコングロマリット企業ですが、直近では業績不振のためDow30構成銘柄から外されるなどネガティブなニュースが多い企業です。 GEは発電機や航空機エンジン、タービン、ヘルスケア、照明などなど書ききれないくらいの多数の工業製品やそれに付帯するサービスなどを提供する企業ですが直近では事業の選択と集中を進めています。

決算内容


2018年10~12月の2018年第4四半期決算(4Q)は1/31日に発表され以下のようになりました。


  売上高      EPS
2017 4Q実   31.402B     0.27
2018 4Q実
  33.67B
    0.17
2018 4Q予
  32.67B
    0.23
(ドル) M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を上回りましたが、EPSは予想を下回りました。
EPSは調整前で1株あたりでは0.08ドル、前年同期は-1.27ドルでした。

通期及び4Q



セグメント情報


(4Q前年同期比)

POWER(電力)


受注
   9,800百万ドルから7,917百万ドル -19%
 売上高
 9,011百万ドルから6,760百万ドル -33%
 利益
 51百万ドルから-872百万ドル


Renewable Energy(再生可能エネルギー)


 受注
  3,252百万ドルから3,854百万ドル+19%
 売上高
  2,618百万ドルから3,361百万ドル +28%
   利益
  138百万ドルから67百万ドル -51%

Aviation(航空)

 
 受注
  7,834百万ドルから8,753百万ドル +12%
 売上高
  7,010百万ドルから8,456百万ドル +21%
   利益
  1,388百万ドルから1,723百万ドル +25%

Oil&Gas(石油&ガス)


 受注
  5,692百万ドルから6,869百万ドル +21%
 売上高
  5,786百万ドルから6,250百万ドル +7%
 利益
  247百万ドルから396百万ドル +18%

Healthcare(ヘルスケア)


 受注
      5,858百万ドルから5,756百万ドル -2%
 売上高
  5,314百万ドルから5,398百万ドル +2%
 利益
  1,153百万ドルから1,176百万ドル +2%

Transportation(交通)


   受注
  2,124百万ドルから1,096百万ドル -48%
 売上高
  929百万ドルから1,152百万ドル +24%
 利益
  221百万ドルから185百万ドル -16%


Lighting(照明)


 受注
  298百万ドルから251百万ドル -16%
 売上高
  534百万ドルから451百万ドル -16%
 利益
  -15百万ドルから18百万ドル

GE Captial(金融)


   Capital continuing operations(継続資本)
  -86百万ドル
 discontinued operation(廃止事業)
  -91百万ドル
   GE Capital Earnings (利益)
      -177百万ドル

POWER(電力)は引き続き厳しい状況が続いています、18年に発生したガスタービンの不具合の交換・補修のコストも発生しました。
また従業員の15%に当たる1万人を削減し、生産設備も3割カットするとのことです。

Renewable Energy(再生可能エネルギー)は風力発電とそれらのサービス受注が好調でした。
このセグメントを完全連結化した影響とアルストムの合弁事業の影響の影響が利益面で発生しました。

Aviation(航空)は軍用機や新エンジンが好調でした。

Oil&Gas(石油&ガス)は原油市況の回復の恩恵をうけました。

これらのセグメント内、
Oil&Gas(石油&ガス)のBHGEは売却を予定
Healthcare(ヘルスケア)は分離上場を検討
Transportation(交通)は2019年のはじめにWabtec Corporationに売却
Lighting(照明)はAmerican Industrial Partnersに2019年初頭に売却
を予定しています。

GE Capitalも資産売却と縮小が進んでいるのでGEは将来的にはPOWER(電力)、Renewable Energy(再生可能エネルギー)、Aviation(航空)の3部門への縮小を予定しています。

また報道されていた航空機リース事業の売却について「売却の計画はない」と言明しました。
他にサブプライムローン事業について米司法省と和解しており15億ドルの制裁金を支払うとのことです、これについては事前に計上済みです。

見通し


具体的な業績見通しやフリーキャッシュフローの目標値の公表はありませんでしたが


  • 信用格付けをシングルAに改善・持続
  • 有利子負債 / EBITDA <2.5x-a
  • 将来的な配当再開

の目標を公表しています。

また多数の警告・リスクを公表しています。

株価と指標


2019年2月1日の時点で10.19ドルです。


予想PER(コ):12.13倍
PBR:2.86倍
予想配当利回り(コ):0.44%
GEの現在の株価と指標 
 (コ) コンサンス予想 (会) 会社予想

総評と感想


電力事業の底はいまだ見えてこない感じです。
ただ今回新たなネガティブサプライズは出ませんでした。
今後資産売却や経費削減で債務圧縮と電力事業の立て直しが出来るかに注目でしょうか。
個人的には最悪期は脱した印象ですが不透明感は引き続き強く投資妙味はあまりないと思います。

ロジックからのユーザーの引き合いが強い ASML Holding(ASML) 2019年度3Qを振り返る

会社概要 ASMLHoldingは半導体製造装置メーカーで露光装置と呼ばれる半導体に回路を露光する装置を開発、販売、製造するメーカーです。 同社はDUVリソグラフィー、EUVリソグラフィー、ホリスティックリソグラフィーソリューションを含む3つのカテゴリーの製品を販売してい...