2019年1月2日水曜日

増収増益も英国事業のBoots社が不調のWalgreens Boots Alliance, Inc. (WBA) 2019年度1Q決算を振り返る

企業概要


ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは米国を中心としたドラッグストアを中心とするヘルスケアサービスを提供している会社で2014年ウォルグリーンがアライアンスブーツを買収し欧州にも事業を拡大しました。
同社のセグメントは以下の三つになります。

小売り薬局(米国)
米国のWalgreensおよびDuane Reaseブランドのドラッグストアや介護サービス、専門薬局を運営しています。
また昨年競合のRite aid社から店舗1900店を買収しています。

小売り薬局(国際)
Bootsブランド中心にイギリス、メキシコ、チリ、タイ、ノルウェー、アイルランド共和国、オランダ、リトアニアの合計8ヵ国で薬局中心の小売店を運営しています。
また独自のブランド商品やWebやモバイルサービスを通じた販売等も行っています。

製薬卸売
アライアンスヘルスケアブランドを中心に特殊医薬品、ジェネリック医薬品、健康および美容製品、在宅医療用品および器具等の卸売りおよび薬局およびその他ヘルスケアサービスを提供しています。

決算内容


19年9~11月期の第1四半期決算(1Q)は12/20に発表され以下のようになりました。


  売上高      EPS
2018 1Q実   30.74B     1.28
2019 1Q実
  33.793B
    1.46
2019 1Q予
  33.75B
    1.43
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPSともに予想を上回りました。
前期に引き続きRite Aid社の店舗買収効果のほかに米国や新興国のビジネスが好調でしたがBoot社の英国事業や為替の悪影響がありました。
またWalgreensはKroger、Alphabet's Verilyなどとのパートナーシップを発表しました。

セグメント情報


(1Q前年同期比)

Retail Pharmacy USA(小売薬局アメリカ)

売上高 257億ドル(前年同期比+14.4%増)
調整後営業利益 14億ドル(前年同期比+0.1%増)

Retail Pharmacy International(小売薬局インターナショナル)

売上高 29億ドル(前年同期比-5.9%減)
営業利益 調整後営業利益 1億3,200万ドル(前年同期比-34.6%減)

Pharmaceutical Wholesale(医薬品卸売業)

売上高 57億ドル(前年同期比-0.2%減)
調整後営業利益 2億2,000百万ドル(前年同期比-2.2%減)

米国事業はRite Aldの店舗買収の効果を除いても売上高が4.6%伸びだったので米国事業は好調でしたが英国事業が低調でした。
またRetail Pharmacy InternationalとPharmaceutical Wholesaleでは為替の悪影響がありました、現在ややドル安に振れてますが今後ドル高傾向が続けばリスクになりえます。

見通し



  • 2019年度の調整後EPSは恒常為替レートで7〜12%の成長
  • 今後3年間で10億ドルを超えるコスト削減プログラムを開始
  • 約30億ドルの自社株の買戻しプログラム
  • 1株当たり0.07ドルの為替レートによるリスク


株価と指標


2018/12/31時点で68.33ドルです。



予想PER(コ):9.69倍
PBR:2.52倍
予想配当利回り(コ):2.57%
Walgreens Boots Allianceの現在の株価と指標

(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想

総評と感想


決算は予想を上回りましたし、二桁のEPS成長は立派ですが英国事業の不振や為替の悪影響がありました。
数字はよかったですが決算の中身は課題がある内容でした、他にも引き続き投資家はAmazonの薬局事業拡大の影響など懸念材料があり株価はなかなか上がりづらい局面が続くかなと思います。
ただ予想PERは10倍を割っていますし配当や自社株買いもあるので今の水準なら割安かなとは思いますが。

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