2019年1月24日木曜日

増収増益も来期は半導体市況の鈍化の影響も見られるASML Holding(ASML) 2018年度4Qを振り返る

企業概要


ASMLHoldingは半導体製造装置メーカーで露光装置と呼ばれる半導体に回路を露光する装置を開発、販売、製造するメーカーです。
同社はDUVリソグラフィー、EUVリソグラフィー、ホリスティックリソグラフィーソリューションを含む3つのカテゴリーの製品を販売しています。

決算内容



18年10~12月の第4四半期決算(4Q)は1/23に発表され以下のようになりました。


  売上高      EPS
2017 4Q実   3.124B     1.82
2018 4Q実
  3.583B
    2.13
2018 4Q予
  3.48B
    2.11
(ドル) M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

通期は以下のようになりました。


(ユーロ

売上高、EPS共に予想を上回り、増収増益でした。
今年後半からメモリ市況の悪化と半導体製造メーカーのプロセス更新需要が強かったこともありメモリとLogicの引き合いが逆転しました。


EUV装置は今年18台出荷しており、2019年は30台の出荷を予定しています。
またNikonとの特許侵害の法廷争議の和解することで覚書を結んでおり2018年に引当金を計上しています。
この影響で2018年の売上総利益に1億3100万ユーロの悪影響がありました。

また1株当たり配当金を50%引き上げ、1株当たり2.10ユーロにし2018年~2019年までに最大25億ユーロの株式買い戻しプランを進めるとのことです。


セグメント情報



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見通し


2019年Q1の見通し


  • 2019年第1四半期の売上高は約21億ユーロ
    約3億ユーロのEUVシステム収入を含む
    サプライヤーの1社の火災による悪影響が約3億ユーロ
  • 売上総利益率は約40%
  • 研究開発費は約4億8000万ユーロ
  • 販売管理費は約1億3,000万ユーロ
  • 約14%の実効年率税率


売上高が21億ユーロと前年同期比の23億ユーロと比べ減少するとの予測です。
2019年は第一四半期は電子部品・モジュールのサプライヤの1社の火災による影響で在庫出荷に影響を受けるほか、半導体の需要鈍化に対応し2019年前半の機器納入を後半に遅らせるとのことです。
ただ後半にかけてロジック部門の成長が牽引しASMLの売上高は前年より成長すると見込んでいます。

株価と指標


2019年1月23日の時点で162.12ドルです。



予想PER(コ):20.29倍
PBR:5.29倍
予想配当利回り(コ):1.09%
ASML Holdingの現在の株価と指標 
 (コ) コンサンス予想 (会) 会社


総評と感想


今季は好調でしたが来期は不透明感が強くなった印象を受けました。
とくにメモリ市況が今年後半から現在にかけて悪化しているので場合によっては2019年通期にも影響を与えるんじゃないかとも思ったりします。
ただ7nmやIntelの10nmなどの最先端の半導体プロセスの投資需要の恩恵はこれからかなとも思います。
それらを踏まえて今の株価は高くも安くもないかなと思います。

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