2018年10月30日火曜日

Alphabet Inc. (GOOG) 3Q決算を振り返る

企業概要


アルファベット(GOOG)は持株会社でGoogleの親会社です。
Googleは検索サービスGoogleやAndroid Os、Youtube、クラウドサービスなど様々なITサービスを提供しています。
AlphabetはGoogle以外にもスマートホーム(Nest)、バイオテクノロジー(Verily)、ブロードバンド(Google Fiber)、自動運転(Waymo)など様々な新興企業を保有しています。
また収益の95%以上はGoogleからによるものです。

3Q決算内容


18年7~9月期の第3四半期決算(3Q)は10/25日に発表されました。


  売上高      EPS
2017 3Q   27.772B      9.57
2018 3Q実
  33.74B
     13.06
2018 3Q予
  34.05B
     10.44

EPSは予想を上回りましたが売上高は予想に届きませんでした。

セグメント利益


売上高


Google properties revenues(Googleの収入)

19,723百万ドルから24,054百万ドル +22%

Google Network Members' properties revenues(Googleネットワークメンバーの収入)

4,342百万ドルから4,900百万ドル +12%

Google advertising revenues(Google広告収入)上記二つを足したもの

24,065百万ドルから28,954百万ドル +20%

Google other revenues(Googleその他収入)

3,590百万ドルから4,640百万ドル +29%

Google segment revenues (Googleセグメントの収入) Google advertising revenues+Google other revenues

27,655百万ドルから33,594百万ドル +21%

Other Bets revenues(その他収入)

117百万ドルから146百万ドル +25%

営業利益


Google operating income(Google営業利益)

8,582百万ドルから9,490百万ドル +11%

Other Bets operating loss(その他営業利益[損失])

-650百万ドルから-727百万ドル -12%

株価と指標


2018/10/30時点で1,020.08ドルです


予想PER(コ):21.61倍
PBR:4.38倍
予想配当利回り(コ):0%
Alfabet Inc.の現在株価と指標

3Q総評と個人的な感想


検索エンジンのパートナーへの費用や広告のクリック単価減などややGoogleの広告収入への成長に陰りがみえる部分もありました。
特にクリック単価が前年同期比-28%はややネガティブな内容かなと思います。
予想PERは成長性を考えれば高くないですが、同社が引き続き高成長株であるにはGoogleCloud等のGoogle other revenuesセグメントがもうちょっと成長してほしいと考えます。
他にはAlphabetの投資先のWaymoが一部地域で有料タクシーサービスを開始しようとしており、今後広告だけじゃないその他部門が重要になると個人的には思います。
Alphabetは引き続き成長していますが課題も感じられる決算でした今の水準なら割安ですが個人的にはちょっと様子見したほうがいいかなと思います。



2018年10月28日日曜日

Advanced Micro Devices, Inc.(AMD) 3Q決算を振り返る

企業概要


アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD) 以下AMDはx86CPUおよび独立、個別のグラフィックユニット(GPU)、それらを統合したAccelerated Processing Unit(APU)を提供する会社です。
近年は自社製品の競争力低下やPC市場の縮小に悩ませれていましたが、新製品のRyzenおよびサーバー向けのEPIC投入以降急速に競争力を回復しており、またGPU部門はマイニング需要の恩恵を受けています。
同社は身近なところではパソコン向けのCPU及び、GPUやPS4およびXBOX向けのプロセッサーを提供しています。

3Q決算内容


18年7~9月期の第3四半期決算(3Q)は10/24日に発表されました。


  売上高      EPS
2017 3Q   1.58B      0.09
2018 3Q実
  1.65B
     0.13
2018 3Q予
  1.70B
     0.13

売上高は予想より下で、EPSは予想と一致しました。



セグメント利益


(Computing and Graphics)コンピューティングとグラフィック部門

売上高 前年同期比835百万ドルから938百万ドル +12%
営業利益 前年同期比73百万ドルから100百万ドル +13%

(Enterprise, Embedded and Semi-Custom部門)エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門

売上高 前年同期比749百万ドルから715百万ドル -5%
営業利益 前年同期比74百万ドルから86百万ドル  +12%

(All Other Category)その他
営業利益(損失) 前年同期比-28百万ドルから-36百万ドル -8百万ドル


コンピューティングとグラフィック部門はRyzenCPUが好調でしたがグラフィック部門が仮想通貨を始めとするBlockchain関連の需要の低下を受け不調でした。
エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門はサーバー向けの販売が好調でしたがセミカスタム、IP関連が不調でした。

4Q見通し


2018年第4四半期売上高、14.5億ドル(+-5000万ドル) 前年同期比 +8%を予測しています。


株価と指標


2018/10/26時点で17.63ドルです。


予想PER(コ):27.12倍
PBR:19.55倍
予想配当利回り(コ):0%
AMDの現在の株価と指標

3Q総評と個人的な感想


売上高が予想より下だっただけでなく、第4四半期(4Q)の売上高見通しがアナリスト予想を下回っており株価が大きく下落しました。
特にGPU部門が不調で仮想通貨だけじゃなく製品の競争力低下を指摘する意見もありました。
またセミカスタム、IP関連の不調はPS4やXBOXの製品サイクル終盤にあるためと思われます。
ただ個人的には2019年からは7nmで製造するCPU及びGPUの新製品に移行しようとしておりQ4が駄目でも来季は期待できるかなと思います。
チャート的にはかなり厳しいですね買うなら落ち着くまで待ってる方がいいかなと思います。
同社の成長性ストーリーが終わりつつあるとは思わないですが下落トレンドは当分続きそうかなと思います。

2018年10月27日土曜日

世界の株価がフリーフォール

世界中で株式が地政学的リスクや貿易戦争、財政問題等ありますが、特に景気のサイクルの転換点が意識されて株価が売られています。

世界の代表する株式指数


アメリカ S&P500


日本 日経平均


中国 上海総合指数


ドイツ DAX


イギリス FTSE


世界的に株価が下落していますが、特にグロース株の下落が酷く指数以上に損失を出してる人は少なくないかなと思います。
自分も最初上値が重くなってきたところで夏、秋相場で上昇したところまで下がるパターンはあり得るかなと思って少しインバース型のETFを組み込むなどヘッジをしていましたが、まさかここまで下げるとは思わず直近の下げはそのままPFに反映される形になってしまいました。
特に何十%もマイナスな銘柄もあり、どうしたものかと思考中です。

目先こういった相場の反転サインになりやすいのが出来高を大きく伴って下げてその後買い戻されるような動きです、そうならないか注視していますが、昨日の相場はそういった動きをしたかなと思いましたがあんまり出来高は膨らんでいないように思います。

また米中間選挙後は荒れやすいという傾向があり、米中間選挙後は落ち着くのではという見方もありました。

何にせよ生き残ることを優先して銘柄をバリュー株に組み替えるなり、ヘッジするなりゴールドを組み込むなりしていこうかなと思います。
とくに安いからといって安易に決算前のグロース株を逆張りするのは危険かなと思います。

2018年10月25日木曜日

Verizon Communications Inc.(VZ) 3Q決算を振り返る

企業概要


ベライゾンは持ち株会社でアメリカの最大手通信プロパイダーです。
同社は子会社を通じて、無線、有線の通信サービスやコンテンツサービスを提供しています。

3Q決算内容


18年7~9月期の第3四半期決算(3Q)は10/23日に発表されました。


  売上高      EPS
2017 3Q   31.717B      0.98
2018 3Q実
  32.607B
     1.22
2018 3Q予
  32.52B
     1.19
       ※売上高(百万ドル)EPS ドル

EPS・売上高共に予想を上回りました。

FiosVideoの加入減や有線事業の営業損失でWireline(有線)で前年比-3.2%と減収でした。



Wireless(無線)部門はiPhone効果や契約者数の伸びもあり前年比+6.1%と好調でした。



Media事業のOathは-6.9%の減収でした。


また通期見通しでは売上高、一桁前半から半ば、利益が一桁前半伸びになりそうとこです。
設備投資額は従来の172億ドルから166億ドルから170億ドルの範囲になるとのことです。

株価と指標

2018/10/24時点で57.42ドルです。


予想PER(コ):12.14倍
PBR:4.56倍
予想配当利回り(コ):4.20%
Verizonの現在の株価と指標

3Q総評と感想


決算の数字は予想を上回るいい数字でした。
モバイル通信業界のなかでベライゾンはイニシアチブをとれてるような印象を受けました。
特に全体的に株価下落してるなかでこれだけ強いチャートなのは好印象です。
ただしWireline事業はともかくOathがやや不調なのは気になります。
ベライゾンはアメリカ国内でほとんどのビジネスが完結しており直接的には貿易戦争の影響を受けにくい立場にあります。
ポートフォリオを安定させるためにもこういった銘柄を一つ入れておいたほうがいいのかなと思いました。

AIや自動運転で注目を集めるNVIDIA Corporation(NVDA)

企業概要


Nvidiaは大手半導体メーカーで世界的なGPU(Graphics Processing Unit)のメーカーです。

同社の製品及びブランドは

PCゲーム・メインストリーム向けグラフィックボードのGeForceシリーズ
動画編集、デザイナー、ビジネスユーザー向けのQuadroシリーズ
ディープラーニングやGPGPU向けのTeslaシリーズ
自動車、モバイルゲーム、タブレット、ドローン、ロボット等、組み込み向けのTegraシリーズなどがあります。

Nvidiaは従来、画面の出力や3D演算など画像の演算及びディスプレイへの出力に使用されているGPUを主に開発・提供していました。
ただ現在、AIや人工知能、それを支える機械学習の技術であるディープラーニングなどの興隆とそれらの演算処理として並列演算に優れているGPUが利用されることで同社が提供するGPUが注目されています。
同分野でもNvdiaはGPUでプログラミングを可能にするコンピューティングプラットフォーム、CUDAを開発・提供しておりCUDAは使いやすさやライブラリの点で競合を大きくリードしており、発展途上の同分野ではプログラムの書き換えや最新技術の対応が容易という面でNvdiaのGPUが有利であり、そのためNvdiaのGPU選考されている経緯があります。

また自動運転にも積極的に取り組んでおり、トヨタ、メルセデスベンツ、アウディ、テスラ、ボルボ、フォルクスワーゲンといった自動車業界と有力パートナーと手を組んでいます。

セグメント情報


同社のセグメントは

Datacenter(データセンター)

ディープラーニングと AIサービスやそれらのサービスを提供するクラウドコンピューティングに向けにGPUを提供しています。

Gaming (ゲーミング)

主にPCゲーム愛好家向けにGeForceなどのGPUを提供しています。
最近ではe-Sportsの流行の恩恵を受けています。

Professional Visualization(プロフェッショナル ビジュアライゼーション)

動画や画像編集、CGといったビジネス向けパソコン向けにGPUを提供しています。

Automotive(オートモーティブ)

自動車や部品メーカーに運転支援システムを提供する半導体やソフトウェアを提供しています。

OEM and Other

エヌビディアが持っているIPの提供とその他セグメントになります。

の5つになります。

直近の2020年度Q3のセグメント別の売上高の比率は以下のようになります。
AIや自動運転で注目される同社ですがGamingのセグメントが半分以上の割合を占めておりPCゲーム市場の動向の影響を強く受けます。


業績推移



売上高、利益共に右肩上がりですが、2020年度は前年を下回る売上高、利益になりそうです。


EPSは大きく増加していますが、配当は徐々に増やしていっている感じですね。

セグメント別売上高の推移は以下のようになります。


2020年度は特に仮想通貨ブームとそれに伴うマイニング需要が昨年に発生しており同社のGPUにも特需が発生していたこと、米中貿易戦争等などで半導体市況が冷え込んだこともありGamingやDatacenterのセグメントが今年度落ち込んでいた時期もありましたが徐々に回復傾向にはあります。

株価と指標


2019年12月31日時点で235.50ドルです。


予想PER(コ):32.54倍
PBR:12.84倍
予想配当利回り(コ):0.27%
NVDIAの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

投資判断とリスク


2019年は半導体市況の悪化や仮想通貨とそれに伴うマイニング需要の反動もあって株価は150ドルを割る局面もありましたが、直近では業績の回復に伴って株価も回復しています。
NVDIAは自動運転や機械学習が大きく注目されていますが、セグメント的にはGamingの比率が大きく、e-sportなどのPCゲーム市場の影響が大きいです。
しかし今後AIや機械学習の活用が広がればそれを活用するDatacenterのセグメント比率は高まると思います。
またリスクとしてはAIや機械学習に使用する半導体の分野では半導体大手のintelやAMD、QualcommやXilinx、IT大手のGoogleやAmazon他多数の企業が取り組んでおりそういった動向も気にする必要があるかなと思います

2018年10月21日日曜日

5G投資の恩恵をうけるコムシスホールディングス(1712)

コムシスホールディングスは日本コムシス、三和エレックなどによる共同持ち株会社で電気通信工事の最大手です。
同社は主に有線・無線通信向け電気工事の事業を主体としており、その他にもITソリューション事業や電気設備の設計や施工、太陽光発電などの社会システム関連事業を手掛けています。
同社の特徴としてはNTT向けの売上高が5割を近いことが挙げられます。


同社のセグメントは統括事業会社を中心としたグループ別のセグメントから構成されており

主にNTTグループを中心とした電気通信設備工事事業を行っている。
「日本コムシスグループ」

主にNCC(NTT以外)を中心とした電気通信設備工事事業を行っている。
「サンワコムシスエンジニアリンググループ」

信越エリアにおける電気通信設備工事事業を行っている。
「TOSYSグループ」

主に北海道エリアにおける電気通信設備工事事業を行っている。
「つうけんグループ」

情報処理関連事業を行っている。
「コムシス情報システムグループ」

の5つを報告セグメントになります。
各会社毎に担当事業について戦略の立案、事業ごとの活動を展開しているためこのような報告セグメントになっているとのことです。

業績推移




ガスインフラの施工を行うカンドーグループを連結化したことや既存事業が好調で直近では利益を伸ばしています。



※コ予 コンサンス予想

経営統合や子会社化などを積極的に進めており、それらの効果が表れてきた形です。
また配当の他に自社株買いも行っています。

株価と指標
2018/10/19時点で3130円です。


予想PER(コ):13.8倍
PBR:1.55倍
予想配当利回り(会):1.98%
コムシスホールディングスの現在の株価と指標

株価的には上昇一服といった感じでしょうか。
予想PERは的には割安だと思いますが、会社予想とコンサンス予想に大きく差がありコンサンス予想は前年比で売上高は+19.9%、当期利益+27.9%とかなり強気な数字に思います、達成できるかどうか決算や月次を追っていく必要があると思います。
業界的には今後2019年に開始される5Gのサービスに向けた設備投資を携帯キャリアが始め、同社は恩恵をうける立場にあります。
またデータトラフィックの増加に伴う、通信インフラの需要は高まっており同社の事業が悪くなっていくことはあまり考えられないんではないかと個人的には思います。
配当も右肩上がりですし、自社株買いも行っており個人的にはなかなか良さそうな銘柄だと思いました。
現在ポジションを保有していませんが、今後投資を検討しています。




2018年10月20日土曜日

9月の米国小売売上高

10月15日にアメリカの9月小売り売上高が発表されました。

2018/9 $509.0billion(約57兆円)で

前月比 0.1%  予想 +0.7% 前回 +0.1% 前年比 +4.7%

予想の数字0.7%に届きませんでした。
ただし暴風やハリケーン・フローレンスの影響がありそれらへの考慮が予想数字に織り込みきれていなかった可能性があります。
とくにレストラン等の飲食サービスが前月比-1.8%と悪かったです。
良かったセクターとしては引き続きネット通販が前月比+1.1%、自動車・関連部品が+0.8%、家具店が+1.1%、家電量販店+0.9%でした。
自動車や家具は前月比の反動や被災した商品の買い替え等の影響があると指摘されています。
また家電量販店は新しいiphoneの販売効果なのではないかと一部意見がありました。

10月もハリケーン・マイケルがあり小売り売上高、あまりいい数字が出てこないかもしれません。
特にレストランや観光関連の株式は、影響を注視していく必要があるかなと思いました。





2018年10月18日木曜日

ASML Holding(ASML)の3Qを振り返って

ASMLHoldingは半導体製造装置メーカーで露光装置と呼ばれる半導体に回路を露光する装置を開発、販売、製造するメーカーです。
同社はDUVリソグラフィー、EUVリソグラフィー、ホリスティックリソグラフィーソリューションを含む3つのカテゴリーの製品を販売しています。

18年7~9月期の第3四半期決算(3Q)は10/17に発表され以下のようになりました。


  売上高      EPS
2017 3Q   2.888B      1.52
2018 3Q実
  3.22B
     1.86
2018 3Q予
  3.21B
     1.82
       ※売上高(100万ドル)EPS ドル

EPS・売上高共に予想を上回りました。
内容としては粗利益率が43.3%から48.1%に大きく上昇しました。
受注は特に価格が高騰していたメモリーメーカーの引き合いが強かったです。


また特に注目を集めているEUV装置は3Qに新たに5件受注し、今年合計18台、来年30台の出荷を予定しているとのことです。

Q4(10~12月期)は30億ユーロ(約34.6億ドル)と粗利益率48%を予想しています。

株価と指標
2018/10/18時点で185.77ドルです。


予想PER(コ):23.08倍
PBR:6.26倍
予想配当利回り(コ):0.99%
ASML Holdingの現在の株価と指標

株価全体が軟調なことや半導体セクター全体の見通しにやや陰りがでたのと、貿易戦争や半導体製造メーカーGLOBALFOUNDRIESの7nm無期限停止等いくつか悪材料が出て株価やや調整気味でしたが決算はよかったと思います。
懸念としては直近メモリーの需要も落ち着いてきており、それが短期的には影響が出る可能性があることくらいでしょうか。
現在ポジション保有しておらず、今後直ぐにポジションを開始する予定はないですが引き続き監視しようかと思います。







2018年10月17日水曜日

S&P500 暴落後の動き

最近アメリカの金利上昇や貿易戦争等で株価が急落しましたがようやくやや落ちつきつつあります。
ただ暴落したあとどういう相場の動きになるんでしょうか?

S&P500ですが今年2月金利上昇懸念、4月に貿易戦争懸念等で売られています。



その後リバウンドしても再び安値をつけにいっています。
2015年も米国の量的緩和後初めての利上げとなり株価大きく売られる場面がありました。
16年の2月もチャイナショックや米国の量的緩和の出口戦略で売られています。
チャート的にはこちらもリバウンド後安値をつけています。



ただし2014年10月に量的緩和縮小懸念で売られたあとそのまま高値突破しています。


それをふまえて今回の株価急落後の動きを考えるなら今後の2~3日の動きが重要になるでしょうか、またもう一度安値をつけにいく展開も想定しておくべきでしょう。
ただ基本的にアメリカ株はここまで右肩上がりです。急落したあとはややボラタイルな相場になりやすいですが、基本的には今まで少し下げてもほとんど押し目になるだけでした。
個人的はまた安値つける展開になってもそこで買えればなと思います。





2018年10月14日日曜日

Walgreens Boots Alliance, Inc. (WBA)のQ4と通期を振り返って

ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは米国を中心としたドラッグストアを中心とするヘルスケアサービスを提供している会社で2014年ウォルグリーンがアライアンスブーツを買収し欧州にも事業を拡大しました。
18年6~8月期の第4四半期決算(4Q)は10/11に発表され以下のようになりました。


  売上高      EPS
2017 4Q   30.15B      1.31
2018 4Q実
  33.44B
     1.48
2018 4Q予
  33.78B
     1.45
(ドル)

売上高は前年を上回りましたが予想よりは下でした。
EPSは予想を上回りました。

2018年通期は以下のようになりました


売上高営業益純利益EPS
  2017.8118,2147,5404,0783.78
  2018.8131,5737,8045,0245.05
(百万ドル)

売上高は前年比+11.3%増、EPSは33.6%増でした。
ライトエイドの店舗を取得したこととそれに伴う一時費用が減ったことで売上、利益とも大幅増になりました。

また同社は2019年の調整後1株当たり7~12%の成長を予測しています。
調整後のEPSレンジ6.40~6.70になります。
これは株式買い戻し予定も含めた数字です。

第4四半期(4Q)のセグメントは以下のようになりました。

Retail Pharmacy USA(小売薬局アメリカ)

売上高 255億ドル(前年同期比14.4%増)
調整後営業利益 14億ドル(前年同期比0.1%増)

Retail Pharmacy International(小売薬局インターナショナル)

売上高 29億ドル(前年同期比1.9%減)
営業利益 調整後営業利益 2億5900万ドル(前年同期比0.8%減)

Pharmaceutical Wholesale(医薬品卸売業)

売上高 56億ドル(前年同期比2.3%増)
調整後営業利益 222百万ドル(前年同期比0.5%増)

アメリカの薬局がライトエイドの店舗を取得したこと既存店の売上が伸びたことで売上高が大きく伸びました、ただイギリスのブーツUKの売上が厳しくこれが売上高の予想を下回った要因になったと思われます。

株価と指標
2018/10/13時点で73.5ドルです。


予想PER(コ):10.44倍
PBR:2.68倍
予想配当利回り(コ):2.48%
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスの現在の株価と指標

売上高が予想を未達で売られる場面もありましたが、その後買い戻されています。
割安で安定感がある銘柄だと思います。
ただし今後は店舗買収の効果はなくなってくるので売上高の伸びは緩やかになると思います。
現在ポジションを保有しておらず今後の投資予定もないですが良い銘柄だと思います。







2018年10月13日土曜日

アメリカ最大手の通信キャリア Verizon Communications Inc.(VZ)

会社概要


Verizonは持株会社でアメリカの最大手通信プロパイダーです。
同社は子会社を通じて無線、有線通信サービスやコンテンツサービスを提供しています。
アメリカのNTTやKDDIといったところでしょうか。

特に子会社のVerizon Wirelessがアメリカの最大手携帯キャリアで同社の収益の大半を占めています。
それ以外にもブロードバンド並びにビデオやメディア等のコンテンツサービス、企業向けのネットワークソリューション、データーセンター、クラウド、セキュリティサービス、スマートフォンなどのデバイス販売などを提供しています。
特に近年は5G関連として注目を集めることが多いです。
またインターネットサービス企業のAolやYahooの中核サービスを買収してメディア企業Oath(その後Verizon Media Groupに名称を変更)を立ち上げて、コンテンツに力を入れようとしていましたが、メディア事業の競争激化や広告事業が低調だったこともあり2018年度に約46億ドルの減損を計上しています。

セグメント情報


同社のセグメントはConsumerとBusinessと顧客ごとのセグメント分けがされており、全社が一般消費者で後者が企業や政府機関向けを指しています。

Consumerが直近の2020年度第4四半期決算の情報ですと売上高は239億ドルで、Businessセグメントが81億ドルになります。


またCounsumerとBusinessのセグメントに関わらずVerizon WirelessのWireless事業が収益の大半を占めています。

業績推移



2017年度は法人減税で一時益が計上されています、また2020年はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響をやや受けて減収になっています。


EPSも上記と同じ理由で2017年に一時的に増加しており、売上高の減少に伴って2020年はやや減少しています。
ただ配当も右肩上がりです。

決算情報


2020年度第1四半期
2019年度第4四半期
2019年度第3四半期
2019年度第2四半期
2019年度第1四半期

株価と指標


2021年3月26日の時点で58.17ドルです。


予想PER(コ):11.23倍
実績PER:13.53倍
PSR:1.88倍
PBR:3.55倍
予想配当利回り(コ):4.31%

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


株価の値動きが少ない高配当、連続増配銘柄ですね。
同社のリスクとしては厳しい競争環境が厳しいことが挙げられます。
特にT-Mobile & Sprintが乗り換えキャンペーンや価格競争を積極的に行っていることもあり、Verizonは常にプレッシャーを受けています。
またVerizonはコンテンツ事業を買収し同社の新しい収益の柱にしようとしていましたがそういった取り組みはあまり上手くいかなかったですね。
期待される要因としては同社の5Gの取り組み注目が集まっており、現在は設備投資の費用が先行している印象ですが、同取り組みが同社の今後の収益拡大に寄与することを個人的には期待したいところです。
総評としては同社株は大きく成長は期待できませんが、スマートフォンは現代社会では必須になっており、同社はそのインフラを提供する企業として安定はしている企業かなと個人的には思っています。





2018年10月12日金曜日

株価崩落中でどう投資しよう

金利上昇や貿易戦争、イタリア不安などで世界中の株式が売られています。
米国株では新興株が多いナスダックは高値からだいたい10%ほど調整しています。

ダウ30


ナスダック

S&P500

いろいろ不安材料はありますが、今後短期的には米国金利が相場にとって重要になるんじゃないかと思います。
米国10年債を見てみるとやや一服感も出てきたので個人的にはこの位置では短期的には株をショートするよりはロングに賭けたいかなと思います。
また米国の新興国銘柄ボロボロに売られたものが多くチャートや需給がといったところなので指数やバリュー株を逆張りで地合いがよくなれば新興株に乗り換えるのもありかなと思います。


中、長期でみれば今後アメリカの企業決算や中間選挙もあるので結果を確認してからといったところでしょうか。

2018年10月9日火曜日

直近、軟調な米国のFANGを中心としたハイテク株

今まで相場を牽引してきたFANGと呼ばれるハイテク株ですが直近やや軟調です。

Facebook

Amazon
Netflix
Alphabet(google)

特に米国の金利上昇や貿易戦争を嫌気する動きだと思いますが。
テクニカル的には下ひげをつけた銘柄も多くあり、相場が反転するかはここ2~3日の値動きが重要なようにおもいます。
逆に反転しなければプチクラッシュみたいなことが起きそうな予感が、とくにトレンドラインを割ってる銘柄が多いのも気になります。

他の人気な米国ハイテク銘柄

Square

Microsoft
Nvidia
Apple



2018年10月7日日曜日

国内でホテル事業を展開するグリーンズ(6547) 銘柄研究

グリーンズは2017年3月に上場したホテルチェーンで世界2位のホテル数を誇るチョイスホテルズの国内フランチャイズとグリーンズホテルズ事業を展開する企業です。
2018年10月の時点で日本で95店舗のホテルを展開しています。
同社は三重県を中心に日本中に展開しています。

同社のセグメント情報はホテル事業の単一セグメントです。

業績推移




※コ予 コンサンス予想

EPS、配当については上場後の数字になります。
2018年6月期はホテルの新規開店が集中したため費用先行という形になりました。

株価と指標
2018/10/5の時点で1467円です。


PER予想(コ) 11.78倍
PBR 2.02倍
配当利回り 1.36%

直近、台風の影響を懸念されて株価売られていますがそのおかげで株価は割安かなと思います。
特にホテル事業はインバウンド需要の恩恵を受けやすい立ち位置にあり、また直近新規開店を3店舗行っており今後の業績への影響も期待できます。
また50憶円の戦略枠を設定してM&AやIT、人材への投資を強化するとのことです。
同社は2020年までに100店舗を目指すとのことです。

現在ポジションを保有していませんが、今後投資を検討しています。



Blog休止と今後のお知らせ

何故か分からないですが、現在Blogger上のサイドバーが下に表示されており設定を一部変更してみましたが直らないのと、同サイト自体がスマホ用のレイアウトに対応していないことが前々から気になっておりこれを機にサイト移転を計画しています。 多少お時間頂くと思いますが、移転の際には改め...