会社概要
Verizonは持ち株会社でアメリカの最大手通信プロパイダーです。 同社は子会社を通じて、無線、有線の通信サービスやコンテンツサービスを提供しています。
決算内容
2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月24日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 1Q実 | 32.128B | 1.20 |
2020 1Q実 |
31.61B
| 1.26 |
2020 1Q予 |
32.44B
| 1.23 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想を下回りましたが、EPSは予想を上回りました。
売上高は前年同期比で-1.6%、EPSは前年同期比を上回りました。
売上高の減少は主にCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックとそれに伴い70%の店舗を閉鎖した影響もありスマートフォンの販売などの機器収入が落ち込んだことが影響しました。
またFCCの支払いの延期や延滞料金の放棄などのCOVID-19(新型コロナウィルス)に対応したプログラム「Keep Americans Connected」の対応で貸倒引当金を2億2800万ドルを計上したことや、Web会議のBlueJeansを買収したことを報告しています。
セグメント情報
売上高 1Q前年同期比
Consumer
221億ドルから218億ドル -1.7%
ワイヤレスサービスの小売Postpaid(後払い)の純増数(純減)は-52万5000件でした。
Postpaid(後払い)スマートフォンの純増数(純減)は-16万7000件でした。
光ファイバーネットワークサービスのFiosInternetの純増数は+3万5000件でした。
有料ビデオ・オンデマンドサービスのFiosVideoは純増数(純減)は-8万4000件でした。
Business
77億ドルから77億ドル -0.5%
ワイヤレスサービスのRetail Postpaid(小売り後払い)の純増数は47万5000件でした。
Postpaid(後払い)スマートフォンの純増数は23万9000件でした。
Total Wireless (Consumer+Business)
227億ドルから226億ドル -0.5%
Retail Postpaid(小売り後払い)の純増数(純減)は-5万件でした。
Retail postpaid churn(小売り解約率)は1.08%でした。
Verizon Media Group
18億ドルから17億ドル -4%
主にCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で広告が減少した影響を受けました。
見通し
2020年度通期
- 調整後Non-GAAP EPS-2%〜+2%(従来予想+2%~+4%)
- 設備投資額は175~185億ドル(従来予想170億ドル~180億ドル)
- 23%~25%の実効税率(Non-GAAP)
また通期の売上高予想をCOVID-19(新型コロナウィルス)の不確実性から撤回しました。
株価と指標
2020年4月24日時点で57.93ドルです。
予想PER(コ):12.57倍
実績PER:11.99倍
PBR:3.94倍
予想配当利回り(コ):4.27%
Verizonの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
機器販売や加入者数の減少、メディア事業の広告収入の減少などのCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響がみられる決算でした。
ただ同社のネットワークはゲームで200%、コラボレーションツールで10倍、ビデオ会議で40%以上のトラフィックが増加しているとしており、人々のネットワークへの依存は進んでいることから同社の本質的なビジネスへの影響は少ないかなと思います。
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