2019年4月24日水曜日

EPSは予想を上回りガイダンスの上方修正も懸念が残るVerizon Communications Inc.(VZ) 2019年1Q決算を振り返る

企業概要


ベライゾンは持ち株会社でアメリカの最大手通信プロパイダーです。 同社は子会社を通じて、無線、有線の通信サービスやコンテンツサービスを提供しています。

決算内容


2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は4/23日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 1Q実   31.772B    1.17
2019 1Q実 
  32.128B
    1.2
2019 1Q予
  32.15B
    1.17
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想とほぼ横ばいでEPSはやや予想を上回りました。
主にワイヤレス部門の収益が堅調でした。

セグメント情報


Wireline(有線部門)は前年同期比で-3.9%でした。
光ファイバーネットワークサービスのFiosインターネットネットが5万2000件の加入者増でした。
有料ビデオ・オンデマンドサービスのFios Videoは5万3000人の加入者減でした。
同セグメントではFiosインターネット以外は引き続き厳しい競争に晒されています。
またVerizonはYouTube TVをFiosの顧客に提供するとも発表しておりストリーミングサービスの競争が激しくなっていることも踏まえてFios Videoの顧客は今後も減少し続けると思います。


Wireless(無線部門)は前年同期比で+3.7%でした。
サービス収益が+4.4%と好調でした、主に18年Q4でのユーザー増加や顧客の上位プランへのアップグレード、1アカウントあたりの接続数の増加がありました。
無線通信サービスのPostpaid(後払い)の純増数は6万1000件でした、これは4万4000件の携帯電話と15万6000件のタブレットの純減、ウェアラブル製品とその他接続機器の26万1000台純増によるものです。後払いスマートフォンの純増数は17万4000件でした。


Verizon Mediaは前年比-7.2%でした。
デスクトップ広告の減少が主な要因です。
プラットフォームの統合やシナジー、スーパーチャンネルにフォーカスするとしていますがどうでしょうかね。


見通し


同社は2019年の調整後EPSを「1桁台前半の成長率」と従来の前年とほぼ同等のEPSからガイダンスを引き上げました。

2019年の通期見通し 

  • 売上高一桁前半の成長率(GAAPベース) 
  • 調整後EPS一桁台前半の成長率  従来(前年とほぼ同等のEPS) 
  • 設備投資額は170~180億ドル(2018年の設備投資額は167億ドル)

株価と指標


2019年4月24日時点57.15でドルです。



予想PER(コ):11.93倍
PBR:4.44倍
予想配当利回り(コ):4.08%
Verizonの現在の株価と指標
 (コ) コンサンス予想 (会) 会社予想 

総評と感想


EPSは予想を上回っており、ガイダンスも引き上げられたので悪くない決算だったとは思いますがメディア事業の不振や純増数の増加が鈍化してるのが気がかりです。
特に無線通信サービスのPostpaid(後払い)の加入者数に失望する声がちらほらありました、株価も今月5Gサービスを開始して注目を集めていたこともあり決算後売られています、
Verizonもプロモーション活動を3月まで控えてたとしており今後の決算では加入者数が再び増えるか注目でしょうか。
中長期的にはVerizonは今月5Gサービスを開始するなど5G分野では競合他社をリードしており個人的に期待しているので株価が安くなればどこかで投資しようかなと思っています。

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