2020年7月26日日曜日

新型コロナの影響も予想は上回る Verizon Communications Inc.(VZ) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


Verizonは持ち株会社でアメリカの最大手通信プロパイダーです。 同社は子会社を通じて、無線、有線の通信サービスやコンテンツサービスを提供しています。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月24日に発表され以下のようになりました。



  売上高   EPS
2019 2Q実   32.071B   1.23
2020 2Q実 
   30.4B
   1.18
2020 2Q予
   29.93B
   1.15
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で-5.1%でEPSは-4.1%減少しました。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響をEPSで-0.14ドルを想定しています。
COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックとそれに伴う大半の店舗を閉鎖した影響でワイヤレス機器の収入減少が継続した他、Verizon Mediaで広告収入と検索収入が減少した影響を受けました。



セグメント情報


売上高 2Q前年同期比

Consumer 

220億ドルから211億ドル -4%

ワイヤレスサービスの小売Postpaid(後払い)の純増数(純減)は-7万2000件でした。
Postpaid(後払い)スマートフォンの純増数(純減)は+19万9000件でした。
光ファイバーネットワークサービスのFiosInternetの純増数は+1万件でした。
有料ビデオ・オンデマンドサービスのFiosVideoは純増数(純減)は-8万1000件でした。


Business

78億ドルから75億ドル -3.7%

ワイヤレスサービスのRetail Postpaid(小売り後払い)の純増数は28万0000件でした。
Postpaid(後払い)スマートフォンの純増数は7万6000件でした。


Total Wireless (Consumer+Business)

227億ドルから217億ドル -4.4%

Retail Postpaid(小売り後払い)の純増数(純減)は17万3000件でした。
Retail postpaid churn(小売り解約率)は0.58%でした。


Verizon Media Group

18億ドルから14億ドル -24.5%

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で広告及び検索収入が減少しました。


見通し


2020年度通期
  • 調整後Non-GAAP EPS-2%〜+2%
  • 設備投資額は175~185億ドル
  • 23%~25%の実効税率(Non-GAAP)
通期見通しの変更はありません。
また第3四半期のワイヤレスサービスの売上高は前年同期比で-1%を予測しています。


株価と指標


2020年7月24日時点で56.85ドルです。


予想PER(コ):11.63倍
実績PER:12.61倍
PBR:3.84倍
予想配当利回り(コ):4.40%
Verizonの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


無難な決算でした。
前年同期比で収益は減少しているものの、7月末までにすべての店舗を開店する予定であることや債務の削減も進んでおり同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)下でも比較的安定した銘柄なのは変わりないかなと思います。

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