2020年11月1日日曜日

光回線の加入者数増加 Verizon Communications Inc.(VZ) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


Verizonは持ち株会社でアメリカの最大手通信プロパイダーです。 同社は子会社を通じて、無線、有線の通信サービスやコンテンツサービスを提供しています。

決算内容


2020年度第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月21日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実   32.894B   1.25
2020 3Q実 
   31.543B
   1.25
2020 3Q予
   31.59B
   1.22
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想をやや下回り、EPSは予想を上回りました。
売上高は前年同期比で-4.1%でEPSは横ばいだった。
COVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大による顧客動向の変化と特定のデバイスの発売時期が例年よりも少し遅れた影響を受けました。


セグメント情報


売上高 3Q前年同期比

Consumer 

227億ドルから217億ドル -4.3%

ワイヤレスサービスの小売Postpaid(後払い)の純増数(純減)は+13万2000件でした。
Postpaid(後払い)スマートフォンの純増数(純減)は+25万8000件でした。
光ファイバーネットワークサービスのFiosInternetの純増数は+13万9000件でした。
有料ビデオ・オンデマンドサービスのFiosVideoは純増数(純減)は-6万1000件でした。


Business

79億ドルから77億ドル -1.7%

ワイヤレスサービスのRetail Postpaid(小売り後払い)の純増数は41万7000件でした。
Postpaid(後払い)スマートフォンの純増数は14万1000件でした。


Total Wireless (Consumer+Business)

227億ドルから217億ドル -4.4%

Retail Postpaid(小売り後払い)の純増数(純減)は41万7000件でした。
Retail postpaid churn(小売り解約率)は0.89%でした。


Verizon Media Group

18億ドルから17億ドル -7.4%

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響は引き続きありましたが前四半期よりは大きく回復しました。
またライブスポーツ観戦に拡張現実 (AR) 機能を追加したYahoo Sports PlayARやビデオチャットしながらライブスポーツを観戦できるWatch Togetherのロンチを報告しています。


見通し


2020年度通期
  • 調整後Non-GAAP EPS 0%~+2% (前回予想 -2%〜+2%)
  • 設備投資額は175~185億ドル
  • 23%~25%の実効税率(Non-GAAP)
  • また第4四半期のワイヤレスサービスの売上高は前年同期比で+2%を予測しています。

株価と指標


2020年10月30日時点で56.99ドルです。


予想PER(コ):11.44倍
実績PER:12.89倍
PSR:1.84倍
PBR:3.62倍
予想配当利回り(コ):4.40%
Verizonの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


COVID-19(新型コロナウィルスやiPhone12の例年と比べると遅い販売の影響はありましたが、人々の在宅時間の増加に伴う記録的な光ファイバーネットワークサービス「Fios」への加入者数増加などもあり収益的には問題なさそうです。
現在同社株を保有していますが今後もポジションを継続しようと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Blog休止と今後のお知らせ

何故か分からないですが、現在Blogger上のサイドバーが下に表示されており設定を一部変更してみましたが直らないのと、同サイト自体がスマホ用のレイアウトに対応していないことが前々から気になっておりこれを機にサイト移転を計画しています。 多少お時間頂くと思いますが、移転の際には改め...