2020年8月1日土曜日

初の減収 Alphabet Inc. (GOOG) 2020年2Q決算を振り返る

会社概要


アルファベット(GOOG)は持株会社でGoogleの親会社です。 Googleは検索サービスGoogleやAndroid Os、Youtube、クラウドサービスなど様々なITサービスを提供しています。 AlphabetはGoogle以外にもスマートホーム(Nest)、バイオテクノロジー(Verily)、ブロードバンド(Google Fiber)、自動運転(Waymo)など様々な新興企業を保有しています。 また収益の95%以上はGoogleからによるものです。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月30日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実   38.944B   14.21
2020 2Q実 
   38.297B
   10.13
2020 2Q予
   37.36B
   8.34
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比-2%でEPSは大きく減少しました。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で広告事業が大きく減少しました。
また自社株買いを280億ドル拡大に拡大すると発表します。


セグメント情報


売上高 2Q前年同期比

Google Search & Other(Google検索&その他)

23,642百万ドルから21,319百万ドル -10%

YouTube Ads(Youtube広告)

3,603百万ドルから3,812百万ドル +6%

Google Network Members' properties revenues(Googleネットワークメンバーの収入)

5,249百万ドルから4,736百万ドル -10%

Google advertisings(上記のGoogle広告を足したもの)

32,494百万ドルから29,867百万ドル -8%

Google Cloud

2,100百万ドルから3,007百万ドル  +43%

Google Other(Googleその他)

4,080百万ドルから5,124百万ドル +26%

Google revenues(Google売上高)上記の合計

38,674百万ドルから37,998百万ドル +14%

Other Bets revenues (その他売上高)

162百万ドルから148百万ドル -9%

hedging gains(ヘッジ利益)

108百万ドルから151百万ドル +40%

営業利益 2Q前年同期比

Google operating income(Google営業利益)

10,280百万ドルから7,572百万ドル -26%

Other Bets operating loss(その他営業利益[損失])

-989百万ドルから-1,116百万ドル

TAC(トラフィック獲得コスト)

7,238百万ドルから6,694百万ドル

Google CloudやPlay、Youtubeのサブスクリプションサービスは収益は伸びましたが、収益の大半を占める広告事業がCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響を受けました。


見通し


同社は具体的な業績の見通しを提供していませんが、広告事業を徐々に改善しているものの引き続きグローバルなマクロ環境は引き続き不確実としています。

株価と指標


2020年7月31日時点で1482.96ドルです。


予想PER(コ):36.50倍
実績PER:30.92倍
PBR:5.13倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Alphabetの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想


総評と感想


予想を上回る決算でしたが、同社は初の四半期での減収になるなど厳しい決算でした。
ただ6月末にGoogleの検索収益が昨年と同等になるなど改善傾向ではあるとのことです。
現在同社株を保有しており今回厳しい決算でしたが、今後の業績改善や自社株買いの拡大も発表していることから保有は続けようと思っています。

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