2018年12月5日水曜日

米国事業が改善も成長投資による赤字が続くメルカリ(4385)2019年度1Q決算を振り返る

企業概要


メルカリは総合フリマアプリで国内トップのメルカリの運営企業で日本や米国でサービスを提供しています。
メルカリはスマートフォンに特化した個人間取引(CtoC)のためのマーケットプレイスであり、スマートフォン上で簡単・手軽に中古品を売買できるサービスです。

決算内容


2019年度第1四半期決算(2018年7~9月期)は11/8日に発表されました。


売上高営業益経常益純利益EPS
  18.4-910,552 -2,513- 2,513-2,887-20.7

(百万円)

上場したのが2018年の6月に上場したので決算短信に数字はないですが決算説明会の資料を引用すると以下のようになっています。


売上高は伸びていますが広告費用や人件費の増加、新サービスメルペイのサービス開始への準備に伴う費用増により営業損益は前年同期比で赤字拡大しています。

フリマアプリメルカリの日本、米国事業は以下のように推移しました。


Gross Merchandise Value:総流通総額

米国事業がプロダクト見直し時期の低迷を脱してGMVが前年比+77.2%と大きく成長しています。
国内事業は規模の拡大によりユーザーの伸び率が鈍化していますが、一人当たりの単価が上昇しておりGMVが41.1%増加しました。
今後も30~40%の成長を見込むとのことです。

他にマーケティング施策の説明のほかに買収した株式会社マイケルの提供する自動車愛好家向けのコミニティアプリ「CARTUNE」とのシナジー効果の説明がありました。
国内事業ではカテゴリの強化に加え、M&Aの可能性もあるとのことです。
米国事業は広告費用を増やさずGMVを追っていくとことです。



期待されているモバイルペイメントサービス「メルペイ」は準備万端にしてから発表したいとのことで具体的な説明はありませんでした。

セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


業績予想は非開示です。

株価と指標


2018/12/4日時点で株価は2,672円です。


予想PER(コ):N/A倍
PBR:6.30倍
予想配当利回り(コ):N/A
メルカリの現在の株価と指標

(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想


総評と感想


米国事業の成長性を評価され決算後、株価が上昇する場面もありましたがその後株価は下落気味です。
決算自体は懸念の米国事業に改善が見られたことが評価できますが引き続き営業損益の改善が見られないことやメルペイサービスの開始時期や内容が不透明なこともあり評価が難しいかなと思います。
また現在モバイルペイメントサービスの競争が激化しており後発になるメルペイ事業への不安もあります。
成長性は確かですが引き続き上値が重い展開が続くのかなと思いました。

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