会社概要
The Coca-Cola Companyはコカ・コーラを始めとする飲料メーカーで200カ国以上の国で500以上のブランドを冠した3,800種類以上の炭酸・非炭酸清涼飲料を製造販売しています。 同社のブランドはコカ・コーラ以外にもダイエットコークやAdeS(いろはす)、Fanta、Sprite、ジョージアコーヒー、ミニッツメイドジュースなどを始め消費者に炭酸飲料やスポーツドリンク、果汁ジュース、水、お茶、コーヒー、乳製品など飲料を提供しています。 近年では健康志向の高まりやコーヒーショップの世界的な流行によりやや同社の炭酸飲料離れの傾向もありましたが、健康志向の製品の投入やイギリスの大手コーヒーチェーンのコスタ・コーヒーの買収を行うなど時代の変化に合わせた経営を行っています。 また投資家からはバフェット銘柄としても知られバフェット氏率いるバークシャーハサウェイが同社の筆頭株主であることは有名です。
決算内容
2019年度の第3四半期決算(2019年7月~2019年9月)は10月18日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2018 3Q実 | 8.263B | 0.58 |
2019 3Q実 |
9.507B
| 0.56 |
2019 3Q予 |
9.48B
| 0.56 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想を上回りました。
EPSは予想と一致しました。
前年比でみると売上高は増加しましたがEPSは減少しました、主に為替からの逆風の影響がありました。
全ての地域で本源的な売上高成長を達成したほか、コカ・コーラゼロが年初から+14%の成長を実現した他、コカ・コーラエナジーやコカ・コーラプラスコーヒーなど新しいブランドの寄与もありました。
セグメント情報
(3Q前年同期比)
EMEA(欧州・中東・アフリカ)の為替や買収の影響を除く本源的売上高成長は新興国と同程度の先進国での成長が見られ+7%でしたが、買収や為替の影響込みだとFlatでした。
アジア太平洋地域では本源的売上高成長は4%増加しました。インド、東南アジア、中国の新興市場で流通が拡大し新しい消費者を獲得して恩恵を受けました。
また買収や為替の影響込みだと+1%でした。
また日本でもやるべきことはあるが、Volumeと収益で改善がみられたとのことです。
ラテンアメリカでは+9%の本源的売上高成長でした、買収や為替の影響込みだと-3%でした、このセグメントのマクロ環境の悪化にも関わらずブラジルでの堅調な業績やメキシコ事業の改善が見られました。
しかし、アルゼンチンでは、経済状況の悪化とインフレが消費者支出に悪影響を及ぼしています。
北米では+3%の本源的売上高成長でした、買収や為替の影響込みだと+2%でした。
炭酸飲料のポートフォリオの革新と缶飲料のパフォーマンスの改善が見られました。
特にコカ・コーラゼロなどのNon Sugar製品が好調でした。
ただし飲料水では期待した業績は達成できなかったとのことです。
見通し
2019年の事業の買収や為替の影響を除いた通年の本源的売上高(non-GAAP)は少なくとも+5%を予想しています。
2019年の事業の買収や為替の影響を除いた通年のEPS(non-GAAP)は2018年の2.08ドルから+-1%のガイダンスを維持。
フリーキャッシュフローは65億ドル~の増加を予想。
また2020年度の売上高への約1ポイントから2ポイント、営業利益で2ポイントから3ポイントの為替からの逆風の影響受ける部分的なガイダンスを提供しました。
株価と指標
2019年10月18日時点で54.78ドルです。
予想PER(コ):24.03倍
PBR:12.88倍
予想配当利回り(コ):2.99%
The Coca-Colaの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想
総評と感想
決算良かったです、同社は消費者ニーズの変化に合わせて成長を取り戻しつつあると言えます。
ただしドル高の影響は大きく利益の拡大は為替次第な部分もあります。
またバリューエーション面でもやや高めかなと思いますが、約3%の配当もあり個人的には投資妙味はありそうかなと思います。
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