会社概要
Microsoftはパーソナルコンピューター向けのオペレーティングシステム「Windows」を開発・提供する会社でまた普段仕事などでMicrosoftOfficeを使用されているかたも多いんではないでしょうか?
特にWindowsとOfficeのイメージが強い同社ですか近年はクラウドサービスのAzureや家庭用ゲーム機のXboxや人気ゲームのHALOシリーズ、タブレット・一体型PCのSurfaceシリーズ、検索サービスのBingなどハード、ソフト問わず幅広い製品やITサービス・ソフトウェアを提供しています。
また企業買収も積極的に行っており、近年で有名な企業だけでもスマートフォンや携帯電話を製造していたNokiaのモバイル部門やコミュニケーションツールのSkype、サンドボックスゲームのMinecraftを開発・提供していたMojang、ソフトウェア開発プラットフォームのGitHubを買収しています。
決算内容
2020年度の第1四半期決算(2019年7月~2019年9月)は10月23日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 1Q実 | 29.084B | 1.14 |
2020 1Q実 |
33.055B
| 1.38 |
2020 1Q予 |
32.23B
| 1.24 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年比で売上高は+14%、EPSは+21%増加しました。
全てのセグメントで好調を維持しています。
マイクロソフトは、2020年度第1四半期に、2019年度第1四半期と比較して28%増の配当と株式買戻しの形で、79億ドルを株主に還元しました。
セグメント情報
売上高
(1Q前年同期比)
Productivity and Business Processes
98億ドルから111億ドル +13%
Office製品はCommercialとConsumerで売上高はそれぞれ+25%と+5%でした。
Dynamics製品は+14%、クラウドのCRMパッケージのDynamics 365が+41%とDynamic製品を牽引しました。
LinkedInの売上高は+25%でした。
Intelligent Cloud
86億ドルから108億ドル +27%
Azureの売上高は+59%でした、前期は+64%でしたのでやや成長鈍化していますが、前期よりは成長鈍化のスピードは遅くなっています。
Office 365 スイート、GitHubの継続的な勢い、SQLおよびWindows Server 2008のサポート終了に伴う駆け込み需要もありました。
More Personal Computing
107億ドルから111億ドル +4%
Windows OEMの売上高は前年同期比は9%増加しました。
Windows ProやWindows Commercial事業は好調でした、non Proはエントリーレベルのカテゴリーからの圧力を理由に-7%と減少しています。
Windowsコマーシャル製品およびクラウドサービスの収益は+26%でした。
Surfaceは-4%でした、主に製品サイクルに起因する問題です。
トラフィック獲得コストを除く検索広告収入は+11%でした。
Gamingは-7%でした。
ゲームハードの売上が減少したことが要因です。
Xboxコンテンツおよびサービスの収益はflatでした。
Minecraft、Gears of War 5、およびGame Passサブスクリプションが寄与しましたが、前年に強力なサードパーティタイトルが多数発売された反動がありました。
見通し
Microsoftは2020年第2四半期の売上高を351.5~359.5億ドルになると予想しています。
同社は、引き続き2桁の売上高成長を見込んでいます。
株価と指標
2019年10月24日の時点で139.94ドルです。
PBR:10.07倍
予想配当利回り(コ):1.46%
Microsoftの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想
総評と感想
いい決算でしたMicrosoftは比較的安定した決算を出し続けている印象です。
とくにCloud分野での成長が今回の決算ではポジティブでした。
今後もWindows7やwindows server 2008からの乗り換え需要やAzureの成長に期待したいと思います。
株価的には割安感はないかなと思いますが、投資妙味は個人的にはあるかなと思っています。
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