2021年1月21日木曜日

半導体の設備投資増加の恩恵を受ける ASML Holding(ASML) 2020年度4Q決算を振り返る

会社概要


ASMLHoldingは半導体製造装置メーカーで露光装置と呼ばれる半導体に回路を露光する装置を開発、販売、製造するメーカーです。 同社はDUVリソグラフィー、EUVリソグラフィー、ホリスティックリソグラフィーソリューションを含む3つのカテゴリーの製品を販売しています。

決算内容


2020年度の第4四半期決算(2020年10月~2020年12月)は1月20日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 4Q実   4.52B   3.02
2020 4Q実 
   5.06B
   3.84
2020 4Q予
   4.46B
   3.05
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高はEPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+5.4%、EPSもそれに伴って増加しました。
DUVシステムのアップグレードや増設の恩恵を受けました。


 

2021年には、強力なロジック需要とメモリの継続的な回復により、さらなる成長を見込んでいます。
また2020年に関して年間で1株当たり2.75ユーロの配当総額を宣言する予定です。

引き続きロジックのEnd Userの需要が強いですが、メモリの割合もDRAMの需要回復によって増加しています。


また同四半期に9台のEUVシステムを出荷し、今四半期に8台のEUVシステムを収益として計上しています。
また今四半期に42億ユーロ(EUVシステム11億ユーロ含む)の純予約を受注しています。


セグメント情報


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見通し


2021年度第1四半期
  • 売上高 39億ユーロから41億ユーロ
  • 設置ベースマネジメントの売上高は約9億5,000万ユーロ
  • 売上総利益率は約50%~51%
  • 研究開発費は約6億2000万ユーロ
  • 販売管理費は約1億6,500万ユーロ
  • 約14%また15%の実効年率税率


株価と指標


2021年1月22日時点で570.74ドルです。


予想PER(コ):43.10倍
実績PER:51.28倍
PSR:12.44倍
PBR:12.44倍
予想配当利回り(コ):0.52%
ASMLの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


決算良かったです。
2021年も2桁の成長が見込むとしているなど旺盛な半導体需要の恩恵を受けているといえます。
引き続きCOVID-19(新型コロナウィルス)や中国への輸出規制、EUV装置の製造など課題もあるものの2021年の業績も期待できそうです。



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