会社概要
Microsoftはパーソナルコンピューター向けのオペレーティングシステム「Windows」を開発・提供する会社でまた普段仕事などでMicrosoftOfficeを使用されているかたも多いんではないでしょうか?
特にWindowsとOfficeのイメージが強い同社ですか近年はクラウドサービスのAzureや家庭用ゲーム機のXboxや人気ゲームのHALOシリーズ、タブレット・一体型PCのSurfaceシリーズ、検索サービスのBingなどハード、ソフト問わず幅広い製品やITサービス・ソフトウェアを提供しています。
また企業買収も積極的に行っており、近年で有名な企業だけでもスマートフォンや携帯電話を製造していたNokiaのモバイル部門やコミュニケーションツールのSkype、サンドボックスゲームのMinecraftを開発・提供していたMojang、ソフトウェア開発プラットフォームのGitHubを買収しています。
決算内容
2020年度の第4四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月22日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 4Q実 | 33.717B | 1.37 |
2020 4Q実 | 38.033B
| 1.46 |
2020 4Q予 | 36.5B
| 1.37 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+13%、EPSは+7%でした。
ただMicrosoft Store実店舗の閉鎖に対する費用4億5000万ドルを計上したためGAAP-EPSは前年同期比で-15%でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で広告事業や法人向けのソフトウェア製品に一部影響が見られましたが、GamingやノートPC事業は恩恵を受けました。
セグメント情報
売上高 4Q前年同期比
Productivity and Business Processes
110億ドルから118億ドル +6%
Office Commercial products及びCloud servicesの売上高は前年同期比で+5%でした。
Office365 Commercialの売上高が前年同期比で+19%でした。
Dynamics製品は+13%、クラウドのCRMパッケージのDynamics 365が+38%でした。
LinkedInは前年同期比で+10%でした。
中小企業の減速の影響を受けてOfficeの一部の製品や弱い求人市場の影響がLinkedInにありました。
Intelligent Cloud
114億ドルから134億ドル +17%
CloudServiceの売上高は前年同期比で+19%でした。
CloudServiceのAzureの売上高は+47%でした、引き続き高成長ですが、売上高成長は50%を割りました。
Enterprise Servicesは前年同期比で横ばいでした。
More Personal Computing
113億ドルから129億ドル +14%
Windows OEMは前年同期比で+7%でした。
Windows Commercial productsおよびCloudServiceの売上高は前年同期比で+9%でした。
Surfaceの売上高は前年同期比で+28%でした。
トラフィック獲得コストを除く検索広告収入は-18%でした。
Xboxコンテンツおよびサービスの売上高は前年同期比で+65%でした。
在宅勤務やロックダウンの措置によりSurfaceやXboxは大きく恩恵を受けた反面、検索広告収入の減少が一部相殺しています。
見通し
Microsoftは2021年第1四半期の売上高を351.5億ドル~360.5億ドルになると予想しています。
前年同期比では1桁後半台の売上高成長を予想しています。
株価と指標
2020年7月23日時点で202.54ドルです。
予想PER(コ):32.26倍
実績PER:33.81倍
PBR:13.44倍
予想配当利回り(コ):0.96%
Microsoftの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でしたが、Azureの売上高成長の鈍化やProductivity and Business ProcessesのQ1の見通し、市況の影響もあって株価は決算発表後に下落しています。
ただ同社のビジネス自体は堅調だと思います。
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