2020年7月22日水曜日

販売数量は減少も The Coca-Cola Company (KO) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


The Coca-Cola Companyはコカ・コーラを始めとする飲料メーカーで200カ国以上の国で500以上のブランドを冠した3,800種類以上の炭酸・非炭酸清涼飲料を製造販売しています。 同社のブランドはコカ・コーラ以外にもダイエットコークやAdeS(いろはす)、Fanta、Sprite、ジョージアコーヒー、ミニッツメイドジュースなどを始め消費者に炭酸飲料やスポーツドリンク、果汁ジュース、水、お茶、コーヒー、乳製品など飲料を提供しています。 近年では健康志向の高まりやコーヒーショップの世界的な流行によりやや同社の炭酸飲料離れの傾向もありましたが、健康志向の製品の投入やイギリスの大手コーヒーチェーンのコスタ・コーヒーの買収を行うなど時代の変化に合わせた経営を行っています。 また投資家からはバフェット銘柄としても知られバフェット氏率いるバークシャーハサウェイが同社の筆頭株主であることは有名です。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月21日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実   9.97B   0.63
2020 2Q実 
   7.15B
   0.42
2020 2Q予
   7.18B
   0.4
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を下回りましたがEPSは予想を上回りました。
前値同期比で売上高は-28%、EPSは-33%それぞれ減少しています。
COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックとロックダウンに伴いレストランや劇場、スポーツ会場が閉鎖された影響を受けました。


セグメント情報


売上高 2Q前年同期比

Europe, Middle East & Africa(欧州・中東・アフリカ) 1,930百万ドルから1,210百万ドル -37%

Latin America(ラテンアメリカ) 1,003百万ドルから755百万ドル -25%

North America(北米) 3,162百万ドルから2,648百万ドル -16%

Asia Pacific(アジア太平洋) 1,540百万ドルから1,183百万ドル -23%

Global Ventures 635百万ドルから295百万ドル -23%

Bottling Investments 2,026百万ドルから1,263百万ドル -23%

ユニットケースの販売数の減少や濃縮液の出荷減、ヨーロッパでのCosta Coffeeの店舗の一時的な閉鎖など全ての地域セグメントで売上が減少し厳しい四半期になりました。


見通し


今年の残りの四半期の見通しについては不確実性の継続を理由に公表していません。
ただし第2四半期が今年度最もCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響を受けた四半期になると予想しています。
また今年後半は長期債の発行による支払い利息の増加や売上高に3~4%の為替の逆風と一桁後半の営業利益の為替からの逆風を予想しています。


株価と指標


2020年7月22日時点で47.20ドルです。


予想PER(コ):24.27倍
実績PER:19.89倍
PBR:10.92倍
予想配当利回り(コ):3.47%
 Coca-Colaの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


売上高、利益ともに今四半期は大きく減少するなどあまり良くない決算でした。
ただユニット数量の販売は4月-25%の販売量から7月に-1桁%まで減少幅が回復しており次の四半期の回復を期待したいところです。

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