会社概要
Slack Technologiesは世界中150か国以上の国で60万以上の組織に利用されるビジネス向けチャットアプリSlackを提供する企業です。 同社は主に電子のメールの代用として導入されています、Slackは特徴としてグループ間でのメッセージやチャット機能、ビデオ通話やファイルアーカイブなどの機能を備えています。 Slackは他にもSNSやメール、ビジネスツールとの連携やAPIを利用して独自のニーズに合わせた設定が可能であったり、システム管理者がチャットの管理や追跡を簡単にできるといったような機能がありそれが他のSNSとの違いです。 Slackは無料で利用できるほか利用するユーザーの規模や用途に合わせて月額の課金サービスを提供しています。
決算内容
2020年度の第3四半期決算(2019年8月~2019年10月)は12月4日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 3Q実 | 105.648M | |
2020 3Q実 |
168.725M
| -0.02 |
2020 3Q予 |
156.02M
| -0.08 |
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+60%でした。
また同社は過去に、SlackのActiveUserが1200万人を突破したと発表しています。
またほぼ70%のユーザーがOffice365とSlackを共に利用しておりOffice365に無料のバンドルされたサービスがあるにも関わらずSlackを選択しているとStewart Butterfield CEOは述べています。
calculated billings(計算上請求額)は前年比+47%の1億8,610万ドルでした。
有料サービスの顧客は前年同期比で+30%で10万5000を超えました。
年間売上高が100万ドル以上の有料サービス顧客数は821で今四半期で101の顧客が増加しました。
リテンションレート(継続課金率)は134%でした。
セグメント情報
同社は単一セグメントのため記載はありません
見通し
2020年度第4四半期
- 売上高は172百万ドルから174百万ドル 前年同期比+41~+43%
- Non-GAAPの営業利益は-36百万ドルから-34百万ドル
- Non-GAAP EPS -0.07~-0.06ドル
2020年度通期
- 売上高は621百万ドルから623百万ドル +55~56% (従来予想 603百万ドルから610百万ドル)
- Non-GAAPの営業利益は-144百万ドルから-142百万ドル (従来予想 -180百万ドルから-176百万ドル) (直接上場による費用30百万ドル含む)
- Non-GAAP EPS -0.32~-0.31ドル (従来予想 -0.42~-0.40ドル)
- Calculated Billings(計算上請求額)は745百万ドルから760百万ドル +44~+47% (従来予想 740百万ドルから760百万ドル)
- フリーキャッシュフローは-110百万ドルから-100百万ドル
株価と指標
2019年12月6日の時点で22.50ドルです。
予想PER(コ):N/A
PBR:16.53倍
予想配当利回り(会):N/A
Slack Technologiesの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
(会) 会社予想
総評と感想
決算良かったです、特に前四半期の2020年度2Qではシステムの障害の影響もありましたが売上高成長は+58%でしたので、今回の+60%の売上高成長率自体は前期から上昇しています。
特に同社はMicrosoft Teamsとの競争を懸念されていますが決算説明ではSlackのユーザーの70%がOffice365も利用した上でSlackを選択していると述べたほか、Microsoft Teamsの成長は同じMicrosoftが提供するSkype for Businessからの乗り換えを強制されているとStewart Butterfield CEOは述べています。
また両サービスは実際には異なるツールであると説明しています。
ただ懸念されるのは2020年度Q4の会社予想の売上高成長が前年同期比で+41~+43%と今回の+60%と比べるとやや減速気味なことでしょうか、ただ今期の2019年度Q3会社予想はもともと前年同期比で+46~+47%で実際は+60%でしたので問題はないかなと思いますが。
上場以来株価的には低迷していますが、今回決算は良かったので株価的にも反発を期待したいところです。
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