2019年12月21日土曜日

ペットセグメントが好調 GENERAL MILLS, Inc.(GIS) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


General Millsはアメリカの食品大手でスナックやシリアル、ヨーグルトやアイスクリーム、冷凍食品などの粉物系の包装食品を中心としたメーカーで近年はペットフードのBlue Buffaloを買収しており同分野にも参入を果たしました。

日本ではあまり馴染みのない企業ですがアイスクリームのハーゲンダッツは有名です、また日本でも展開しているコストコに行かれるような方でしたらシリアルのチュリオス等々General Millsの製品を見掛けることもあるかなと思います。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2019年8月5日~2019年11月24日)は12月18日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2019 2Q実   4.411B   0.85
2020 2Q実 
  4.421B
   0.95
2020 2Q予
  4.43B
   0.88

(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
Non-GAAP
実 実績
予 予想

売上高は予想を下回りましたが、前年からわずかに増加しました。
EPSは予想・前年共にを大きく上回りました、5つのセグメントすべてが利益成長に貢献しました。


セグメント情報


2Q前年同期比 為替の影響除く

North America Retail(北米小売り)

前年同期比で売上高はほぼ横ばいでした。
前年同期比でCerealは米国で+5%、カナダは+2%(為替の影響除く)でした。
また米国のMeals&Bakingで1%、US Snacksで2%、US Yogurtで4%それぞれ減少しました。



Convenience Stores & Foodservice(コンビニエンスストア&フードサービス)

前年同期比で売上高はほぼ横ばいでした。
Focus 6 platformsの代表的な商品は売上高は+2%でCerealが主導しました。


Europe & Australia(ヨーロッパ&オーストラリア)

前年同期比で売上高は-1%でした。
ただ前期の-9%からは改善しました。
ヨーグルトの純売上高は減少しましたが、Mexican FoodとSnack Barsで一部相殺しました。


Asia & Latln America(アジア&ラテンアメリカ)

前年同期比で売上高は+1%でした。
ラテンアメリカと中国向けが成長しましたが、インドで販売網の見直した売上高は減少しました。
営業利益は販管費の減少で改善しました。




Pet Segment(ペットセグメント)

売上高は前年同期比で+16%でした。
FDM(食品、医薬品、マスマーケット)とEコマースの拡大の恩恵を受けました。


Joint Venture(合弁事業)

Cereal Partners Worldwideは前年同期比売上高は+1%でした。
Haagen-Dazs Japanは前年同期比売上高-6%と低迷しました。



見通し


売上高は(為替等の影響を除く)+1~2%になると予想しています。
営業利益は(為替等の影響を除く)+2~4%になると予想しています。
EPSは+3~5%を予想しています。
フリーキャッシュフローは税引き後純利益の105%を予想しています。(従来予想税引き後純利益の95%)



株価と指標


2019年12月20時点で53.28ドルです。


予想PER(コ):15.53倍
PBR:4.18倍
予想配当利回り(コ):3.68%
General Millsの現在の株価と指標

(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想


総評と感想


無難な決算だったかなと思います。
特に前期は海外事業の厳しさが決算に反映していましたが、今回の決算では海外事業で改善が見られました。
またペットフードセグメントの成長はポジティブにも思います。
前期の決算では投資するのはどうかなと思いましたが、今回改善が見られたことも同社株に投資を検討しようかなと個人的に思っています。

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