会社概要
テスラ(Tesla, Inc.)(旧名:Tesla Motors, Inc.)は電気自動車のModel XやS、普及価格帯のModel3を設計・開発・製造・販売しています。 また電気自動車のバッテリーや技術を利用した電力備蓄やソーラー発電システムの開発・設計・製造・販売及び賃貸をしています。
決算内容
2019年度の第3四半期決算(2019年7月~2019年9月)は10月23日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 3Q実 | 6.824B | 2.9 |
2020 3Q実 |
6.303B
| 1.86 |
2020 3Q予 |
6.34B
| -0.42 |
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想を下回りましたが、EPSは予想を上回り黒字化しています。
ただ売上高・EPS共に前年同期比では減少しています、主に普及価格帯のモデル3に需要が移行したことが要因です。
セグメント情報
3Q前年同期比
Automotive revenue(自動車売上高) 6,099百万ドルから5,353百万ドル -12%
Automotive gross margin – GAAP(調整後売上総利益) 25.8%から22.8%
前年同期比で見ると売上高、営業利益は悪化していますが、営業利益は2019Q1で12.5%同Q2で14.5%でしたの徐々に改善傾向であるほか利益面でも黒字転換しています。
主に生産や配送コストの削減が功を奏しました。
Energy generation and storage revenue(発電・貯蔵売上高)
399百万ドルから402百万ドル +1%
太陽光発電の導入が進みました。
また Solar, Solar Roof, Powerwallなどの展開を進めていくとのことです。
Services and other 327百万ドルから548百万ドル +67%
車両販売が拡大するにつれ同セグメントに含まれる車両の修理および保守サービスやその他のサービス、中古車や下取り車の販売の増加で売上高は拡大していますがコストも上昇しており利益面での貢献はありません。
またTopicではGigafactory Shanghaiでの試験製造を行ったほか年内にEuropean Gigafactoryの場所を発表する予定です。
モデル Yは2020年夏に生産開始予定しており、直近に発表があったCYBERTRUCKは色んな意味で注目を集めました。
見通し
Vehicle Deliveries
- 季節による変動は予想されるが順次及び毎年増加を予想。
- 今年は36万件を超える納入実績を見込んでいます。
- 四半期フリー・キャッシュ・フローは一時的な例外が発生する可能性があるものの今後はプラスを予想
Profitability
- GAAP純利益は一時的な例外が発生する可能性があるものの今後はプラスを予想
Product
- Gigafactory Shanghaiでのモデル3の試作を実施。生産も前倒しを予定しています。
- モデルYは2020年夏の発売を予定しており、Tesla Semiの2020年内の限定生産を計画しています。
- 2021年に生産の開始を予定しているEuropean Gigafactoryの場所をまもなく発表することを望んでいます。
株価と指標
2019年11月27日の時点で331.29ドルです。
予想PER(コ):62.51倍
PBR:9.87倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Teslaの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
(会) 会社予想
総評と感想
いい決算でした、特に同社は高価格帯のModel SやModel Xから普及価格帯のModel3に需要が移行するなかで収益性が悪化しておりここ2四半期は赤字が続いていました、今回の決算で黒字化できたことはサプライズでした。
ただ今回の決算を受けて株価は上昇しており時価総額はGMやFordを上回っています、また前年同期比では減収減益ですので今後Model YやCYBERTRUCKなど新モデルや中国の展開で収益の拡大に期待したいところです。