2019年11月9日土曜日

引き続きTinderが順調に推移 Match Group Inc.(MTCH) 2019年度3Qを振り返る

会社概要


Match Group, Inc.は2015年InterActiveCorpからスピンオフした企業で様々な出会い系サービスを提供しています。 同社190ヵ国以上42言語でサービスを提供しており、Tinder、Match、PlentyOfFish、Meetic、OkCupid、OurTime、Pairsなど需要や国に応じてさまざなサービスを提供しています。

決算内容


2019年度の第3四半期決算(2019年7月~2019年9月)は10月28日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 3Q実   443.943M   0.39
2019 3Q実 
  541.493M
   0.51
2019 3Q予
  540.57M
   0.42
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+22%でEPSもそれに伴って増加しました。
引き続きTinderの堅調な成長が寄与しています。
またIACからの完全なスピンオフを計画しています。


主力アプリTinderの売上高は前年同期比+49%、加入者数は+38%、ARPUは+9%でした。


自社ブランドの平均加入者数は前年同期比+19%でNorth America及びInternationalで前期よりそれぞれ成長が加速しています。


Tinderのユーザー参加型の映像作品のSwipe Nightの紹介やHingeやOK Cupid、ChispaとBLKの成長などの紹介がありました。
Hingeは2020年は収益化の注力する予定です。



1対多数のライブストリーミングのPlenty of FishとTwooと1対1のビデオアプリのabloなど新たに注力しているライブビデオの取り組みの紹介もありました。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


2019年度第4四半期
  •  売上高 545~555百万ドル 為替の影響込み
  •  調整済みEBITDA 205~210百万ドル
為替や投資費用の増加を見込んでいますが前年同期比と同程度の利益率を予想しています。

2019年度通年
  • 売上高及び調整済みEBITDAがそれぞれ10%後半の収入増 
また調整後EBITDAは年初から6000万ドルの費用がグローバル展開のための投資とマーケティング費用及び法律や規制、フランスのデジタルサービス税からマイナスの影響を受けています。

2020年度(preliminary)
  • 売上高及び調整済みEBITDAがそれぞれ10%半ばから後半の収入増 
また継続的な投資やIACからのスピンオフに関連して1000万ドル程度の費用を見込んでいます。


株価と指標


2019年11月9日の時点で69.08ドルです。


予想PER(コ):35.07倍
PBR:85.18倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Matchの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


決算後、特に弱い第4四半期の見通しを嫌気して株価げ下落する局面もありましたが、その後株価は回復しています。
個人的にも見通しの下限値でも前年同期比で+19%の売上高成長ですので特に問題ではないかなと思います。
懸念としては同社のスピンオフによりIACから負債の移転と特別配当の内容が含まれていることでしょうか。
同社のビジネスは順調に推移していると思いますがIACからのスピンオフについては気を払っておく必要があるかなと思います。

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