会社概要
インテルはパソコン・サーバー向けに半導体を提供するメーカーです。
他にも、自動車向け衝突防止補助システムのモービルアイの買収を始め、自動運転や5Gなどの様々な分野を強化、参入しています。 特にサーバや家庭用パソコン向けのCPUが主力です。
決算内容
2019年度の第3四半期決算(2019年7月~2019年9月)は10月24日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2018 3Q実 | 19.163B | 1.4 |
2019 3Q実 |
19.19B
| 1.42 |
2019 3Q予 |
18.05B
| 0.11 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
また2期ぶりに売上高が前年を上回り四半期では過去最高でした。
特にデーターセンター向けの半導体の復調が牽引しました。
セグメント情報
売上高 3Q前年同期比
Client Computing(CGC) 10.2Billionから9.7Billion -5%
商業セグメントが引き続き堅調で高価格帯の製品が好調でしたが、供給の制約の影響を受けました。
同社はこの問題に今年度悩まされ続けています。
10nmの製品と量産をアピールしていますが、今後供給の制約が改善されるかが焦点でしょうか。
Data Center Group (DCG) 6.1Billionから6.4Billion +4%
第2世代Xeon Scalable製品が好調でした。
Enterprise & Gov(企業及び官公庁向け)とComms SP(通信サービスプロパイダー)、Cloud SP(クラウド企業)全てで前年比より増加しています。
米中貿易摩擦で企業が早めに製品の確保に動いたことやクラウド企業からの需要の回復も寄与しています。
Internet of Things Group (IOTG) 919millionから1Billion +9%
小売および運輸部門の好調をでしたが、営業利益は利益率の低い製品へ売上がシフトしており減少しています。
Mobileye 191millionから229million +20%
Non-Volatile Memory Solutions Group (NSG) 1.08billionから1.29 billion +19%
売上高は大きく増加しましたがNAND価格の低下や一時要因もあり営業利益は大きくマイナスになっています。
Programmable Solutions Group (PSG) 496millionから507million +2%
ワイヤレス及び5G分野で好調でしたがクラウドとエンタープライズで一部相殺しています。
最初の10nmベースのIntel®Agilex™FPGAを出荷を報告しています。
見通し
2019年Q4
- 売上高 192億ドル 前年同期比+3%
- Operating Margin ~ 33.5% 前年同期比-2PPT
- EPS 1.24 前年同期比-3%
データセンターから前年同期比で+6~8の売上高成長を見込んでいます。
ただPC向けは横ばいからやや下を予想しています。
2019年通年
- 売上高 710億ドル(従来予想695億ドル)
- Operating Margin ~ 32.5%(従来予想32%)
- EPS 4.60(従来予想4.40)
データセンターからは横ばいからやや上。PC向けからは横ばいからやや下を予想しています。
株価と指標
2019年11月12日の時点で58.20ドルです。
予想PER(コ):12.44倍
PBR:3.41倍
予想配当利回り(コ):2.16%
Intelの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想
総評と感想
決算良かったです。
同社は今年Data Center Groupのセクターで落ち込みがありましたが今回駆け込み需要的なものも発生したとはいえ、前年同期比でプラスになったのはポジティブかなと思います。
ただ懸念としては供給の問題は完全解決されておらずClient Computingのセグメントに影響を与えていることや営業利益がややどうかなといった感じです。
決算後株価は上昇していますが、個人的には指標面ではまだ割高感はなく投資を検討してもいいかなと思っています。
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