Advanced Micro Devices, Inc.(AMD)は5月27日に5月28日から開催されるコンピューター関連の展示会であるCOMPUTEX TAIPEI 2019に先立ち、新しいデスクトップパソコン用プロセッサーのRyzen3000シリーズやゲーミング用GPUであるRadeon RX 5000シリーズを発表しました。
詳細は省きますがこれらの製品は7nmプロセスで製造され従来よりもパフォーマンスや電力効率が大幅に改善されていることを売りとしています。
Ryzen3000シリーズは7月7日、Radeon RX 5000は7月より順次発売されるとしています。
AMD公式リンク
AMDがComputex 2019で次世代のリーダーシップ製品を発表
また新しいCPU及びGPUの発表で5月28日のNY株式市場では弱い地合いだったにも関わらず10%近い上昇になりました。
全体的に軟調な半導体株のなかでもAMDは強いモメンタムを維持していますし今後も期待できると思いますが30倍近い予想PERや新製品は7月とのことなので目先の2019年2Q(4~6月)への影響はないことは留意すべきでしょうか。
2019年5月29日水曜日
オイルスーパーメジャーの一角 Exxon Mobil Corporation (XOM)
会社概要
ExxonMobilは、世界中で石油の探査、製造、精製を行う石油/ガスの総合企業です。
またそれ以外にも石油製品の製造と販売、石油化学製品の製造・販売なども行っています。
元々は1911年に分割され34の会社に分けられた独占企業のStandard Oilの一部がその後、合併を繰り返して現在のExxonMobilになっています。
ExxonMobilの主なブランドはExxon、Mobil、Esso、ExxonMobil Chemicalがあります。
セグメント情報
Upstream
世界中で石油および天然ガス資源の探査、開発、生産をしています。
Downstream
石油の精製・販売・輸送を行っています。
Chemical
石油化学製品及び各種専門製品の製造・販売を行っています。
Corporate and Financing
Exxonの金融部門です。
2018年アニュアルレポートによると利益の大半をUpstreamから上げている反面、原油価格に依存しやすくDownstreamやChemicalが原油価格に関わらず安定的な収益を上げていることが分かります。
業績推移
(コ) コンサンス予想
ここ5年原油価格が低迷していたこともありやや売上高・EPSまちまちですね
また2016年度には事業の減損もあり利益が大きく減少しています。
ただ厳しい環境下でもExxonを増配を続けています。
株価と指標
2019/5/28の時点で72.61ドルです。
予想PER(コ):13.27倍
PBR:1.61倍
予想配当利回り(会):4.33%
Exxonの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想
投資判断とリスク
やや近年は原油価格低迷で厳しい事業環境が続いています、直近では原油価格は持ち直しつつあるものの貿易戦争など景気後退懸念も根強く見通しは不安定です。
ただ同社は石油企業のなかではもっとも優れたバランスシートを持つ会社ですし、米国のシェールやブラジル、ガイアナで進めているプロジェクトの設備投資を増加しており同社が抱える石油・ガスの埋蔵量や生産量への不安は少ないかなと思います。
また電気自動車やクリーンなエネルギーの発電などで石油・ガスへの需要が減少する可能性もありますが、IEAによると2040まで需要の拡大を見込んでいます。
短期的には不安定な相場になりそうですが、高配当ですし長期でもつならいい銘柄かなと個人的には思いました。
2019年5月26日日曜日
赤字転落で厳しい事業環境かTesla, Inc. (TSLA) 2019年度1Q決算を振り返る
企業概要
テスラ(Tesla, Inc.)(旧名:Tesla Motors, Inc.)は電気自動車のModel XやS、普及価格帯のModel3を設計・開発・製造・販売しています。 また電気自動車のバッテリーや技術を利用した電力備蓄やソーラー発電システムの開発・設計・製造・販売及び賃貸をしています。
決算内容
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は4/25日に発表され以下のようになりました。
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPSは予想を大きく下回り、3四半期ぶりの赤字を計上するなど失望する決算でした、モデル3の生産、引き渡しは順調だった一方、海外輸出に時間が掛かっているほか高級モデルのモデルSやXの販売が大幅に減少しました。
セグメント情報
(1Q前年同期比)
Automotive revenue(自動車売上高) 2,735百万ドルから3,723百万ドル +36%
Automotive gross margin – GAAP(調整後売上総利益) 19.7%から20.2%
上記からZEVクレジットと株主報酬を除く(調整後売上総利益) 18.8から20.3%
ZEVクレジットを売却したことで1,500万ドルの収益を認識しました。
売上高、総利益ともに前年同期比では改善していますが前期の2018年Q4ではAutomotive revenueが6,323百万ドル、Automotive gross margin – GAAPが24.3%だったので大きく悪化しています。
主にモデルXやSの販売量の減少や価格改定、それに伴う返品準備金の調整の影響を受けたほかモデル3のgross marginもわずかに悪化しました。
Energy generation and storage revenue(発電・貯蔵売上高)
410百万ドルから325百万ドル -21%
Energy generation and storage gross margin(発電・貯蔵売上総利益)
8.5%から2.4%
太陽光発電事業が低調なことが要因ですね。
またフリーキャッシュフローが転換社債の9億2000万ドルの返済もあり37億ドルから22億ドルに減少しています。
見通し
2019年5月24日時点で190.63ドルです。
予想PER(コ):31.77倍
PBR:7.19倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Teslaの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想
悪い決算でした予想を下回る売上高、EPSだったほかフリーキャッシュフローの減少などネガティブな要因が多かったです。
モデル3のグローバル展開や米国での需要の喚起などを上手く進める必要がありますが、米中貿易摩擦で関税等のネガティブなリスクがあるほか競合他社のEV車の発売も控えておりなかなか厳しい状況が続きそうです。
テスラ(Tesla, Inc.)(旧名:Tesla Motors, Inc.)は電気自動車のModel XやS、普及価格帯のModel3を設計・開発・製造・販売しています。 また電気自動車のバッテリーや技術を利用した電力備蓄やソーラー発電システムの開発・設計・製造・販売及び賃貸をしています。
決算内容
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は4/25日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 1Q実 | 3.409B | -3.35 |
2020 1Q実 |
4.541B
| -2.90 |
2020 1Q予 |
5.44B
| -0.66 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPSは予想を大きく下回り、3四半期ぶりの赤字を計上するなど失望する決算でした、モデル3の生産、引き渡しは順調だった一方、海外輸出に時間が掛かっているほか高級モデルのモデルSやXの販売が大幅に減少しました。
セグメント情報
(1Q前年同期比)
Automotive revenue(自動車売上高) 2,735百万ドルから3,723百万ドル +36%
Automotive gross margin – GAAP(調整後売上総利益) 19.7%から20.2%
上記からZEVクレジットと株主報酬を除く(調整後売上総利益) 18.8から20.3%
ZEVクレジットを売却したことで1,500万ドルの収益を認識しました。
売上高、総利益ともに前年同期比では改善していますが前期の2018年Q4ではAutomotive revenueが6,323百万ドル、Automotive gross margin – GAAPが24.3%だったので大きく悪化しています。
主にモデルXやSの販売量の減少や価格改定、それに伴う返品準備金の調整の影響を受けたほかモデル3のgross marginもわずかに悪化しました。
Energy generation and storage revenue(発電・貯蔵売上高)
410百万ドルから325百万ドル -21%
Energy generation and storage gross margin(発電・貯蔵売上総利益)
8.5%から2.4%
太陽光発電事業が低調なことが要因ですね。
またフリーキャッシュフローが転換社債の9億2000万ドルの返済もあり37億ドルから22億ドルに減少しています。
見通し
- 2019年に36万台から40万台の車両を納入する以前の指針の再確認
- 2020年6月30日までの12か月間で50万台を超える車両の製造
- 上海のギガファクトリーの立ち上げが順調に推移し今年の第4四半期に量産を開始すれば年内に50万台の生産の可能性
- モデルS、モデルX、モデル3の25%の非GAAPベースの粗利益率の目標
- Model SとModel Xの製品改良と、Model3のグローバル展開の継続により、年間を通じての受注率の増加と生産量の増加。
- 第2四半期には9万台~10万台の販売台数。
株価と指標
2019年5月24日時点で190.63ドルです。
予想PER(コ):31.77倍
PBR:7.19倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Teslaの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想
総評と感想
悪い決算でした予想を下回る売上高、EPSだったほかフリーキャッシュフローの減少などネガティブな要因が多かったです。
モデル3のグローバル展開や米国での需要の喚起などを上手く進める必要がありますが、米中貿易摩擦で関税等のネガティブなリスクがあるほか競合他社のEV車の発売も控えておりなかなか厳しい状況が続きそうです。
2019年5月22日水曜日
e-Sports市場の拡大の恩恵を受けるHUYA Inc. (HUYA) の2019年度1Q決算を振り返る
企業概要
HUYAは2018年5月にニューヨーク証券取引所に上場した中国最大のゲームライブストリーミングプラットフォームです。
日本では似たようなサービスではAmazonが買収し、サービスを提供しているTwitchが有名です。
ライブ配信大手YYからスピンオフした企業です。
近年e-sports等の煽りを受けゲームを配信ないし視聴するという文化が根付きつつあります、特に中国はライブストリーミング市場が急成長しておりHUYAはその恩恵を受ける立場になります。 同社の利益は有料会員ならびにゲーム内のアイテム販売、チケット、広告収入などがあります。
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は5/16日に発表され以下のようになりました。
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想を上回り、EPSは予想と一致しました
売上高は843.6百万人民元から1,631.5百万人民元(243.1百万米ドル)+93.4%と18年Q4での予想+88.9~94.3%の売上高見通しのほぼ上限の値でした。
引き続き超高成長を達成しています。
同社は広告収入と有料ユーザーからの収入からなるライブストリーミング収入から成り立っており
ライブストリーミング収入は1Q前年同期比792.8百万人民から1,552.5百万人民元+95.8%に
広告収入が1Q前年同期比50.8百万人民から79百万人民 +55.5%になりました。
モバイルアプリのHuya Liveの月平均アクティブユーザーの指標であるAverage mobile MAUは1Q前年同期比4,150万から5,390万人に+29.8%増加しました
HUYAプラットフォーム全体の月平均アクティブユーザーの指標であるAverage MAUは1Q前年同期比9,290万人から1億2,380万人+33.3%に増加しました。
何らかの有料アイテムを1回以上購入または利用した有料ユーザー総数は1Q前年同期比340万人から540万人+57.4%に達しました。
セグメント情報
同社は単一セグメントのため、記載はありません。
2019年第2四半期(Q2)の売上高が1,730~1,790百万人民元 +66.6~72.4%になると予想しています。
株価と指標
2019年5月21日時点で20.68ドルです。
予想PER(コ):25.85倍
PBR:5.05倍
予想配当利回り(コ):N/A%
HUYAの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想 (会) 会社予想
総評と感想
決算良かったですがややQ2の売上高見通しが今までを考慮すると弱めかなと思います。
ただそれでも60~70%台の成長は高成長だと思いますし、また同社のガイダンスは今までは保守的な傾向が強いです
また株価は米中の貿易摩擦が過熱していることもあり株価自体はやや下落気味です、ボラリティも高いですね、ただ中国株であることを考慮しても個人的には株価自体は割安だと思います。
HUYAは2018年5月にニューヨーク証券取引所に上場した中国最大のゲームライブストリーミングプラットフォームです。
日本では似たようなサービスではAmazonが買収し、サービスを提供しているTwitchが有名です。
ライブ配信大手YYからスピンオフした企業です。
近年e-sports等の煽りを受けゲームを配信ないし視聴するという文化が根付きつつあります、特に中国はライブストリーミング市場が急成長しておりHUYAはその恩恵を受ける立場になります。 同社の利益は有料会員ならびにゲーム内のアイテム販売、チケット、広告収入などがあります。
決算内容
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は5/16日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 1Q実 |
243.098B
| 0.09 |
2019 1Q予 |
225.73B
| 0.09 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想を上回り、EPSは予想と一致しました
売上高は843.6百万人民元から1,631.5百万人民元(243.1百万米ドル)+93.4%と18年Q4での予想+88.9~94.3%の売上高見通しのほぼ上限の値でした。
引き続き超高成長を達成しています。
同社は広告収入と有料ユーザーからの収入からなるライブストリーミング収入から成り立っており
ライブストリーミング収入は1Q前年同期比792.8百万人民から1,552.5百万人民元+95.8%に
広告収入が1Q前年同期比50.8百万人民から79百万人民 +55.5%になりました。
モバイルアプリのHuya Liveの月平均アクティブユーザーの指標であるAverage mobile MAUは1Q前年同期比4,150万から5,390万人に+29.8%増加しました
HUYAプラットフォーム全体の月平均アクティブユーザーの指標であるAverage MAUは1Q前年同期比9,290万人から1億2,380万人+33.3%に増加しました。
何らかの有料アイテムを1回以上購入または利用した有料ユーザー総数は1Q前年同期比340万人から540万人+57.4%に達しました。
セグメント情報
同社は単一セグメントのため、記載はありません。
見通し
2019年第2四半期(Q2)の売上高が1,730~1,790百万人民元 +66.6~72.4%になると予想しています。
株価と指標
2019年5月21日時点で20.68ドルです。
予想PER(コ):25.85倍
PBR:5.05倍
予想配当利回り(コ):N/A%
HUYAの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想 (会) 会社予想
決算良かったですがややQ2の売上高見通しが今までを考慮すると弱めかなと思います。
ただそれでも60~70%台の成長は高成長だと思いますし、また同社のガイダンスは今までは保守的な傾向が強いです
また株価は米中の貿易摩擦が過熱していることもあり株価自体はやや下落気味です、ボラリティも高いですね、ただ中国株であることを考慮しても個人的には株価自体は割安だと思います。
2019年5月19日日曜日
iPhoneが減速続くもServiceが好調 Apple Inc. (AAPL) 2019年度2Qを振り返る
企業概要
アップルはiPhoneでお馴染みのIT機器メーカーでスマートフォンやパソコン、タブレット、スマートデバイス、メディア機器を設計・開発・販売しています。 またそれらに付帯するApple storeやiTunes、Apple payなどのITサービスの提供しています。
決算内容
2020年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は4/30日に発表され以下のようになりました。
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
前年同期比で売上高・EPSともにマイナス成長でしたが、予想は上回りました。
また5%の増配となる1株当り0.77ドルの現金による配当を宣言しました
セグメント情報
(売上高2Q前年同期比)
百万ドル
アメリカと日本は微増ですが、その他はあまり良くない状況が続いています、特に中華圏は前年同期比で大幅に減少しています。
見通し
2019年Q3
2019年5月17日の時点で189.00ドルです。
予想を上回る決算でその後株価上昇していますが、米国の対中追加関税の影響やApple Store独占禁止法違反の訴訟継続などのネガティブなTopicもあり直近では株価は軟調です。
決算自体は良かったですが、外部環境のリスクが長期化しそうなので個人的にはApple株に関してはなんとも言えないかなと思います。
アップルはiPhoneでお馴染みのIT機器メーカーでスマートフォンやパソコン、タブレット、スマートデバイス、メディア機器を設計・開発・販売しています。 またそれらに付帯するApple storeやiTunes、Apple payなどのITサービスの提供しています。
決算内容
2020年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は4/30日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 1Q実 | 61.137B | 2.73 |
2020 1Q実 |
58.015B
| 2.46 |
2020 1Q予 |
57.44B
| 2.36 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
前年同期比で売上高・EPSともにマイナス成長でしたが、予想は上回りました。
また5%の増配となる1株当り0.77ドルの現金による配当を宣言しました
セグメント情報
(売上高2Q前年同期比)
百万ドル
製品別カテゴリー
iPhone 37,559百万ドルから31,051百万ドル -17%
Mac 5,776百万ドルから5,513百万ドル -5%
iPad 4,008百万ドルから4,872百万ドル +22%
Wearables,Home and Accessories 3,944百万ドルから5,129百万ドル +30%
Service 9,850百万ドルから11,450百万ドル +16%
製品別ではiPhoneの減速感が引き続き目立ちます主に米中貿易戦争の影響を受けています他にも買い替えサイクルの長期化や端末価格上昇が消費者離れを起こしていることも要因として考えられます。
今まで堅調だったMacはプロセッサーの供給の制約を理由に前年同期比で減少しています。
iPadやWearables,Home and Accessoriesは好調でした。
また同社が注力しているServiceセグメントも好調でした。
製品別ではiPhoneの減速感が引き続き目立ちます主に米中貿易戦争の影響を受けています他にも買い替えサイクルの長期化や端末価格上昇が消費者離れを起こしていることも要因として考えられます。
今まで堅調だったMacはプロセッサーの供給の制約を理由に前年同期比で減少しています。
iPadやWearables,Home and Accessoriesは好調でした。
また同社が注力しているServiceセグメントも好調でした。
国別セグメント
アメリカ 24,841百万ドルから25,596百万ドル +3%
ヨーロッパ 13,846百万ドルから13,054百万ドル -6%
中華圏 13,024百万ドルから10,218百万ドル -22%
日本 5,468百万ドルから5,532百万ドル +1%
その他のアジア太平洋地域 3,958百万ドルから3,615百万ドル -9%
その他のアジア太平洋地域 3,958百万ドルから3,615百万ドル -9%
アメリカと日本は微増ですが、その他はあまり良くない状況が続いています、特に中華圏は前年同期比で大幅に減少しています。
見通し
2019年Q3
- 売上高として525億ドルから545億ドル
- 売上総利益率として37%から38%
- 営業費用として87億ドルから88億ドル
- その他の収入/(費用)として2.5億ドル
- 税率約16.5%
2018年のQ3が533億ドルなのでだいたい同じくらいかなと思います。
株価と指標
2019年5月17日の時点で189.00ドルです。
総評と感想
予想を上回る決算でその後株価上昇していますが、米国の対中追加関税の影響やApple Store独占禁止法違反の訴訟継続などのネガティブなTopicもあり直近では株価は軟調です。
決算自体は良かったですが、外部環境のリスクが長期化しそうなので個人的にはApple株に関してはなんとも言えないかなと思います。
2019年5月18日土曜日
データーセンター向けの減速や仮想通貨のマイニング特需の反動を受けるもゲーミングでは底打ち感も NVIDIA Corporation(NVDA) 2020年度1Q決算を振り返る
企業概要
Nvidiaは大手半導体メーカーで世界的なGPU(Graphics Processing Unit)のメーカーです。
同社の製品及びブランドは
PCゲーム・メインストリーム向けグラフィックボードのGeForceシリーズ
動画編集、デザイナー、ビジネスユーザー向けのQuadroシリーズ
ディープラーニングやGPGPU向けのTeslaシリーズ
自動車、モバイルゲーム、タブレット、ドローン、ロボット等、組み込み向けのTegraシリーズなどがあります。
今Nvidiaが注目されている理由は、従来画面の出力や3D演算など画像の演算に主に使用されていたGPUが、人工知能やそれを支える機械学習の技術であるディープラーニングなどの興隆とそれらの演算処理として並列演算に優れているGPUが使われるようになったためです。
特にNvidiaはGPUでプログラミングを可能にするコンピューティングプラットフォーム、CUDAを開発・提供しておりCUDAは使いやすさやライブラリの点で競合を大きくリードしており、発展途上の同分野ではプログラムの書き換えや最新技術の対応が容易という面でNvidiaのGPUが有利であり、そのためNvidiaのGPUが好んで使われています。
また自動運転にも積極的に取り組んでおり、トヨタ、メルセデスベンツ、アウディ、テスラ、ボルボ、フォルクスワーゲンといった自動車業界と有力パートナーと手を組んでいます。
同分野ではIntel傘下のモービルアイが業界をリードしていましたがNvidiaが持つ高い処理能力持つ半導体と画像処理技術によって完全な自動運転ではNvidiaがリードしてるという意見もあります。
決算内容
2020年度の第1四半期決算(2019年2月~2019年4月)は5/16日に発表され以下のようになりました。
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
前年同期比で売上高、EPSは大幅に下回っています、引き続きデータセンター向けの需要の低迷や仮想通貨からのマイニング需要の消失の影響を受けています、しかしゲーミング用GPUの持ち直したこともあり予想は上回る決算でした。
セグメント情報
売上高
(1Q前年同期比)
また引き続き、NVIDIAは2019年度第4四半期に行われた7億ドルの自社株買いを含む2020年度末までに30億ドルを株主に還元する予定としています。
2019年Q2
2019年5月17日時点で156.53ドルです。
予想PER(コ):21.89倍
PBR:9.79倍
予想配当利回り(コ):0.35%
Nvidiaの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想
予想を上回る決算でした、また2019年Q2の見通しも前年同期比では減少していますが今回の決算の数字と比べるとかなり強気な予想に思います。
ただし強気な見通しを達成できるかは個人的に懐疑的です、データーセンター減少し続けていますしゲーミングのセグメントも底打ち感は見えますが前四半期比でかなりの増加が必要に思います。
Nvidiaは大手半導体メーカーで世界的なGPU(Graphics Processing Unit)のメーカーです。
同社の製品及びブランドは
PCゲーム・メインストリーム向けグラフィックボードのGeForceシリーズ
動画編集、デザイナー、ビジネスユーザー向けのQuadroシリーズ
ディープラーニングやGPGPU向けのTeslaシリーズ
自動車、モバイルゲーム、タブレット、ドローン、ロボット等、組み込み向けのTegraシリーズなどがあります。
今Nvidiaが注目されている理由は、従来画面の出力や3D演算など画像の演算に主に使用されていたGPUが、人工知能やそれを支える機械学習の技術であるディープラーニングなどの興隆とそれらの演算処理として並列演算に優れているGPUが使われるようになったためです。
特にNvidiaはGPUでプログラミングを可能にするコンピューティングプラットフォーム、CUDAを開発・提供しておりCUDAは使いやすさやライブラリの点で競合を大きくリードしており、発展途上の同分野ではプログラムの書き換えや最新技術の対応が容易という面でNvidiaのGPUが有利であり、そのためNvidiaのGPUが好んで使われています。
また自動運転にも積極的に取り組んでおり、トヨタ、メルセデスベンツ、アウディ、テスラ、ボルボ、フォルクスワーゲンといった自動車業界と有力パートナーと手を組んでいます。
同分野ではIntel傘下のモービルアイが業界をリードしていましたがNvidiaが持つ高い処理能力持つ半導体と画像処理技術によって完全な自動運転ではNvidiaがリードしてるという意見もあります。
決算内容
2020年度の第1四半期決算(2019年2月~2019年4月)は5/16日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 1Q実 | 3.207B | 2.05 |
2020 1Q実 |
2.22B
| 0.88 |
2020 1Q予 |
2.2B
| 0.79 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
前年同期比で売上高、EPSは大幅に下回っています、引き続きデータセンター向けの需要の低迷や仮想通貨からのマイニング需要の消失の影響を受けています、しかしゲーミング用GPUの持ち直したこともあり予想は上回る決算でした。
セグメント情報
売上高
(1Q前年同期比)
Gaming 1,723百万ドルから1,055百万ドル -39%
仮想通貨のマイニング需要の反動の影響があり前年同期比で大きなマイナスですが、前四半期の954百万ドルからは増加しています。
過剰在庫が緩和されつつあるほか、TURINGアーキテクチャの中価格帯GeForceのニューモデルを発売したことで状況がやや改善しています。
今後ゲーミングノートPC市場の成長やCPUの供給の制約が緩和されることを追い風と予測しています。
Professional Visualization 251百万ドルから266百万ドル +6%
ワークステーションが好調でした特に公共部門、石油、ガス、製造業で需要が大きかったほか、AI / AR / VRなどの新しいテクノロジーの市場拡大の恩恵も受けています。
Datacenter 701百万ドルから634百万ドル -10%
超大型顧客からの需要に一部回復したが、全体的にみると低調なままです。
しかし機械学習向けは順調に増加したほか、Mellanoxを1株当たり125ドルで現金で取得することを発表しました。
Automotive 145百万ドルから166百万ドル +14%
自動運転の市場拡大の恩恵を受けています。
OEM&IP 387百万ドルから99百万ドル
仮想通貨マイニングの反動の影響を受けています。
また引き続き、NVIDIAは2019年度第4四半期に行われた7億ドルの自社株買いを含む2020年度末までに30億ドルを株主に還元する予定としています。
見通し
2019年Q2
- 収益は25億5000万ドル +-2%
- GAAP及びnon-GAAPのgross marginsがそれぞれ59.2%と59.5% +-50basis points
- GAAP及びnon-GAAPの営業費用は、それぞれ約985百万ドルおよび765百万ドルと予想されています。
株価と指標
2019年5月17日時点で156.53ドルです。
予想PER(コ):21.89倍
PBR:9.79倍
予想配当利回り(コ):0.35%
Nvidiaの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想
総評と感想
予想を上回る決算でした、また2019年Q2の見通しも前年同期比では減少していますが今回の決算の数字と比べるとかなり強気な予想に思います。
ただし強気な見通しを達成できるかは個人的に懐疑的です、データーセンター減少し続けていますしゲーミングのセグメントも底打ち感は見えますが前四半期比でかなりの増加が必要に思います。
2019年5月16日木曜日
IPO関連費用などで損失拡大も売上は大幅拡大 Lyft, Inc.(Lyft) 2019年度1Qを振り返る
企業概要
Lyftはアメリカとカナダにライドシェアリングサービスを提供する会社でアメリカではUberに次ぐ2番手のライドシェアサービスの会社です。 同社のサービスはスマートフォンのアプリケーション通じ目的地が同じ等の移動ニーズのあるドライバーとユーザーをマッチングさせ目的地についた時点でユーザーがドライバーを評価、料金の支払いをスマートフォンのアプリケーション上で行うサービスです。 Lyftは2019年3月29日にNasdaq市場に上場しました。
決算内容
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は5/7日に発表され以下のようになりました。
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は前年同期比で+95%と大幅増加し予想を上回りました、EPSはIPOの関連費用や上場に伴うStockOptionに絡む税金が増加したこともあり予想を下回りましたが、それらの費用を除いた調整後純損失は211.5百万ドルと前年同期比の228.4百万ドルと比べて改善しました。
市場の成長やLyft Shared SaverやLux等の新しいプラットフォームや既存のサービスの強化の恩恵を受けました。
またLyftが公表している指標で
とそれぞれ前年同期比で増加しました。
同社は単一セグメントのため、記載はありません。
見通し
2019Q2
売上高 800~810百万ドル
調整後EBITDA損失 270~280百万ドル
2019通年
売上高 32.75~33億ドル
調整後EBITDA損失 1.15~1.175億ドル
また2019年が損失ピークになる見通しでその後は徐々に改善していくとこです。
株価と指標
2019/5/15の時点で54.04ドルです。
予想PER(コ):N/A倍
PBR:N/A倍
予想配当利回り(会):N/A%
LYFTの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想
総評と感想
決算悪くはないと思いますがIPO後の値動きはUber共々あまり・・・と言った感じですね。
個人的にも売上高は高成長ですが純損失の額はどうしても気になりますね。
ただAlphabet傘下のWaymoと提携して一部地域で自動運転タクシーを試験導入するなど将来的に期待できそうなTopicもありました。
Lyftはアメリカとカナダにライドシェアリングサービスを提供する会社でアメリカではUberに次ぐ2番手のライドシェアサービスの会社です。 同社のサービスはスマートフォンのアプリケーション通じ目的地が同じ等の移動ニーズのあるドライバーとユーザーをマッチングさせ目的地についた時点でユーザーがドライバーを評価、料金の支払いをスマートフォンのアプリケーション上で行うサービスです。 Lyftは2019年3月29日にNasdaq市場に上場しました。
決算内容
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は5/7日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2018 1Q実 | 397M | -11.69 |
2019 1Q実 |
776M
| -9.02 |
2019 1Q予 |
739M
| -1.81 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は前年同期比で+95%と大幅増加し予想を上回りました、EPSはIPOの関連費用や上場に伴うStockOptionに絡む税金が増加したこともあり予想を下回りましたが、それらの費用を除いた調整後純損失は211.5百万ドルと前年同期比の228.4百万ドルと比べて改善しました。
市場の成長やLyft Shared SaverやLux等の新しいプラットフォームや既存のサービスの強化の恩恵を受けました。
またLyftが公表している指標で
アクティブライダーは前年同期比で14万人から20.5万人 +46%
アクティブライダー1人あたりの収入は28.27ドルから37.86ドル +34%
とそれぞれ前年同期比で増加しました。
セグメント情報
見通し
2019Q2
売上高 800~810百万ドル
調整後EBITDA損失 270~280百万ドル
2019通年
売上高 32.75~33億ドル
調整後EBITDA損失 1.15~1.175億ドル
また2019年が損失ピークになる見通しでその後は徐々に改善していくとこです。
株価と指標
2019/5/15の時点で54.04ドルです。
予想PER(コ):N/A倍
PBR:N/A倍
予想配当利回り(会):N/A%
LYFTの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想
総評と感想
決算悪くはないと思いますがIPO後の値動きはUber共々あまり・・・と言った感じですね。
個人的にも売上高は高成長ですが純損失の額はどうしても気になりますね。
ただAlphabet傘下のWaymoと提携して一部地域で自動運転タクシーを試験導入するなど将来的に期待できそうなTopicもありました。
2019年5月14日火曜日
決算は予想を上回るもののマクロ環境に厳しさもAptiv PLC (APTV)2019年度1Qを振り返る
企業概要
Aptiv PLCは元々GMの自動車部品の開発メーカーで1999年に分社化されています。
元々はDelphi Corporationという社名でしたがガソリンエンンジン等のパワートレインとアフターマーケット事業をDelphi Technologiesとして2017年に分社化しておりその後、現在の社名に変更しています。
Aptiv PLCは自動車の電装化部品の設計・開発・製造や自動車の制御やインフォーメーション、安全装置や運転支援システムの提供など自動車を支えるソフトウェアやハードウェアの両方を開発・提供しています。
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は5/2日に発表され以下のようになりました。
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回る決算でした。
厳しい市場環境や為替・関税の影響もあり売上高・EPS共に前年を下回る結果でしたが、為替・コモディティ・売却の影響を考慮すると売上高は前年同期比で+4%との説明です。
EPSではこのほかに債務借換えに関連して支払利息が増加するなどの要因がありました。
北米やヨーロッパでは好調でしたが中国では自動車の生産台数が予想を下回るなど要因があり大きくマイナスになりました。
セグメント情報
(1Q前年同期比)
売上高
2617百万ドルから2562百万ドル -2%
調整後営業利益
351百万ドルから283百万ドル -19%
北米での新規プログラムの立ち上げや商用車および産業用のエンドマーケットでの成長、高電圧電化製品の拡大などもあり市場では7%の成長でしたが、FXやコモディティ、関税
、中国での販売量の減少もあり前年比で売上高、営業利益、EPSは減少しています。
売上高
1032百万ドルから1023百万ドル -1%
調整後営業利益
2019Q2及び通年の見通し
自動車生産減少や為替の影響、関税による影響を考慮してガイダンスが引き下げられました。
株価と指標
2019年5月13日の時点で73.31ドルです。
予想PER(コ):12.53倍
PBR:5.53倍
予想配当利回り(コ):1.14%
Aptiv PLCの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想 (会) 会社予想
総評と感想
決算自体はよかったですが見通しの引き下げや米中貿易摩擦の激化、厳しいマクロ環境もあり株価下落しています、個人的にも同社の自動車の電動化や安全装置・自動運転での需要拡大には期待していますが、短期的にみるとやはりマクロ環境の悪化によるリスクも小さくないと思います。
Aptiv PLCは元々GMの自動車部品の開発メーカーで1999年に分社化されています。
元々はDelphi Corporationという社名でしたがガソリンエンンジン等のパワートレインとアフターマーケット事業をDelphi Technologiesとして2017年に分社化しておりその後、現在の社名に変更しています。
Aptiv PLCは自動車の電装化部品の設計・開発・製造や自動車の制御やインフォーメーション、安全装置や運転支援システムの提供など自動車を支えるソフトウェアやハードウェアの両方を開発・提供しています。
決算内容
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は5/2日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2018 1Q実 | 3.63M | 1.29 |
2019 1Q実 |
3.575M
| 1.05 |
2019 1Q予 |
3.47M
| 1.01 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回る決算でした。
厳しい市場環境や為替・関税の影響もあり売上高・EPS共に前年を下回る結果でしたが、為替・コモディティ・売却の影響を考慮すると売上高は前年同期比で+4%との説明です。
EPSではこのほかに債務借換えに関連して支払利息が増加するなどの要因がありました。
北米やヨーロッパでは好調でしたが中国では自動車の生産台数が予想を下回るなど要因があり大きくマイナスになりました。
セグメント情報
(1Q前年同期比)
Signal and Power Solutions
売上高
2617百万ドルから2562百万ドル -2%
調整後営業利益
351百万ドルから283百万ドル -19%
北米での新規プログラムの立ち上げや商用車および産業用のエンドマーケットでの成長、高電圧電化製品の拡大などもあり市場では7%の成長でしたが、FXやコモディティ、関税
、中国での販売量の減少もあり前年比で売上高、営業利益、EPSは減少しています。
Advanced Safety and User Experience
売上高
1032百万ドルから1023百万ドル -1%
調整後営業利益
76百万ドルから62百万ドル -18%
全体的に世界的な自動車生産の軟調化ならびに為替およびコモディティから逆風を受けています。
見通し
2019Q2及び通年の見通し
自動車生産減少や為替の影響、関税による影響を考慮してガイダンスが引き下げられました。
株価と指標
2019年5月13日の時点で73.31ドルです。
予想PER(コ):12.53倍
PBR:5.53倍
予想配当利回り(コ):1.14%
Aptiv PLCの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想 (会) 会社予想
総評と感想
決算自体はよかったですが見通しの引き下げや米中貿易摩擦の激化、厳しいマクロ環境もあり株価下落しています、個人的にも同社の自動車の電動化や安全装置・自動運転での需要拡大には期待していますが、短期的にみるとやはりマクロ環境の悪化によるリスクも小さくないと思います。
2019年5月11日土曜日
2019年のINTEL INVESTOR MEETING
Intelは5/8日の2019年投資家向け説明会で製品のロードマップや取り組みの紹介、今後の見通しなどを発表しました。
2019年の見通しは19年Q1決算説明会から変更なく前年比で以下の悪化を見込んでいます。
また今後3年間で売上高が760億ドルから780億ドルを予想しています。
データーセンターから1桁台の成長、PC向けは横ばいかやや減少を予想しています。
営業利益は~32%、売上高の成長の伸びに対しEPSも成長、またそれを上回るペースでフリーキャッシュフローの増加を見込んでいます。
今期がマイナス成長なので20、21年は再び成長を見込んでいるということでしょうか。
更に今後6年間の見通しも予想しています
売上高の~850億ドル、EPSを~6ドルと予想しています。
ただ参考程度といったところでしょうか。
開発が難航していた10nmのプロセッサーはクライアントPC向けのIceLakeは6月から出荷を開始、年末までに搭載した製品が発売される予定です。
またその後サーバー向けのCooper Lake、GPUや5GSoc、AIプロセッサーなど多数10nmの製品を2020年までにリリースを予定しています。
またその後、21年には7nmで製造されるデータセンターやAI向けのGPUのXeのローンチを予定しています。
また他にもAIやデーターセンター、Iot、5Gに対する取り組みが紹介されました。
ただし投資家向け説明会の発表後、低い売上高成長の見通しや米国の中国への関税強化を受けて地合いが悪化したこもあり株価下落しています。
ただ株価下落したことで予想PERは10倍程度と株価は割安になっており同社の見通しを信じるなら20年、21年の売上高・EPSは一桁の増加を見込んでおり投資妙味はあるかなと思いますが、同社は18Q4で示した2019年の通期見通しを19Q1の決算説明会には下方修正していることは考慮する必要があります。
2019年の見通しは19年Q1決算説明会から変更なく前年比で以下の悪化を見込んでいます。
また今後3年間で売上高が760億ドルから780億ドルを予想しています。
データーセンターから1桁台の成長、PC向けは横ばいかやや減少を予想しています。
営業利益は~32%、売上高の成長の伸びに対しEPSも成長、またそれを上回るペースでフリーキャッシュフローの増加を見込んでいます。
今期がマイナス成長なので20、21年は再び成長を見込んでいるということでしょうか。
更に今後6年間の見通しも予想しています
売上高の~850億ドル、EPSを~6ドルと予想しています。
ただ参考程度といったところでしょうか。
開発が難航していた10nmのプロセッサーはクライアントPC向けのIceLakeは6月から出荷を開始、年末までに搭載した製品が発売される予定です。
またその後サーバー向けのCooper Lake、GPUや5GSoc、AIプロセッサーなど多数10nmの製品を2020年までにリリースを予定しています。
またその後、21年には7nmで製造されるデータセンターやAI向けのGPUのXeのローンチを予定しています。
また他にもAIやデーターセンター、Iot、5Gに対する取り組みが紹介されました。
ただし投資家向け説明会の発表後、低い売上高成長の見通しや米国の中国への関税強化を受けて地合いが悪化したこもあり株価下落しています。
ただ株価下落したことで予想PERは10倍程度と株価は割安になっており同社の見通しを信じるなら20年、21年の売上高・EPSは一桁の増加を見込んでおり投資妙味はあるかなと思いますが、同社は18Q4で示した2019年の通期見通しを19Q1の決算説明会には下方修正していることは考慮する必要があります。
2019年5月10日金曜日
Tinderの加入者数が順調に推移 Match Group Inc.(MTCH) 2019年度1Qを振り返る
企業概要
Match Group, Inc.は2015年InterActiveCorpからスピンオフした企業で様々な出会い系サービスを提供しています。
同社190ヵ国以上42言語でサービスを提供しており、Tinder、Match、PlentyOfFish、Meetic、OkCupid、OurTime、Pairsなど需要や国に応じてさまざなサービスを提供しています。
決算内容
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は5/7日に発表され以下のようになりました。
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回る良い決算でした。
Q1の主力アプリTinderの売上高は前年同期比+38%、ARPUは前年比+2%為替の影響込みでFlat、平均加入者+36%、また加入者増加に伴って有料サービスのTinderGoldへの加入も増加しました。
APRUはやや伸び悩んでいますが加入者の増加数が17年Q3、Q4に次ぐ結果で好調でした。
Q1の第1四半期の自社ブランドの平均加入者数は前年同期比16%増の860万人に達しました。
Tinderが加入者は伸ばしたほか日本のデートアプリPairsも加入者数の伸びを牽引しました。
APRUは為替の影響込みで0%、為替の影響を除くと+4%でした、為替の悪影響は今年後半には改善されると同社は予想しています。
買収したHingeは急拡大しているほか、ラテンアメリカ人コミュニティ向けの Chispa、アフリカ系アメリカ人コミュニティ向けのBLKも成長しているほか最初のMonetizationを開始する予定です。
今年の1月下旬にサービスを開始した友人の出会いを助けれるといった特徴を持つShipは特にニューヨーク、ボストン、ワシントンDCなどの東海岸の都市で強いユーザーとの繋がり示しています。
また主力のTinderについても目的地でマッチングする機能や同じイベントに参加するユーザー同士でマッチングできるフェスティバルモードの追加やビデオ機能の拡充を進めています。
セグメント情報
同社は単一セグメントのため、記載はありません。
見通し
2019年第2四半期の見通し
株価と指標
2019/5/9の時点で67.15ドルです。
予想PER(コ):32.60倍
PBR:130.14倍
予想配当利回り(会):N/A%
MTCHの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想
総評と感想
決算良かったです。
Tinderが好調に推移しました、また日本でのPairsの成功やインドでの成長、東南アジアの市場への期待や展望に言及していました。
売上高成長は落ち込み気味ですが、世界的なユーザー数や利益の伸びを考慮すれば今後も期待できるかなと個人的には思いました、
Match Group, Inc.は2015年InterActiveCorpからスピンオフした企業で様々な出会い系サービスを提供しています。
同社190ヵ国以上42言語でサービスを提供しており、Tinder、Match、PlentyOfFish、Meetic、OkCupid、OurTime、Pairsなど需要や国に応じてさまざなサービスを提供しています。
決算内容
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は5/7日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2018 1Q実 | 407.367M | 0.26 |
2019 1Q実 |
464.625M
| 0.42 |
2019 1Q予 |
463.74M
| 0.32 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回る良い決算でした。
Q1の主力アプリTinderの売上高は前年同期比+38%、ARPUは前年比+2%為替の影響込みでFlat、平均加入者+36%、また加入者増加に伴って有料サービスのTinderGoldへの加入も増加しました。
APRUはやや伸び悩んでいますが加入者の増加数が17年Q3、Q4に次ぐ結果で好調でした。
Q1の第1四半期の自社ブランドの平均加入者数は前年同期比16%増の860万人に達しました。
Tinderが加入者は伸ばしたほか日本のデートアプリPairsも加入者数の伸びを牽引しました。
APRUは為替の影響込みで0%、為替の影響を除くと+4%でした、為替の悪影響は今年後半には改善されると同社は予想しています。
買収したHingeは急拡大しているほか、ラテンアメリカ人コミュニティ向けの Chispa、アフリカ系アメリカ人コミュニティ向けのBLKも成長しているほか最初のMonetizationを開始する予定です。
今年の1月下旬にサービスを開始した友人の出会いを助けれるといった特徴を持つShipは特にニューヨーク、ボストン、ワシントンDCなどの東海岸の都市で強いユーザーとの繋がり示しています。
また主力のTinderについても目的地でマッチングする機能や同じイベントに参加するユーザー同士でマッチングできるフェスティバルモードの追加やビデオ機能の拡充を進めています。
セグメント情報
同社は単一セグメントのため、記載はありません。
見通し
2019年第2四半期の見通し
- 売上高 480~490百万ドル 為替の影響込み
- 調整済みEBITDA 190~195百万ドル
株価と指標
2019/5/9の時点で67.15ドルです。
予想PER(コ):32.60倍
PBR:130.14倍
予想配当利回り(会):N/A%
MTCHの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想
総評と感想
決算良かったです。
Tinderが好調に推移しました、また日本でのPairsの成功やインドでの成長、東南アジアの市場への期待や展望に言及していました。
売上高成長は落ち込み気味ですが、世界的なユーザー数や利益の伸びを考慮すれば今後も期待できるかなと個人的には思いました、
2019年5月6日月曜日
5Gへの移行の影響もNokia Corporation (NOK) 2019年度1Qを振り返る
企業概要
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は4/25日に発表され以下のようになりました。
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想を上回りましたが、EPSはマイナスとややネガティブサプライズな結果でした。
セグメント情報
2019年からNokiaはNetworks、Nokia Software、Nokia Technologiesの3つのセグメントとその他にセグメント変更がありました。
これに伴いNokiaのクラウドコアサービスがNetworksからSoftwareに組替が行われるなど一部変更があります。
(1Q前年同期比)
Networks 3783百万ユーロから3944百万ユーロ +4%
ネットワーク部門の売上高は+4%でしたが為替の影響を除くと横ばいです。
IPルーティング、モバイルアクセス、光ネットワークが成長しましたが固定アクセスは減少しました、固定アクセスのセグメントはADSLが技術移行の影響を受けています。
またNokiaの5Gシステムの遅延により北米で売上高の約2億ユーロを認識することができませんでした。
5Gシステムの遅延や5Gへの投資の増加、コストの上昇によってGross marginは悪化しています。
またセキュリティの問題からベンダーの選択を再評価する顧客が増えていることも短期的にはマイナスです。
Nokia Software 541百万ユーロから543百万ユーロ flat
売上高は微増でしたが為替の影響を除くと減少しています。
アプリケーションのCloudBandとself-organizing network solutionsが成長しましたが5Gの互換性維持のため4Gの新しいソフトウェアリリースできないという問題もありました。
Nokia Technologies 365百万から370百万ユーロ +1%
売上高は1%増、為替の影響を除くと横ばいです。
主に新規ライセンス契約に関連した一時的なキャッチアップ売上高と特定の特許の販売によるものです。
なおデジタルヘルス事業の売却に伴い研究開発費、販管費が減少しています。
見通し
弱い1Q決算でしたが通年の19年、20年のガイダンスに変更はありません。
1Qでの発生した問題は2Qで改善され下半期にはさらに多くの改善が見込まるとのことです。
指標と株価
2019年5月3日の時点で5.18ドルです。
決算悪かったです、5G関連で躓きや製品コスト上昇などもあり良いスタートとは言えない状況ですね。
今後売上高やマージンは改善されるとのことですが目先の2Qなどには影響が残りそうです、また19年通年目標の達成もややどうかなと個人的には思います。
ただし株価下落しておりバリューエーション的には安くも高くもない水準かなと思います。
現在保有中の銘柄で株価大きく下がってしまいましたがポジションはそのままでしばらく様子見しようかなと思います。
ノキアはフィンランドにあるネットワークインフラの構築及び開発ベンダーで世界中の通信キャリアと固定・無線インフラを構築・保守しています。
またそれらに付帯する機器やソフトウェア、技術開発、ライセンス提供を行っています。
ノキアは過去に携帯電話で世界シェア1位でしたがスマートフォンへの移行に失敗するなどして2013年携帯電話事業をMicrosoftに売却しています、その後NokiaはHMD Globalにライセンス提供をしておりHMD GlobalがNokiaブランドのスマートフォンの製品を提供しています。
2015年にはフランスの同業他社Alcatel-Lucentを買収、併合しています。
同社は5G関連として投資家に注目されており、またHuaweiやZTE一連の騒動の恩恵を得られやすいと期待されています。
NOKIAは米国の企業ではないですがADRという形でニューヨーク証券取引所で売買できます。
決算内容
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は4/25日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2018 1Q実 | 6.013B | 0.02 |
2019 1Q実 |
5.736B
| -0.02 |
2019 1Q予 |
5.67B
| 0.02 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想を上回りましたが、EPSはマイナスとややネガティブサプライズな結果でした。
セグメント情報
2019年からNokiaはNetworks、Nokia Software、Nokia Technologiesの3つのセグメントとその他にセグメント変更がありました。
これに伴いNokiaのクラウドコアサービスがNetworksからSoftwareに組替が行われるなど一部変更があります。
(1Q前年同期比)
Networks 3783百万ユーロから3944百万ユーロ +4%
ネットワーク部門の売上高は+4%でしたが為替の影響を除くと横ばいです。
IPルーティング、モバイルアクセス、光ネットワークが成長しましたが固定アクセスは減少しました、固定アクセスのセグメントはADSLが技術移行の影響を受けています。
またNokiaの5Gシステムの遅延により北米で売上高の約2億ユーロを認識することができませんでした。
5Gシステムの遅延や5Gへの投資の増加、コストの上昇によってGross marginは悪化しています。
またセキュリティの問題からベンダーの選択を再評価する顧客が増えていることも短期的にはマイナスです。
Nokia Software 541百万ユーロから543百万ユーロ flat
売上高は微増でしたが為替の影響を除くと減少しています。
アプリケーションのCloudBandとself-organizing network solutionsが成長しましたが5Gの互換性維持のため4Gの新しいソフトウェアリリースできないという問題もありました。
Nokia Technologies 365百万から370百万ユーロ +1%
売上高は1%増、為替の影響を除くと横ばいです。
主に新規ライセンス契約に関連した一時的なキャッチアップ売上高と特定の特許の販売によるものです。
なおデジタルヘルス事業の売却に伴い研究開発費、販管費が減少しています。
見通し
弱い1Q決算でしたが通年の19年、20年のガイダンスに変更はありません。
1Qでの発生した問題は2Qで改善され下半期にはさらに多くの改善が見込まるとのことです。
指標と株価
2019年5月3日の時点で5.18ドルです。
総評と感想
決算悪かったです、5G関連で躓きや製品コスト上昇などもあり良いスタートとは言えない状況ですね。
今後売上高やマージンは改善されるとのことですが目先の2Qなどには影響が残りそうです、また19年通年目標の達成もややどうかなと個人的には思います。
ただし株価下落しておりバリューエーション的には安くも高くもない水準かなと思います。
現在保有中の銘柄で株価大きく下がってしまいましたがポジションはそのままでしばらく様子見しようかなと思います。
2019年5月3日金曜日
予想を上回る決算だったGeneral Electric Company (GE) 2019年度1Qを振り返る
企業概要
ゼネラル・エレクトリックはアメリカは代表するコングロマリット企業ですが、最近では業績不振のためDow30構成銘柄から外されるなどネガティブなニュースが多い企業です。 GEは発電機や航空機エンジン、タービン、ヘルスケア、照明などなど書ききれないくらいの多数の工業製品やそれに付帯するサービスなどを提供する企業ですが直近では事業の選択と集中を進めています。
決算内容
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は4/30日に発表され以下のようになりました。
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPSともに予想を上回りました、工業部門のキャッシュの流出額は12億2000万ドルと市場予想の29億ドルを下回るなど久しぶりに市場の予測を上回る決算だった印象です。
主にGE TransportationのWabtecへの売却が寄与しました。
セグメント情報
(1Q前年同期比)
POWER(電力)
受注
5,562百万ドルから4,800百万ドル -14%
売上高
7,222百万ドルから5,659百万ドル -33%
利益
273百万ドルから80百万ドル -71%
火力発電所の閉鎖やガスタービンの需要低迷が続きました。
Renewable Energy(再生可能エネルギー)
受注
2,423百万ドルから2,448百万ドル+1%
売上高
1,646百万ドルから1,604百万ドル -3%
利益
77百万ドルから-162百万ドル
利益は2018年の契約解除、清算の悪影響を受けました。
それらの影響を除いても洋上風力発電設備のHaliade-Xの研究開発投資の増加、関税、合弁会社の連結、および価格設定の影響を受けました。
Aviation(航空)
受注
8,114百万ドルから8,707百万ドル +7%
売上高
7,112百万ドルから7,954百万ドル +12%
利益
1,603百万ドルから1,660百万ドル +4%
引き続き航空エンジンが好調でしたが新エンジンへの移行でやや利益率が低下しています。
Oil&Gas(石油&ガス)
受注
5232百万ドルから5695百万ドル +9%
売上高
5385百万ドルから5670百万ドル +7%
利益
210百万ドルから247百万ドル +18%
やや去年の年末に原油価格が下がっていたのでどうかなと思っていましたが堅調でした。
Healthcare(ヘルスケア)
受注
4,731百万ドルから4,931百万ドル +4%
売上高
4,702百万ドルから4,683百万ドル flat
利益
735百万ドルから781百万ドル +6%
Healthcare部門のBioPharma事業のDanaherへの売却は2019年Q4を予定しています。
GE Captial(金融)
Capital continuing operations(継続資本)
135百万ドル
discontinued operation(廃止事業)
35百万ドル
GE Capital Earnings (利益)
171百万ドル
同四半期に11億ドルの資産を削減し20億ドルの対外債務を返済しました。
GEは引き続きこの部門の縮小に取り組んでいます。
見通し
GEは2019年をリセットと位置づけており多くの改革や部門売却を予定しています。
基本的には3月に行われた電話会議の内容から変更はありません。
残りのWabtecの株式やBHGE、BioPharmaの売却を予定しています。
またソフトウェアの問題が発覚したBoeing 737 MAXについてもリスク要因として挙げています。
株価と指標
2019年5月2日の時点で10.25ドルです。
予想PER(コ):14.24倍
PBR:2.54倍
予想配当利回り(コ):0.38%
GEの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想 (会) 会社予想
総評と感想
予想を上回る決算で株価は上昇していますがまだ改革半ばというか初めの方ですね電力事業が依然として厳しいのは変わらないですし、2020年にフリーキャッシュフローをプラスにするという同社の目標にも課題が多く残っているように思います。
個人的には投資の判断自体が難しいかなと思いました。
ゼネラル・エレクトリックはアメリカは代表するコングロマリット企業ですが、最近では業績不振のためDow30構成銘柄から外されるなどネガティブなニュースが多い企業です。 GEは発電機や航空機エンジン、タービン、ヘルスケア、照明などなど書ききれないくらいの多数の工業製品やそれに付帯するサービスなどを提供する企業ですが直近では事業の選択と集中を進めています。
決算内容
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は4/30日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2018 1Q実 | 28.66B | 0.16 |
2019 1Q実 |
27.286B
| 0.14 |
2019 1Q予 |
27.05B
| 0.09 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPSともに予想を上回りました、工業部門のキャッシュの流出額は12億2000万ドルと市場予想の29億ドルを下回るなど久しぶりに市場の予測を上回る決算だった印象です。
主にGE TransportationのWabtecへの売却が寄与しました。
セグメント情報
(1Q前年同期比)
POWER(電力)
受注
5,562百万ドルから4,800百万ドル -14%
売上高
7,222百万ドルから5,659百万ドル -33%
利益
273百万ドルから80百万ドル -71%
火力発電所の閉鎖やガスタービンの需要低迷が続きました。
Renewable Energy(再生可能エネルギー)
受注
2,423百万ドルから2,448百万ドル+1%
売上高
1,646百万ドルから1,604百万ドル -3%
利益
77百万ドルから-162百万ドル
利益は2018年の契約解除、清算の悪影響を受けました。
それらの影響を除いても洋上風力発電設備のHaliade-Xの研究開発投資の増加、関税、合弁会社の連結、および価格設定の影響を受けました。
Aviation(航空)
受注
8,114百万ドルから8,707百万ドル +7%
売上高
7,112百万ドルから7,954百万ドル +12%
利益
1,603百万ドルから1,660百万ドル +4%
引き続き航空エンジンが好調でしたが新エンジンへの移行でやや利益率が低下しています。
Oil&Gas(石油&ガス)
受注
5232百万ドルから5695百万ドル +9%
売上高
5385百万ドルから5670百万ドル +7%
利益
210百万ドルから247百万ドル +18%
やや去年の年末に原油価格が下がっていたのでどうかなと思っていましたが堅調でした。
Healthcare(ヘルスケア)
受注
4,731百万ドルから4,931百万ドル +4%
売上高
4,702百万ドルから4,683百万ドル flat
利益
735百万ドルから781百万ドル +6%
Healthcare部門のBioPharma事業のDanaherへの売却は2019年Q4を予定しています。
GE Captial(金融)
Capital continuing operations(継続資本)
135百万ドル
discontinued operation(廃止事業)
35百万ドル
GE Capital Earnings (利益)
171百万ドル
同四半期に11億ドルの資産を削減し20億ドルの対外債務を返済しました。
GEは引き続きこの部門の縮小に取り組んでいます。
見通し
GEは2019年をリセットと位置づけており多くの改革や部門売却を予定しています。
基本的には3月に行われた電話会議の内容から変更はありません。
残りのWabtecの株式やBHGE、BioPharmaの売却を予定しています。
またソフトウェアの問題が発覚したBoeing 737 MAXについてもリスク要因として挙げています。
株価と指標
2019年5月2日の時点で10.25ドルです。
予想PER(コ):14.24倍
PBR:2.54倍
予想配当利回り(コ):0.38%
GEの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想 (会) 会社予想
総評と感想
予想を上回る決算で株価は上昇していますがまだ改革半ばというか初めの方ですね電力事業が依然として厳しいのは変わらないですし、2020年にフリーキャッシュフローをプラスにするという同社の目標にも課題が多く残っているように思います。
個人的には投資の判断自体が難しいかなと思いました。
2019年5月2日木曜日
仮想通貨マイニングの需要消失の影響を受けるも予想は上回る決算だったAdvanced Micro Devices, Inc.(AMD) 2019年度1Qを振り返る
企業概要
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高・EPSともに予想を上回りましたが、前年同期比ではマイナスです。
主に仮想通貨マイニングの需要の消失の影響を受けています、しかしデーターセンター向けCPU、GPUが好調だったことでGross Marginは41%と改善しています。
セグメント情報
(Computing and Graphics)コンピューティングとグラフィック部門
売上高 前年同期比1,115百万ドルから831百万ドル -26%
営業利益 前年同期比138百万ドルから16百万ドル Down122百万ドル
コンピューティングとグラフィック部門はRyzenCPUなどのクライアントプロセッサーが好調だった反面、GPUがマイニング需要の消失の影響を受けて不調だった為、前年同期比で-26%と減少しました。
(Enterprise, Embedded and Semi-Custom部門)エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門
売上高 前年同期比532百万ドルから441百万ドル -17%
営業利益 前年同期比14百万ドルから68百万ドル Up54百万ドル
エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門はデータセンター向けのCPUやGPUが好調でしたが、セミカスタム部門が不調で前年同期比で-17%と減少しました、主にゲーム機のサイクルが終盤にあることが要因です。
営業利益の大幅な上昇はTHATICとの合弁事業からの60百万ドルのライセンス料によるものです。
(All Other Category)その他
営業利益(損失) 前年同期比-32百万ドルから-46百万ドル Down14百万ドル
見通し
2019年Q2の売上高は約15億2000万ドル±5000万ドルと前年同期比で約-13%減少を予測しています。
引き続き仮想通貨の需要の反動の影響を受けるほかセミカスタム売上の減少を予想しています。
新しい7nmプロセスで製造されるCPU及びGPUはQ3を予定しています。
株価と指標
2019年5月2日の時点で26.81ドルです。
予想PER(コ):28.64倍
PBR:22.28倍
予想配当利回り(コ):N/A%
AMDの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想 (会) 会社予想
総評と感想
前年同期比較だと悪い数字に見えますが決算内容自体はポジティブでした。
特にデーターセンター向けのCPU前年比で2倍で同GPUが2桁の伸びを示したと述べるなど利益率の高い分野での成長はポジティブです、反面去年のQ2はマイニング特需の恩恵をうけているため、数字自体は今年のQ2も見通し通りそこまでよくはないでしょう。
決算自体はポジティブでしたが個人的には株価はだいぶ織り込んで上昇しているかなと思います調整するなら投資してみてもいいかなと思います。
アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD) 以下AMDはx86CPUおよび独立、個別のグラフィックユニット(GPU)、それらを統合したAccelerated Processing Unit(APU)を提供する会社です。
近年は自社製品の競争力低下やPC市場の縮小に悩ませられていましたが、新製品のRyzenおよびサーバー向けのEPIC投入以降急速に競争力を回復しています。
同社は身近なところではパソコン向けのCPU及び、GPUやPS4およびXBOX向けのプロセッサーを提供しています。
同社のセグメントは
コンピューティングとグラフィック部門
デスク、ノート向けCPU、GPU、APUなどを販売・提供しています。
エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門
コンソールゲーム機、サーバー等にカスタマイズしたSocや知的財産を提供
する2つの事業から成り立ちます。
決算内容
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は4/30日に発表され以下のようになりました。近年は自社製品の競争力低下やPC市場の縮小に悩ませられていましたが、新製品のRyzenおよびサーバー向けのEPIC投入以降急速に競争力を回復しています。
同社は身近なところではパソコン向けのCPU及び、GPUやPS4およびXBOX向けのプロセッサーを提供しています。
同社のセグメントは
コンピューティングとグラフィック部門
デスク、ノート向けCPU、GPU、APUなどを販売・提供しています。
エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門
コンソールゲーム機、サーバー等にカスタマイズしたSocや知的財産を提供
する2つの事業から成り立ちます。
決算内容
売上高 | EPS | |
2018 1Q実 | 1.647B | 0.11 |
2019 1Q実 |
1.272B
| 0.06 |
2019 1Q予 |
1.26B
| 0.05 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高・EPSともに予想を上回りましたが、前年同期比ではマイナスです。
主に仮想通貨マイニングの需要の消失の影響を受けています、しかしデーターセンター向けCPU、GPUが好調だったことでGross Marginは41%と改善しています。
セグメント情報
(Computing and Graphics)コンピューティングとグラフィック部門
売上高 前年同期比1,115百万ドルから831百万ドル -26%
営業利益 前年同期比138百万ドルから16百万ドル Down122百万ドル
コンピューティングとグラフィック部門はRyzenCPUなどのクライアントプロセッサーが好調だった反面、GPUがマイニング需要の消失の影響を受けて不調だった為、前年同期比で-26%と減少しました。
(Enterprise, Embedded and Semi-Custom部門)エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門
売上高 前年同期比532百万ドルから441百万ドル -17%
営業利益 前年同期比14百万ドルから68百万ドル Up54百万ドル
エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門はデータセンター向けのCPUやGPUが好調でしたが、セミカスタム部門が不調で前年同期比で-17%と減少しました、主にゲーム機のサイクルが終盤にあることが要因です。
営業利益の大幅な上昇はTHATICとの合弁事業からの60百万ドルのライセンス料によるものです。
(All Other Category)その他
営業利益(損失) 前年同期比-32百万ドルから-46百万ドル Down14百万ドル
見通し
2019年Q2の売上高は約15億2000万ドル±5000万ドルと前年同期比で約-13%減少を予測しています。
引き続き仮想通貨の需要の反動の影響を受けるほかセミカスタム売上の減少を予想しています。
新しい7nmプロセスで製造されるCPU及びGPUはQ3を予定しています。
株価と指標
2019年5月2日の時点で26.81ドルです。
予想PER(コ):28.64倍
PBR:22.28倍
予想配当利回り(コ):N/A%
AMDの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想 (会) 会社予想
総評と感想
前年同期比較だと悪い数字に見えますが決算内容自体はポジティブでした。
特にデーターセンター向けのCPU前年比で2倍で同GPUが2桁の伸びを示したと述べるなど利益率の高い分野での成長はポジティブです、反面去年のQ2はマイニング特需の恩恵をうけているため、数字自体は今年のQ2も見通し通りそこまでよくはないでしょう。
決算自体はポジティブでしたが個人的には株価はだいぶ織り込んで上昇しているかなと思います調整するなら投資してみてもいいかなと思います。
登録:
投稿 (Atom)
Blog休止と今後のお知らせ
何故か分からないですが、現在Blogger上のサイドバーが下に表示されており設定を一部変更してみましたが直らないのと、同サイト自体がスマホ用のレイアウトに対応していないことが前々から気になっておりこれを機にサイト移転を計画しています。 多少お時間頂くと思いますが、移転の際には改め...
-
Reutersによると https://jp.reuters.com/article/us-china-trade-talks-2nd-day-idJPKBN1WQ2JF トランプ米大統領は11日、米中が「第1段階」の通商合意に達したと発表しました。 内容としては ...
-
Panasonicはご存知だとは思われますが、総合家電大手でTVやエアコン、クーラーといった白物家電や近年では自動車用の車載バッテリーが注目されています。 同社のセグメントは アプアライアンス エコソリューションズ コネクテッドソリューションズ オート...
-
会社概要 ノキアはフィンランドにあるネットワークインフラの構築及び開発ベンダーで世界中の通信キャリアと固定・無線インフラを構築・保守しています。 またそれらに付帯する機器やソフトウェア、技術開発、ライセンス提供を行っています。 ノキアは過去に携帯電話で世界シェア1位でし...