2020年1月29日水曜日

iPhoneの復調が目立つ Apple Inc.(AAPL)2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


アップルはiPhoneでお馴染みのIT機器メーカーでスマートフォンやパソコン、タブレット、スマートデバイス、メディア機器を設計・開発・販売しています。 またそれらに付帯するApple storeやiTunes、Apple payなどのITサービスの提供しています。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2019年10月~2019年12月)は1月28日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2019 1Q実   84.31B    4.18
2020 1Q実 
  91.819B
    4.99
2020 1Q予
  88.43B
    4.54
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+9%、EPSは+19%でした。
また前回と同じ普通株式1株当たり0.77ドルの配当を発表しました。



セグメント情報


1Q前年同期比

製品別カテゴリー

iPhone 51,982百万ドルから55,957百万ドル +9%
Mac 7,416百万ドルから7,160百万ドル -3%
iPad 6,729百万ドルから5,977百万ドル -12%
Wearables,Home and Accessories 7,308百万ドルから10,010百万ドル +37%
Service 10,875百万ドルから12,715百万ドル +17%

2019年度減速が続いていたiPhoneですが今四半期は前年同期比+8%と成長しています。
iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxの新しいiPhoneが貢献しました。
Macは16インチMacBook Pro、Mac Pro、Pro Display XDRなど新製品を発売しましたが昨年MacBook Air、Mac miniを発売していたこともあり前年同期比-3%でした。
iPadは昨年iPad Proを発売していた反動で今四半期では前年同期比で-12%でした。
Wearables,Home and AccessoriesはApple WatchやAirPodsが好調で前年同期比+37%でした。
Serviceは5つの地域すべてで2桁成長を達成するなど好調でした。
App StoreやPayment services、Cloud service、App Store検索広告ビジネスが成長を牽引しました。

国別セグメント

アメリカ 36,940百万ドルから41,367百万ドル +12%
ヨーロッパ 20,363百万ドルから23,273百万ドル  +14%
中華圏 13,169百万ドルから13,578百万ドル +3%
日本 6,910百万ドルから6,223百万ドル -11%
その他のアジア太平洋地域  6,928百万ドルから7,378百万ドル +6%

日本以外の全ての地域で成長しました。
特に中華圏で前年同期比でプラス成長を実現した他、アメリカやヨーロッパで2桁の成長を実現しました。


見通し


2020年度Q2

  • 売上高として630億ドルから670億ドル
  • 売上総利益率として38.0%から39.0%
  • 営業費用として96億ドルから97億ドル
  • その他の収入/(費用)として250百万ドル
  • 税率約16.5%
前年同期は580億ドルでしたので会社予想によると+9%~+12%の売上高成長を見込んでいます。

株価と指標


2020年1月28日の時点で317.69ドルです。


予想PER(コ):20.94倍
PBR:15.60倍
予想配当利回り(コ):1.00%
Appleの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想


総評と感想


決算良かったです。
Appleの最近の株価は右肩上がりですが少なくとも今回の決算は株価の上昇を裏切るようなものではなかったと思います。
現在Apple株は予想PERは20倍超えており割安感は薄れてきてはいますが、今回のような決算を続けれればまだ投資妙味はあるかなと個人的には思っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Blog休止と今後のお知らせ

何故か分からないですが、現在Blogger上のサイドバーが下に表示されており設定を一部変更してみましたが直らないのと、同サイト自体がスマホ用のレイアウトに対応していないことが前々から気になっておりこれを機にサイト移転を計画しています。 多少お時間頂くと思いますが、移転の際には改め...