2019年2月7日木曜日

増収増益だがコスト増加で利益率低下もAlphabet Inc. (GOOG) 2018年4Q決算を振り返る

会社概要


アルファベット(GOOG)は持株会社でGoogleの親会社です。 Googleは検索サービスGoogleやAndroid Os、Youtube、クラウドサービスなど様々なITサービスを提供しています。 AlphabetはGoogle以外にもスマートホーム(Nest)、バイオテクノロジー(Verily)、ブロードバンド(Google Fiber)、自動運転(Waymo)など様々な新興企業を保有しています。 また収益の95%以上はGoogleからによるものです。

決算内容


18年10~12月期の2018年第4四半期決算(4Q)は2/4日に発表されました。


  売上高      EPS
2017 4Q実   32.323B     9.7
2018 4Q実
  39.276B
    12.77
2018 4Q予
 38.94B
    10.86
(ドル) M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。

通期及び4Q


セグメント情報


売上高
(4Q前年同期比)

Google properties revenues(Googleの収入)

22,237百万ドルから27,022百万ドル +22%

Google Network Members' properties revenues(Googleネットワークメンバーの収入)

4,990百万ドルから5,613百万ドル +12%

Google advertising revenues(Google広告収入)上記二つを足したもの

27,227百万ドルから32,635百万ドル +20%

Google other revenues(Googleその他収入)

4,965百万ドルから6,487百万ドル +31%

Google segment revenues (Googleセグメントの収入) Google advertising revenues+Google other revenues

32,195百万ドルから39,122百万ドル +22%

Other Bets revenues(その他収入)

131百万ドルから154百万ドル +17%

営業利益
(4Q前年同期比)

Google operating income(Google営業利益)

8,595百万ドルから9,700百万ドル +13%

Other Bets operating loss(その他営業利益[損失])

-748百万ドルから-1,328百万ドル

大体大方の予想を大きく外れない決算でした。
設備投資や研究開発費の増加で利益率を圧迫したほか、ベンチャー投資のムーンショット(Other Bets)部門の営業損失拡大が気になるくらいでしょうか。

またTAC(トラフィック獲得コスト)はモバイル端末の普及とモバイル広告の増加で引き続き単価減とクリック増になっています。


見通し


具体的な業績見通しはありませんでした。

株価と指標


2019年2月6日の時点で1,115.23ドルです。


予想PER(コ):23.65倍
PBR:4.37倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Alphabetの現在の株価と指標 
 (コ) コンサンス予想 (会) 会社予想


総評と感想


やや利益率の低下やムーンショット部門の営業損失拡大を嫌気して株価売られましたが、個人的にはYouTube PremiumやMusicといったサブスクリプションサービスやリアルタイム配信のYoutube Liveなどに結構期待できるんじゃないかと思ったり、クラウド分野でもマイクロソフトやAmazonほどの規模ではないですがGoogleもクラウドサービスを持っているので来季以降もそこまで不安視してないです。
ただ景気サイクル終盤だと思いますし何よりプライバシーの保護の問題などで同社を始め大手IT企業への風当たりが強くなっているのはリスクでしょうか。

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