2020年11月29日日曜日

Operate Solutionsが好調 Unity Software Inc. (U) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


Unityは、インタラクティブなリアルタイム3D(RT3D)コンテンツを作成および操作するためのプラットフォームを提供する企業です。
同プラットフォームはゲーム開発者や建築家から自動車デザイナー、映画製作者など、さまざまなクリエイターに使用されます。
Unityのプラットフォームはスマートフォン、タブレット、PC、家庭用ゲーム機、AR・VRデバイスなど多様なプラットフォームに対応しています。
特にゲームの開発で多く用いられゲーム開発においてはUnityはデファクトスタンダードになっています。
Unityは世界190以上の国と地域で150万人の月間アクティブクリエイター,50%以上のモバイルゲーム、PCゲーム、コンソールゲームでの制作実績、30億以上のアプリダウンロードの実績を誇ります。

決算内容


2020年度の第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は11月12日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実   130.943M   -0.67
2020 3Q実 
   200.784M
   -0.09
2020 3Q予
   186.87M
   -0.15
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+53%増加しました。
主にIPOに伴う費用で営業利益が-1億4,170万ドルと前年同期比の-4,170万ドルに比べて大きく損失が増加しました。


セグメント情報


売上高 3Q前年同期比

Create Solutions 43百万ドルから63百万ドル +45%

上半期はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響が見られましたが、今四半期では回復しました。

Operate Solutions 70百万ドルから120百万ドル +72%

製品の改善や需要、Unityで作成されたゲームのエンドユーザー増加の恩恵を受けました。

Strategic Partnership & Other 18百万ドルから18百万ドル flat


見通し


2020年度第4四半期
  • 売上高 200百万ドル~204百万ドル 前年同期比+27%~+29%
  • Non-GAAP営業損失 -40~-35百万ドル
  • Non-GAAP Operating Margin -20~-17%
2020年度通年
  • 売上高 752百万ドル~756百万ドル 前年同期比+39%~+40%
  • Non-GAAP営業損失 -40~-35百万ドル
  • Non-GAAP Operating Margin -20~-17%

株価と指標


2020年11月27日時点で147.62ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PSR:49.23倍
PBR:16.96倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Unity Softwareの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)に伴う外出自粛とゲーム人口およびプレイ時間の拡大の恩恵を間接的に受けています。
懸念としてはやや第4四半期の見通しが保守的なように思います、次の決算ではこの数字通りの業績だと、やや今の株価バリュエーションを正当化しにくいと思いますが次の決算次第ですね。

2020年11月28日土曜日

Salesforce.com, inc. (CRM)がSlack Technologies, Inc. (WORK)の買収交渉を行っていると報じられる

The Wall Street Journal

2020年11月25日にThe Wall Street Journalは関係者の話としてCRM最大手Salesforce.com Inc.は、Slack Technologies Inc.を買収するための交渉を進めていると報道しています。
この交渉が取引に繋がるという保証はないとしながら、今後数日以内に取引を発表する可能性があるとのことです。

この発表を受けてSlackの株価は大きく上昇し、時価総額も232億ドルに増加しています。
Slackは近年、Microsoftが提供するMicrosoft Teamsとの競争で遅れを取っていると指摘されており、この取引が成立すればSalesforceとのコラボレーションによる競争力の回復に期待できそうです。
Salesforceは12月1日に第3四半期の決算発表予定しています。




2020年11月25日水曜日

懸念が残る Nokia Corporation (NOK) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


Nokiaはフィンランドにあるネットワークインフラの構築及び開発ベンダーで世界中の通信キャリアと固定・無線インフラを構築・保守しています。 またそれらに付帯する機器やソフトウェア、技術開発、ライセンス提供を行っています。 Nokiaは過去に携帯電話で世界シェア1位でしたがスマートフォンへの移行に失敗するなどして2013年携帯電話事業をMicrosoftに売却しています、その後NokiaはHMD Globalにライセンス提供をしておりHMD GlobalがNokiaブランドのスマートフォンの製品を提供しています。 2015年にはフランスの同業他社Alcatel-Lucentを買収、併合しています。 同社は5G関連として投資家に注目されており、またHuaweiやZTE一連の騒動の恩恵を得られやすいと期待されています。 NOKIAは米国の企業ではないですがADRという形でニューヨーク証券取引所で売買できます。

決算内容


2020年度の第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は4月30日に発表され以下のようになりました。

  売上高   EPS
2019 3Q実   6.198B   0.05
2020 3Q実 
   6.187B
   0.06
2020 3Q予
   6.29B
   0.07
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を下回りました。
前年同期比で売上高は-3%で、EPSも0.01ドル減少しました。
Global ServicesやNokia Softwareが売上高減少の要因になりました。


セグメント情報


売上高 3Q前年同期比

Networks 4434百万ユーロから4112百万ユーロ -3%

光ネットワークは増加しましたが、2Gおよび3Gを中心とした旧式のモバイル・アクセスの減少しました。


Nokia Software 677百万ユーロから585百万ユーロ -14%

好調な前年同期比と一部プロジェクトの遅延の影響を受けました。


Nokia Technologies 358百万ドルから331百万ユーロ -8%

ブランドライセンスの減少、一部特許ライセンス契約の期限切れによる影響を受けました。


Group Common and Other 236百万ユーロから275百万ユーロ +17%

工場の閉鎖が解除されたことや旺盛な需要でAlcatel Submarine Networksの売上高が増加した恩恵を受けました。


見通し


2020年度通年 
  • Non-IFRS 希釈化EPS EUR 0.23 +-3%(従来予想 EUR 0.25 +-5%) 
  • Non-IFRS 営業利益率 9% +-1%(従来予想 9.5% +-1.5%)  
  • Recurring free cash flow 6億EUR +-2.5億EUR(従来予想 adjusted from clearly positive)

2021年度通年
  • Non-IFRS 営業利益率 7~10% 

株価と指標


2020年11月24日時点で4.07ドルです。



予想PER(コ):25.17倍
実績PER:15.5倍
PSR:0.85倍
PBR:1.24倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Nokiaの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


悪い決算でした。
売上高・EPSが予想を下回ったこともですが、見通しの下方修正も発生するなど同社が置かれている厳しい環境を反映しているのかなと思います。
今後もアメリカの最大手通信キャリアのVerizonが5GシステムをSamsungと契約するなど厳しい競争環境の影響が予想され、個人的には同社株に投資するのは少し様子見した方がいいかなと思います。

2020年11月22日日曜日

ゲーム事業が好調 NVIDIA Corporation(NVDA) 2021年度3Q決算を振り返る

会社概要


Nvidiaは大手半導体メーカーで世界的なGPU(Graphics Processing Unit)のメーカーです。
同社の製品及びブランドは

PCゲーム・メインストリーム向けグラフィックボードのGeForceシリーズ
動画編集、デザイナー、ビジネスユーザー向けのQuadroシリーズ
ディープラーニングやGPGPU向けのTeslaシリーズ
自動車、モバイルゲーム、タブレット、ドローン、ロボット等、組み込み向けのTegraシリーズなどがあります。

現在Nvidiaが注目されている理由は、従来画面の出力や3D演算など画像の演算に主に使用されていたGPUが、人工知能やそれを支える機械学習の技術であるディープラーニングなどの興隆とそれらの演算処理として並列演算に優れているGPUが使われるようになったためです。
特にNvidiaはGPUでプログラミングを可能にするコンピューティングプラットフォーム、CUDAを開発・提供しておりCUDAは使いやすさやライブラリの点で競合を大きくリードしており、発展途上の同分野ではプログラムの書き換えや最新技術の対応が容易という面でNvidiaのGPUが有利であり、そのためNvidiaのGPUが好んで使われています。
また自動運転にも積極的に取り組んでおり、トヨタ、メルセデスベンツ、アウディ、テスラ、ボルボ、フォルクスワーゲンといった自動車業界と有力パートナーと手を組んでいます。 同分野ではIntel傘下のモービルアイが業界をリードしていましたがNvidiaが持つ高い処理能力持つ半導体と画像処理技術によって完全な自動運転ではNvidiaがリードしてるという意見もあります。

決算内容


2021年度の第3四半期決算(2020年7月27日~2020年10月25日)は11月18日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2020 3Q実   3.014B   1.78
2021 3Q実 
   4.726B
   2.91
2021 3Q予
   4.41B
   2.57
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+57%、EPS+63%それぞれ増加しました。
引き続きDatacenterとGamingの両主力セグメントが好調でした。
またNvidiaは前四半期と同じ普通株式1株当たり0.16ドルの配当を発表しています。


セグメント情報


売上高 3Q前年同期比

Gaming 1,659百万ドルから2,271百万ドル +37% 

同四半期に新しいNVIDIA AmpereアーキテクチャベースのGeForceRTX3000シリーズを販売した恩恵を受けました。
またゲーミングノートパソコンやNintendo Switchの旺盛な需要からの恩恵を受けています。
ただしGeForceRTX3000シリーズは強い需要に対して供給が追いついておらず現在の供給が数か月かかる可能性を指摘しています。

Professional Visualization 324百万ドルから236百万ドル -27%

在宅勤務の増加でモバイルワークステーションを中心とした記録的なノートブックの需要がありましたが、デスクトップワークステーションを減少した影響を受けました。

Datacenter 726百万ドルから1,900百万ドル +162%

DGX A100の採用増加やMellanoxの買収と継続的な成長の恩恵を受けました。

Automotive 162百万ドルから125百万ドル -23%

前年同期比で売上高は減少していますが、前四半期比では世界の自動車生産量の回復を受けてやや改善しました。

OEM&Other 143百万ドルから194百万ドル +36%


見通し


2021年度第4四半期見通し
  • 売上高 48億ドル +-2%
  • GAAP及びNon-GAAPのgross marginsがそれぞれ62.8%と65.5% +-50basis points
  • GAAP及びNon-GAAPの営業費用は、それぞれ15億4,000万ドルおよび11億8,000万ドルと予想しています。
  • GAAP及びNon-GAAPのその他収益及び費用はどちらも5,500万ドルと予想しています。
  • 税率 GAAP及びNon-GAAP共に8% +-1%

株価と指標


2020年11月22日時点で523.51ドルです。


予想PER(コ):50.25倍
実績PER:98.64倍
PSR:25.59倍
PBR:23.87倍
予想配当利回り(コ):0.12%
NVIDIAの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
今四半期新しいNvidiaのGeForceRTX3000シリーズを販売したこともありGamingセグメントが好調だったほかDatacenterセグメントも好調でした。
現在GeForceRTX3000シリーズの供給不足が今後決算に影響を及ぼすかどうかは気になるところですが、引き続きNVIDIAの成長は期待できそうかなと個人的には思います。

2020年11月20日金曜日

厳しい事業環境も General Electric Company (GE) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


General Electric Companyはアメリカは代表する産業コングロマリット企業です。
創業者は白熱電球の発明で知られる(厳密に言うと違うらしいですが)発明王のトーマス・エジソン氏で1878年に現在のGeneral Electricの源流になるEdison General Electric Companyを創業しています。
General Electric(以下GE)は火力・原子力など発電機や風力や水力などの再生可能エネルギー、航空機エンジン、タービン、ヘルスケア、照明などなど書ききれないくらいの多数の工業製品やそれに付帯するサービスなどを提供する企業ですが近年は主に電力事業の悪化などもあり経営が大きく悪化しており、GEは現在事業の売却や閉鎖など選択と集中を進めています。

決算内容


2020年度の第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月28日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実   23.36B   0.15
2020 3Q実 
   19.417B
   0.06
2020 3Q予
 18.72B
  -0.04
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で-17%でEPSも大きく減少しました。
また石炭火力発電の撤退にやBaker Hughesへの投資など一時項目を除かないGAAP EPSは-0.13でした。


セグメント情報


売上高 3Q前年同期比

POWER(電力)  

    受注 
        3,864百万ドルから3,388百万ドル -12%  
    売上高 
        3,926百万ドルから4,025百万ドル +3%  
    利益 
        -144百万ドルから150百万ドル

ガスタービン事業の受注が減少しましたが、売上高は前年同期比で増加したほか、収益性も改善しました。

Renewable Energy(再生可能エネルギー)

 受注
  5,016百万ドルから3,981百万ドル -21%
 売上高
  4,425百万ドルから4,525百万ドル +2%
   利益
  -98百万ドルから5百万ドル 

受注面ではEDF projectや風力発電の受注減少や期ずれの影響を受けましたが、売上高と利益面では改善しています。

Aviation(航空)

 受注
  8,796百万ドルから4,072百万ドル -54%
 売上高
  8,109百万ドルから4,919百万ドル -39%
   利益
  1,718百万ドルから356百万ドル -79%

LEAP-1Aおよび-1Bユニットの販売台数が、昨年より385台減少した影響もあり売上高・利益ともに前年比で大きく減少しました。

Healthcare(ヘルスケア)

 受注
      5,141百万ドルから4,125百万ドル -20%
 売上高
  4,923百万ドルから4,565百万ドル -7%
 利益
  974百万ドルから765百万ドル -21%

売上高はBioPharmaの売却とヘルスケア機器の需要減少の影響を受けました。
ただアメリカ合衆国保健福祉省への人工呼吸器の納入に関連して3億ドルを計上した他、COVID-19 関連の製品が好調でした。


GE Captial(金融)

   Capital continuing operations(継続資本)
     -52百万ドル
 discontinued operation(廃止事業)
     -26百万ドル
   GE Capital Earnings (利益)
         -78百万ドル

GEの航空機リース事業のGECASで3800万ドルの損失を計上しました。


見通し


業績予想は提供されていません。

株価と指標


2020年11月20日時点で9.66ドルです。


予想PER(コ):23.15倍
実績PER:23.72倍
PSR:0.96倍
PBR:2.44倍
予想配当利回り(コ):0.41%
General Electricの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


予想を上回る決算でした。
引き続き航空機事業を始め厳しい外部環境の影響を受けていますが、全体的な利益率改善や工業部門のフリーキャッシュフローが黒字だったことなど難しい事業環境中でも改善している要素がみられるのはポジティブかなと思います。

2020年11月18日水曜日

Tesla, Inc. (TSLA)はS&P500に採用される

S&P Dow Jones Indicesによると

2020年11月16日にTesla, Inc. (TSLA)がS&P500に追加されることが決定したと発表しました。


銘柄の入れ替えは12月の四半期決算に合わせて、12月21日(月)の取引開始前にをリバランスを予定しています。
Teslaとの入れ替えになる銘柄は後日プレリリースするとしています。
またTeslaの時価総額大きい為、S&P500に指数の組み込みを一度に行うか2度に分けるか投資コミュニティと協議するとしています。

今後、指数連動型ファンドの買い入れ期待もありTesla株は17日の米株市場で+8.21%株価が上昇しています




2020年11月15日日曜日

ASML Holding(ASML)はTSMCから大量のEUV装置を注文と報道される

Digitimesによると

2020年11月13日に世界最大の半導体製造ファウンドリのTSMCが2021年にASMLに少なくとも13セットのEUVリソグラフィ装置を注文したと報道されています。
有料記事なので全文は分かりませんが、直近ではサムスン電子副会長がASMLに電撃訪問しEUV装置の確保や生産状況の確認を行うなど、半導体の最新プロセスに必要なEUV装置確保に向けた水面下でのファウンドリの争いが続いており、ASMLもどちらかと言うと需要より供給の方が業績への制約になりそうかなと思います。

2020年11月14日土曜日

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響続く Lyft, Inc.(Lyft) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


Lyftはアメリカとカナダにライドシェアリングサービスを提供する会社でアメリカではUberに次ぐ2番手のライドシェアサービスの会社です。 同社のサービスはスマートフォンのアプリケーション通じ目的地が同じ等の移動のニーズがあるドライバーとユーザーをマッチングさせ目的地についた時点でユーザーがドライバーを評価、料金の支払いをスマートフォンのアプリケーション上で行うサービスです。 Lyftは2019年3月29日にNasdaq市場に上場しました。

決算内容


2020年度第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は11月10日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実   955.598M   -0.41
2020 3Q実 
   499.744M
   -0.89
2020 3Q予
   486.45M
   -0.91
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で-48%でEPS損失も拡大しました。
引き続きCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響を受けました。
またカリフォルニア州でのProposition22の可決を報告しています。
この法案の通過によって同社は引き続きGig workerを個人事業主としての契約が可能になりカルフォルニア州での大きなビジネスの変更や停止をせずに事業を継続できます。


指標面では

アクティブライダーは前年同期比で22.3万人から12.5万人 -44%
アクティブライダー1人あたりの収入は42.82ドルから39.94ドル -7%


またGrubhubとの新しいパートナーシップやレンタカーサービスであるLyftRentalsの利用拡大を報告しています。

セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


同社は正式な見通しを提供していませんが、第4四半期の売上高は前四半期比で11~15%増加すると予想しており、営業利益は前四半期比でほぼ横ばい、第4四半期の調整後EBITDAの損失は1億9000万ドルに抑えられると予想しています。
また2021年度第4四半期までに調整後EBITDAの黒字化の見通しを維持しています。

株価と指標


2020年11月13日時点で37.54ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:0.90倍
PSR:3.98倍
PBR:5.78倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Lyftの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


予想を上回る決算でしたが、引き続きCOVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大の影響が見られました。
前四半期比での業績改善や、Proposition22の法案通過などはポジティブですが引き続きはCOVID-19(新型コロナウィルス)の感染状況やワクチン開発など外部要因の影響が大きく業績や株価も予想しにくいかなと思います。

2020年11月12日木曜日

Apple Inc.(AAPL)はARMベースの「Apple M1チップ」を搭載したMacを発表

Appleによると

Appleは2020年11月11日に行われたApple Eventで同社のApple M1チップを搭載した新しいMac3機種を発表しました。
Apple M1チップはMacのために設計された初めてのチップで高性能と低消費電力の混載コアを搭載した8コアCPU、8コアGPU、機械学習のパフォーマンスを高速化する16コアニューラルエンジンを搭載し、最先端の5nmプロセステクノロジーで製造されます。


またApple M1チップ搭載したMacであるMacBook Air、13インチMacBook Pro、Mac miniを発表しました詳細なスペックは省かせていただきますが、それぞれ999ドル、1,299ドル、699ドルで11月17日からの販売を予定しています。


事前にAppleはMacのCPUをApple Siliconに移行すると発表してましたが、今回搭載されたモデルが正式に発表されました。
従来のIntel製CPUを搭載したモデルも引き続き販売はされますが、MacにとってはPowerPCからIntelプロセッサーに移行した以来の転換点になります。
今回のMacへのApple M1チップの搭載でAppleの利益拡大と今まで独占的に採用されていたIntelへの影響は気になるところです。

2020年11月10日火曜日

成長率回復 Match Group Inc.(MTCH) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


Match Group, Inc.は2015年InterActiveCorpからスピンオフした企業で様々な出会い系サービスを提供しています。 同社190ヵ国以上42言語でサービスを提供しており、Tinder、Match、PlentyOfFish、Meetic、OkCupid、OurTime、Pairsなど需要や国に応じてさまざなサービスを提供しています。

決算内容


2020年度第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月5日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実   541.493M   0.51
2020 3Q実 
   639.77M
   0.45
2020 3Q予
   605.12M
   0.44
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+18%、EPSはやや減少しています。
全ての事業が成長した恩恵を受けました。
またEPSの減少はIACからのスピンオフに伴って発行株式が増加した影響を受けています。


自社ブランドの平均加入者数は前年同期比+12%の1080万人でした。
北米・インターナショナル共に加入者数が増加しました。
ARPUは前年同期比+4%の0.62ドルでした。
一部地域でCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響もありましたが、先進国市場で好調でした。
PlentyofFishでのライブストリーミングの収益が増加した他、ChispaやBLKなどの新しいブランドの成長が収益に貢献しました。
またHingeは今年に入ってダウンロード数が+82%と好調でした。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


2020年度第4四半期
  • 売上高 6億4000万ドル~6億5000万ドル
  • EBITDA 2億3,500万ドル~2億4,500万ドル

株価と指標


2020年11月9日時点で137.22ドルです。


予想PER(コ):49.51倍
実績PER:65.74倍
PSR:9.76倍
PBR:10.97倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Matchの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
前期はCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響もありやや成長が鈍化しましたが、今期は売上高成長率も再加速しています。
株価も決算後、新高値を更新していますがそれだけ良い決算だったと思います。

2020年11月8日日曜日

好調継続 Amazon.com, Inc. (AMZN) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


Amazonは世界最大のショッピングサイト、「Amazon」でお馴染みの企業です。
近年ではクラウドサービス「Amazon Web Services(以下AWS)」が投資家の注目を集めています。
AWSは世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォームで仮想サーバーのEC2やデータベースのRDSのストレージのS3を始め90を超えるサービスを提供しています。
同社は上記以外にもKindle、Fireタブレット、Fire TV、Rings、Echoなどのハードウェアの製造・販売やデジタルコンテンツや無料配送のメンバーシップであるAmazon Prime、広告事業、ライブストリーミング配信プラットフォーム「Twitch」、決済サービス、太陽光プロジェクト、インドでのフードデリバリー、ゲームなど多数の事業を展開するビックテック企業です。

決算内容


2020年度第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月29日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実   69.981B   4.23
2020 3Q実 
   96.145B
  12.37
2020 3Q予
   92.7B
   7.41
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+37%でEPSも大きく増加しました。
同四半期にCOVID-19(新型コロナウィルス)の関連費用で75億ドルのコストが発生したものの高い収益性を達成しています。

セグメント情報


3Q前年同期比

North America

    売上高
        42,638百万ドルから59,373百万ドル +39%
    営業利益
        1,282百万ドルから2,252百万ドル +76%

第2四半期と同様のECへの強い需要動向を継続しています。
またAmazon Primeの会員増加やPrime会員の買い物頻度やデジタル特典の利用は拡大し続けています。


International

    売上高
        18,348百万ドルから25,171百万ドル +37%
    営業利益
        -386百万ドルから407百万ドル 

Amazon PrimeVideoを利用するPrime会員数が前年同期比で+80%以上増加した他、オンライン食料品販売の成長が加速しました。


AWS

    売上高
        8,995百万ドルから11,601百万ドル +29%
    営業利益
        2,161百万ドルから3,535百万ドル +56%

引き続き好調で前期から成長性を維持しています。


見通し


2020年度第4四半期
  • 売上高 1,120億ドル~1,210億ドル (前年同期比 +28~+38%)
  • 営業利益 10億ドル~45億ドル  前年同期39億ドル
またCOVID-19(新型コロナウィルス)に関連するコストとして40億ドルを見込んでいます。


株価と指標


2020年11月6日時点で3,311.37ドルです。


予想PER(コ):62.89倍
実績PER:97.13倍
PSR:4.85倍
PBR:20.14倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Amazonの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響もあり消費者が実店舗からECに移行している継続的な需要からの恩恵を受けていますね。
また今年は例年7月に行っているPrimeDayを10月13~14日に移行しており第4四半期も更なる成長を期待したいところです。

2020年11月7日土曜日

Intel Corporation(INTC)はAI関連企業を相次いで買収

Techcrunchによると
Intelによると

2020年11月4日にTechCrunchはIntelがデータサイエンティストが機械学習モデルを構築・実行するためのプラットフォームを提供するCnvrg.ioを買収したと報じています。
Intel及びCnvrg.ioの両者ともに今回の買収に関するリリースは無く条件も分からないものの、記事ではIntelの広報担当者が「Cnvrgを買収したことを確認している。」と報じられています。
また2020年10月29日にintelはAIモデルなどのパラメータを調整・最適化するプラットフォームを提供するSigOptを買収したと発表しています。
この取引は今四半期に完了する予定で、取引条件は明らかにされていません。

Intelは最近の買収や事業強化の方向性としてAI分野に舵を切っているように見えます。
またIntelは直近の2020年度Q3決算ではData Centerのセグメントの収益が前年同期比で減少するなど苦戦を強いられていますが、AI関連の一連の取り組みが収益回復に貢献することを個人的には期待したいところです。

2020年11月6日金曜日

広告収入が回復 Alphabet Inc. (GOOG) 2020年3Q決算を振り返る

会社概要


アルファベット(GOOG)は持株会社でGoogleの親会社です。 Googleは検索サービスGoogleやAndroid Os、Youtube、クラウドサービスなど様々なITサービスを提供しています。 AlphabetはGoogle以外にもスマートホーム(Nest)、バイオテクノロジー(Verily)、ブロードバンド(Google Fiber)、自動運転(Waymo)など様々な新興企業を保有しています。 また収益の95%以上はGoogleからによるものです。

決算内容


2020年度第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月29日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実   40.499B   10.12
2020 3Q実 
   46.173B
   16.4
2020 3Q予
   42.88B
   11.21
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比+14%でEPSは大きく増加しました。
広告支出の改善やGoogle Cloud、Play、YouTubeのサブスクリプションなどの成長も貢献しました。


セグメント情報


3Q前年同期比


Google Search & Other(Google検索&その他)

24,741百万ドルから26,338百万ドル +6%

YouTube Ads(Youtube広告)

3,804百万ドルから5,037百万ドル +32%

Google Network Members' properties revenues(Googleネットワークメンバーの収入)

5,251百万ドルから5,720百万ドル +9%

Google advertisings(上記のGoogle広告を足したもの)

33,796百万ドルから37,095百万ドル +10%

Google Cloud

2,379百万ドルから3,444百万ドル  +44%

Google Other(Googleその他)

4,050百万ドルから5,478百万ドル +35%

Google revenues(Google売上高)上記の合計

40,225百万ドルから46,017百万ドル +14%

Other Bets revenues (その他売上高)

155百万ドルから178百万ドル +15%

hedging gains(ヘッジ利益)

119百万ドルから-22百万ドル 

営業利益 2Q前年同期比

Google operating income(Google営業利益)

10,746百万ドルから12,589百万ドル +20%

Other Bets operating loss(その他営業利益[損失])

-941百万ドルから-1,103百万ドル

TAC(トラフィック獲得コスト)

7,490百万ドルから8,166百万ドル

全体的に広告収入が改善した他、Youtubeの広告収益が成長しました。
広告収入以外ではGoogleCloudやPlay Store、YouTubeのサブスクリプションサービスの成長からの恩恵を受けています。


見通し


同社は業績の見通しを提供していません

株価と指標


2020年11月6日時点で1,763.37ドルです。


予想PER(コ):29.15倍
実績PER:31.35倍
PSR:6.46倍
PBR:5.18倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Alphabetの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
特に同社は前期には新型COVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大に伴う一部の業界からの広告支出の減少の影響があり同社初の減収になりました。
今期も影響が継続することが予想されていましたがポジティブな結果になりました。
株価は現在新高値を更新していますが、まだ投資妙味もありそうに思います。

2020年11月3日火曜日

iPhoneの期ずれの影響も Apple Inc.(AAPL) 2020年度4Q決算を振り返る

会社概要


アップルはiPhoneでお馴染みのIT機器メーカーでスマートフォンやパソコン、タブレット、スマートデバイス、メディア機器を設計・開発・販売しています。 またそれらに付帯するApple storeやiTunes、Apple payなどのITサービスの提供しています。

決算内容


2020年度の第4四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月29日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 4Q実   64.04B   3.03
2020 4Q実 
   64.698B
   0.73
2020 4Q予
   63.7B
   0.7
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+1%、EPSは1対4の株式分割の影響を考慮するとやや減少といったところでしょうか。
また株式分割考慮して前回と同じ普通株式1株当たり0.205ドルの配当を発表しました。


セグメント情報


売上高 4Q前年同期比

製品別カテゴリー 

iPhone 33,362百万ドルから26,444百万ドル -26% 
Mac 6,991百万ドルから9,032百万ドル +29% 
iPad 4,656百万ドルから6,797百万ドル +46% 
Wearables,Home and Accessories 6,520百万ドルから7,876百万ドル +21% 
Service 12,511百万ドルから14,549百万ドル +16%

iPhoneは例年の9月中旬の発売から数週間遅れて10月後半に発売した影響を受けました。
Macは供給側の制約もありましたが、南北アメリカやその他のアジア太平洋地域で記録的な売上高を記録するなど好調でした。
iPadはすべての地域で2桁の成長を達成しました。
MacとiPhoneはCOVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大に伴う在宅勤務・学習や娯楽といった恩恵を受けていそうです。
Wearables,Home and AccessoriesはApple Watchの貢献もあり好調でした。
Serviceでは App Store, Apple Music, Video, cloud services, App storeの検索ビジネスが2桁の成長を達成するなど好調でした。

国、地域別セグメント

アメリカ 29,322百万ドルから30,698百万ドル +5%
ヨーロッパ 14,946百万ドルから16,900百万ドル  +13%
中華圏 11,134百万ドルから7,946百万ドル -40%
日本 4,982百万ドルから5,023百万ドル +1%
その他のアジア太平洋地域  3,656百万ドルから4,131百万ドル +12%


見通し


引き続き同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で業績見通しを未定としました。

株価と指標


2020年11月2日時点で108.77ドルです。


予想PER(コ):28.25倍
実績PER:33.01倍
PSR:7.05倍
PBR:25.76倍
予想配当利回り(コ):0.75%
Appleの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


予想を上回る決算でした。
ただiPhone12の例年の比べると遅い発売の影響はありました。
反面次の四半期への恩恵は期待できそうですし個人的には投資妙味もありそうかなと思います。


2020年11月2日月曜日

好調を維持 Advanced Micro Devices, Inc.(AMD) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


Advanced Micro Devices(AMD) 以下AMDはx86CPUおよび独立、個別のグラフィックユニット(GPU)、それらを統合したAccelerated Processing Unit(APU)を提供する会社です。
近年は自社製品の競争力低下やPC市場の縮小に悩ませられていましたが、新製品のRyzenおよびサーバー向けのEPYC投入以降急速に競争力を回復しています。
同社は身近なところではパソコン向けのCPU及び、GPUやPS4およびXBOX向けのプロセッサーを提供しています。

決算内容


2020年度第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月27日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実   1.801B   0.18
2020 3Q実 
   2.801B
   0.41
2020 3Q予
   2.56B
   0.35
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+56%、EPSも2倍以上なりました。
同社は4四半期連続で売上高が前年比で25%以上増加したことを報告しています。


セグメント情報


売上高 3Q前年同期比

Computing and Graphics(コンピューティングとグラフィック部門)

売上高 1,276百万ドルから1,667百万ドル +31%

営業利益 179百万ドルから384百万ドル +115%

データセンターやノートPC向けのGPU除く単体GPUは前年比で減少しましたが、デスクトップ・ノートPC向けのRyzenプロセッサーが好調でした。
特にノートPC向けのプロセッサーの販売が前年比で2倍以上になるなど同セグメントを牽引しました。

Enterprise, Embedded and Semi-Custom(エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門)

売上高 525百万ドルから1,134百万ドル +116%

営業利益 61百万ドルから141百万ドル +131%

次世代ゲーム機であるPlayStation 5、Xbox Series X、Series Sの11月の販売を控えていることに伴い次世代ゲーム用のプロセッサーの生産と出荷からの恩恵を受けています。
またサーバー向けでも、クラウドとエンタープライズの採用増加で前年同期比で2倍以上に増加しました。

All Other Category(その他)

営業利益(損失) 前年同期比-54百万ドルから-76百万ドル -41%


見通し


2020年度第4四半期
  • 売上高  30億ドル ±1億万ドル
  • Non-GAAP Gross Margin ~45%
  • Non-GAAP Operating expenses ~750百万ドル

2020年度通期
  • 売上高 ~41%の売上高増加 (従来予想 +32%)
  • Non-GAAP Gross Margin 45%
  • Non-GAAP Operating expenses ~28%
  • Taxes 税引前利益の約3%


株価と指標


2020年10月30日時点で75.29ドルです。


予想PER(コ):44.44倍
実績PER:105.43倍
PSR:10.79倍
PBR:24.27倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Advanced Micro Devicesの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
また直近ではFPGA最大手のXilinxの買収を発表しています。
今後も新しいCPUのRyzen 5000シリーズ及びGPUのRadeon RX 6000シリーズの発売が控えている他、次世代ゲーム機の販売開始もあり収益の増加に期待できそうかなと個人的には思っています。

2020年11月1日日曜日

光回線の加入者数増加 Verizon Communications Inc.(VZ) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


Verizonは持ち株会社でアメリカの最大手通信プロパイダーです。 同社は子会社を通じて、無線、有線の通信サービスやコンテンツサービスを提供しています。

決算内容


2020年度第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月21日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実   32.894B   1.25
2020 3Q実 
   31.543B
   1.25
2020 3Q予
   31.59B
   1.22
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想をやや下回り、EPSは予想を上回りました。
売上高は前年同期比で-4.1%でEPSは横ばいだった。
COVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大による顧客動向の変化と特定のデバイスの発売時期が例年よりも少し遅れた影響を受けました。


セグメント情報


売上高 3Q前年同期比

Consumer 

227億ドルから217億ドル -4.3%

ワイヤレスサービスの小売Postpaid(後払い)の純増数(純減)は+13万2000件でした。
Postpaid(後払い)スマートフォンの純増数(純減)は+25万8000件でした。
光ファイバーネットワークサービスのFiosInternetの純増数は+13万9000件でした。
有料ビデオ・オンデマンドサービスのFiosVideoは純増数(純減)は-6万1000件でした。


Business

79億ドルから77億ドル -1.7%

ワイヤレスサービスのRetail Postpaid(小売り後払い)の純増数は41万7000件でした。
Postpaid(後払い)スマートフォンの純増数は14万1000件でした。


Total Wireless (Consumer+Business)

227億ドルから217億ドル -4.4%

Retail Postpaid(小売り後払い)の純増数(純減)は41万7000件でした。
Retail postpaid churn(小売り解約率)は0.89%でした。


Verizon Media Group

18億ドルから17億ドル -7.4%

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響は引き続きありましたが前四半期よりは大きく回復しました。
またライブスポーツ観戦に拡張現実 (AR) 機能を追加したYahoo Sports PlayARやビデオチャットしながらライブスポーツを観戦できるWatch Togetherのロンチを報告しています。


見通し


2020年度通期
  • 調整後Non-GAAP EPS 0%~+2% (前回予想 -2%〜+2%)
  • 設備投資額は175~185億ドル
  • 23%~25%の実効税率(Non-GAAP)
  • また第4四半期のワイヤレスサービスの売上高は前年同期比で+2%を予測しています。

株価と指標


2020年10月30日時点で56.99ドルです。


予想PER(コ):11.44倍
実績PER:12.89倍
PSR:1.84倍
PBR:3.62倍
予想配当利回り(コ):4.40%
Verizonの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


COVID-19(新型コロナウィルスやiPhone12の例年と比べると遅い販売の影響はありましたが、人々の在宅時間の増加に伴う記録的な光ファイバーネットワークサービス「Fios」への加入者数増加などもあり収益的には問題なさそうです。
現在同社株を保有していますが今後もポジションを継続しようと思います。

Blog休止と今後のお知らせ

何故か分からないですが、現在Blogger上のサイドバーが下に表示されており設定を一部変更してみましたが直らないのと、同サイト自体がスマホ用のレイアウトに対応していないことが前々から気になっておりこれを機にサイト移転を計画しています。 多少お時間頂くと思いますが、移転の際には改め...