会社概要
Advanced Micro Devices(AMD) 以下AMDはx86CPUおよび独立、個別のグラフィックユニット(GPU)、それらを統合したAccelerated Processing Unit(APU)を提供する会社です。
近年は自社製品の競争力低下やPC市場の縮小に悩ませられていましたが、新製品のRyzenおよびサーバー向けのEPYC投入以降急速に競争力を回復しています。
同社は身近なところではパソコン向けのCPU及び、GPUやPS4およびXBOX向けのプロセッサーを提供しています。
決算内容
2020年度第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月27日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 3Q実 | 1.801B | 0.18 |
2020 3Q実 | 2.801B
| 0.41 |
2020 3Q予 | 2.56B
| 0.35 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+56%、EPSも2倍以上なりました。
同社は4四半期連続で売上高が前年比で25%以上増加したことを報告しています。
売上高 3Q前年同期比
2020年10月30日時点で75.29ドルです。
予想PER(コ):44.44倍
実績PER:105.43倍
PSR:10.79倍
PBR:24.27倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Advanced Micro Devicesの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
セグメント情報
売上高 3Q前年同期比
Computing and Graphics(コンピューティングとグラフィック部門)
売上高 1,276百万ドルから1,667百万ドル +31%
営業利益 179百万ドルから384百万ドル +115%
データセンターやノートPC向けのGPU除く単体GPUは前年比で減少しましたが、デスクトップ・ノートPC向けのRyzenプロセッサーが好調でした。
特にノートPC向けのプロセッサーの販売が前年比で2倍以上になるなど同セグメントを牽引しました。
Enterprise, Embedded and Semi-Custom(エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門)
売上高 525百万ドルから1,134百万ドル +116%
営業利益 61百万ドルから141百万ドル +131%
次世代ゲーム機であるPlayStation 5、Xbox Series X、Series Sの11月の販売を控えていることに伴い次世代ゲーム用のプロセッサーの生産と出荷からの恩恵を受けています。
またサーバー向けでも、クラウドとエンタープライズの採用増加で前年同期比で2倍以上に増加しました。
All Other Category(その他)
営業利益(損失) 前年同期比-54百万ドルから-76百万ドル -41%
見通し
2020年度第4四半期
- 売上高 30億ドル ±1億万ドル
- Non-GAAP Gross Margin ~45%
- Non-GAAP Operating expenses ~750百万ドル
2020年度通期
- 売上高 ~41%の売上高増加 (従来予想 +32%)
- Non-GAAP Gross Margin 45%
- Non-GAAP Operating expenses ~28%
- Taxes 税引前利益の約3%
株価と指標
2020年10月30日時点で75.29ドルです。
実績PER:105.43倍
PSR:10.79倍
PBR:24.27倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Advanced Micro Devicesの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
また直近ではFPGA最大手のXilinxの買収を発表しています。
今後も新しいCPUのRyzen 5000シリーズ及びGPUのRadeon RX 6000シリーズの発売が控えている他、次世代ゲーム機の販売開始もあり収益の増加に期待できそうかなと個人的には思っています。
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