2020年11月8日日曜日

好調継続 Amazon.com, Inc. (AMZN) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


Amazonは世界最大のショッピングサイト、「Amazon」でお馴染みの企業です。
近年ではクラウドサービス「Amazon Web Services(以下AWS)」が投資家の注目を集めています。
AWSは世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォームで仮想サーバーのEC2やデータベースのRDSのストレージのS3を始め90を超えるサービスを提供しています。
同社は上記以外にもKindle、Fireタブレット、Fire TV、Rings、Echoなどのハードウェアの製造・販売やデジタルコンテンツや無料配送のメンバーシップであるAmazon Prime、広告事業、ライブストリーミング配信プラットフォーム「Twitch」、決済サービス、太陽光プロジェクト、インドでのフードデリバリー、ゲームなど多数の事業を展開するビックテック企業です。

決算内容


2020年度第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月29日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実   69.981B   4.23
2020 3Q実 
   96.145B
  12.37
2020 3Q予
   92.7B
   7.41
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+37%でEPSも大きく増加しました。
同四半期にCOVID-19(新型コロナウィルス)の関連費用で75億ドルのコストが発生したものの高い収益性を達成しています。

セグメント情報


3Q前年同期比

North America

    売上高
        42,638百万ドルから59,373百万ドル +39%
    営業利益
        1,282百万ドルから2,252百万ドル +76%

第2四半期と同様のECへの強い需要動向を継続しています。
またAmazon Primeの会員増加やPrime会員の買い物頻度やデジタル特典の利用は拡大し続けています。


International

    売上高
        18,348百万ドルから25,171百万ドル +37%
    営業利益
        -386百万ドルから407百万ドル 

Amazon PrimeVideoを利用するPrime会員数が前年同期比で+80%以上増加した他、オンライン食料品販売の成長が加速しました。


AWS

    売上高
        8,995百万ドルから11,601百万ドル +29%
    営業利益
        2,161百万ドルから3,535百万ドル +56%

引き続き好調で前期から成長性を維持しています。


見通し


2020年度第4四半期
  • 売上高 1,120億ドル~1,210億ドル (前年同期比 +28~+38%)
  • 営業利益 10億ドル~45億ドル  前年同期39億ドル
またCOVID-19(新型コロナウィルス)に関連するコストとして40億ドルを見込んでいます。


株価と指標


2020年11月6日時点で3,311.37ドルです。


予想PER(コ):62.89倍
実績PER:97.13倍
PSR:4.85倍
PBR:20.14倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Amazonの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響もあり消費者が実店舗からECに移行している継続的な需要からの恩恵を受けていますね。
また今年は例年7月に行っているPrimeDayを10月13~14日に移行しており第4四半期も更なる成長を期待したいところです。

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