2020年10月26日月曜日

営業利益が低下 Intel Corporation(INTC) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


インテルはパソコン・サーバー向けに半導体を提供するメーカーです。
他にも、自動車向け衝突防止補助システムのモービルアイの買収を始め、自動運転や5Gなどの様々な分野を強化、参入しています。 特にサーバや家庭用パソコン向けのCPUが主力です。

決算内容


2020年度第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月22日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実   19.19B   1.42
2020 3Q実 
   18.333B
   1.11
2020 3Q予
   18.22B
   1.1
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で-4%、EPSは-22%でした。
データセンターセグメントの不振や低価格の半導体への需要の移行の影響を受けました。



セグメント情報


売上高 3Q前年同期比

Client Computing(CGC) 8.8Billionから9.5Billion +7%

ノートPCからの継続的な強さを反映しています。
また第11世代IntelCoreプロセッサーであるTiger Lakeの発売を報告しています。


Data Center Group (DCG)  6.4Billionから5.9Billion -7%

Cloudの収益は増加しましたがEnterprise & Government(企業及び官公庁向け)が前年同期比で-47%と苦戦しました。


Internet of Things Group (IOTG) 1,005millionから677million -33%

引き続きCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で需要が減少した影響を受けました。

Mobileye 229millionから234million +2%

世界的な自動車生産の回復の影響を受けました。

Non-Volatile Memory Solutions Group (NSG) 1.29billionから1.15billion -11%

販売量は減少しましたが、ASPの増加により一部相殺されました。
同社はこのセグメントのOptane事業除き90億ドルでSK hynixに売却を予定しています。

Programmable Solutions Group (PSG) 507millionから411million -19%

クラウドセグメントが好調だったものの組み込み機器および通信分野が不調でした。


見通し


2020年度第4四半期の見通し
  • 売上高 174億ドル 前年同期比-14%
  • Operating Margin 26.5 前年同期比-9PPT
  • EPS 1.10 前年同期比-28%

2020年度通期
  • 売上高 753億ドル 前年同期比+5%
  • Operating Margin 31.5 前年同期比-1.5PPT
  • EPS 4.90 前年同期比+1%

株価と指標


2020年10月23日時点で47.80ドルです。


予想PER(コ):10.04倍
実績PER:9.47倍
PSR:2.65倍
PBR:2.65倍
予想配当利回り(コ):2.74%
Intelの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


予想は上回っていますが厳しい決算でした、
特に全体的なMarginの低下が気になるところです。
Intelは近年製造プロセスルールの更新に苦戦しており、そういった事情も収益性の低下に影響していると思います。



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