2020年11月3日火曜日

iPhoneの期ずれの影響も Apple Inc.(AAPL) 2020年度4Q決算を振り返る

会社概要


アップルはiPhoneでお馴染みのIT機器メーカーでスマートフォンやパソコン、タブレット、スマートデバイス、メディア機器を設計・開発・販売しています。 またそれらに付帯するApple storeやiTunes、Apple payなどのITサービスの提供しています。

決算内容


2020年度の第4四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月29日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 4Q実   64.04B   3.03
2020 4Q実 
   64.698B
   0.73
2020 4Q予
   63.7B
   0.7
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+1%、EPSは1対4の株式分割の影響を考慮するとやや減少といったところでしょうか。
また株式分割考慮して前回と同じ普通株式1株当たり0.205ドルの配当を発表しました。


セグメント情報


売上高 4Q前年同期比

製品別カテゴリー 

iPhone 33,362百万ドルから26,444百万ドル -26% 
Mac 6,991百万ドルから9,032百万ドル +29% 
iPad 4,656百万ドルから6,797百万ドル +46% 
Wearables,Home and Accessories 6,520百万ドルから7,876百万ドル +21% 
Service 12,511百万ドルから14,549百万ドル +16%

iPhoneは例年の9月中旬の発売から数週間遅れて10月後半に発売した影響を受けました。
Macは供給側の制約もありましたが、南北アメリカやその他のアジア太平洋地域で記録的な売上高を記録するなど好調でした。
iPadはすべての地域で2桁の成長を達成しました。
MacとiPhoneはCOVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大に伴う在宅勤務・学習や娯楽といった恩恵を受けていそうです。
Wearables,Home and AccessoriesはApple Watchの貢献もあり好調でした。
Serviceでは App Store, Apple Music, Video, cloud services, App storeの検索ビジネスが2桁の成長を達成するなど好調でした。

国、地域別セグメント

アメリカ 29,322百万ドルから30,698百万ドル +5%
ヨーロッパ 14,946百万ドルから16,900百万ドル  +13%
中華圏 11,134百万ドルから7,946百万ドル -40%
日本 4,982百万ドルから5,023百万ドル +1%
その他のアジア太平洋地域  3,656百万ドルから4,131百万ドル +12%


見通し


引き続き同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で業績見通しを未定としました。

株価と指標


2020年11月2日時点で108.77ドルです。


予想PER(コ):28.25倍
実績PER:33.01倍
PSR:7.05倍
PBR:25.76倍
予想配当利回り(コ):0.75%
Appleの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


予想を上回る決算でした。
ただiPhone12の例年の比べると遅い発売の影響はありました。
反面次の四半期への恩恵は期待できそうですし個人的には投資妙味もありそうかなと思います。


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