会社概要
General Electric Companyはアメリカは代表する産業コングロマリット企業です。
創業者は白熱電球の発明で知られる(厳密に言うと違うらしいですが)発明王のトーマス・エジソン氏で1878年に現在のGeneral Electricの源流になるEdison General Electric Companyを創業しています。
General Electric(以下GE)は火力・原子力など発電機や風力や水力などの再生可能エネルギー、航空機エンジン、タービン、ヘルスケア、照明などなど書ききれないくらいの多数の工業製品やそれに付帯するサービスなどを提供する企業ですが近年は主に電力事業の悪化などもあり経営が大きく悪化しており、GEは現在事業の売却や閉鎖など選択と集中を進めています。
決算内容
2020年度の第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月28日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 3Q実 | 23.36B | 0.15 |
2020 3Q実 | 19.417B
| 0.06 |
2020 3Q予 | 18.72B
| -0.04 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で-17%でEPSも大きく減少しました。
また石炭火力発電の撤退にやBaker Hughesへの投資など一時項目を除かないGAAP EPSは-0.13でした。
売上高 3Q前年同期比
2020年11月20日時点で9.66ドルです。
予想PER(コ):23.15倍
実績PER:23.72倍
PSR:0.96倍
PBR:2.44倍
予想配当利回り(コ):0.41%
General Electricの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
セグメント情報
売上高 3Q前年同期比
POWER(電力)
受注
3,864百万ドルから3,388百万ドル -12%
売上高
3,926百万ドルから4,025百万ドル +3%
利益
-144百万ドルから150百万ドル
ガスタービン事業の受注が減少しましたが、売上高は前年同期比で増加したほか、収益性も改善しました。
Renewable Energy(再生可能エネルギー)
受注
5,016百万ドルから3,981百万ドル -21%
売上高
4,425百万ドルから4,525百万ドル +2%
利益
-98百万ドルから5百万ドル
受注面ではEDF projectや風力発電の受注減少や期ずれの影響を受けましたが、売上高と利益面では改善しています。
Aviation(航空)
受注
8,796百万ドルから4,072百万ドル -54%
売上高
8,109百万ドルから4,919百万ドル -39%
利益
1,718百万ドルから356百万ドル -79%
LEAP-1Aおよび-1Bユニットの販売台数が、昨年より385台減少した影響もあり売上高・利益ともに前年比で大きく減少しました。
Healthcare(ヘルスケア)
受注
5,141百万ドルから4,125百万ドル -20%
売上高
4,923百万ドルから4,565百万ドル -7%
利益
974百万ドルから765百万ドル -21%
売上高はBioPharmaの売却とヘルスケア機器の需要減少の影響を受けました。
ただアメリカ合衆国保健福祉省への人工呼吸器の納入に関連して3億ドルを計上した他、COVID-19 関連の製品が好調でした。
GE Captial(金融)
Capital continuing operations(継続資本)
-52百万ドル
discontinued operation(廃止事業)
-26百万ドル
GE Capital Earnings (利益)
-78百万ドル
GEの航空機リース事業のGECASで3800万ドルの損失を計上しました。
見通し
業績予想は提供されていません。
株価と指標
2020年11月20日時点で9.66ドルです。
予想PER(コ):23.15倍
実績PER:23.72倍
PSR:0.96倍
PBR:2.44倍
予想配当利回り(コ):0.41%
General Electricの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
予想を上回る決算でした。
引き続き航空機事業を始め厳しい外部環境の影響を受けていますが、全体的な利益率改善や工業部門のフリーキャッシュフローが黒字だったことなど難しい事業環境中でも改善している要素がみられるのはポジティブかなと思います。
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