会社概要
Nokiaはフィンランドにあるネットワークインフラの構築及び開発ベンダーで世界中の通信キャリアと固定・無線インフラを構築・保守しています。
またそれらに付帯する機器やソフトウェア、技術開発、ライセンス提供を行っています。
Nokiaは過去に携帯電話で世界シェア1位でしたがスマートフォンへの移行に失敗するなどして2013年携帯電話事業をMicrosoftに売却しています、その後NokiaはHMD Globalにライセンス提供をしておりHMD GlobalがNokiaブランドのスマートフォンの製品を提供しています。
2015年にはフランスの同業他社Alcatel-Lucentを買収、併合しています。
同社は5G関連として投資家に注目されており、またHuaweiやZTE一連の騒動の恩恵を得られやすいと期待されています。
NOKIAは米国の企業ではないですがADRという形でニューヨーク証券取引所で売買できます。
決算内容
2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月31日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 2Q実 | 6.491B | 0.06 |
2020 2Q実 | 5.608B
| 0.07 |
2020 2Q予 | 5.7B
| 0.03 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想を下回りましたが、EPSは予想を上回りました。
前年同期比で売上高は-11%でしたが、EPSは改善しました。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響や中国での販売の大幅な減少の影響を受けましたが、収益性の低い事業を削減したことで利益率は改善しました。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響や中国での販売の大幅な減少の影響を受けましたが、収益性の低い事業を削減したことで利益率は改善しました。
セグメント情報
売上高 2Q前年同期比
Networks 4393百万ユーロから3955百万ユーロ -10%
モバイルアクセス、光ネットワーク、IPルーティング、固定アクセス全て前年同期比を下回る売上高でした。
今四半期に約1億5,000万ユーロのマイナス影響が業績にありました。
ただ5G製品のマージンの改善もあり売上総利益率は改善しています。
Nokia Software 678百万ユーロから597百万ユーロ -12%
前年に大きなプロジェクトの完了があり特に好調だったこともあり、それと比較すると売上高は減少しています。
また売上高の減少もあり粗利益率も低下しています。
Nokia Technologies 383百万ドルから341百万ユーロ -11%
ブランドライセンスの減少、特許ライセンス契約の期限切れによる影響を受けました。
Group Common and Other 263百万ユーロから210百万ユーロ -20%
リモートラジオヘッドケーブルの売上高減少や北米での売上高減少等の影響を受けました。
見通し
2020年度通年
Non-IFRS 希釈化EPS EUR 0.25 +-5%(従来予想 EUR 0.23)
Non-IFRS 営業利益率 9.5% +-1.5%(従来予想 9.0%)
Recurring free cash flow clearly positive(従来予想 positive)
Long term(今後3~5年)
Non-IFRS 営業利益率 12~14%
株主への年次配当 キャッシュポジションと予想キャシュフローを考慮した非IFRSの約40%から70%の利益ベースの成長配当
株価と指標
2020年8月5日時点で5.10ドルです。
予想PER(コ):64.92倍
実績PER:19.05倍
PBR:1.43倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Nokiaの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響や中国市場の問題もあり厳しい決算でした。
しかし通期予想の上方修正や利益率の改善など今後には期待できる内容だったとも思います。
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